真・恋姫この双子に爆焔を! 第八話
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アクセルの街への道中、馬車の上にて

 

 

 

かずぴー「日の光が心地良いね〜ウォルバクさんや」

 

ちょむすけ「なぁ〜♪」

 

 

 

出発後下から時折二人が騒いでいる以外特に何の問題も無く馬車は進む

 

因みに結構な人数が商隊と護衛の冒険者達が居るのでモンスターに襲われる心配も無く俺とちょむすけはのんびりと馬車の上で寝転んでいる

 

一瞬、何かの影が俺にかぶさった

 

 

かずぴー「っ!?」バッ!

 

ちょむすけ「みゃぁ?」

 

かずぴー「いえ、一瞬何か頭上を通り過ぎたと思うのですが」

 

 

空には鳥が何羽か飛んでいるくらいだが、一瞬感じた影の形も大きさも会わない

 

 

かずぴー「すいませんウォルバクさん、小僧の肌で申し訳ないんですが首後ろにフードが付いているのでそちらに居てもらえますか?」

 

ちょむすけ「にゃぁ♪」

 

 

爪を使って器用に俺の身体を登り、チャックに仕舞って置いたフードに入ってくれた

 

某有名作の風の谷の姫様は胸元に隠していたがアレは胸部装甲を持つ女性にしかできない、と言うより戦闘に成るかも知れないのにそんな所に居たら攻撃を喰らった時に大変な事に成る

 

そもそも胸元に入れてたらずっと前足や後ろ足で服に固定していなければならない。幾らなんでもそれを長時間やれとか拷問だろう

 

首後ろ、うなじの辺りは目に見えない場所で最も気を付けるヶ所なので例え攻撃されても防御回避共に可能だ・・・・・でも舐めたり前足や尻尾でチョンチョンしたり擦ったりなぁなぁと甘える声出すのは止めてください萌え死にます

 

何て思っていると

 

 

 

冒険者「モンスターが出たぞー!」

 

ゆんゆん『だから言ったじゃない!だから言ったじゃない!!』

 

かずぴー「地上には居ないようだが・・・・・地中か」

 

 

 

俺達が乗る馬車と商隊が止まり雇われた冒険者達が動き出す中

 

俺は立ち上がり側に置いといた魔導弓に普通の弦を張り対モンスター用の矢を番える。見た目は片手短槍みたいになっており最悪射る事の出来ない近距離でも使える東洋版と西洋の突き重視のランスタイプがあるが今回は西洋タイプを番える

 

俺は一人の時によくやっていた様に魔力を使って気配を探ると案の定地中から結構な数こちらに近付いていた・・・・近づいていた?

 

いや違う、この移動する気配の流は何かが違うが。今は殲滅が最優先か

 

 

かずぴー「一矢一殺」

 

 

曲射とまでは行かないが矢羽無しの直上からの短槍が何人かの冒険者を背後から襲おうとした何かを縫いとめた。着矢の音に気が付いた冒険者が止めを刺して矢を引っこ抜くと出て来たのはデカイミミズだった

 

確かジャイアント・アースウォームだったか?

 

何かめぐみんが名乗りを上げて士気を上げるも爆裂が使えない状況に成り、その見た目が生理的に受け付けないゆんゆんが魔力を込めたファイヤーボールを撃ちまくり直撃したヤツ等は千切れて吹き飛ぶ等結局グロイのを見る羽目に成り涙目で強化ファイヤーボールをモンスター目掛け乱射して殲滅

 

俺とゆんゆんが加わり速攻で討伐し終えると再び動き出す、結果的に助けた冒険者から撃ち出した矢を返してもらい一緒に中に入らないかと言われたが丁寧に断った

 

下からはゆんゆんを褒めちぎる乗客や冒険者達の声が聞こえた・・・・・なんか途中からまためぐみんと騒いでいる声をBGMに汚れた矢を布で拭い丁寧に磨き矢筒に入れた所で後ろから小さな音が聞こえて来たので用意していた御飯を渡す、美味しいですか?にゃぁん♪

 

その後は何事も無く、日も落ちて来た所で俺達は野営場所へ移動した

 

