真・恋姫ログ・ホライズン第九話
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カラシンに急ぎ指示しアキバを離れた俺はグリフォンに乗り急ぎイースタルへ向かった、本当なら念話だけで済ませても良かったのだがこの世界の貴族共の考えが気になってこうして直接向かっている

 

空中で対国家級戦闘装備に身を包み、夏季合宿に向かっているにゃん太師匠に念話を入れる。言って無なかったが今は夜明け少し前位だ

 

 

カズト『こちらカズト!にゃん太師匠応答願います!こちらカズト!応答願います!』

 

にゃん太『朝から騒々しいですにゃぁ・・・どうしたのニャカズっち?』

 

カズト『家のギルメンがそちらへ陸海から接近しているゴブリン軍とサファギンの群れと現状戦闘を開始し遅滞工作をしつつ相手の数を減らしています』

 

にゃん太『詳細を』

 

カズト『現状は遅滞工作をしつつ相手の数を減らしています。最短で一週間から二週間の時間を稼げますがそれ以上は苦しいです。十中八九取り逃がした魚影が少なからず。山岳部も同様ですがこちらは三週間は何とかなります』

 

にゃん太『シロエち達にこの事は?』

 

カズト『シロエ師匠の元には俺が直接今向かっています。アキバでは現状緊急クエスト発生状態へ移行、以後は円卓会議の判断待ちの状態です』

 

にゃん太『吾輩たちはどうすればいいにゃ?』

 

カズト『緊急時のマニュアルを作って置くべきでしたよ本当に、現状を持って合宿は中止。可能であれば付近の住人の避難を呼びかけてください、避難場所ですがその街から離れた所にウチのカラクリ師が作った砦がありますから其処へ、その後の判断はお任せしますが何かあれば連絡を入れます』

 

にゃん太『承知しましたにゃぁ。カズっちも気を付けて行くんですにゃよ?』

 

カズト『はい、にゃん太師匠』

 

 

 

 

目の前には永遠に溶ける事の無い氷に立つ城

 

自由都市同盟イースタルの王城である

 

 

 

 

 

 

 

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直接城内に突っ込むと面倒なので手前辺りに強行着陸する・・・空からの強襲と殆ど変わらないが相手のテリトリーに入ってないから良しとしよう

 

 

 

騎士「空を飛んで来た・・・!?貴様何者だ!!」

 

 

案の定騎士と従士の皆様に槍を向けられている、俺が羽織っている着物に描かれている紋章の一つ。円卓会議のマークを見せて名乗る

 

 

カズト「円卓会議副会長兼副長、無双の恋姫ギルドマスターカズト!緊急故道を開けられよ!」

 

 

俺は戸惑っている従士もお構いなしに槍を避け彼等を後ろに残し城へと向かう、音楽の音が聞こえてきたと言う事はパーティか?もう一週間は経っている筈なのにコレをつづけた事に成るぞ?シロエ師匠達からの連絡を考えたら・・・・ヤッパリこのタイプの貴族キライ

 

真っ直ぐに進んで行くと庭園の様な所から入れる入り口を見つけた、綺麗な装飾の扉を俺はそんなもん知った事かと思い切り叩き開いた

 

 

バァン!

 

 

突然の大きな音にパーティを楽しんでいる貴族連中は勿論。音楽を奏でていた連中も皆一斉に動きを止めこちらを凝視している

 

俺はそんな事お構いなしにパーティ会場を見回すと高価そうなと言うよりまんま高価なソファーに座るクラスティとミチタカさん、他シロエ師匠達が居る。向かいには長い白髪と立派なヒゲを蓄えた黄金の冠を付けた厳格そうな叔父様と隣には水晶のような水色の髪と瞳の美少女?とその御友達?っぽい二人の御令嬢さんが居た

 

俺は真っ直ぐにそこへ向かい心臓を捧げる敬礼をする

 

 

 

カズト「火急の用件ゆえにこのような無粋な事を申し訳ありません。見た所イースタル国王とお見受けしますが?」

 

