愛する人と生きる世界 ~御遣いの帰還~
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一刀がこちらの世界に戻って来た頃・・・・

 

 

 

 

春蘭「ん?華琳様は何処へ行かれたのだ?」

 

 

春蘭がキョロキョロと辺りを見回す。

 

 

季衣「ホントだぁ。何処いちゃったんだろ?」

 

 

季衣も同じように見回す。

 

 

春蘭「季衣よ。私は華琳様を探してくるから見かけたら教えてくれ。」

 

 

季衣「僕も一緒に探しましょうか?」

 

 

春蘭「よい。お前はここで食事をしていろ。」

 

 

季衣「わかりました~。」

 

 

春蘭は持っていた皿を置いて、歩きだした。

 

 

春蘭「しかし、華琳様は何処に行かれたのだろう?

   誰かに聞いてみるか・・・。

   あそこにいるのは・・・、お~~い、しゅーらーん!」

 

 

秋蘭「ん?どうした?姉者」

 

 

春蘭「華琳様がおられないのだが、なにか知っているか?」

 

 

秋蘭「ああ。先ほど酔いを覚ますとおっしゃって森の方へ行かれたぞ。」

 

 

春蘭「いくら平和とは言っても少し心配だ。

   秋蘭、探しに行くぞ。」

 

秋蘭「うむ、そうだな。」

 

 

秋蘭は春蘭の言葉に頷いた。

 

 

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春蘭「しかし、華琳様は何故こんな森なんかに入られたのだろうな?」

 

 

秋蘭「さっき言っただろう・・・・」

 

 

秋蘭はため息をついた。

 

 

春蘭「ち、違うぞ!だ、断じて忘れたわけではない!

   そう、そうだ。酔いを醒ますためにここに来たのだろう?」

 

 

秋蘭「・・・・はぁ~・・・・」

 

 

春蘭「な、なんだ?そのため息は!

   わ、私が言いたかったのは、酔いを醒ますのなら何もこのようなところでなくてもよいだろ   うと思ったのだ!」

 

 

その言葉を聞いて、秋蘭は少しだけ寂しげな表情をした。

 

 

秋蘭「この先にな、小川があるのだ。

   そこが北郷が消えた場所なのだよ・・・・」

 

 

春蘭「そうなのか・・・・」

 

 

二人の間に沈黙が流れた。

 

 

 

 

 

 

春蘭「まったく。けしからんな、北郷は!

   戻ってきたら、叩き切ってやる!」

 

 

秋蘭「姉者・・・。」

 

 

春蘭「秋蘭。今は北郷のことより、華琳様を見つけなければ!」

 

 

秋蘭「そうだな。姉者。

   水の流れる音がするから川が近いのだろう。

   そこに華琳様もいらっしゃるだろう。」

 

 

 

 

二人は川岸を探し始めた。

 

 

春蘭「華琳様~。どこですか、華琳様~」

 

 

秋蘭「華琳様ー。宴の席へお戻りください。」

 

 

春蘭「華琳様~。」

 

 

秋蘭「華琳さ・・・・ま・・・・。」

 

 

秋蘭の声が急に止まった。

 

 

異変に気がついた春蘭が秋蘭のいるところにやってきた。

 

 

春蘭「どうした?秋蘭。

   華琳様はいらっしゃった・・・か・・・?」

 

 

春蘭の声もとまった。

 

 

二人が見たのは、消えたはずの北郷一刀に膝枕をされて眠っている自分たちの主の姿だった。

 

 

一刀「やぁ、二人とも。」

 

 

そんな気の抜ける声が二人にかけられた。

 

 

春蘭「お、お前は華琳様の覇業がなったから天に帰ったのではないのか?」

 

 

一刀「帰ってこれたんだ。やっと・・・」

 

 

春蘭「もう・・・もう、お前はいなく・・・ならないのか?」

 

 

一刀「ああ。もう、絶対に俺はいなくならないよ。」

 

 

春蘭「ほん・・・一刀。一刀ぉぉ!」

 

 

春蘭が泣きながら一刀の左腕に抱きついた。

 

 

一刀「はは・・・。秋蘭もおいで。」

 

一刀は呆然としていた秋蘭に向かって、空いている右腕を伸ばして、微笑みながら言った。

 