 

 

 

 

 

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商隊長「さぁどうぞ先生方!一番良い肉が焼けました。さぁさぁ遠慮なく食べて少しでも今日消費した魔力を回復してくださいな」

 

 

 

周囲を馬車で囲いモンスターの襲撃に備える様に考えられた野営の陣内、中央では火が焚かれ。この商隊のリーダーが俺とゆんゆんを先生と呼んで倒して豪快に焼かれた肉を差し出して来た

 

俺を中心に右にゆんゆん、左にめぐみんである

 

両隣は見た感じ魔法使いなのに俺は完璧に前衛職の格好であるからか。このリア充が!的な視線は集まらず逆になんで紅魔族なのに杖とか持っていないんだろう?と言った感じの視線は感じるが

 

俺は黙々と食事を摂ってから回収した西洋槍型矢の整備に取り掛かる。使い捨てに成る事も前提にしているので本物の槍の様に振り回る強度はない、コレはあくまで射抜く事を前提に作られているからな

 

外側から見た感じ小石とかにぶつかったのか小さな傷が多いが本体、矛先に見た感じ問題無いな。中の状態は見ただけじゃわからないので懐から取り出したように見せて魔法で取り出した何の変哲もない小さな鉄鎚でコツコツ叩いて音を聞く・・・・・うん、中に亀裂とかあったら面倒だったが出来て無かった。それに歪みもない、鉄鎚を仕舞って自作の紙やすりを使って表面を軽く磨き油や布を使えば新品同然の状態に戻った

 

それを数回繰り返していた所、隣りのゆんゆんとめぐみんの側に来ていた商隊長と馬車で一緒に成った少女、あと護衛の冒険者や同じ旅路に付いている人達の視線が結構俺に集中していた

 

 

かずぴー「・・・・あの、何か?」

 

商隊長「いえ、見た所貴男も紅魔族の方とお見受けしますが。もしや魔道具職人なのですか?」

 

かずぴー「必要に駆られて身に付けた技能です、大体コレ。魔道具的要素一切ありませんし」

 

商隊長「必要に駆られて?」

 

かずぴー「ええ、俺は初級魔法しか使えない紅魔族歴代最弱のアークウィザードですから。一応攻撃力があるオリジナル魔法はあるのですが・・・・・。俺とは違って妹は神だろうが大悪魔だろうが大ダメージを与えられる爆裂魔法を覚えて、しかもそれが使える程の才能と魔力を持っているんですが。俺はご覧の通りコレが無ければ戦えませんからね」

 

 

そう言ってコツンと整備している矢を軽く指先でつつく

 

 

少女「おねえちゃんのおにいちゃん?」

 

かずぴー「そうだよ、俺には魔法の才能は無かったけど妹のめぐみんは凄いんだよ?人ならおじいちゃんみたいになってやっと手に入れても発動できない。悪魔やリッチーみたいな存在でなんとか発動出来る最強の魔法をこのおねえちゃんは使えるんだ。すごいだろ〜!」

 

少女「おねえちゃんすごい!」

 

めぐみん「そうです!お姉ちゃんは凄いのです!」

 

 

キャッキャッと少女と出番が無くてついでにゆんゆんが褒め称えられてつまらなそうだっためぐみんが元気に騒ぎ始めたのを見た後なんか静かに成った右隣と商隊長達の方へ向き直る

 

 

かずぴー「と言う事なので俺は魔法戦は出来ませんのであしからず、普通に戦う分にはお任せください。伊達に小さなころから里周りに生息する異常に強いモンスター共を相手にしてませんから。それと妹の魔法も今話したように。近くだと俺達諸共吹っ飛ばしてしまうので唯一の長所である長射程で先制爆裂をブチ込まなければいけないような状況でも無い限りは俺とゆんゆんが戦いますので」

 

商隊長「いえいえいえ!御二人は冒険者の仕事を受けても居ないのに戦っていただいてこちらは助かっていますので戦闘を強いる様な事は申しません!ですがコレからも道中御二人が戦ってくれるのであれば私から報酬を出しますので」

 

