U-2R“SPYBLUE”/I
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説明
ええ、紆余曲折ありましたが何とか完成です1/48イタレリU-2!
全長19m、全幅31m、1/48にして640mmを超える驚異的ウイングスパンを持つ「置き場に困る飛行機模型」ランキングかなり上位に食い込むんではないでしょうか。
キットに関してはイタレリの旧黄色箱ということもあり、勘合は悪く、デカールはカルトグラフ以前のものでもちろん死んでおり、おまけに主翼は歪むわ脚は前付けにも関わらず後工程が長すぎて粉砕するわで前途多難でありましたが、いざ完成すると、その撓りの強い独特の主翼、前脚メイン、リアギアとアウトリガー二本で支える個性的な脚構造、不気味でもあり一種の美しさも備えているシルエットが実によくあらわされていて、完成の甲斐あったというものでした。

【実機について】
U-2R 
1950年代、高高度偵察機を求めていた空軍にロッキード・スカンクワークスが提示したF-104改造偵察機案に端を発する高高度特化偵察機。
要撃戦闘機の追跡できない高度80.000ftを飛行するために極限まで軽量化を施し、異様ともいえる長大なウイングスパンで揚力を得て上昇、機首に備えられた三連望遠カメラにて敵陣営の状況を記録することができる。
グライダーにも似た外貌だがその上昇力、高高度性は非常に高く、空軍退役時レコードに挑戦したところ既存の記録を破竹の勢いで更新したというほど。
また、その任務の特性本機は長らくの間秘匿されており、上空軍から引き抜いたパイロットをCIA所属にし、あくまでも「民間機」を装って偵察に赴くため任務機にはラウンデルがなく、自害用の毒針、自爆装置まで仕込まれているという徹底ぶりであった。
高高度偵察機としては非常に完成された機体ではあったが、速度が遅く、またソ連側SAMの発達により侵入偵察自体が危険なものになってしまい、後任のSR-71にその座を譲るのち、退役している。
しかし未だNASAが20機以上保有しており、その機体特性を活かした大気観測等のミッションで活用されている。

本機がソ連偵察中に撃墜され、冷戦の緊張高まる世界情勢を震撼させた「U-2撃墜事件」をもとにしたドキュメンタリー映画「ブリッジオブスパイ」(2015年本邦公開、監督スピルバーグ、主演トム・ハンクス)に影響され完成へと相成りました。当時の、核戦争を現実のものとして対立する二国の緊張感が良く描かれた良作でありますので、こちらもぜひ。
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1/48 イタレリ U-2 航空機 偵察機 

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