#63 姉妹
説明
#63 姉妹

俺「お願いします。彼女のこと、知りたいです」

絹枝「ありがとね。じゃ、まずは…マイが君のところに来る
その根本から話そう

そう言うと、視線を逸らすように外を見る
ポケットから携帯を取り出して…写真でも見ている感じだった

絹枝「三好 香子
彼女の妹。私はキョウって呼んでたんだけどね
年は離れていたんだけど、すごい可愛がってたんだよ
私も兄貴がいるんだけど、もともと兄弟に憧れていたみたいだったし

喧嘩してるとこなんて見たことが無いくらい仲がよかったんだ
姉と違って外で身体動かすのが好きで。対照的だったよ

うちら、水泳習ってたんだけどね、マイも私も続かなくて
でもあの子は凄い才能でさ、県大会で結果出すほどで
周りで随分盛り上がったもんだよ
高校も、スポーツに強い所に決まってたんだけどね

その前に、倒れて、入院したんだ

ところで少年は家族で大病された方はいるかな?」

俺「いえ」

絹枝「そう…私もここからは聞いた話だから齟齬があるかもしれないけど

キョウは、厄介な病気で、処方した薬が効かなくてさ
家族はあれこれ必死になって彼女を救おうとしたの

ひとつ。国外で精製された薬が、彼女の症状を和らげた

国内での医療や、海外の薬でも、国で認可されているものには、それを国が保険で
まかなってくれる」

俺「まさか…」

絹枝「そう、国が無認可のものだったの。莫大な医療費に
あっという間にご家族は追い詰められた
だから安価の治療に切り替えようとしたんだ
薄情じゃないんだ。キョウの体力ももう、限界だったようだし

でも、マイは反対した
本当はもっと上のほうで勉強しようと貯めてたお金も、学者になる夢も
全部捨てて、彼女につぎ込んだんだ

それも無くなると、必死で各所でお金を無心して歩いた
親御さんも、自分の肉親のため懸命なあの子に対して
何もいえなかった

そんな…

1.   「彼女が殺したって言ってたのは、まさか…」
2.   「それが、借金の理由…」
3.   「そろそろ出前とりましょうよ〜」
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コメント
>タクさん まさか死霊つかいプリキュアEND! 怨霊バトル漫画にシフトして打ち切られるんですね(みらくる☆)
>thuleさま ちょうど20ですね。 めっちゃ法律詳しいですね。私も法学部出身ですがサボってばかりでした。絵ばかり描いてましたw(みらくる☆)
>IFZさま そのどんぶりだとお骨と戯れることに… その発想はナカタ!!(みらくる☆)
>ふかやんさま 貴方には自分の辛い部分を見せたくなかったのです。 きっと心配するから…(みらくる☆)
3「そろそろ出前を…」絹枝「出前?ああ、代わりにこの子が取ってくれるってさ…」香子「お前の首をな!」(タクさん)
3「学者を目指す人は自分の研究には博学ですが、お金を借りる等の世俗には疎いですから。妹さんは死んで借金だけ残ったけど、先生が未成年の時、金銭賃貸借契約を三好舞子さんが保護者の同意もなしで締結した場合、未成年者取消権で借金はチャラになります。(税理士先生様のおごりだ。鮨・海老天丼・うな重等なるべく高いものを取ろう。)」(thule)
3「それで、出前は何にします?勝つ丼ですか?親子丼ですか?・・・まさかの姉妹丼ですか!?」(IFZ)
そんな、事が…知らなかったです。先生に、そんな過去があったなんて…。(ふかやん)
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女の子 先生 めがね 姉妹 家族 

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