冒険者リーダー「そうそう、お前さん達は客として来てるんだ。さっきみたいなことが無い限りはのんびりしてな、にしてもお前さんくらいの年で魔法無しでアレと戦うとかすげぇな?」

 

かずぴー「俺の家は里随一の貧乏だったので」

 

剣士男「あの矢での援護も良い物だった。助かった」

 

かずぴー「無事で何よりでした」

 

盗賊女「ねぇねぇ君!妹さんとスッゴクにてるけどもしかして双子?」

 

かずぴー「ええ、ほんのわずかながら俺が先に産まれたので歳も全く変わりません」

 

少女「おねえちゃんのすごいまほうみたい!」

 

めぐみん「ふっふっふ♪そこまで頼まれたらいたしからありませんね?!・・・・黒より黒く闇より暗き漆黒に」

 

ゆんゆん「わぁあああああああああ!?めぐみん。こんな所で爆裂魔法使っちゃ・・・・・かずぴー?」

 

 

俺はめぐみんと止めようと動き出した人達に掌を突き付け止める

 

真っ暗な夜空を睨みつけて

 

 

かずぴー「めぐみん!この野営の上空直上!距離約百メートル地点から上にぶっ放せ!全員伏せろ!」

 

 

めぐみんに爆裂地点の指示を出し。周りの皆が伏せた瞬間

 

 

めぐみん「エクスプロージョン!」

 

 

空に暴力の花が咲いた

 

爆裂の輝きが夜の闇を払拭して一拍。熱い爆風が爆音を伴い襲って来た

 

爆風が収まるとすぐさま弓を展開し矢を番え空に向ける

 

 

かずぴー「冒険者は対空警戒!夜間飛行型モンスター多数目視!冒険者各員は迎撃しろ!他の連中は馬車に避難しろ!ゆんゆんはめぐみんを回収しつつ避難誘導!」

 

 

言い終わると共につがえた矢を放つ。落ちて来た矢には馬鹿でかいコウモリが数匹串刺しに成っている

 

見た感じ飛んでいるのが三割、爆裂されて飛べなくなり墜落したのだ五割。残り二割は墜落死って所か?

 

商隊の人達や乗客達は馬車の中に逃げ込み。冒険者達は遠距離で未だ空を飛んでいるジャイアント・バットを射抜いたり魔法で撃ち落とし、地上でもがいているのもキチンと止めを刺している

 

俺も矢を射て移動するついでに地上に落ちたヤツを踏み抜いてとをやっていると爆裂魔法を撃って魔力切れのめぐみんと少女とおばあさんを馬車まで護衛してからゆんゆんがこちらに参戦。一時間もしない内に夜襲しようとしてやられたモンスター達の掃討は終了した

 

その後も警戒しようとするも雇われた冒険者のパーティーに後は任せろと勧められ俺とゆんゆんはめぐみん達が居る馬車へ戻った

 

 

 

 

 

 

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かずぴー「コレは幾らなんでもおかしい、ヤッパリアイツが関係しているんですかね?」

 

ちょむすけ「みゃぁ〜・・・」

 

 

翌日、俺達はまたもモンスターの集団と出くわした。ゴブリンだ

 

武器を扱い人や家畜を襲い集団に成ると厄介な相手で一匹の討伐報酬でなんと二万エリスもするのだ

 

俺とゆんゆんが弓と魔法で援護して護衛の冒険者達が戦って事なきを得た。まぁめぐみんは爆裂したがっていたが、ゴブリンの中に何匹か初心者殺しが居たが東洋槍型矢で斬り貫く矢で機動力を奪いゆんゆんや冒険者達が止めを刺したが、さすがに初心者殺しが混ざっているとは思っていなかったので俺達はひやひやした。初心者殺しの討伐報酬は止めを持って行った人なのだが商隊の冒険者から討伐した初心者殺しを買い取ったので彼等は結構懐があったまったと喜んでくれた・・・・が

 

 

かずぴー「さっき頭上を通り過ぎた気配と言い。アイツだよなぁ十中八九」

 

 

