#39 動揺
説明
落ちていた写真。

このまま持っているのも悪い。俺は先生に
返すことにした

俺「先生、これ、落ちてたよ」

俺はそっと写真を出す。食事を終えた彼女が
その声に振り向いた

先生「え?バッグからなにか落とした?」

そして、俺の手から写真の一部が見えると
みるみる彼女の表情が変わっていく


先生「あ、こ、これね。これはね。小学校5年かな?
ハイキングに行ったときの奴だね」

先生「ほら、私、この頃髪短かったでしょう?
この頃はまだ髪質がサラサラだったのになぁ」

先生「絹枝、髪長いよね。もうこの頃で成長止まってるよね
って、本人に言ったら怒るかな?ははは」

彼女がまくし立てるように喋る
それでも明らかに中央の幼稚園児くらいの女の子には触れない
まるでそこにはいないような感じで話していた

俺「先生…あの、もう」

先生「こ、これね、実は私の写真じゃないの。絹枝のなんだ。
私、家族と折り合いが悪くて、実家にも帰れなくて
それでも昔の写真が欲しくて、彼女のアルバムから無理矢理貰って」

先生「もうね、みんな 私が悪いんだ。迷惑ばっかりかけて
家族にも、絹枝にも、キミにもね」

焦って、それもばつが悪そうに話し始める

俺「先生、そろそろ学校行かないと」

先生「うん」

そういうと彼女はお昼を持って家を出て行った

とてもじゃないけど、何かを隠すのに必死に取り繕う彼女を
ここにおいて置けなかった。この空間から出すこと
それが最良の彼女への親切に思えたんだ。

++++++++++++++++++++++
1が大多数でしたです。
間が開いてしまい失礼いたしました。
次回から通常営業で何とかいけるかもです〜
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コメント
>thule さま 大爆笑してしまったじゃないですかw これはヤンキー伝説図鑑に登録じゃ! 先生、肌弱い設定ですが、結構変わるので厚化粧っぽいですよねぇw(みらくる☆)
俺君「この写真は、絹枝さんとつるんで吸ったタバコの煙が出たため真ん中の女の子の顔が見えないのですね(絹枝・舞子ヤンキー伝説)」(thule)
センセイ「…そ、そんなことはないわ。タバコはよく知的好奇心で…人生何事も、勉学は重要なのよ!!」俺君「先生汗が流れて化粧が落ちてるですけど」センセイ「え!そんなにファンデしなおさなくちゃ・・・じゃあ急いで学校に行くから」俺君「・・・逃げたな」(thule)
>ふかやん さま だんだん分かってくると思います。応援よろしくお願いします これからは後半戦なのです(みらくる☆)
…やっぱり、先生は何かを隠しているんだ。聞かない方がいいのだろうけど…それでも僕は聞いてみたい。(ふかやん)
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