無限銀河魔天王 第3話「高速大誕生」 |
光たちの住んでいる町の中には極めて古い歴史資料を保管する博物館が存在する。
そこではこの町で唯一自慢のできる展示物が保管されている。
「今日も〜〜俺は〜〜守衛の〜〜♪」
懐中電灯を片手に博物館の守衛――山上はヘタクソな鼻歌を口ずさみながら、館内の展示物を監視して回っていた。
「ハイ盗品なし、以上なし! 今日も問題なくいいことだ!」
カカッと笑いながら、山上は恐竜の化石の飾られた展示室を出て行った。
「いや〜〜……もうそろそろ、例の物がある展示室だな?」
特別な展示物が保管されている部屋のドアの前に立つと、山上はポケットの中のカギを探し始めた。
ガチャガチャとカギとカギがぶつかる音が響きあい、山上はようやく本命のカギを取りだした。
「よし、じゃあ開けるか?」
ガチャッと巨大なドアのカギを開けると……
「さぁ、ご開帳あれ!」
バンッとドアを開けると山上は目を疑った。
本来、ドアを開けたら真っ先に目に映るものがそこに存在しなかったからだ。
余りに信じられない光景に山上は女のような酷い悲鳴を上げた。
「蒸気機関車がない〜〜〜〜〜!」
深い暗闇の中、黒いローブに身を包んだ老人――ヴァクは苛立った面持ちで遊聖のレミーを睨みつけた。
「威勢よく出てくれば、あっさりやられるとは……どういうつもりだ、レミー?」
「負けたことは否定しないわ……ただし、決着もついてないけどね?」
「負け惜しみを言うな……」
ヴァクの言葉にレミーは呆れたように肩をすくめた。
「まだ、わからない? 魔天王には私たちの知らない部分が多く隠されてる……あの鷹の翼も同様」
「そんなもの、些細な小細工に過ぎん!」
「だから、小物なのよ!」
「なに!?」
レミーの挑発にヴァクは血相を変え、目を吊り上げた。
今にも戦いを始めようとする二人に今まで沈黙を守っていた壊聖のシードが意気揚揚と叫びだした。
「なら、次はこの我が出ましょうぞ! レミーを負かすほどの敵、武人として興味がある!」
「ケケッ……」
「何がおかしい、リュー?」
「ケケッ……」
シードの質問を答えるわけでもなく、リューは傾いた首を強引に手で直しながら、また笑い始めた。
そんな不気味な行動にシードは心の中で懸念を覚えた。
(何かを企んでいるのか?)
「シード……勝算はあるのだろうな?」
ヴァクの言葉にシードは気を取り直し、背中に背負った大剣を振り回した。
「勝負は常に強いものが勝つ……それだけの事ですぞ!」
「期待してるぞ」
「ハッ!」
博物館の蒸気機関車が無くなってから翌日が経った。
朝の教室に入ると烈は楽しそうに片手に持った新聞紙を光の前に突きたてた。
「おい聞いたか! 博物館のSLが盗まれたらしいぞ?」
「なんだよ、いきなり? それ以前にSLなんて、盗めるものなのか?」
「さぁな? 世の中には郵便ポストを盗む奴もいるんだ、SLを盗む奴がいても不思議はねーだろう?」
ビッと人差し指を突き立て、烈は後ろで輪を作っている少女の一人を指差した。
「現に、どこぞの関西の田舎娘も都会を夢見て、この町に上京して来てるくらいだからな?」
「だから、誰が田舎娘や!」
ぶんっと飛んできた筆箱を片手で受け止め、烈は楽しそうに笑った。
「相変わらず、芸の無い攻撃だな?」
「っ……!?」
顔を真っ赤にし、牡丹は自分の机にある物を手当たりしだい投げ出した。
「このっこのっこのっこのっ!」
「ひょいひょいひょいと……」
無差別に飛んでくる授業用具を受け止め、烈は楽しそうに牡丹の額にデコピンした。
「物は大切にしようぜ?」
「くっ……」
額を押さえながら、牡丹は悔しそうに俯きだした。
