仮面ライダーゴースト外伝 〜桃園英雄譚 part1〜 |
0 序章
そこの空間は異常であった。大地はどこまでも地平線が広がっており、空には多くの船が燃えていく景色、黄色の布を付けた人々が里を蹂躙する様、少人数が大規模な軍を奇襲で打ち破る様などの無数の光景が映し出されていた。その様子を眺める金髪の青年が何かの気配に気づいたように後ろを振り向くと黒髪の青年が現れた。
「外史の様子はどうですか?左慈。」
「ああ于吉、お前の言った通り世界の膨張が始まっている外史がいくつか存在している。特に厄介なのがこれだ。」
「これは…所謂三国時代の外史ですね。」
「今は問題ない程度だがこのまま放置すると急速に膨れ上がっていく。原因は…」
「桃園の誓いですか?」
「そうだ、奴ら三人が出会わなければ蜀漢も建国されず外史の膨張も問題ない程度に縮小される。それに今の段階では奴らに明確な地位がない。」
「故に妨害が簡単…そういうわけですね。」
「ああ、だから俺はこの外史に向かい、奴らを潰「待ってください。」
そう言い飛び立とうとした左慈を于吉は制した。
「なぜ邪魔をする!」
「やれやれ、そうやって逸るのはあなたの悪い癖です。このままですと確実に貂蝉たちに露見しますよ。忘れたのですか以前我々の行動を邪魔されたのを。」
そういって于吉は左慈をとめた。 そう、二人は昔膨張した外史を消そうと画策したが貂蝉やその世界の武将達、外来者である北郷一刀によって阻止され、長らく行動を制限されたのだ。
「チッ、ならどうしろってんだ!」
「まあそこは私に任せてください。作戦は用意していますよ。」
そういって于吉が15枚の札を展開させると札がそれぞれ色の異なるプレートへと変わり、さらに5体の怪人、五つの武器、五つのエネルギー体に変化した。
「おい于吉!こいつらは何だ!」
「私が通りすがった世界で見つけたガンマイザーとよばれる物ですよ。といっても実物でなくただの複製ですが。力は同等です。これらを管理者たちのいる世界に襲わせます。まあ私たちの仕業だとばれるでしょうが管理者たちはこれらの対応に追われるでしょう。その隙に…」
「俺たちで膨れ上がった外史を消せる訳だな、いいぜお前の考えに乗ってやる。」
「わかりました。でも私たちは最初は傍観ですよ。手始めにあなたの気になっている外史に三体送りましょう。それと同時に残りを管理者たちのいる世界に送り込みます。」
「奴らの慌てふためく姿が見れねえのは残念だが俺たちが自由になれるチャンスだ。やるぞ于吉。」
「ええ、左慈 あなたの為ならば」
そう言って于吉がゆびを鳴らすと黄色、青緑色、灰色のエネルギー体をその外史に送り込み、残りのガンマイザーを管理者の世界へと送り込んでいった。
「な、なんなんだこいつら!一体どこから…」
「だ、誰か援護を!」
「こっちにも救援を頼む!急いでくれ!」
その様子は地獄のようであった。12体のガンマイザー、そしてガンマイザー達から生み出される大量の眼魔コマンドが管理者たちを翻弄、敗走させていく光景があちこちに広がっていた。
「ふん?せい? ぶるぁぁぁぁぁぁ??」
「せいや? ダークネスフィンガー???」
その中でもガンマイザー相手に善戦する男…いや漢女が二人いた。
「まったく…漢女相手に暴力なんてひどいことするわね!」
「しかし貂蝉このままではまずいぞ。わしらはともかく味方の大半は疲弊している。それに対して奴らは何度倒してもすぐ復活する。」
「ええ、それに偵察からの情報だとあの子たちは三体の怪物を外史に送り込んだらしいわね。」
「このままグズグズしてもいられん。貂蝉!やつらを倒した英雄たちを送りこまれた外史に転送するんじゃ!」
「でも今の私じゃ転送することしか出来ないわ!その子たちに説明も何もできない!」
「じゃがこのままでは外史が消滅してしまう。それだけは何としてでも避けねばならん!やれ、貂蝉!」
「っっ! 分かったわ… むぉぉぉ…ぬぅぅぅぅん…ぶるぁぁぁぁぁ?」
貂蝉が叫ぶとともに三つの光が天に向かって飛んでいき彼方に消えた。
「頼んだわよ、英雄さんたち…」
貂蝉はそう呟くと卑弥呼と共にガンマイザー達へと立ち向かった。
説明 | ||
初投稿です。 思い付きで書き殴った仮面ライダーゴーストと恋姫無双のクロスオーバーです。 恋姫と言っても桃園三姉妹しか出ない、本編との食い違いがあるかもしれないので指摘してくださっても構いません。というか今回恋姫も仮面ライダーも出てない…(汗) |
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