恐らく俺達の戦力を分析しようとして追い立てたりしてぶつけているんだろうが。夕べのめぐみんの爆裂魔法を見て飽和攻撃に切り替えたのだろう、さっきから色んなモンスターの集団とにエンカウント率が明らかに高すぎる

 

俺達を消耗させてから乗り込んでくるつもりだろう。駆け出し冒険者の街アクセルまで約半日程

 

 

かずぴー「向こうが焦れて突っ込んで来るまでに何回撃退すればいいのですかねぇ。ウォルバクさん?」

 

ちょむすけ「みゃぁ〜」

 

 

 

その後も何度も襲撃を受けるも危なげなく狩って行った。その御蔭か護衛の冒険者達やゆんゆん、レベルが上がりにくくなってきた俺までレベルが上がった。大量の雑魚やその中に混じる初心者殺しとか妙に強いモンスターを討伐したからだろうか?

 

そんなこんなで襲撃に逢うも商隊は順調に進み。遂に街が見えて来た所でヤツが現れた

 

 

 

アーネス「ウォルバク様を渡してもらおうかしら」

 

かずぴー「断ると言っているだろうに」ちょむすけ「なぁ〜」

 

めぐみん「そうです、それにこの子の名前はちょむすけです。変な名前で呼ばないでもらおうか」

 

アーネス「ウォルバク様を変な名前で呼ぶなぁ!憶えてしまわれたらどうしてくれる!?」

 

ゆんゆん「あはははは・・・・・」

 

 

 

対立する俺達、周りでは色んなモンスターを混ぜた集団を相手に奮闘する冒険者達とアクセルへ避難及び応援を呼びに行った商隊。一言で言うならばCHAOS、混沌の一言に尽きる

 

既に商隊はアクセルの街へ避難を終え、街からやって来た冒険者達が俺達の周りで戦っているモンスターの掃討を手助けしてくれている。そしてこちらから離れて行っている、ありがたい

 

 

 

かずぴー「最後通告だ。この御猫様は諦めろ」

 

アーネス「はっ!アンタ里で私を押さえていたけど知ってるのよ?アンタとソッチの御嬢さんは魔法が使えないのが!アッハッハッハ♪ビビらせてくれた借りは返させてもらうよ!」

 

かずぴー「そうか・・・・・・めぐみん。ゆんゆん」

 

めぐみん「なんでしょうか?」

 

ゆんゆん「何かな?」

 

かずぴー「周囲の有象無象はどういう訳か練度が高いアクセルの冒険者達が相手している。故に周囲に気を配る必要は無い、ならば」

 

 

右手に焔を

 

 

かずぴー「俺が舞台を整える。ゆんゆんはちょむすけとめぐみんの護衛。めぐみんは詠唱準備」

 

アーネス「ハッタリなんて無意・・・味?」

 

 

左手に雷を

 

 

かずぴー「そう言えばお前にはちゃんと名乗って無かったな」

 

 

両手に集いしは

 

 

かずぴー「我が名はかずぴー。紅魔が歴史上もっとも才無きアークウィザード。最強魔法が担い手の妹の兄にして時期族長が婚約者、そして」

 

 

力の化身とも称されし竜の息吹き

 

 

かずぴー「初級魔法を極めし異端の魔法使いである」

 

 

 

 

 

 

 

 

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何だコレは何だこの状況は何々だいコイツは?!

 

 

空を飛んでいるこっちが有利な筈なのに!アイツは魔法が使えないんじゃなかったのかい?!

 

思えばウォルバク様をお連れしようとしたあの日からヤツには邪魔ばかりされて来た

 

最初にあった時はプリーストでもないのに私の正体を見破って。上位に位置する悪魔である私でも楽観視出来ない魔力を持っていた。戦闘にこそならなかったが余計な邪魔が入って一度撤収する事に

 

次にウォルバク様の元へ向かった時はヤツこそいなかったが碌でもないアークプリーストとプリーストの集団に追われて・・・・いやアレは襲われた

 

だってアイツ等男も女も幼いのも老いたのも私をイヤらしい眼で見てるくせにその眼は捕食者の目だったよ!?ギラギラ光る腹を空かせた野獣の!しかも遊んでいるのか何度も凶悪な退魔魔法をポンポンポンポンと!バッカじゃないの!?不覚にも涙目に成って後ろを振り返ったらヤヴァイ笑顔を輝かせて更にやる気になって襲って来たし。此処があのアクシズ教の総本山だなんて聞いてないわよ!?