牡丹の行動に烈はますます増徴したように笑い出した。
「お、どうした? 悔しくって言葉が出ないか……ぎょっ!?」
烈の顔が仰天した。
気付いたら牡丹の目からポロポロと大粒の涙を出し、泣き出していたからだ。
「な、泣かないでくれ! ちょっと、からかいすぎた! 俺が悪かったから、泣かないでくれ!」
「うっ……ううっ……」
最後の力で、机に戻された筆箱を烈の胸に投げつけ、牡丹は本格的に泣き出した。
「烈……」
光は烈の肩をポンッと叩き、静かに呟いた。
「少し、落ち着いてから話せ……」
「……ああ」
さすがに堪えたのか、光の言葉に素直に頷き、烈は自分の席へと戻っていった。
昼休みに入っても牡丹の機嫌は直んないらしく、烈は悪戦苦闘していた。
「おい、牡丹……今朝は悪かったって?」
「……」
「ほら、お昼ご飯奢るから……ね?」
「……」
「お〜〜い……」
涙目で許しを請おうとする烈の姿に光は呆れたように呟いた。
「まったく……自業自得だ! これで、少しは悪ふざけを改めろ!」
光の厳しい言葉も聞こえないのか、烈は未だに牡丹に必死に平謝りした。
「しかし、こいつは良く寝るな?」
光は疲れたように自分の背中を直視した。
すぅ〜すぅ〜と規則正しい寝息を立てる巫女の姿に光はため息を吐いた。
「こいつの寝つきの良さも、力技で直すか?」
「うぅ……」
薄っすらと目を開け、巫女は光の背中で器用に背伸びした。
「よく寝た……」
「ああ、そうかい! それは、さぞかし、いい夢を見ただろうね?」
「うぅん! 敵が来るよ……準備して!」
「えっ……」
その瞬間、学校敷地内の空間が捻れるように歪みだし、先の見えない暗黒の世界へと変わっていった。
「これは、空間転移の術!?」
「そうだよ……」
光の背中から降りると、巫女は光の胸ポケットからフロッピーディスクを取り出し呟いた。
「いるんでしょう、出てきたらどう?」
巫女の言葉に反応するように先の見えない暗闇から豪快な笑い声が響き渡った。
「ガハハッ! 中々、そこの知れぬ小娘よ!」
暗黒の空から一人の鉄の鎧を身に纏った男が現れ、光たちを睨んだ。
力強い気迫を感じるその男の存在感に、光は身を引き、警戒するよう男を睨みつけた。
「お前は……?」
「我は四天王が一人、壊聖のシード! お前に勝負を挑みたい!」
「勝負……?」
「そうだ!」
スッとシードの大剣が天空を指すと一陣の雷鳴が轟き、大空から一体の狼のような姿をしたロボットが大地を揺るがせ落ちてきた。
ドゴォンッと地響きを唸らせ現れたロボットを見つめ、シードは力強く叫んだ。
「これが我の愛機……名は大天獣、貴様を倒すにふさわしいロボットだ!」
シードの言葉に光の目がキッと吊り上った。
それを感じ取ったように光の頭上から空を飛ぶ円盤型バイク・スカイバイクが降りてきた。
スカイバイクに乗り込み、光は静かな口調で巫女に右手を差し出した。
「巫女……フロッピディスクを」
「うん!」
バシッと光にフロッピーディスクを手渡し、巫女は嬉しそうに笑った。
そんな緊張感の無い巫女の顔を呆れながら、光は手渡されたフロッピーディスクをハンドルの真ん中の差込口に差した。
「天空聖邪光臨! 無限銀河魔天王!」
ピッとハンドルの横の赤いスイッチを押した。
その瞬間、大地が凄まじい音を立て割れ赤いマグマが噴出した。
その赤いマグマの中から白い巨神が現れ、光は叫んだ。
「いくぞ!」
「うん!」
光と巫女の身体に淡い光が包まれ魔天王の中へと吸収されていった。
魔天王の中に入ると、光は光り輝く二つの球体に手を合わせ、叫んだ。
「いくぞ!」
ビシッと拳を構えると、魔天王は嫌な威圧感を感じた。
(な、なんだ、この感覚は?)