セルジアッド「いかにも、自由都市同盟イースタルが王セルジアッド・コーウェンである、隣りにいるのはワシの孫娘、レイネシアじゃ」

 

カズト「円卓会議所属、副会長兼副長、無双の恋姫ギルドマスターカズトと言います。失礼を重ねて申しますがこの場に主要の領主の方々は揃っておられますか?」

 

セルジアッド「うむ?どうかな?」

 

騎士「はっ!皆さま此処に居られます」

 

セルジアッド「だそうだ、何か重要な案件が起きたのかな?なればそれ相応の部屋を用意するが」

 

カズト「不要です、今は一刻を争う事態へと発展しています、アナタ方大地人と我々冒険者にとっての分水嶺と成るでしょう」

 

 

 

カズト「参謀、重要な案件とは言えアキバより離れた事を謝罪します」

 

シロエ「魔法使いの弟子とは思えないフットワークの軽さだね。それはそこまで問題視していないよそれよりも」

 

クラスティ「君が僕達の留守を任されてなお離れる案件とは何かな?」

 

カズト「今より約六時間ほど前にウチのギルドメンバーが山岳部および外海に置いてゴブリン軍並びにサファギンの大群を確認、現状は遅滞工作を行いつつモンスターの殲滅を行っています。海は最短で一週間から二週間。山は三週間は遅滞可能、敵の進軍を推察するにマイハマへ向かっていると思われ夏季合宿を行っている低レベル初心者達は避難をしつつ周辺の村々の人達と家のカラクリ師が試作していた砦へ避難誘導を行っている頃でしょう。敵モンスター軍が来るまでに居住区の棲み分けと籠城の準備は出来上がるまであと半日も有れば事足りるでしょう、アキバは現状私の権限に置いて緊急クエスト発生状態へ移行し蒸気機関船オキュペテイ出航準備、並びにオキュペテイ搭載用に艦上兵装バリスタを個人で発注して今は生産ラッシュが起きている頃でしょう。円卓会議所属代表ギルドにはギルド会館にて念話通信網を形成し待機、今後の判断は円卓会議の決定を待つ状態になっています」

 

 

シロエ「アカツキ!」

 

アカツキ「此処に」

 

シロエ「カズトが用意してくれ時間を無駄には出来ない。全員をこの場に召集。念話連絡網を形成し情報の整理を行う」

 

アカツキ「承知」フォンッ・・・

 

クラスティ「なんとも面倒な事に成りました」

 

セルジアッド「うぅむ、丁度皆も此処にあるこのまま緊急会議と成るか。レイネシア、皆と共にこの場から出てくれ」

 

レイネシア「御爺様」

 

カズト「三度失礼を承知で重ねて申しますが。この場を離れる事はお止めに成っていただきたい」

 

 

 

 

アホみたいに騒いでいた周囲も集まって来た円卓のみんなも止まった。何故かって?そんなの決まっている

 

 

 

カズト「今この場で我々とアナタ方の立ち位置と立場を明確にします。我々は戦う用意はしています・・・が別にイースタルを助ける理由は在りません」

 

貴族「ふざけるな!私の領地が民が危険にさらされると言うのに貴君らは助けないと申すか!?」

 

カズト「ふざけているのはそちらだ、我々は過去、確かに金や報酬で彼方此方を飛び回りアナタ方や小さな村果ては子供の個人的なクエストでだっって受けて来たが。今は違う」

 

貴族「貴様等は不死!不滅!なればヤマトの大地を守護する神より賜りしその身を持って戦わないと申すか?!恥を知れ!!」

 

カズト『言いたい事はそれだけか?』

 

 

俺は全身に真紅のオーラを纏い問い掛ける

 

 

 

カズト『確かに、我々はアキバの街に低一杯だったために恐らく、イヤ、十中八九ゴブリン王の戴冠を防げなかった・・・がそれはクエストを依頼されなかった事もまた原因である』

 

