鍼・戦国†恋姫†無双X 幕間劇その壱 |
鍼・戦国†恋姫†無双X 幕間劇その壱
「エーリカさん!降誕祭を行いましょう♪」
梅がロザリオを手に握り締め満面の笑顔でエーリカの眼前に迫った。
「こ…降誕祭ですか?………ミサは行う予定でしたが………今は九州に向かう最中ですし……」
エーリカは梅の気迫に圧倒され、たじろぎながら口を濁す。
連合軍は現在美濃にまで戻って来ており、今は補給と休息を行って次は京を目指す事になっていた。
エーリカと梅は岐阜城本殿の一室で書類仕事を片付けていたのだが、一段落した所で梅が突然切り出して来たのだ。
「もちろんささやかな物にはするつもりですわ♪せっかくエーリカさんがいらっしゃるのですから、わたくし達奉教人に本物の降誕祭という物を教えていただきたいんですの♪」
梅の期待に満ちた目に、エーリカはどうした物かと思案する。
エーリカの祖国ポルトガルでは降誕祭は年末から年始にかけて連日行う行事なのだ。
現在の状況では梅の言う通りささやかな事しか出来ないが、降誕祭の雰囲気を梅に教えてあげたいという想いも浮かび、何をすれば伝わるかと考え始める。
その時、祉狼が襖の向こうから声を掛けて来た。
「エーリカ、梅、入っても良いか?」
「メィストリァ♪こちらの仕事は一段落着きました♪」
「ハニー♪どうぞ、ご遠慮なさらずお入りくださいまし♪」
許しを得た祉狼が襖を開けいつもの笑顔で部屋に入ると、エーリカと梅はいそいそと座布団を用意して祉狼を招き入れた。
「実はひとつ相談が有ってな。」
「まあ♪わたくしとエーリカさんを頼って下さるなんて、光栄ですわ♪」
「どの様な相談でしょう♪」
「クリスマスについてなんだ。」
祉狼の口から『クリスマス』という単語が出て来てエーリカは驚いた。
「メィストリァはクリスマスをご存知なのですか!?」
「あの………『くりすます』とは何ですの?」
「イングランド語で降誕祭の事です♪ポルトゥス・カレでは『ナタウ』と言います♪」
祉狼が天主教の知識を持っていると知ったエーリカは嬉しさに少々舞い上がり気味だ。
「いや、クリスマスが天主教の降誕祭の事だと言うのは、さっき母さんから教えて貰ったばかりなんだ………」
「そうなのですか………」
エーリカは見るからに落胆した表情になってしまった。
「俺達の国では『((公利寿増子|クリスマス))』と言って、子供の成長を願い喜ぶ祭りとして行われているんだ。聖刀兄さんが生まれた年から始まったそうなんだ。」
「まあ、それでは聖刀さまのお誕生日が♪」
「いや、聖刀兄さんの誕生日は半年前だ。」
「そ……そうですの………」
梅も早とちりしたと少し落ち込む。
「公利寿増子は一刀伯父さんたちと母さんが自分の国で行われていたのを、受け容れやすく手を加えたんだそうだ。だから俺は本来のクリスマスがどんな物か知りたくて来たんだが、教えて貰えるか?」
祉狼の言葉に、エーリカと梅は天主教に興味を持って貰えたと再び喜んだ。
「ええ、もちろん♪」
エーリカは居住まいを正し、宣教師の顔になり説教をする心構えで祉狼と梅に語る。
「まず、ナタウとは神の子ジェスス・クリストの降誕を祝うお祭です。メィストリァの言われたクリスマスとはイングランドの言葉で『クライスト』『ミサ』が語源です。ポルトゥス・カレでは特別なお菓子と料理を作り、家族と共に過ごし、『フェリス・ナタウ』と言って祝います♪夜にはパイ・ナタルというお爺さんが子供にプレゼントを配ると言われていますが、これは天主教の聖人であるサン・ニコラの伝承が元になったお話で、大人が子供達に夢を与える為にこっそりプレゼントを枕元に吊した靴下へ入れるのです♪」
梅は見た事の無いその光景を思い浮かべてウットリとしており、祉狼は真剣な顔でウンウンと頷いていた。
「成程………俺達の国では『((芽吏意|メリー))((公利寿増子|クリスマス))』と言って祝うんだが、これもイングランドの言葉なのか……」
「ええ、その通りです♪」
「パイ・ナタウは『((讃多宮老司|サンタクロース))』という名前になってるな。」
「サンタクロース…………初耳ですね……近い所だとオランダ語の『シンタ・クラース』でしょうか。恐らくどこかで訛って定着したのでしょう♪」
「それと、讃多宮老司は良い子にプレゼントをくれるが、悪い子にはお仕置きをしに来るんだ♪」
それを聞いた梅は顔を顰める。
「なんだか雪菜さんのお国の『なまはげ』みたいですわね………」
「子供を躾ける為でしょう♪プロイセンには白いパイ・ナタウと黒いパイ・ナタウが居て、良い子にはプレゼントを、悪い子にはお仕置きをするそうです♪国は違えど、子供の躾は同じなのですね♪」
「元になったサン・ニコラもそんな人なのか?」