大天獣から感じる息もつかせぬ圧迫感に魔天王の拳が震える。
その絶対的な存在感に魔天王は一瞬、吹き飛ばされそうな錯覚を覚えた。
自力に差がある……
魔天王の中にいる光の本能が自然にそう告げていた。
そんな魔天王を嘲笑うように大天獣は静かに呟いた。
「こないのか?」
大天獣の言葉に光は首を強く振った。
「こうなれば、やぶれかぶれ!」
魔天王は拳を振り上げ、大天獣に向かって駆け出した。
「ハァッ!」
魔天王の拳が撃ち放たれる。
しかし、魔天王の攻撃は軽く身体を横に回転させるように避けられた。
「っ……!」
魔天王は避けられた拳の遠心力を利用するように、身体をコマのように回転させ、左腕の肘を突きたてた。
「追連鉄拳!」
「っ!?」
ドゴンッと大天獣の横顔に強烈な肘鉄が飛び、大天獣は苦しそうに唸った。
「うれしいな……こんな技を持っていたとは?」
「効いてないだと!?」
「次はこっちの番だ!」
大天獣の鋭い拳が魔天王の腹部に襲いかかった。
「グフッ……」
大天獣は身体を横に回転させ、魔天王の横顔に強烈なカカト蹴りを叩きこんだ。
「クッ……!」
大地に叩きつけられた身体を何とか持ち上がらせ、魔天王は大天獣を睨みつけた。
「巫女……飛翔形態だ!」
光の言葉に反し、巫女の目は今にも眠りだしそうにウトウトしていた。
「こんな時に寝るな! 起きて、戦え!」
「う、うん……」
半分眠りかけた状態で、巫女は目の前のキーボードを連打した。
「魔天翼発動……じゃあ、おやすみ?」
ドカッとキーボードの上に倒れこみ、巫女はだらしなく眠り始めた。
「こいつ、いつか絶対に泣かす!」
グッと両拳を握り締め、魔天王は両手をバッと広げた。
「魔天翼!」
魔天王の背中に光が集まり、パァアンッと弾け飛ぶように力強い鷹の翼が現れた。
「ほう、これが噂に聞く飛翔形態か? どう攻めるか、楽しみだ!」
「いくぞ!」
大天獣に向かって駆け出そうとした瞬間、魔天王の視界にキランッと不気味な光が映った。
(あれは!?)
その瞬間、魔天王の身体に凄まじい爆風が襲いこんだ。
「こ、これは……!?」
突如、巻き起こった謎の爆風に大天獣はバッと背中を振り返った。
「貴様……!?」
「ケケッ……」
そこには、巨大なライフルを手に持った青いロボットが立っていた。
「リュー……貴様、何のマネだ!?」
「ケケッ……」
ビシッとライフルを魔天王に構え、リューは引き金を引いた。
「魔天王!?」
凄まじい爆風に消えた魔天王の姿に大天獣は激昂したように怒鳴った。
「貴様、神聖な戦いを汚した罪は重いぞ!」
「ケケッ……」
今度は大天獣に向かってライフルを構えると、リューは愉快そうに笑い出した。
「死ね……」
「死ぬのは貴様だ!」
怒りに任せ、大天獣はリューに飛び込もうとした。
その時、大天獣の身体に異変が起こった。
今まで正常に動いていた腕や足が急にあらぬ方向に揺れ始め、次第に大天獣の巨体がドゴォンッと倒れこんでしまった。
「こ、これは!?」
「ケケッ……仲間を信頼しすぎると痛い目にあうぜ!」
「貴様、我の大天獣をいじったな!?」
「ケケッ……」
ガシッとライフルを倒れている大天獣へと構え、リューは静かに重い引き金を引いた。
ドゴンッとリューのライフルが大天獣の身体を貫いた。
「こ、これが戦士の最後だと……」
大天獣の中にいたシードは悔しそうに目に涙を浮かべ叫んだ。
「クソ……」
大天獣の身体が光り輝き、凄まじい大爆発を起こした。
シードの死を確認するとリューは嬉しそうに下衆な笑いを浮かべた。
「ケケッ……手柄の独り占め完了!」
野外食堂で、牡丹はドンブリ一杯のソバを啜っていた。
中々、コシの効いたうまいソバであった。
「どうだ……機嫌直す気になったか?」
「……」
烈の言葉を無視し、牡丹はツユだけになったドンブリの中身を豪快に飲み始めた。
「グビグビ……」
(どうすれば、機嫌直るかな?)