カズト『神より賜った不死?不滅?笑わせるなよ大地の民よ、この身に代償が無いと思っているのか?かつて我等は数多の制約でこの世界に肉体の身を顕現させこの世界に置いて数多の枷を持って生きる事を許された・・・・・が今は違う。俺達の心は魂がこの世界に来て肉体を持った、アナタ方が五月事件と呼び我々が大災害と呼んだあの日より。その代償が無いと本当に想っているのか?』

 

 

セルジアッド「冒険者の持つその代償とは?」

 

 

カズト『この世界で死ぬ度に。この世界に来る前の、故郷の記憶の消失』

 

 

セルジアッド「真か!?」

 

 

カズト『肯定です。幾人か調べていましたが生活に支障が出ない程度に少し欠落しています・・・お前達に分かるか?故郷の思い出を!愛しい人の名を顔を!家族の!生きて来た大切な宝を問答無用に奪われ砕かれるあの地獄を!その先の待つ故郷の消失を・・・貴様等に分かるか!?不死であるが故に死の終りに抱かれず!不滅であるが故に死に逝く元と同じ時を生きれず置いて行かれる喪失感を!逝ってしまう人が俺達を残して逝く悲しみを!絶望を!この先必ず経験する地獄が貴様等に分かるか?!』

 

 

 

一気に捲し立てた、まだコレは話すべきでは無かった・・・でも話さずにはいられなかった。既に俺はこの世界で生きているのだから

 

深呼吸三回を挟んで冷静になる

 

 

 

カズト「さらに言えばアキバの冒険者は国や軍隊とは違う。善意だけで動けば今後互いに埋まる事の無い溝や亀裂が生まれる」

 

 

レイネシア「・・・ならば連れて行って下さい」

 

クラスティ「レイネシア姫?」

 

 

カズト「姫君?どういう意味ですか?」

 

レイネシア「言葉通りの意味です、アキバへ私を連れて行って下さい。私はそこで義勇兵を募ります」

 

クラスティ「あのぅ、それは途方も無くあなたが嫌う面倒だと思いますが。何故貴女がそこまで?」

 

レイネシア「クラスティ様が教えてくれたではありませんか。冒険者は自由であり自分の自由に責任を持つと。その方々に直接お願いしに行きます。彼等の自由と善意に願いに。御爺様からも真摯に己の想いを伝え礼儀を通せと教わりました」

 

カズト「なるほどねぇ。でもこの地には守護騎士が古来種の出雲騎士団が居たはずだが?」

 

レイネシア「彼等は今行方不明となっています」

 

カズト「う〜ん?ゴブリン王の戴冠に彼等が居ない?参謀ゴブリン王の戴冠と並んでアレが西で起きた物かと思われます」

 

シロエ「朱雀門の鬼祭りだね?」

 

カズト「肯定です。どちらも戴冠前に潰して来たのでこのような事態への対応が初の可能性が高いかと。西に向かったのだとしたら納得できるものかと。ウチのギルメンからは古来種との接触の報告はありませんでしたし」

 

 

 

既に周囲は阿鼻叫喚と言える状態だ。貴族領主のアホ共は醜い言い争いや罵倒を飛ばしパーティの参加者たちは真っ青になってビクビク震えている・・・所詮は貴族って事か

 

だが彼女は思ったより肝が据わっているらしい。周りの音など雑音程度にクラスティに共を頼みアキバへと赴こうとしている

 

じいさんも中々に貫禄がある笑みで入っておいでと語っている

 

イースタルの判断は決まらず、されど姫様がアキバへ行き義勇兵を募る形になる。コレは自由都市同盟イースタルの決定では無く。彼女個人の行動とされるだろうが・・・中々いい感じだなこの王と孫娘は

 

アキバへ向かう完全武装のクラスティとレイネシア姫、シロエ師匠とアカツキがグリフォンでパーティ会場や外にいた連中をビックリさせて飛び立った

 

それを追うように俺はソウジロウに念話を飛ばしこちらへ来るように頼み。後は先ほど手短に行われた念話会議での予定通りに事が進む

 

マイハマへと俺が向かっている中。アキバにて戦乙女の衣装を着たレイネシア姫の演説に心打たれた冒険者達は円卓会議のクエストとして処理し戦列に加わったと言う・・・・見たかったよチックショー!