「いえ♪本来の伝承はこうです。サン・ニコラがある日、貧しい家庭の事を知りました。その家庭は三人の娘を身売りしなければならない程です。サン・ニコラは夜中にコッソリとその家の窓から金貨を投げ入れ救いました。サン・ニコラが投げ入れた金貨が偶然にも干してあった靴下に入った事から、ナタウのプレゼントは靴下に入れるのです♪」
祉狼はサン・ニコラの行動に感動して目を輝かせた。
「そんな逸話が有ったのか!これは俺も夜中にコッソリと治療をしに行くべきだな!」
「ハニー、別に隠れて行く必要はございませんわよ?」
「メィストリァは今まで通り、堂々と正面から訪れれば良いのですよ♪」
「そ…そうか?」
祉狼は子供の頃の夢が実現出来ると思ったのだが、梅とエーリカに笑顔で諭され素直に諦めた。
「しかし、そんなに素晴らしい人の行動が正しく伝わらないのは駄目なんじゃないのか?」
「本来の伝承はこうして伝わっていますよ♪パイ・ナタウは飽くまでも子供のためのおとぎ話です♪それにこれは今から千三百年程昔の…………」
ここでエーリカは思い出した。
現在の自分達はその千三百年前の外史に来ている事を。
「……もしかしたら私達はサン・ニコラと同じ時に居るのかも知れません………」
「公利寿増子の宴か………確かにささやかな物で良いからやりたいな。」
話は梅が降誕祭をしてみたいという所に戻っていた。
祉狼が公利寿増子をしていたのを聞いて、梅は益々その気になっている。
「ハニーも賛成してくださいますのっ♪」
「空達も頑張っているから励ます意味でもしてあげたいしな♪………そうだ♪聖刀兄さんと昴にも相談してみるか♪聖刀兄さんもエーリカからナタウで食べる料理やお菓子に興味が有るだろうし、昴だって和奏達に何かしたいと思ってる筈だ♪それに昴なら公利寿増子の衣装も持ってるし♪」
「くりすますには衣装が必要ですの?」
「讃多宮老司は赤い服を着ていて、この時期になると房都ではその恰好をするのが風物詩になっているんだ♪別に着なくちゃいけない訳じゃないが、晋の人達は基本的に派手好きだから赤い服というのが受けたんだろう♪街中が真っ赤になって、それを見ると俺なんかは年末が近いと実感するんだ♪」
祉狼が好きなら自分も着てみたいと、梅だけでは無くエーリカも思った。
「それでは手分けをいたしませんこと?わたくしとエーリカさんが昴さんの所へ参りますわ♪ハニーは聖刀さまの所へご相談に向かってくださいまし。」
「判った♪それじゃあ早速行ってくる♪」
エーリカは料理やお菓子の話をするのに自分も行った方が良いのではと思うが、クリスマスの衣装も気になっている。
「は、はい♪ではまた後ほど♪」
結局、祉狼に衣装を着た所を見て貰いたいという女の気持ちが勝った。
部屋を出た奉教人の二人は本殿から二の丸に在る昴の屋敷に向かう。
「あっ♪エーリカと梅ちゃんなの♪」
昴の屋敷の前まで来ると、鞠が居て二人に気付き走って来た。
鞠以外にも三日月と暁月、雀と烏が居る。
「こんにちは、鞠さん♪」
「ごきげんよう、鞠さん♪」
「こんにちはなの♪」
エーリカと梅は鞠と他の四人とも挨拶を交わすと、三日月が蹴鞠を手に持っているのに気が付いた。
「みなさんで蹴鞠をなさっていましたの?」
「うんなの♪暁月が楽しく鍛錬できるようにって、昴が勧めてくれたの♪」
「まあ、そうなのですか♪………」
見ると暁月が肩で息をしていて少し辛そうだ。
「あの……暁月さん………お辛いなら無理をなさらない方がよろしいですわよ……」
「だ…だいじょうぶ……です…………これくらいは………まだまだ♪……」
暁月が見せる笑顔は本当に楽しんでいると判ったので、これ以上止めるのは野暮だと梅も笑顔で頷き返した。
「ところで、昴さんはご在宅でしょうか?」
エーリカも気を利かせて話題を変えた。
「昴ちゃんならお菓子を作ってるぞーー♪」
「……♪」
「お姉ちゃんが楽しみだって言ってるよー♪雀もーー♪」
「ふふふ♪そうですね♪では私も昴さんのお手伝いをいたします♪少々お邪魔させていただきますね♪」
エーリカと梅は幼女達に会釈をしてから玄関を潜り、台所へと向かった。
台所では昴が沙綾、夕霧と一緒にお菓子作りをしている声が聞こえて来る。
「お忙しいところを失礼いたします。」
「おや、エーリカどのと梅どのでやがるか♪」
「ばたばたしとってすまんの♪」
「いらっしゃい♪エーリカさん♪梅さん♪」
三人は手を止めて軽い挨拶をする。
「お菓子作りをなさっていらっしゃると鞠さん達からお聞きしましたけど、何をお作りに?」
「ケーキですよ♪時間ができたから少し手の込んだ物を食べさせてあげたくて♪」
「儂は西洋菓子がどんな物か作り方から教わろうと思っての♪」
「夕霧は料理自体不得手なので修行でやがる♪」