困ったように頬を掻いたとき、烈の背中に温かい風が吹き荒れた。
(なんだ、今の感覚は?)
ソバツユを飲み終えた牡丹の目も虚ろになり、不意にドカンッとテーブルに倒れだした。
「お、おい、どうした牡丹!?」
いきなり倒れこむ牡丹を抱きかかえ、烈は慌てて彼女を抱きかかえた。
「寝てる?」
すぅ〜すぅ〜と規則正しく胸を上下させる牡丹に烈は安心したように自分の胸を撫でた。
「心配かけさせやがって……ん?」
烈は怪訝そうに首を傾げた。
牡丹の制服の胸ポケットが急に光り輝きだしたのだ。
烈は一瞬、顔を真っ赤にし牡丹のよく膨れた胸元のポケットに手を入れた。
「これは……?」
胸ポケットから出てきた電車のパスポートみたいな物に烈は不思議そうに首を傾げた。
「これは何だ?」
その疑問が言い終わらぬうちに、烈と牡丹の身体が淡い光へと包み込まれた。
「くぅ……どういう事だ?」
翼を失い、大地に倒れむ魔天王は訳がわからず目の前に立つリューの顔を見た。
「仲間を殺しただと……?」
「ケケッ……まだ生きてたか?」
ガシッとライフルを魔天王の顔に構えるとリューは下卑た笑みを浮かべた。
「これで、手柄は独り占め……ついでに、あのいけ好かないジジィも殺してやるぜ?」
(ジジィだと……こいつ、仲間を平気で殺せるのか?)
腕に力を込め、魔天王は立ち上がろうとした。
しかし魔天王は光の意思に反し、一向に動こうとせず倒れたままであった。
「クソッ!」
バンッと二個の球体を殴りつけ、光は叫んだ。
「何か、手は無いのか!?」
「あるよ……」
「巫女……起きてたのか?」
「手はあるよ……」
「本当か!? どうすれば……」
「すぐに応援がが駆けつける」
「何を言ってるんだ?」
言っている意味がわからず、光は目を瞬かせた。
しかし、光の疑問を無視し、ライフルを持ったリューは愉快そうに引き金に指をかけた。
「ケケッ♪ あばよ……」
「クッ……ここまでか!」
死を覚悟し、目を瞑った瞬間、リューの横から勇ましい男の声が響き渡った。
「そこまでだ!」
「なにっ!?」
ドゴンッとリューの横顔に巨大な拳が飛び込み、リューの身体が横に吹き飛ばされた。
「なっ……!?」
リューは空中で体勢を取り直すと、スチャッと地面に着地し、目を吊り上げた。
「貴様は!?」
「ふっ……」
巨大なSLのような胴体を持った黒いロボットは両手の巨大な拳を振り上げ叫んだ。
「超特急ライナーゼオン!」
「ライナー……ゼオン?」
ライナーゼオンは足に取り付けられた、列車のような車輪を回転させリューの下へと駆け出した。
「友達のやられた借りは倍にして返してやるぜ!」
(この声は!?)
