Triangle Goddess! 第33話「最後の使徒は誰?」 |
一方、地上では、南の都市・ジェプトで三女神とトールが
マザー教団の最後の使徒を探しているところでした。
ジェプトは領土の大半が砂漠で、生存に適した場所はとても狭いです。
何故ここに来たのかは、ジャンヌが精神を集中させ、
結果ここに強い魔力を感じる、と彼女が言ったからです。
「はぁ、最後の使徒の情報が見つかりませんね……」
「土、水、風と来たら、次は火だというのによ」
「その人について知ってる人が皆無だからですよね」
ですが、そう簡単に四使徒の情報が見つかるわけがありません。
彼女達は多くの人に話を聞きましたが、それらしき情報は得られませんでした。
「せめて事件でも起こってくれればいいけどよ……」
トールがそう言いながら歩いていくと、
「大変だ!」
逆戟蒼海団の団長・レオーネが三女神達のところに走り出してきました。
「ど、どうしたの、レオーネ?」
「あっちで男が血まみれで倒れていた!」
「えっ?」
「こっちに来い!」
「分かりました!」
三女神とトールは、レオーネの後を追いかけていきました。
といっても、彼女達は神なのですぐにレオーネを追い抜きましたが。
数m走っていくと、レオーネの言う通り、男が血まみれで倒れていました。
「う……」
「どうしてここに……でも、助けなきゃ! ヒールライト!」
幸い、まだ息はしていましたので、ゲールは能力を使って人を治してあげました。
「な、なんでこんな傷が……」
「話は後です、今は安全な場所に行きましょう」
ゲールは強引に男を担ぎ、姉や妹、トールと共に安全な場所に避難させました。
「それで、何があったのですか?」
「あいつは、俺に『強いか』と言ってきたんだ。それで俺も戦ったんだが、相手にならなかった。
そして、このザマだ」
「その人の特徴は?」
「いかにも戦士といった、赤い鎧と兜を着用していたぞ」
「まさか、そいつは!」
赤い鎧と兜、という男の言葉にレオーネは反応しました。
「知っているのかレオーネ?」
「知っているとも。そいつとは海で戦ってね……」
レオーネは、赤い鎧と兜を着た男について、三女神、トール、男に話しました。
「なるほどな」
「あいつは力が強ければすぐに降伏する。だから、そっちも力で対抗するんだ」
「暴力は好みませんけどね……」
「いや、暴力というのは正義なき力の事だ。己の正義を信じれば、あいつには必ず勝てるはずだぜ」
「心を折られないように、頑張りましょう!」
「「「「「「おーーーーーー!!」」」」」」
全員、手を合わせて赤い鎧の男への勝利の誓いをしました。
「う〜ん、でも肝心のその人はどこに行ってしまったのでしょうか?」
「さあ……お前達に助けられた時は、既にそいつの姿はなかった」
「自力で探すしかないようですね……」
はぁ、とジャンヌは溜息をつきました。
その時です。
―ガラーン、ガラーン
突然、鐘の音が響きました。
鐘は遠くにあるはずですが、三女神がいるところまではっきりと聞こえてきました。
「この鐘の音は何ですか!?」
「敵襲を知らせる鐘だ!」
「えっ!?」
鐘が鳴ったという事は、ジェプトに敵が来たという事です。
魔物か人間か……どちらにしろ、迎え撃たなければこの地は陥落してしまいます。
「海は我々逆戟蒼海団が守る! お前達は陸と空を守れ!」
「「「はい!」」」
「ああ!」
レオーネは大急ぎで船がある場所に向かい、三女神、トール、男は鐘の音が聞こえた方と向かいました。
「絶対に、ここは守らなければ……!」
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割とショックな出来事が起こりましたが気にせず小説は投稿します。 | ||
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