老いてなお探求心の衰えない沙綾と、苦手を克服しようと精進する夕霧にエーリカと梅は素直に賞賛した。
更にエーリカは今作っているのがクリスマスケーキなのではと思い至る。
「昴さん、これはもしかして公利寿増子ケーキですか?」
「え!?なんで………あっ、そうか!クリスマスって元々は天主教のお祝いなのよね♪」
「はい♪先ほどメィストリァから房都で行われている公利寿増子のお話をしていただき、天主教の降誕祭の話をお教えしました♪」
ここで梅が切り出すなら今と身を乗り出す。
「わたくし達はハニーと『くりすます』をしようと決めましたの♪それでハニーは聖刀さまの所へ相談に行かれましたわ♪」
「それじゃあケーキの作り方を聞きに………それはエーリカさんが知ってますよね?」
「ええ………ですが、昴さんの用意された材料をみると、やはりポルトゥス・カレの物とは違うみたいです。」
「それはまあ、私が作るのは皇帝陛下が居た未来の日の本のお菓子ですし♪ポルトゥス・カレではどんなお菓子なんですか?」
「ボーロ・レイと言って日の本の言葉にすると『王様のお菓子』、果物の砂糖漬けをふんだんに使い、中にひと粒のソラ豆と玩具を入れて作るんです♪大きさは家庭により様々ですが、これくらいは………」
エーリカが身振り手振りで大きさを示す。
ホールのケーキで7号サイズくらいだ。
「なる程、玩具は切り分けて当たった人へのプレゼントですね♪ソラ豆は?」
「ソラ豆が入っていた人は次にボーロ・レイを用意する係となります♪」
エーリカは母がボーロ・レイを作っていた姿を思い出しクスリと笑った。
「面白いけど房都では絶対に流行らせないでください!」
昴が必死の形相で言うのでエーリカは首を捻る。
「こういうのはお約束で愛紗さまが作る事になるからですっ!!」
エーリカはまだ愛紗と水晶玉で会話をしていないが、祉狼からその料理の腕前は聞いていた。
「そ………そうですね………ソラ豆の話は伏せておきます………」
冷や汗と引き吊った笑いでそう答える。
梅もこの話はもうしない方が良いと思い、本題に入る事にした。
「ところで、昴さん。房陵の都ではくりすますには特別な衣装を身に着けるそうで、昴さんならお持ちだとハニーから伺いましたわ♪」
「クリスマスの特別な衣装?」
昴はクリスマスの『特別な』衣装と言われて考えた。
流行に疎い祉狼と違い、沙和や小蓮、大喬と小喬にファッションセンスを磨かれた昴にとってサンタコスはクリスマスでの『普通』であり、『特別』と言うからには何か裏の意味が有るのではと思ったのだ。
(クリスマスで特別って言ったらやっぱり恋人同士の甘い夜よね♪エーリカさんと梅さんは祉狼とそんな思い出が欲しいのね♪)
「有りますよ♪特別なのが♪差し上げますからちょっと待ってください♪」
「え!そんな!ちゃんとお代はお支払いします!」
エーリカは昴に妙な借りを作ると、後で美衣を差し出せと悪徳金融の様な取り立てが有るのではと警戒した。
「え?と………それじゃあお代としてケーキ作りの手伝いとボーロ・レイの作り方を教えて貰うのでどうですか?」
「そ、そうですね………では他のお菓子や料理もお教えしますので、全部で六着頂けますか?」
「六着ですか………『特別』なのはそんなに……『普通』のも混じっちゃいますけど、良いです?」
この昴の言葉で梅が更に誤解をする事となる。
「特別な物は一着で、残りの五着を普通な物というのはいかがでしょう?」
「え!?それは大丈夫ですけど………」
二人の遣り取りに不安を感じたエーリカは、梅の袖を引いて小声で問い掛ける。
「(梅さん、どうなさったのです?)」
「(エーリカさん。昴さんはわたくしが『特別』と言った事を違った意味で捉えたのですわ。さんたくろーすの元は聖人サン・ニコラですわ。きっと特別というのは聖人に相応しい衣装♪これは司祭さまであるエーリカさんがお召しになってくださいまし♪)」
「(そんな!私なんかが聖人などおこがましいです!私も普通の物で…)」
昴は二人の会話が聞き取れなかったが、梅がエーリカを立てようとしているのは雰囲気で判ったので、ここは気を利かせサービスとして普通のを六着と特別なのを三着渡しておこうと決めた。
「それじゃあ衣装は用意しておくから、お菓子作りの手伝いと、ポルトゥス・カレのお菓子の作り方を教えてもらうの、お願いしますね♪」
「は、はい!」
「わたくしはお手伝いしかできませんけど、どこから手を出してよろしいのかしら?」
躊躇無く手伝いを始めようとする梅に沙綾が訝しんだ目を向ける。
「梅よ。おぬしは菓子作りが出来るのか?」
「あら、うささん♪この蒲生忠三郎に死角はございませんわよ♪和菓子はもちろん、大陸のお菓子だって聖刀さまのお料理研究会の一員であるわたくしは全て作れますのよ♪おーーーーっほっほっほっほっほ♪」
