フォーチュンクエストR 「聖なる夜に」(3)+あとがき |
結局、わたしとトラップがシルバーリーブに戻ったのは、夜も明ける頃だった。
帰る途中、さっきのスライムに出くわして。二人でわぁわぁ言いながら逃げたりしてたのよ。ほんっとに疲れたんだから!
西の空が薄く輝きだして、町は積もった雪で輝いていた。
「トラップ!パステルさん!心配しましたよぉ」と、みすず旅館の玄関先で騒いだのは、キットンだった。
「キットン!帰ってたのね。ノルは?」
尋ねると、キットンはボサボサの髪をかきながら、
「ふっふっふ。広場の方にいますよ」と笑った。
猪鹿亭の前の広場へ向かいながら、キットンにさっきの話をすると、キットンは興味深そうに聞いてくれた。
「きっとそれはサンタモドキですね!
あぁ、後で調べなくては!
あー、今モンスターポケットミニ図鑑、部屋に置きっぱなしでして…
いや、やっぱり取ってきます!先に行っててください!」
話を聞き終ると、一気にまくしたて、キットンは宿へ戻ってしまった。
帰ってきてから何も言わないトラップと広場へ向かいながら、わたしはポケットに入れたままだった箱に気付いた。
「そうだ、これトラップのなんでしょ?返すね」
と箱を出すと、トラップは「あー」と言ってから、「やる」とだけ言った。
「えぇ?だってトラップ、これ取り戻すつもりだったんでしょ?」
「だぁら、おめぇにクリスマスプレゼントだっつーの」
あさってを見ながらそう言うと、早足で広場のノルへと向かっていった。
そっか。
サンタモドキが盗んでいったのは、町中のクリスマスプレゼント。
それをわたしに返したってことは…
「ぱーるぅ!」
後ろから、新しいブーツをはいた、ルーミィ。マフラーをつけたシロちゃん。
そして、キットン。
「しゃんたさん、きたんだぉ!」
「来たんデシ!」
嬉しそうな二人の横で、キットンが笑う。
「サンタモドキというのはですね、サンタの真似事をするモンスターでして…」
そうだったんだ。盗んで、それをまた配るだけの変なモンスターの説明を聞きながら、広場のノルたちの元へ着くと。
広場には大きなクリスマスツリーが立っていた。
「飾り、してみた」と、ノルがぽつりと呟く。
「すごい!素敵!」
「しゅごぉい、しゅてきっ」
「綺麗デシ!」
キラキラと、雪を被ったツリーに、リボンや鈴が飾られていた。
「いやぁかなり大変でしたよ。ノルと二人で明け方までかかりましたからねぇ!」
皆で見上げるツリーは、朝日を浴びて輝いていた。
<完>
◆以下、当時のあとがき。今読むと痛いな…w
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こんにちわ、kotomiです!
製作時間四時間…携帯片手にこんなの書いてました。イブに何してるんだろう…
既存のファンタジーノベル、フォーチュンクエストの番外編?として、下書もなしに書き上げましたが、いかがでしょうか。
二次創作の小説なので、注意受ける前に消すかもですが…(笑)
本当は、もっと書きたかったシーンとかあったんだけど。
力のなさ、時間のなさ、ページの文字数制限の都合上、こんな形にorz
言葉が足りない部分多いなーとは思うんだけど。そこは、みなさんの創造力でカバーしてやってください!(ォィ
ちなみに…、
・クレイは二日酔いで起きてきてません!
クレイファンの方ごめんなさい(笑)
・書ききれなかったシーンの一つに、ラストに宿へプレゼントが届いた!っていうのがあって。
送り主は原作を知る人にはお馴染、ギア!もちろんパステル宛
そして、ふてくされるトラップ…
なんてね。
でも、スライム相手にわぁわぁ言いながら逃げたりするパステルたちって、情けなくて…ギアと会う前かなー?とも思えてカットしました。
・トラップからのプレゼントの中身
なんでしょうねぇ(ェ
書くか書かないか悩んで、結局書かなかったけど。
意外と奥手なトラップ…プレゼントなんて悩んで悩んで、身近な、しかもパステルが使いそうなもの…って考えると、リボンかなーとか思うんだけど(パステルはリボンで髪をまとめてる)
クレイだったら花束とかサリゲナク渡してきそうだけどね!(クレイだから似合う)
なんか長くなった…
というわけで、読んでくれた方、ありがとうでした!
パステルたち、そして原作者様に愛を込めて。
説明 | ||
以前書いた携帯小説からry ◆(2)の続き ◆挿絵というか…あったんだけれど、今の絵柄よりカナーリひどいので割愛wあとで描いて更新するかも? ◆どうでもいいあとがきつきですw |
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