真・恋姫†無双〜天地の陣〜第3章・後編
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Side:神楽

 

ふぅ、これで一息つけるな。それにしても、武官や文官達には苦労かけてしまった……

 

だが、これも乱世を鎮める為の一歩にしかすぎぬ。

 

 

私の部屋へと、何者かが走ってくる足音が聞こえてきた。

 

 

「神楽〜、準備は終わったん?」

 

「あぁ、終わったぞ。明日の朝には、ここを出立できるぞ」

 

「おぉ、すごいやんか!神楽は、手際がええんやなぁ〜」

 

 

それにしても、樹夜はこれを無意識にしておるのか……

 

純粋な瞳で見つめながら褒め言葉を世辞と感じさせず言うなんて

 

もぅ!!可愛いじゃないか!!

 

 

「そ、そうか、ありがとう。んっ、樹夜は何か私に用事が会ったのではないか?」

 

「あっ、そうやった。今から、目的の場所に案内するからついてきて〜」

 

「うむ、わかった」

 

 

案内されるまま目的の場所に向かった。

 

樹夜に、声をかけてみた。

 

 

「そうだ、樹夜。これからは、公の場や敵軍の前に立った時は主殿と呼ばせてもらうぞ?」

 

「んー、ええよ。その代り、普段の生活では名前で呼んでや?」

 

「あぁ、わかった。なんとなく、名前で呼んでいると樹夜の事が弟の様に思えてな」

 

 

笑いながら樹夜の頭を撫でてみた。

 

 

「神楽〜、くすぐったいわぁ〜」

 

樹夜が抵抗するが、私はわしゃわしゃと豪快に撫でてやった。

 

色々と話をしながら歩いていると、先の方に人だかりがちらほら見える。

 

どうやら、目的の場所に着いたようだ。

 

 

「樹夜、これはなんなんだ?」

 

「これからは落ち着ける日々なんて、めったにあらへんやろ?だから、旅立ちを祝った立食パーティーをしようかと思ったんや♪」

 

「りっしょくぱーてぃー?」

 

「あぁ、立食パーティーっていうのは色々なテーブルに料理があってお喋りしながら料理を楽しもうっていう宴会なんよ」

 

 

ふむ、これは樹夜の元いた世界での宴会みたいな物らしいな。

 

おや、酒の匂いがするな。

 

 

「樹夜よ。酒も用意しておるのか?」

 

「うん、甘酒を用意してあるで。それと、料理を食べ終わったらお菓子も用意してあるで」

 

「甘酒?んー、聞いた事のない酒だな。樹夜の作った菓子は美味かったからな、期待しておくぞ」

 

 

おや、家臣達も樹夜に呼ばれたようだな。

 

今宵は、楽しい酒盛りになりそうだ。

 

 

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Side:時雨 樹夜

 

 

そろそろ、揃ったようやなぁ。

 

さてと、皆の前で高らかに御使いとしての誓いを宣言しようか!

 

 

「皆、そのままでええから聞いててな。

 

 俺達は、この乱世を鎮める為に母なる大地の御使いとして旅立つんや

 

 そして、弱き民を救い、腐りきった世を振り払って安心して生活ができる世界に!

 

 戦が待ち受けてるかもしれへんけど、俺達は護る戦をするんや!攻める戦じゃないんや!

 

 人々を救う戦いなんや!決して修羅には、絶対に落ちたらあかん!!

 

 さぁ、俺達の産声を天高く示してやるんや!!!」

 

 

「「「「「オォオオオオオオオオオオ!!!」」」」」

 

 

「それじゃぁ、旅立ちの前はめいいっぱい騒いで楽しもうや!!」

 

 

「「「「「オォオオオオオオオオオオ!!!」」」」」

 

 

ふぅ、誓いの宣言が終わったんやなぁ。

 

でも、まだ足がガクガクしとるわ。

 

人の命を奪う覚悟なんてできへんけど、やらなければ死ぬそういう世界なんや。

 

でも、俺はそんな世界を変えてやるんや。民が、平和に過ごせるように。

 

 

「ご苦労だったな、樹夜。さぁ、甘えていいんだぞ?お前には、こういう時代は似合わんからな。

 

 私はその為に主の剣となり、主の心の盾になろう」

 

 

神楽にめいいっぱい抱きついて涙を静かに流した。

 

 

「今日は、甘酒プリンとやらが変わった食感だったな。

 

 甘い味がふわっと口内に広がると、後からほのかな甘酒の匂いもしてくる。

 