 

奴等が居る場所に行くなんて私達悪魔にとっては残機を残らず消費するのと一緒だわ。此処では動けない

 

奴等がやっとあの忌々しいアクシズ教徒の街から出た。護衛の冒険者が多数いたが何ら問題無い、あの人間のガキと小娘二人の戦力を知るために私の気配で雑魚共を追い立ててぶつけた。そして思わぬ収穫があった。あのバカみたいな魔力を持つ小僧が魔法を使えない事が判った。服装や武器も完全に前衛のそれであった。小娘二人の内短刀持ちも上級魔法が使えず中級魔法に魔力を込めてバカリの戦法。しかもウォルバク様を保護してたあの小娘に至っては小僧と兄妹なのだろう。そっくりなのだがまさか兄同様魔法が使えないなんて最ッ高♪舐めてくれたお礼に小僧は嬲り殺しにしてあげるわ?

 

 

うん、ちょっと待って?さっきのバカみたいな魔力でバカみたいな威力の魔法ってナニ?ねぇナニ?!

 

雑魚モンスター共を追い立てて数で押して消耗させようと夜襲させたら夜空に太陽が現れた。うん私も何言ってるか解からないわ。でも爆風で飛ばされて爆音で耳をやられて落ちて身体が痛いから現実・・・誰よアレを撃ったのは!?

・・・・・でも問題無いわ。あんな馬鹿げた魔法そう何発も撃てる物じゃないわ、明日もモンスター共をけしかけて弱らせてやる

 

 

アーネス「なのにコレはどういう事だ?!」

 

かずぴー「双竜の咆哮」

 

 

炎と雷の魔法が空を飛んでいる私に迫って来る

 

避けてカースド系魔法で反撃してもヤツは魔法使いとは思えない動きで避けてまた初めて会った日の様に両手に魔力を込めて魔法を放つ

 

 

アーネス「お前魔法は使えないんじゃなかったのか?!」

 

かずぴー「何時俺が魔法を使えないと言った?」

 

アーネス「そんな魔法聞いた事ないよ!」

 

かずぴー「そりゃそうだ、コレは元々初級魔法だからな」

 

アーネス「はぁ!?」

 

 

初級魔法ってあの初級魔法?スキルポイントの無駄使い以外の何物でもない。戦闘では何の役にも立たないあの?

 

 

アーネス「そんな馬鹿な話しあるわk・・・・!」

 

かずぴー「天動説」

 

 

いきなり身体が横に引かれる!?イヤ違う、この感じ。夕べ空から落ちた時に少し似ている・・・・逆らえない!

 

見失わない様にあのガキに目を向けると横に無理やり移動されている私に両手首を合わせて掌をこちらに広げ向けている・・・・・マズイ!

 

 

アーネス「カースド・ライトニング!」

 

かずぴー「雷焔竜の咆哮」

 

 

お互いに放った黒い稲妻と雷を纏った焔が空中でぶつかり合い。黒い稲妻が砕け飲まれた

 

何かに引っ張られている私は回避できず片翼を失い空に撃ち出された

 

之があの最弱魔法?ふざけんじゃないよ!こんな魔法ある筈がない!攻撃力皆無な初級魔法にこんな

 

空に撃ち出された私は落下しそうになり何とか着地しようと態勢を整えようとして。奴が仕掛けて来た

 

 

かずぴー「エアリアル」

 

 

銀色の丸い何かを握っているヤツがこちらに手を向けて聞いた事の無い魔法名をこちらに手を向けて言った

 

途端に落ちる筈だった地上から上空に居る私の所まで竜巻が起こりまたも上空に飛ばされた・・・・瞬間、街の方角から恐ろしい気配を感じた。魔力では無いコレは・・・・神気!?