 

・・・まぁ永久保存してあるから後で見よう♪

 

 

 

 

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おまけ?

 

 

 

カズトが見たがっていたレイネシアの演説

 

 

レイネシア視点でお送りします

 

 

 

 

 

 

 

 

え〜みなさんこんばんわ(作品内は夜であります)

 

私はレイネシア=エルアルテ=コーウェンと言います。皆様に聞きます。私はどうして此処にいるのでしょう?

 

場所はアキバの地に設けられた舞台中央で両隣にクラスティ様とシロエ様が控え。冒険者の方々の鬨の声と魔法の光に照らされる私は、自分の服装と此処に来るまでの経緯を現実逃避気味に思い出しています

 

先ず事の発端はアキバの地にて冒険者が円卓会議と呼ばれる組織を設立し。今までに無かったものを数多く作り生み出していると言う事でした、技術や研究は今なお日進月歩だとか

 

之にイースタルが王である私の御爺様であるセルジアッド王が平民に偽装した者達から情報を得。今度行われる諸侯会議に招き、貴族の位を与えようではないかと言う事でした

 

結果はそのような判断は傲慢であったと御爺様は話してくださいました。むしろ貴族の位を与えては余計な軋轢や不和を産むとの事で。他の諸侯の方々が個人的に彼等を食事会などに誘い利益を得るために冒険者の方々を雇おうとしたりとしている中

 

あの妖怪メガネに目を付けられてしまいましたorz

 

あの妖怪メガネには心が読まれてしまうのです、冒険者は皆あのような方々なのでしょうか?違いますよね?ね?!それからは妖怪メガネことクラスティ様と良くお茶をしたり冷たい机に体を預けお昼寝をしたりと過ごしていました・・・・ついでにコーウェン家と交友のある娘二人を射とめられたりして

 

それにしてもクラスティ様はアキバに置ける軍事部門最高権力者であり千人単位のレギオンレイドと呼ばれるそれを率いる将であられるアキバ最大の戦闘系ギルドの長であられると聞き及んでおりましたが・・・我が城の兵が一人残らず破られました、この時他の兵、騎士や従士の方々も切磋琢磨し合いながら健闘したのですが・・・・パーティの御供という報酬があってもレベルと戦歴に歴然とした方には勝てませんでした

 

 

そんなある日。月夜の晩少し夜風に当たろうと外に出ていた時、数人の諸侯が何やら険しい表情で話していた内容を隠れて聞いてしまいました

 

 

イースタルが守護者『イズモ騎士団』が行方不明であると

 

 

なんでも拠点にしている城や彼等が居る筈の場所には猫の子一匹いなかったそうです

 

その話に加え冒険者の方々を己が利益の為に利用しよう等と言う画策を話しつつ離れて行ったところで私は部屋へと戻り眠りにつきました

 

その次の日に開かれた夜会、パーティーの場にあの人が現れました

 

無双の恋姫が長、カズトがもたらした情報に会場は騒然となりましたが、御爺様やアキバの冒険者の方々は冷静に事態へ対応する姿勢を見てほんの少し落ち着きを取り戻しましたが、こちらの諸侯の一人。此度の襲撃目標とされたマイハマの領主が乱心一歩手前の暴走と言うべき状態となり冒険者の方々に酷い押し付けをしてしまいました。それを見咎めた御爺様が動かれる直前に情報をもたらした者が放った何かに誰も彼もが動けなくなりました

 

そして知りました、この世界での冒険者達にとっての。死の代償を

 

彼の言葉を肯定するわけではありませんが。神は何と言う代償を彼等に与えたのでしょうか、不死不滅の冒険者の死。そこに思い至って私はクラスティ様に振り向きました、見つめた先のクラスティ様は・・・今まで見た事の無かった不格好な笑みをしていました

 

 

そして気づいたら周囲の反応なんて気にもせずに今まで生きて来たなかで最大級の暴走をしてしまいアキバへといく事になりました

 

こうしている間にも彼等の想い出が砕け消えてゆくのではと思うと、それを更に願い出る行為に成るかもしれない自分の行動にも悩まされます・・・・ああ、怠惰な生活が懐かしいです

