ペルシャの吟遊詩人 |
説明 | ||
アルスラーン戦記のキャラの中で、旅の楽士ギーヴと少年エラムを足して割ったら、こんな感じになるかもしれない、と思いながら描きました。 ペルシャの少年の写真をモデルに描いた絵です。 服装は、小説の表紙に出てくるギーヴの姿をいくらか参考にしていますが、顔は別物です。 なお、アルスラーン戦記の種本の一つとなった『王書』(シャー・ナーメ)は、ペルシャの英雄伝で、吟遊詩人が歌い上げる長大な詩歌です。 日本でも岩波文庫などで翻訳は出ていますが、いまだに全訳は出ていません。 『王書』というのは、イラン人がアラブ人に支配されていた頃、民族の誇りを訴えるために書かれた英雄賛歌で、神話時代から古代ペルシア、中世イランまでの栄枯盛衰が歌われています。 もとは詩人が読み聞かせる口承文学なので、日本で言えば、『平家物語』みたいなものです。 建国神話入りなので、日本の『古事記』になぞらえる人もいます。 作者フィルドゥースィーは30年以上かけて『王書』を完成させたので、『アルスラーン戦記』と同じぐらいの長さかもしれません。 そうなるかどうかは、今後の田中芳樹氏の筆の進み具合だとは思いますが。 『王書』に関しては、筆者作成の電子書籍『アルスラーン戦記から見たペルシア入門』にも書いています。 上記書籍紹介ページ http://www.higashi-kazuaki.com/persia/ 『アルスラーン戦記』関連作品一覧ページ http://www.higashi-kazuaki.com/arslan/ |
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