梅の高笑いに不安を感じて、沙綾は昴に振り返った。
昴は大丈夫だと力強く頷く。
尤も、梅のお菓子作りには変な所が有り、素甘を作っていた筈が出来上がるとべこ餅になり、桃まんを作っていたのに胡麻団子が出来上がるといった具合に不思議な現象が発生するのだ。
それでも美味しく出来上がるので、聖刀も愛紗の様に兵器が出来上がらないだけ遥かに良いと特に問題視していなかった。
何はともあれ、エーリカと梅は昴からサンタコスを手に入れたのだった。
サンタコスを入手したエーリカと梅は、同じ奉教人である雫、慶、松、竹も呼んで本殿の部屋へと戻って来た。
「公利寿増子ですか。祉狼さまのお国にはそんなお祭りが在るのですね。」
雫は興味を引かれて熱心に頷いた。
「元が降誕祭なのですからわたくし達が先ず行うべきですわね♪」
「何よりも祉狼さまの子供を慈しむお気持ちにお応えしたいですわ♪」
松と竹もやる気満々だ。
「松と竹の気持ちも判りますが、これは晋国の文化を知り、心を通わせる一歩です。心して掛かりなさい。」
慶は南近江を支えた名家老らしく、外交も視野に入れてこの行事に取り組む意気込みだった。
「お母さまは御袋様の興を得る事の方が重要なのではありませんの?」
梅の言葉に慶が苦い顔をする。
御袋様とは祉狼の母の二刃の事だ。
『御母堂様』は本人が辞退し、『二刃様』では双葉と紛らわしく、色々と模索した結果『御袋様』に落ち着いたのだった。
その御袋様と歳の近い慶は、こんな自分が祉狼の愛妾となっている事に後ろめたさをどうしても覚えてしまうのだ。
「そ、それは否定しませんが……………ともかく!祉狼さまの為にも我ら奉教人は団結して事に当たりましょう!」
と、力技で誤魔化して梅の持ってきた風呂敷包みに手を伸ばす。
中に入っているのはサンタコスだが、慶は神父や宣教師の服を想像していた。
しかし出て来た物を見て首を捻る。
一着毎に紙袋で包まれているのはまだ理解出来るのだが、問題はその紙袋に写真が貼られ『愛する方との素敵な夜を演出しましょう』と書かれていた。
「この緻密な絵は………」
「それは写真って言って目に見える物を紙に写した物だぜ。」
「宝ャどの!?」
いつの間にかエーリカの頭の上に宝ャが乗っていた。
その胸には『晋』と書かれており、風の所から来た宝ャと判る様になっていた。
慶は少々驚いたが、いつもの事と気を取り直し写真について問い掛ける。
「『写真』とは御家流なのでしょうか?」
「いや、鉄砲なんかと同じで『技術』だ。写真機って絡繰りを職人が造った物で、誰でも写真を写せるぜ♪ちなみにそこに写ってるのは聖刀の母親のひとりで天和だ。」
写真の天和はミニスカサンタの格好をしてポーズを決めている。
宣伝と中身の服の紹介の為なのだが、写真目当てに数え役満シスターズファンの男達の方が購入する数は多かったりする。
「天和様ですか…………」
「次のは地和、その次は人和、それは天和の娘で聖刀の嫁の九蓮、そいつは地和の娘で聖刀の嫁の四喜、そんで人和の娘で聖刀の嫁の一色だ。」
順番に説明されるのを六人は真剣な眼差しで見詰め、この機会に覚えようと本来の目的を忘れていた。
そして六着目の袋が除けられ七着目の写真を見て六人が固まった。
そこには真っ赤なビキニ姿の地和がマイクを持ってポーズを決めている写真が貼られていたのだ。
サンタ帽が無ければ単なる赤いビキニであり、これをサンタコスと呼んで良いのか甚だ慰問の残る所である。
因みに地和本人はステージ衣装とそう変わらないのでさして気にしていない。
「ほう、昴の奴気前が良いじゃねえか♪これ一着でさっきの二十着分の価値が有るぜ♪」
「「「「「「ええっ!?」」」」」」
良い下着が高いのは彼女達も熟知しているが、先程の服の二十倍とは思ってもいなかった。
尤も、その価値は写真が付いての値段なのだが、宝ャは敢えて口にしない。
「ぼ…房都の女性はこの姿で外を歩かれるのですかっ!?」
エーリカは頭上の宝ャを掴み、顔の前に持って来て問い詰める。
「え?と…………」
宝ャの脳裏に真桜の姿が思い浮かんだ。
「極少数だが居ない事はないな。」
「そんな…………」
「あの、宝ャさん。こちらは下着ではありませんの?」
呆然とするエーリカを助けるつもりで梅が問い掛ける。
「何言ってんだっ!そんな事したら威力が半減しちまうじゃねぇかっ!!」
「い…威力!?」
「この下着…いえ、この服には何か特別な力が隠されているのでしょうか………」
雫は写真という未知の技術を目にした事で、服その物にも自分達の知らない技術が施されているのではと思ってしまった。
「百聞は一見にしかずだ!エーリカ着てみろ!」
「私が着るのですかっ!?」
