語られし者たちとIS 世界樹大戦 第50話 第2回戦終了 そして |
ダリルへの面会から数日が経ち、とうとう2回戦の最終日
学園にいる参加者は全てフラッグを集め終えている
残るは集めたフラッグを目的地に持っていくだけである
すぐに準備をして皆は目的地に向かうことにした
ダリルのこともあり、何が起こるかわからない
そう考えて団体行動をしていたのだが、何事も起らず目的地の周辺にたどり着いた
不思議に思ったが、何事もなくてよかったと考えることにする
目的地に到着すると、そこには赤い髪のチャラチャラした男性が一人座って待っている
「よーう、可愛いハニーたちにその他の男ども、ここに来たってことはフラッグを持ってきたんだよな? まずはそれを見せてくれ」
座っていた男がこちらに気が付くとまるで口説くかのような軽い口調で話しかけてきた
「えっとあなたは?」
「野郎の質問に答える気はないんだけどな。どうせならお前のそのグラマラスなパートナーの子から質問を受けたいな」
一夏の問いに男はふざけているかのように回答する
変な奴にあったなとここにいる参加者は思ってしまう
「相変わらずだな。神子殿」
「何だよ、リーガルがいるのかよ。どうせだったらリフィル様やコレットちゃんが参加してくれていたらよかったのに」
リーガルがいることを知ると不貞腐れるゼロス
その様子を見たジェイは何かを確信したかのように確認をする
「赤髪の神子……ゼロス・ワイルダーさんですね。世界樹にかかわる神子でとても女性好きらしいです」
「ああん? お前は……って不可視のジェイか、こりゃとんでもない奴が参加しているな。まあ、今言われたとおり、俺様世界樹の神子をやっているわけ」
「とりあえず持ってきたフラッグを見せてくれ」
ぜロスに言われるまま参加者はフラッグを見せることに
「……よし、ここにいる奴らは全員2回戦クリアだ。これで、2回戦は終了。3回戦の日程は後日ナビミュウを通して伝える」
「ねえ、この世界樹大戦だけどおかしなことがあるの」
「参加者の人数が合わないって話だろ? 事前に少し話を聞いているからな。今回の2回戦通過者は本来14人、だが実際は15人通過している。ルール違反している奴がいるってことだ」
楯無の質問にゼロスは答える
「だが、俺様には……いや、俺様たちには今すぐどうすることもできねーな」
「こっちでもさー世界樹大戦を運営している奴ら同士で揉めちまって……ま、悪いけどもう少し待っててほしいってこと、次の3回戦までには決着をつけるつもりだから。そんじゃーなー」
そう言い残し、ゼロスは姿を消してしまう
これ以上は何もできないと判断したのか、皆はそれぞれ元の世界に帰る事にした
こうしてマンジを除いた学園外の参加者は大きな動きを見せずに2回戦は終了した
その日の夜
部屋に一人で瞑想している箒
ルームメイトは用事で別の部屋にいる
(私はどうすれば強くなれるのか……一夏と私しか持っていない第4世代の機体を持っているというのに……代表である生徒会長や同じ4世代を持つ一夏、教員の方々はともかく他の奴らより劣るというのは許せない)
(特に本音や蘭なんかは専用機も持っていないのに劣るなんておかしいではないか)
以前、世界樹大戦の参加者に言われたことが気になっている
自分は強いはずなのに評価されない。それが悔しくてたまらないのだ
そのようなことを考えていた時、突然彼女の携帯が鳴り響く
相手が誰なのか確認せずに通話を始める
「はい、篠ノ之ですが……え? どうして」
電話の相手に驚いたのか少しの間、言葉を失っていた
箒が黙っている一方、相手は会話を続ける
その内容に箒は歓喜している。どうやら自分の実力が認められる
そういったことのようだ
しばらく話し、電話を切る。電話を受ける前とはうってかわって機嫌がよくなっていた
(明日、荷物が届けば私は……)
しかしその荷物の正体は、世界樹大戦の参加者にとってはとんでもない代物であることはこの学園にいる人は誰も知らない
ベルセリア発売の二日後ですが、投稿いたします。
ベルセリアを現在楽しみ中です。
さて、この話ですが毎回投稿が遅くて申し訳ありません。
今後も余裕を見つけて投稿していきます。
感想・指摘等あればよろしくお願いいたします。
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