 

 

 

 

 

 

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かずぴー「以外に上手く言ったな」

 

 

 

目の前には竜巻、その中上空には弱ったアーネス、隣りでは既に詠唱を半分終えているめぐみんと短刀を構えつつ時折こちらにやって来るモンスターを魔法と短刀で倒すゆんゆん

 

そして俺のフードでリラックスしすぎているちょむすけ・・・・・もうちょっと緊張感持てませんか?にゃ〜?

 

アーネスとの戦いは思ったより苦労しなかった。片手づつドラゴンブレスを対空機銃よろしくぶっ放し、以前グリフォンに試しに使ってみた天動説は空中に居たアーネスを捕え。未来位置に向かって本当のドラゴンブレスを撃ち込めば避けられず何とか防御した翼諸共大ダメージを与えられた

 

落下するのに任せると言う手もあるが落下位置が近いので上へ距離を取らせてもらった

 

俺作、試作第二世代戦術導力器の導力魔法によって。一つしか結晶回路を付けられない第零世代、四属性を一つづつ付けられる四つのスロットを持つ試作第一世代。そして今使ったのが彼の英雄達の伝説に登場した。時・空・幻を再現し、更にスロットを六つに増やした彼の剣聖の。娘と義息子が最初に手にした戦術導力器。別に試作第一世代でも出来たのだが今回はこちらを使った、最近出来たばかりであまり実戦データが無かったからだ

 

風系統導力魔法エアリアル、指定位置に竜巻を起こす導力魔法、広い攻撃範囲を持ち相手の行動力を一時的に奪うのに最適だった。あっ、ちなみに俺のスロットのラインは某演奏家や某学生兼御姫様のを想像してくれ

 

 

 

かずぴー「さて、舞台は整った・・・・・あの三下悪魔に見せつけてやれ。めぐみん!」

 

 

めぐみん「感謝します兄さん!深く感謝します!我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操る者!そして最高の魔法使いが妹!エクスプロージョン!」

 

 

 

 

エアリアルの導力魔法が解けると共に、空に二つ目の太陽が。理不尽な暴力と共に現れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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めぐみんがアーネスに爆裂魔法をブチ込んだ後。周囲に居たモンスター達も冒険者達により掃討された・・・駆け出しの街と聞いていたんだが妙に強かったな?

 

アクセルの街へは商隊が出してくれた馬車に乗って街に入った。さすがに自分と体格的に大差がない人一人負ぶってアノ距離はキツイからな

 

今日の戦闘は緊急クエスト扱いで処理され後日冒険者ギルドで討伐報酬とは別に貰えるらしい。そして俺達は街中を進み御者の人が商隊長から俺達に報酬と寝床を用意してくれると言うのでそこまで送ってもらう道中だ

 

因みに俺は街中だが馬車の屋根上に乗っている。お日様が暖かいですね〜?にゃにゃ〜ん♪

 

 

 

のんびりと街並みを眺めつつウォルバクさんと日向ぼっこしつつ戯れていると

 

 

青年「異世界だ!おいおいおいマジかよ本物の異世界だ!え?マジで?本当に俺ってばこれからこの世界で魔法とか使って冒険出来ちゃうの!?」

 

女性?「あ・・・あああ・・・・ああああ・・・・・!」

 

 

何か日本人っぽい黒のラインが入った緑のジャージを着た高校生くらいの青年と・・・・・さっきアーネスと戦っていた時に感じたとんでもない魔力とウォルバクさんと同じ神気を纏っている・・・・・なんか情緒不安定そうな水色の少女?女性?が居る

 

 

青年「獣耳!ケモミミがいる!あっちはエルフ耳!とんがってる上に黒っぽいのと真白だ!男も女も美形だし絶対エルフだ!good-bye引き籠り生活!hello異世界!父さん母さん!あと弟よ!俺この異世界ならちゃんと外に出て働くよ!」

 

 

どうやら彼は元自宅警備員らしい。そしてどうやら俺とは違った神様経由の転生者らしい

 

・・・・・・イヤ待て?そいつらは殆んどが日本人で何らかのチートを持って来ている筈だ。だがアレからはふざけたステータスの気配もバカみたいに高性能な武具も感じない。そして隣りには神気を僅かに持つ水色の髪と瞳、そして薄紫色の羽衣を纏うこれまた水色の服装をしている美少女・・・・・・まさか