「確かに服の格で言えば司祭様でもあるエーリカさんが着るべきかも………」
「雫さんっ!?」
思案顔で呟いた雫の言葉にエーリカは反論しようとしたが、蒲生親子も雫の言葉に頷いてエーリカの声を遮った。
「エーリカさん!宝ャ殿の仰る通り、先ずは身に着けては如何でしょう?」
「おひとりでは恥ずかしいと仰るのなら、三着有りますからわたくしと雫さんもご一緒しますわ♪」
「私もですかっ!?」
「さあさあ♪お隣の部屋へ参りましょう♪」
梅は有無を言わさずエーリカと雫を隣室へと追い立てた。
「梅ったら自分もなんてちゃっかりしてわすわ………」
「よろしいではありませんの、竹♪梅はエーリカさんと一緒に居る事が多かったからきっとエーリカさんには心強いと思いますわ♪それよりも………」
松は残っているサンタコスに視線を落とす。
「わたくし達もこちらを試着してみませんか?お母さま♪竹♪」
時間は祉狼が部屋を出た聖刀の下へ訪れる所からまで戻る。
斎藤龍興時代に狸狐が使っていた屋敷が聖刀とその嫁達の美濃での家になっていて、祉狼は門の前までやって来たのだが玄関の前で狸狐と薫が何やら落ちつか無げにウロウロしていた。
「狸狐。薫。どうしたんだ?」
「あっ!祉狼お兄ちゃん!」
「祉狼さま!実は…」
狸狐が説明しようとした時、中から女性の声が聞こえて来た。
[もう我慢できないから私達はお母様達とは別に船団を率いて日の本へ向かいますっ!]
「この声は眞琳従姉さんっ!?」
「姉さん!それは拙いよ!外洋船の数を考えれば戦力の分散は下策だ!」
続いて聞こえて来た聖刀の声に、珍しく本気で困っているのが祉狼にも判る。
「成程、眞琳従姉さんは日の本の民の為にこちらの防衛力増強をしてくれる気なんだな!しかし聖刀兄さんが拙いと言うならそうに違いない…………難しい物だな、俺はそういう戦略はまるで判らないからな………」
「ええと…………そういう事じゃないんだけど…………」
「薫ちゃん……祉狼さまだから………」
薫は苦笑いでどう説明しようかと迷っているが、狸狐は説明しても無駄だと諦めていた。
「狸狐と薫はもう眞琳従姉さんと話をしたのか?」
いきなり話を振られて二人は戸惑う。
「い、いえ!聖刀さまが時期を見て紹介して下さると……」
「薫は早くご挨拶した方が良いと思うんだけどねぇ………」
「そうだな♪華琳伯母さんの後継ぎだから気を張って厳しくしてるけど、眞琳従姉さんは基本優しい人だ♪眞琳従姉さんは俺の従姉妹の中で一番上の姉だから仲良くなっておけば他の従姉妹とも直ぐに仲良くなれるぞ♪」
珍しく祉狼が人間関係の的確なアドバイスをしてくれた事に狸狐と薫は唖然となった。
「しかし、これは困ったな。とても聖刀兄さんに相談を持ち掛ける雰囲気じゃないぞ…………」
祉狼は玄関の戸をそっと開けて中を見ると、聖刀が手に何かを持って話をしているのが見えた。
「あれは通信機!?…………そうか!ここはもう違う外史じゃないから通信機が使えるのか♪」
真桜が氣を使った通信機を完成させたのは聖刀が生まれた年の事で、その年の赤壁で行われる模擬戦大会に登場した潜水艇に積まれ試験運用が開始された。
それから十数年が経過し、通信機は携帯電話並みに小型化さている。
出力は使う人間の氣によって決まるので一般には流通出来ないが、武将達の間では実に重宝されていた。
祉狼達が小波の句伝無量にそれほど戸惑わなかったのは、この通信機を普段から使っていたからだったのだ。
早速祉狼は上着のポケットに仕舞ってあった通信機を取り出した。
「祉狼お兄ちゃんもそれを持ってたんだ♪」
「ああ♪日の本に来てからは使えなかったからすっかり忘れていたよ♪これで………」
ふと誰に相談をしたら良いのかと思い至った。
「困ったな………伯母さん達はみんな行軍中で忙しいだろうし、従姉さん達も同じだ。父さんと母さんも仕事中。三刃に…………聞く事でも無いな………」
「どうされたのですか?」
祉狼が悩み始めたので手助け出来ればと狸狐が問い掛ける。
「聖刀兄さんに相談をしようと思って来たんだがあの様子だし、それなら本国の誰かに相談しようかと思ったんだがみんな今は忙しいだろうと思ってね。」
「それなら皇帝陛下にご相談なさってはどうでしょう?」
「一刀伯父さんたちに?」
「聖刀さまも皇帝陛下へ連絡をしようとなさっていたのですが、先に眞琳様から通信が入って来まして。聖刀さまは皇帝陛下には話をする余裕がお有りだと仰っていらっしゃいましたから♪」
「そうか♪ありがとう、狸狐♪」
祉狼は早速一刀たちの番号を押した。
[[[はい、一刀伯父さんだぞ♪どうした、祉狼♪]]]
「クリスマスをしたいんだけど、どうしたら良いのか教えてください!」
[[[え?クリスマス?]]]