 

そしてグリフォンと呼ばれる幻獣に乗せられアキバへと飛び立ちました、無双の長はマイハマへ向かったとかで別行動になりました

 

夜空を飛ぶと言うありえない事に成って数時間ほどたった時、温かな光をともす街につきました。アキバ

 

冒険者の方々の拠点です。大地に降り立ちアキバに入った私は言葉が出ませんでした

 

ああ、この場で見聞きした事を表す言葉が出ないまま。シロエ様とアカツキ様の後を付いて行くと。アキバ三大生産系ギルドが一つ。第八商店街のカラシン様と言う方の元へ来ています

 

私は椅子に腰かけているとアキバの冒険者?でしょうか小さな女の子と男の子が話しかけてきました。そしたら男の子からクレセントバーガーと言う紙に包まれた食べ物をいただきました。食器を使わず紙に包まれているとはいえ手でもって口で直接食べるのはある意味で初めての体験で。初めて食べたあのバーガーの味は忘れられません・・・零してドレスの染みにしてしまった悲しみも!

 

そしてアカツキ様に連れられて試着室で着替える事に成ったのですが・・・・何ですかこの恥ずかしい意匠は!

 

解=ヴァルキリーメイル(ミニスカ軽装ブルーシルバー基調)であります

 

っは!?何か聞こえた様な?

 

お腹周りを苦しいくらい絞められて私でも装備可能な美しい装飾が為された力強い剣も佩きました所でカラシン様とシロエ様が私の姿をご覧になられました・・・似合っているのはいいのですが恥ずかしいです

 

 

 

そして連れていかれた先が冒頭にあった演説の舞台と成る場所でした

 

クラスティ様は以前仕合で見かけた蒼い甲冑に巨大な戦斧。シロエ様は魔術師のようなローブに杖を携えています

 

先ずシロエ様がゴブリン軍とサファギンの群れが迫っていることを話しました、アキバは十分に防衛可能であり、イースタルを助ける理由はぶっちゃけないと・・・ぶっちゃけすぎです!

 

それには驚きましたがそれ以上に私は冒険者の理解力に驚きました。シロエ様はこう言いました、イースタル単体でも防衛は可能ではあるが三十パーセント以上は戦力が低下するだろうと。犠牲は出るだろうが防衛可能だろうと

 

すると冒険者の方々は各々地図と取り出し話し始めました・・・そのさまは正に歴戦の将と同等以上の武を持つ宮廷文官並みです・・・彼等をみて思いました。彼等は雇われ傭兵や何でも屋の様な存在などではないと。私にとっての平民とは?貴族とは?考えましたが答えは今出す事でも考えることでもありません

 

集った冒険者の方々が一通り理解が及んだところで私はシロエ様に呼ばれ表舞台へ出ました

 

その両隣には儀式杖を持つシロエ様と戦斧を片手で支え舞台に着きたてたクラスティ様

 

 

その御二人から数歩前へ、舞台の最前列へ

 

 

 

 

 

 

レイネシア「皆さん始めまして、私はイースタル自由都市同盟が一翼を担うコーウェン侯爵が孫娘。レイネシア・エルアルド・コーウェンと申します。本日は皆さまに御願いがあって参りました」

 

レイネシア「ただいまシロエ様が申しました通りヤマトの大地は今危機が及んでいます」

 

レイネシア「守護者であったイズモ騎士団の行方も分からず。私達イースタルは自らの意志を持って対処しなければなりませんが・・・お恥ずかしい話ですが。私達はこの後に及んでも互いの意見を一致させるが出来ないでいます」

 

レイネシア「あまつさえ・・・・あまつさえ自分達の土地を護ると言う義務を円卓会議の皆様に押し付けようとしています」

 

レイネシア「不死である冒険者に、皆さんの力を当てにし、自分達の領土を護ろうとしたのです」

 

レイネシア「私は・・・本当に申し訳なく思います。申し訳なく思うのは私も皆様に虫のいいお願いをしに来たからです」

 

レイネシア「私にもイースタルにも。支払える物は多くありません、この豊かで温かいアキバの皆様に送れる物があるのかどうか検討も着きません・・・何よりもこの世界での死が故郷の想い出の消失を強制される冒険者の皆様に。冒険者の皆様の自由に支払える対価があるとは思えません」

 

 

レイネシア「でも、私はコーウェン家の娘として。マイハマの街を護る義務があります・・・・・私は臆病で怠惰で考え無しの御飾ですけど」

 

 

 

 

 

 

戦場へ・・・・・行きます!