 何とも、味わい深い一品だな。私も、酔いが回っておるのか眠いな。ここで、寝るとするか。」

 

「ほみぅ、一緒に寝るんかぁ〜?」

 

 

ふぅ、酔いが回っててええ気分やなぁ〜。このまま寝た方が、気持ちええやろうなぁ。

 

 

「そうだぞ?」

 

「んぅ〜、わかった。ほな、寝よかぁ〜」

 

「それじゃ、私が添い寝してやるからな。ぎゅっと抱きしめて寝てやる」

 

「ほみぅ〜」

 

 

何や?ん〜、やぁ〜らかぃなぁ〜。枕でも、そばにあるんやろうかぁ〜?

 

 

もぅ、ねむねむやわぁ〜。この枕?を、抱きしめて寝ようかぁ〜。

 

 

 

ふぁぁ〜、zzZZ

 

 

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Side:神楽

 

 

ちゅん ちゅん ちゅん ちゅん

 

 

 

 

んんぅ〜、ふぁぁ。

 

 

 

 

あれっ……何故、樹夜の部屋?

 

昨日は、旅立ちの祝いに立食パーティーとやらをして樹夜が皆の士気を高めた。

 

それから、確か樹夜の部屋で甘酒を飲み交わして……樹夜を抱きしめて、そのまま添い寝したんだな。

 

 

 

むぅーむぅー

 

 

 

何やら、声が聞こえる。

 

自ら視線を下げてみると、抱きしめたままの樹夜が苦しそうに唸っていた。

 

 

「おぉ!?昨夜は、抱きしめたまま寝てしまっていたようだ」

 

「ふゎぁ……」

 

 

ふぅ、寝ぼけた顔を真っ赤にしておるな。樹夜は、意外に初心だな……

 

これからは、私の可愛い弟として可愛がってやるからな……

 

 

 

 

 

ニヤリ★

 

 

 

 

 

「あわわわ、神楽。お、おはよう!」

 

「あぁ、おはよう。もう少し寝ていてもいいのだぞ?ほら、膝枕してやるから来い」

 

 

ふふっ、素直で可愛い奴だな。

 

 

「うぅ、めっちゃ恥ずかしいわぁ〜」

 

「ここには誰もおらんから、気にせずゆっくりと休め」

 

「あぅ、年上の女性にはやっぱり逆らえんわぁ〜」

 

 

それにしても、この先の旅が心配だな。樹夜の純粋な瞳に惹かれる女は出て来るだろうからな……

 

まぁ、今は至福の時をゆったりと楽しむか。

 

 

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あとがき

 

 

投票結果をお伝えします!!

 

何儀   1位 

 

波才   2位 

 

黄邵   3位 

 

張曼成  4位 

 

劉辟   5位 

 

 

という順になりました。これは、優先票と総得票数を元にしました。

 

4・5位になったといって、登場しないということはありません!

 

ただ、メインが1・2・3位のキャラとなっております。

 

補欠キャラ達も、何とか登場させたいと思います!

 

 

 

 

予告

 

黄巾党のお話を書きたいと思います!!

 

投票に参加していただいた人の期待に答える為に頑張ります!!

 

次回作に乞うご期待くださいませ♪

 

 

P,S 波才様が、人気になったのは驚きでした。

 

  やはり、お母さん的な包容力が惹きつけるのか(ry

 

 

 

説明
今回のお話は、前回の続きです。

3章は、前編と後編に分かれています。

投票ありがとうございました!。

結果は、あとがきにてお伝えします。
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コメント
コメントありがとうございます!ブックマン様>そうですねwちなみに、波才様は酒豪(ry(結城つきみん)
甘酒プリン好評のようですねw宴に酒は欠かせませんね。(ブックマン)
コメントありがとうございます!Poussiere様>波才のターンです!!次回に乞うご期待ください♪さらに、何儀や黄邵も出てきますのでお楽しみに♪(結城つきみん)
コメントありがとうございます!クォーツ様>波才の出番ですねwこれから、樹夜には名を上げてもらう必要がありますからね。次回に乞うご期待ください♪(結城つきみん)
うひょ!波才の出立の日も近いぜwwwww  ってことで次回が愉しみです^^w(Poussiere)
遂に波才の出番か!? 年上だけに今回と同じような・・・。これで、唯殺すだけでなく波才や張曼成を仕えさせるとなると、名声は鰻上り 次作期待(クォーツ)
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