祉狼は先程エーリカ達と話した事を一刀たちに説明した。
[[[そういう事か♪確かに今は一刻を争う時期だが、梅ちゃんの気持ちも大事にしてあげたいな♪それにエーリカちゃんは天主教の司祭だ。天主教の信者の人達はエーリカちゃんを頼るだろうけど、祉狼は夫なんだから支えてあげるんだぞ!]]]
「うん!判った、一刀伯父さん♪」
[[[それじゃあ具体的に何をするかだけど、用意する物は祉狼が言った料理とケーキとサンタの衣装ってのは良いアイデアだぞ♪後はクリスマスツリーだな♪]]]
「あ!それを忘れてた!」
[[[それからプレゼントだけど、今回は小さい子だけにした方が良いな。本当は全員にあげた方が良いんだが、今は用意するのが大変だろうし、何より聖刀がそっちのお嫁さんだけにプレゼントをあげると眞琳達が拗ねる。]]]
「そうか………従姉さん達も聖刀兄さんと離れて寂しいんだ…………判ったよ、一刀伯父さん!」
[[[うん♪料理に関しては俺たちから聖刀に伝えておいてやろう♪ケーキは昴が自分のお嫁さん達に作るだろうから当日までにエーリカちゃん達が教われば問題無いな。後、サンタの衣装だけど、エーリカちゃん達は初めて着て恥ずかしいだろうからちゃんと褒めてあげるんだぞ♪]]]
「判った!一刀伯父さん♪」
[[[今できるアドバイスはこんな所だな。困った事が有ったら、またいつでも相談してくれよ♪伯父さんたちは今暇だから大歓迎だ♪]]]
「え?今は幽州に向けて移動中なんじゃ………」
[[[みんな張り切ってて伯父さんたちする事が何も無いんだ…………総大将なんてこんなモンさ♪]]]
「それじゃあ、今ここに狸狐と薫が居るんだが、挨拶をさせてあげても良いかな?」
狸狐と薫は華琳の時に続き一刀たちとも突然挨拶する機会を得て緊張する。
[[[そうなのか♪それは是非俺たちも挨拶したいな♪]]]
祉狼は早速、笑顔で通信機を狸狐と薫に差し出した。
「狸狐ちゃんがお先にどうぞ!」
「わ、私!?………う、うん!」
狸狐は祉狼から通信機を受け取り、見様見真似で耳に当てる。
「は、初めまして!聖刀さまの妻にしていただいた狸狐と申します!」
狸狐がペコペコと何度も頭を下げるのを祉狼は微笑ましく見守った。
狸狐に続き薫も挨拶を終えてから祉狼はエーリカ達の居た部屋へと戻る。
部屋の前まで来ると中から話し声が聞こえた。
「お♪二人共戻って来てるな♪」
『これは明らかに寸法が小さいと思うのですが………』
『こういう物なのかも知れませんわよ?』
『あの………私は丁度いいんですけど…………とても負けた気がします………』
(雫も来ているんだな♪しかし寸法が小さい?………もしかして讃多宮老司の衣装を試着してるのかな?だとしたら一刀伯父さんたちに言われた通りしっかり褒めないとな!)