魔天王の中にいる光は目を見開いた。
「いくぞ、必殺奥義!」
ライナーゼオンの両拳が光り輝いた。
「超高速奥義……特急波・爆壊炎!」
ライナーゼオンの巨大な右拳が炎を吹き上げた。
ドォンッと炎を纏ったライナーゼオンの拳がリューの身体を貫いた。
「ナッ……!?」
「まだまだ!」
ライナーゼオンは空いていた左腕でリューの顎を叩き上げた。
「終わりだ!」
空中に吹き飛ばされたリューを見て、ライナーゼオンは拳をぶつけ合った。
「爆滅!」
「っ!?」
リューの身体が凄まじい光に包まれ大爆発を起こした。
ライナーゼオンは力強く右拳を振り上げ叫んだ。
「ウィナー・ライナーゼオン!」
元の世界に戻ると、光は怪訝そうに巫女に尋ねた。
「あのライナーゼオンの操者はもしかして?」
「うん、そうだよ! 烈君と牡丹ちゃん……」
「……」
複雑そうな顔をする光に巫女は無遠慮に光の背中に乗りかかった。
「こ、こら、なんだ!?」
「戦ったら、眠くなった……光君の背中で寝かせて〜〜〜〜」
「勝手に人の背中をベッドにするな!」
「最高のベッドだもん!」
「決め付けるな!」
その日、守衛の山上は疲れた顔で辞表の書かれた茶封筒を懐に仕舞い込んでいた。
「蒸気機関車が無いんじゃ、ここにいてもしょうがないよな?」
最後に、蒸気機関車のあった展示室を眺めようと、ドアを開けると……
「じょ、蒸気機関車が戻ってきてる……?」
まるで、何事も無かったかのように元の場所に戻っている蒸気機関車に山上は目を瞬かせた。
光達と同じように元の世界に戻ってきていた烈は牡丹の身体を自分の腕に抱きかかえ、静かな歩調で彼女の家まで歩いていた。
その僅かに揺れる振動に目を覚ましたのか、牡丹は薄っすらと目を開けた。
「あれ? あたし、どうしたんだろう?」
目を覚ますと、牡丹は顔を真っ赤にした。
「あ、あんた、なんであたしを抱えてるの!?」
「あ、やっと起きたか?」
嬉しそうに笑うと烈は今の状況を和ませるように言った。
「今日は災難だったな?」
「……?」
言ってる意味がわからず、顔をしかめる牡丹に列は楽しそうに笑った。
「今度の日曜、デートしようぜ?」
「え……?」
「もちろん、全額、俺の奢りだ! 気にするな、今日とこれからのお詫びだ……!」
「???」
言ってる意味がわからず、牡丹は顔をしかめた。
「ははっ……♪」
牡丹の間抜けな顔に烈は心底楽しそうに笑った。
本当に楽しそうに……
深い暗闇の中、ヴァクは忌々しそうに舌打ちをした。
「役立たず共が……さらなる敵を作り出すとは!」
「……」
何か言いたそうにレミーは目を細めるが、出る言葉が思いつかず、黙りこんでしまった。
レミーの顔を横目に、マルスはそっと頭を下げ呟いた。
「その事よりも、ヴァク様……私は最近、地球の軌道上を飛び回る謎の衛星が気になるのですが?」
「そんなもの、大した事はない……今は、二体の敵を倒すことに集中せい!」
「ハ、ハァッ!」
潔く頭を下げマルスだが、レミーも奇妙な不快感を感じていた。
(この老人はあの衛星を無視しているが、私は気になる……)
レミーは口元を緩め、心の中で笑い出した。
(戦士の誇りを知らないものに、私を動かせると思わないことね?)
自分の勝利を確信し、レミーはヴァクの下を去っていった。
説明 | ||
第三話です。 今回、新しいロボットが登場です。 誰か、イメージイラスト描いてくれませんか? |
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俺たちに与えられている選択はただ一つ。勝利……の二文字!(スーサン) | ||
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