 

 

 

 

 

 

レイネシア「ですから、もしよければそれでもよいと言う方は一緒に来て頂けてはいけませんか」

 

 

レイネシア「貴方方の善意と自由の名の元に助けて頂けませんか」

 

 

レイネシア「私は力の限り冒険者の皆様の自由を護りたいと思います」

 

 

 

 

 

 

 

どうか・・・・どうかお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

私は心の内を全て話し頭を下げる。御爺様に教えられた真摯に心から訴え、願いを乞うた

 

どうか・・・・・・どうか!

 

 

 

 

ガンッ!

 

 

・・・この音は?

 

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

 

 

ヴォォオオオオオオオン!

ヴォォオオオオオオオン!

ヴォォオオオオオオオン!

 

 

 

 

・・・・身の丈を越える武器を突く音と角笛の音色

 

 

 

 

 

ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

クエストキタァアアアアアアアアア!!!?

 

姫様直々のクエストたぁ豪華だなぁオイ!?

 

コレだからやめられねぇ!

 

うっしゃぁ!燃えてきたぁ!

 

やったるぞ〜!

 

俺は行く!姫様と行くぅ!

 

 

 

ひ〜めっさまぁ!ひ〜めっさまぁ!

 

 

 

 

 

ガツゥン!

 

 

クラスティ「之より!初の遠征へと向かう!条件はレベル40以上!コレは円卓会議からのクエストである!我こそはと言う者は名乗りを上げよ!遠征の指揮はこのクラスティが取る!」

 

 

イイイイイイイヤッハァアアアアアアアアアアアア!!!

 

 

シロエ「指揮参謀はこの僕、シロエが務めます!まずは先行打撃大隊及びゴブリン軍サファギンの群れを抑えている無双の恋姫への救援並びに援護する支援部隊を編成します!今より十分内に念話連絡網より連絡を送ります」

 

 

ヤァアアアアアアアアアアアアアアアアッハアアアアアアアアアアアアアア!!!?

 

 

クラスティ「以上ぉ!それまでは待機!解散!」

 

 

 

オオオオオオオオオオオオオオ!

 

 

 

 

 

 

之がアキバとイースタルが良き隣人として、交流する切っ掛けと成った出来事として後にしりました

 

 

・・・・え?会場から此処までの状況をろくが?えいぞうとして撮ってある?誰がです?無双の長?ちょっとまってぇ〜?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・続く

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あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

 

 

私的にアニメ第一期で最も好きなシーンを一話にまとめました・・・・・何と言いますかヤッパリ無理やり感が残ってしまいますね

 

妖怪メガネと言うかログホラの世界のメガネさんにマトモな人がいない件について

 

ミノリやトウヤ達のアレコレ書きたかったんですが・・・・書けなかったとですorz

 

 

 

では次回予告へ

 

 

 

 

次回 真・恋姫ログ・ホライズン第十話

 

       陸のゴブリン・海のサファギン

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

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説明
怠惰で臆病な姫君と冒険者の自由
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コメント
南華老仙さんへ、ある意味でこの世界への適合率が超高まってしまいますね。確かに考えたかによっては安すぎるでしょうね(アサシン)
げんぶさんへ、アニメでは普通に問題無かったですね。第二期のウィリアムたちのアレ以外は(アサシン)
さあ、戦場に行こうか?(南華老仙「再生(リボーン)」)
故郷の記憶がなくなる?それがどうした!!誰かの笑顔を護るための対価など安いものだ!(南華老仙「再生(リボーン)」)
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