祉狼は一刀たちの言葉を思い出し、声を掛ける。
「祉狼だ♪入ってもいいか?」
『メィストリァっ!?』
『祉狼さまっ!?』
『『『ハニー♪お戻りになりましたのね♪』』』
『はい、お入り下さいませ、祉狼さま♪』
『おう!入ってこい、祉狼♪』
松、竹、慶、宝ャの声も聞こえ、祉狼は手勢が増えたと素直に喜んで襖を開けた。
祉狼の目に先ず飛び込んで来たのは鮮やかな赤。
これは予想していた。
続いて予想外な肌色が。
エーリカ、梅、雫が真っ赤なビキニにサンタ帽を被っているのを見て祉狼は言葉に詰まった。
しかし、直ぐに一刀たちの言葉を思い出し、自分が言うべき言葉だと口にする。
「似合っているぞ♪綺麗で可愛いな♪」
祉狼の言葉と笑顔にエーリカはかなり救われた。
雫も安堵の息を漏らし、梅に至っては喜びで一杯の笑顔を見せた。
祉狼はここで三人と同じ姿の桂花を数年前に見たのを思い出す。
クリスマスの数日前の夜中に、厠に起きた祉狼が人の気配に気付き誰かと思い庭に出てみると華琳と桂花で、この姿の桂花を連れて華琳が後宮の庭を歩いていた。
祉狼は今以て何故桂花がこの格好で寒空の下を歩いていたのか判っていないが、桂花がしていたのなら何か意味の有る行動なのだろうと考えた。
勿論、本当は桂花と華琳がお楽しみの最中だったのは言うまでも無いだろう。
祉狼は改めてエーリカを見ると、ビキニがかなり小さい様で体に食い込み乳房押し潰されカップの両脇からはみ出ていた。
そして宝ャがちゃっかりとその胸の谷間を陣取っていたりする。
ビキニ姿を褒めはしたが、体を無理に締め付けるのは流石に健康上良くないと祉狼は思った。。
「でも今はそれを脱いでくれないか?」
エーリカと雫と梅は耳を疑った。
これを脱いだら全裸である。
祉狼が自分の姿に欲情したのか?我慢が出来ない程自分を求めてくれるのかと、つい期待が膨らんだ。
「祉狼さまのご要望とあらば喜んで♪」
そう答えたのは慶だった。
祉狼の言葉はエーリカと雫と梅に向けられた物だと判っていながらわざと間違えた振りをしてサンタコスを脱ぎ出す。
慶はサンタコスの袋に書かれた言葉の意味を正しく理解していた。
更にサンタビキニの袋には『今年のクリスマスのプレゼントは、ワ・タ・シ?』と書かれていた事に慶だけが気付いていた。
昴がエーリカと梅の為にこの服を用意したのは公利寿増子のもうひとつの顔というか、大人にとっては恋人と過ごす大事な日だからだと推測も直ぐに出た。
祉狼はその事を知らないのだと瞬時に思い至ったが、昴のしてくれた折角のご厚意を受け取る事にしたのである。
「え?いや…」
祉狼が否定の素振りを見せるが猪三姉妹にはもう手遅れで、襲い掛かる様に祉狼へ抱き付いた。
「ハニー?わたくしも脱ぎますからハニーもご準備を?」
「積極的なハニーも素敵ですわ?」
「さあ、ハニー?袴を下ろしますわよ?」
あっと言う間に祉狼は裸にされ、狂宴が始まってしまった。
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………………………………………………………………………………………………………
「チクショー!折角の楽園から追い出されちまった!」
エーリカのサンタビキニと一緒に放り出された宝ャが畳の上で憤慨していた。
その宝ャを慶が優しく拾い上げ、自分の胸の谷間に納める。
「宝ャ殿♪暫くはわたくしの胸で我慢してくださいな♪」
「我慢なんてとんでもねえ♪極楽極楽♪出来ればここから出たくねえな♪」
「お気に召していただいて何より♪」
「所でよ、慶は途中で気が付いてたんだろ?」
「はい♪」
「だったら何で祉狼の所に行かねえんだ?」
「今の祉狼さまは底無しですから♪あの子達が潰れた後でじっくりとお情けを頂きますわ♪」
慶は艶っぽく微笑んだ。
そこには母親の顔も、江南の名家老の顔も無い。
良人の愛を期待する女の貌しか無かった。
宝ャは祉狼達に視線を戻しふと思う。
(こりゃ二刃が知ったら卒倒所じゃ済まねぇな…………一刀たちの顔が原形を留めないくらい殴り倒すに違いないぞ…………)
宝ャは慶の豊満な胸の谷間に包まれながら、何時か来る一刀たちの未来に黙祷を捧げたのだった。
クリスマス当日。
聖刀の協力を得て料理とケーキを用意し、エーリカの屋敷でささやかなクリスマスパーティーが開かれた。
昴の嫁達と美衣、藤、空、名月、愛菜、蘭丸、坊丸、力丸、そして薫と狸狐にもプレゼントが用意され、エーリカ達六人の奉教人はミニスカサンタの姿で手渡す。
「私までもらって良いのか?」
戸惑う狸狐にエーリカが微笑んで答える。
「狸狐さんは己を変えようと一番努力された方だとメィストリァが仰っておられました♪その姿勢に敬意を表して♪それにこれから聖刀さまの本国の奥様方と渡り合っていかれる狸狐さんに、励ましの意味も込めてご用意したのです♪」
「あ……ありがとぅ………」
狸狐は祉狼が自分をそこまで評価してくれた事とエーリカ達の気遣いに心から感謝し、瞳を涙で滲ませながら笑顔で応えた。
「狸狐が贈り物をもらえるのは正当な評価だと思うけど、雛達までもらえるとは思ってなかったよ?♪」
雛が貰ったプレゼントの箱を大事に抱えてニコニコしている。
「雛さん達はこれから駿府を立て直していかれるのですから、期待を込めて贈らせていただきました♪」
「それじゃあ、これは前払いって事だね?。エーリカさん達も祉狼くんから『くりすます』の贈り物を前払いでもらってたし?♪」
「えっ!?」
「(本殿で昼間からは拙いでしょ?♪結菜さまが気を利かせて小波ちゃんに人が近付かない様にしてくれたんだよ?。)」
「(そ……そんな………)」
「(結菜さまには慶さんがお礼を述べてるけど、エーリカさん達も後で行った方が良いと思うよ?♪)」
エーリカはガックリと肩を落とし、雛の言葉もよく聞こえていなかった。
(肉欲に溺れて周りが見えなくなってしまうなんて……………それなのに狸狐さんにあんな偉そうな事を言うなんて…………狸狐さんの爪の垢を煎じて飲まないとっ!)
