月夜桜花【第一部 魔法・陰陽・陰陽魔術】
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「魔法・陰陽・陰陽魔術」

―魔法―

 呪文を唱え、現存する物体を他の物質に変換させる。

例えば、空気中にする存在する酸素を高圧縮し、槍・剣などに変換させたり、木を鉄に変えたり出来る。

その魔法を行使出来る者は多く、その魔法には二つの使い道がある。

 

一つは、自分の私欲のために行使し、自分の周りの人間を傷つけるという事、しかし、この一つ目は世界で禁止されている。何か特別な理由で行使する以外は、自分のためには使ってはならない、例えば、自分がケガをした時に、そのケガを治療する時などだ。

 

二つ目は、他人のために行使し自分の周りの人間を助けるという事だ、この二つ目が、人間が魔法を行使する時の大きな理由だ。しかし、魔法にも限度があり、死者蘇生や、自分の魔力を超える、ケガ・病気などの治療は出来ないとされている。しかし、暗黙の内に了解されているのが、元素の塊、通称エレメントを使ったケガの治療だ。

 

もちろんエレメントを使っても治療できないこともある。しかも、自分の力量を超えた魔法を行使すると、自分の寿命を縮める事に繋がる。だから、大きな魔力を必要とする魔法をむやみに使ってはいけないのだ。

 

―陰陽―

安部清明(あべのせいめい)が、現在では有名ではある。だが、本当の発信源は未だに定かではない。一説には、古代中国で生まれた自然哲学の思想や、陰陽五行説が下となり、日本国内に伝わり、安部清明の先祖が日本独自の解釈を織り交ぜたものが、現在知られている陰陽道の起源とも言われている。

陰陽道では、陰と陽、つまり光と影の均衡から、発せられている陰陽と、この世の全ての物質は、木・火・土・金・水の五行、これらを使って、人の運勢や、自然災害を占うものとされている。

これに、日本独自の解釈が織り交ぜられる事によって、五行、又は陰陽から成る式神の召喚や、怪我の治療、はたまた死者蘇生と、多くの業績を残し、現在でも色濃く陰陽師は残っている。

 

―陰陽魔術―

安部清明の末裔である安倍 清成(あべの きよなり)は、陰陽術のやり手であると共に、海外から入ってきた『魔術』というものに興味を持ち、研究を重ねた。

そして、清成は限りなく完成系に近い、術を生む。

これが後の『陰陽魔術』と成った。

これが後の日本独自の『魔法』と成ったが、周りに居た研究員は、個々に『魔法』と言ったり、又は『陰陽魔術』と言ったり、様々な呼び方をした。

後世においてはこの為に、色々な呼び方をされるようになったと伝えられている。

 

そして、清成は完成後すぐに、自らの友人や、親戚を招き、術を開放した。

ところが、清成側の魔力が出力不足となり、友人が一名巻き込まれ、命を落としてしまった。

ところが、命を落としてしまった友人は、死ぬ間際に清成とその周りの人々に

「その術は絶対に扱えるものが現れる。絶対に捨てるな」

と言い残しこの世を去った。

しかし、友人を失った悲しみから、清成と周囲の人々は、未完成のままでその術を封印してしまった。現存している中でも、最も危険な術として後世に託された秘術は、後に、清成と、その妻であり、当時、非常に大きな魔力を秘めていたといわれている『翼人』の末裔である神伝手 吹雪(かみのつて ふぶき)の息子へと引き継がれた。

 

 

しかし、世界では、自らの力に魅了され、その能力の行使で大きな悲劇を生むことも少なくは無かった。

説明
そして、物語は「あらすじ」から本編へと移る・・・
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