絵師は家系を絶えさせるといいますが・・・。について書きます。

絵師は家系を絶えさせるといいますが、本当ですね。有名な絵師で家系が絶えたところを例に挙げるとルーベンスなんかがそうだと思います。

あまりにも絵が上手過ぎてもそれが仇になることって絶対にあるんだと思います。

絵はすごい好きだし極めたかったけど、でも絵で上手く世渡りするんだったら、もっと頭が良くならないとすごく難しいと思います。下手すると本当に馬鹿のまま絵を描いていても、ルーベンスみたいに家系をつぶしてしまうだけのような気がします。

つまり頭が悪いのだったら、単細胞過ぎるのだったら最初から描かない方が良いのが絵のような気がします。頭が悪いのに色々描いても絵というものは爆弾みたいにヤバイ存在でしかない気がします。色々勉強するとそう思います。

生まれつき頭脳が優秀な人にドンドン勝手に売り飛ばされて行きボロ儲けされて、仕舞いには、周囲の知り合いやお気に入りをすべて自分を売り飛ばして儲けたお金で買い取られてしまうのがオチだと思います。実際それは私がやられました。

その際に多分その絵師達は、自分が技術一本で稼いだお金で、勝手に私をあちこちに売り飛ばして来ただけなのに、その際にお客に遭遇して相手をした事実を引き合いに出して―そのおかげで儲けたというのに―あの人はそういう不埒で軽がるしくて浮気性だから、私のように実力があって全ての面で優秀な人物に周囲の人を横取りされしまっても仕方がない、むしろ自分が持っている方が相応しいと平然な顔をして言いのけるのだということがよく分かりました。言葉で言わなくても態度がそうだし、そういう態度を見ているとベテランで素晴らしい作品を簡単につくれる絵師ほど残酷で自分勝手で、家族愛が薄く、冷たい性質な人が多いあこぎな職業もないということが如実に分かってくると思います。

どうしてそうなるのかと言うとやはり根本的に絵師とは家族より美を愛して尊んでいるからだと思います。何よりも美しい物が好きで家族や友人、信頼関係、昔から築き上げてきた恩情などは二の次三の次でそっちのけなのがベテラン過ぎて常に儲けている絵師の本性だと言うことだと思います。どんな場合であっても家族愛や友情、恩情より美を選ぶのがベテラン人気絵師のサガなのでしょう。