パーティーの後で行われたミサではお説教と言うより、終始エーリカの懺悔の告白の様になってしまった。
こうして日の本で初めて行われたクリスマスはエーリカに苦い思い出として残ったのだった。
あとがき
『鍼・戦国†恋姫†無双X』の第一回にして、いきなり幕間劇となりました。
この話はかんたか先生、ぎん太郎先生、Mtu先生が描かれたクリスマス壁紙を見て、
「いつか天主教組でクリスマスの話を書きたい!」
と、思ったのが切っ掛けです。
それがいつの間にか「エーリカにサンタビキニを着せたい!」に変わっていました………変だなぁ………。
『三??』で一刀たちが始めたクリスマスが、かなりおかしな進化をしていますw
桂花と華琳は平常運転ですがw
《オリジナルキャラ&半オリジナルキャラ一覧》
佐久間出羽介右衛門尉信盛 通称:半羽(なかわ)
佐久間甚九郎信栄 通称:不干(ふえ)
佐久間新十郎信実 通称:夢(ゆめ)
各務兵庫介元正 通称:雹子(ひょうこ)
森蘭丸
森坊丸
森力丸
毛利新介 通称:桃子(ももこ)
服部小平太 通称:小百合(さゆり)
斎藤飛騨守 通称:狸狐(りこ)
三宅左馬之助弥平次(明智秀満) 通称:春(はる)
蒲生賢秀 通称:慶(ちか)
蒲生氏春 通称:松(まつ)
蒲生氏信 通称:竹(たけ)
六角四郎承禎 通称:四鶴(しづる)
三好右京大夫義継 通称:熊(くま)
武田信虎 通称;躑躅(つつじ)
朝比奈弥太郎泰能 通称:泰能
松平康元 通称:藤(ふじ)
フランシスコ・デ・ザビエル
白装束の男
朝倉義景 通称:延子(のぶこ)
孟獲(子孫) 真名:美以
宝ャ
真田昌輝 通称:零美
真田一徳斎
伊達輝宗 通称:雪菜
基信丸
戸沢白雲斎(加藤段蔵・飛び加藤) 通称:栄子
小幡信貞 通称:貝子
百段 馬
白川 猿
佐竹常陸介次郎義重 通称:美奈
Hシーンを追加したR-18版はPixivに投降してありますので、気になる方そちらも確認してみて下さい。
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7605447
説明 | ||
関東の鬼を駆逐した連合軍は急ぎ九州を目指す。 その途中、美濃で補給と大休止を行っていた。 時期は丁度クリスマス。 天主教にとって特別な日に何が起こるのか? これは【真・恋姫無双 三人の天の御遣い】から続くシリーズです。 戦国†恋姫の主人公新田剣丞は登場せず、聖刀、祉狼、昴の三人がその代わりを務めます。 *ヒロイン達におねショタ補正が入っているキャラがいますのでご注意下さい。 戦国†恋姫オフィシャルサイト:登場人物ページ http://nexton-net.jp/sengoku-koihime/03_character.html 戦国†恋姫Xオフィシャルサイト:登場人物ページ http://baseson.nexton-net.jp/senkoi-x/character/index.html |
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コメント | ||
しかし愛紗の毒料理が既に戦国恋姫のメンツに知られているとはw。最初にそれの被害に遭うのは誰だろうかww。(殴って退場) 匿名希望さん>出しますよーー♪先ずは尾張や近江から出す予定ですよーー♪(雷起) 味野娯楽さん>宝ャは我ら男のロマンの結晶でできていますw(雷起) これから先オリジナルの恋姫が出るのかだけ気になる所だな(匿名希望) 公利寿増子ええですねww宝慧が羨ましいww(味野娯楽) 匿名希望さん>ありがとうございます!暫しお待ち下さい!(雷起) ohatiyoさん>ありがとうございますw 過去作『三??†無双 クリスマス特別編』で公利寿増子と讃多宮老司が初出ですので、宜しければそちらもご一読してみてくださいm(_ _)m(雷起) 次回も待つ!(匿名希望) 公利寿増子に讃多宮老司……ここにセンスを感じる(ohatiyo) |
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