 

 

女性「あああ・・・・あああああ・・・・・・あああああああああああ!」

 

青年「おいうるさいぞ女神、俺まで頭が可笑しい女の仲間だと思われたらどうするんだよ、それよりもこういう時には俺に渡す物とかあるだろう?ホラこの俺の格好を見てごらんなさいよ?ジャージだよ?某ハンティングゲームでもあるまいし異世界で上下ジャージですよ?折角の異世界ファンタジーにこれ一丁ですわ。此処はゲームとかで恒例の必要最低限の初期装備とかを・・・・・」

 

女神?「あああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーっ!!!」

 

 

アクシズの女神?が青年の襟首掴んで泣き叫びながら前後に超揺すっている

 

 

青年「うぉっ!?いきなりなんだよやめろ!ったくもう解かったよ初期装備は自分で何とかするよ。と言うか悪かったって!そんなに嫌ならもういいよ帰ってもらって。後は自分でなんとかしてみるから」

 

女神?「あんた何言ってんの?!帰れないから困ってるんですけど!どうすんの?!ねぇどうしよう!私コレからどうしたらいいの!?うわぁあああああああああああああああ!!!?」

 

 

流石アクシズ教が信仰する女神である、それを選んだ本人も普通じゃねぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この外史に続きを!

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あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

寒いです、とにかく寒いです。コレを執筆し終わった日はガチで寒いです。雪こそ降っていませんが雨がヤヴァイデス

 

さて今作は色々と一気に書き何とか原作第二巻分を完結させました

 

今回は魔弾を使わずドラゴンブレスでの対空制圧法撃?でいいのでしょうか?それっぽい感じに書いて見ました・・・・・・・でも書き終わってから考えますと弾幕を張れ!弾幕が薄い!という声がもう一人の自分が・・・・(紅△魔族化!?)

 

 

そして今作でやっと英雄伝説の戦術オーブメントまでたどり着けました

 

この外史での戦術導力器は簡単に表記しますと以下のような感じです

 

 

試作第零世代=スロットが一つしかないタイプ。複数所持可能・複数所持の利点アリ

 

試作第一世代=スロットが四つに成る。時・空・幻。未(非)対応。ラインがばらけたら悲惨

 

試作第二世代=空の軌跡FCに登場(PSP版を参照)スロット六つ。オリジナルを再現したこの異世界版

 

 

後々に各オーブメントのスロットを強化してあったりしたりしています

 

 

ドラゴンブレスは片手撃ちより両手を合わせた両手撃ちの方が当たり前ですが火力が高いです、両手で竜のアギトを表しています

 

天動説はそのままですね、星が回転するのと同じ速度で振り回され、地上であったなら大地に引きずられます、地動説では術者のかずぴー自身が回り込んだり回避したり出来ますね

 

 

次回で爆焔を!原作最終巻分を詰め込んで最終話と成ります・・・・・・二人の冒険者を書き終わってどれほどの月日が流れた事か。次回からはめぐみん、ゆんゆんとは別行動をする予定なので意外に短いかも?

 

このすば二作の外史が終端を迎えた後のアンケートなど一切合切何も考えておりません!では次回予告へ

 

 

 

次回予告

 

 

 

次回 真・恋姫この双子に爆焔を!最終話

 

       紅い瞳の双子に爆焔を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この双子に爆焔を!

 

説明
紅い瞳の破壊者
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コメント
黒鉄さんへ、かずぴー「アースガード!」アサシン『次回でガッツリと♪ん〜私的にはかずぴーにはソロでいてほしいです。パーティー組むとしても原作でそこそこ後に成りますね』(アサシン)
俊さんへ、かずぴー「ただ理由が無いからってこんにちわ♪=攻撃は出来ないからなぁ。被害が来ない限り手は出さないよ」(アサシン)
かずぴーにexplosionを!!、原作主人公にロックオンされる?(黒鉄 刃)
・・・かずぴーは後々この駄女神をぶちのめしそうですね。(俊)
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