 

秋蘭「帰って・・・来てくれたのだな。一刀。」

 

 

秋蘭は静かに涙を流しながら一刀の右腕に抱きついた。

 

 

一刀「大丈夫。俺は帰って来たんだ。」

 

一刀はあやす様にやさしい声で二人言った。

 

 

華琳「冷たいわね。いったい何?」

 

 

春蘭と秋蘭の頬を伝って零れた涙が華琳の顔に当たったいた。

 

 

一刀「おはよう。華琳」

 

 

華琳「これはどういうことかしら?三人とも」

 

 

春蘭「こ、これは。その・・・。」

 

 

秋蘭「華琳様がなかなか戻られなかったので探しに来たのです。」

 

 

一刀「それで、華琳と俺を見つけた二人がうれしさのあまり抱きついてきたわけ」

 

 

春蘭「なっ!だ、誰がもう一度お前に会えたのがうれしすぎてつい抱きついてしまったなどと言っ   た!?」

 

 

一刀「そこまで言ってね~よ。」

 

 

秋蘭「姉者はもう少し正直になった方がよいぞ。」

 

 

華琳「そこまで嬉しかったの?春蘭」

 

 

春蘭「しゅ~ら~ん。華琳様~」

 

 

華琳「そういう秋蘭だってまだ一刀に抱きついているじゃない。」

 

 

秋蘭「惚れた男に久しぶりに会えたのですから当然ですよ。華琳様。」

 

 

一刀&春蘭「「なっ!」」

 

 

華琳「ふふふ・・・。言うわね。秋蘭」

 

 

秋蘭「ええ。」

 

 

 

それから華琳が一刀の体に抱きついて、少しの間四人は再会の余韻に浸っていた。

 

 

 

 

華琳「そろそろ、戻りましょうか。

   ほかの子たちが探しに来てしまうでしょうし、一刀が帰ってきたことを魏の全員に教えて    あげなければならないしね。」

 

 

一刀「そうだな。俺もみんなに会いたいし。」

 

 

華琳「さすがは種馬ね?」

 

 

華琳が悪戯っぽい笑顔を浮かべて言った。

 

 

一刀「そ、そんなんじゃ・・・」

 

 

華琳「ふふふ、冗談よ。」

 

 

一刀「勘弁してくれ。」

 

 

華琳「さぁ、三人とも。行きましょう。」

 

 

一刀&春蘭&秋蘭「「「ああ((はい))」」」

 

 

一刀「あっ!そうだ。華琳、春蘭、秋蘭」

 

 

華琳&春蘭&秋蘭「「「何(なんだ)(どうした)?」」」

 

 

一刀「改めてって言うのも変だけど。

   ただいま!そして、これからもよろしく!」

 

華琳「お帰りなさい。一刀」

春蘭「お帰り。一刀」

秋蘭「よく帰って来てくれた。一刀」

 

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あとがき  

 

 

 

 

本当に申し訳ありませんっ!!(土下座)

 

 

本当もっと早くに更新するはずだったのですが、下書きがどこかに行ってしまいゼロから書き直していたのですが、なかなか納得のいくものが書けずに前作からかなり時間が空いてしまいました。

 

 

下書きの方が良い出来だったのですが・・・・。

 

 

下書きが発見できましたら、改正版としてアップします。

 

 

ほんとにすみませんでしたっ!

 

 

今回は主に夏侯姉妹でした。

 

次回は宴の席で全員を出すつもりですが、その後のお話は誰メインがよろしいでしょうか?

 

書いていただけるとありがたいです。

 

 

今回も意見を頂けると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

説明
前作の続きですが、タイトルを変えました。

理由は作品中の世界はすでに夢ではなく、現実だからです。

主人公は夢現な存在ではなく、ちゃんとその世界に生きている人物だからです。
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コメント
春蘭かわいいな~(ブックマン)
凪達では??(アイン)
一話ごとに全員………というのがベストですが、次回作は霞がメインになってると嬉しいです。楽しみにしていますね!(鳴海)
誰をメインに・・・って そら~全員がいいけど・・・・w まぁ、1話 1話 誰かしらメインにして欲しいですね。 ん~次回のメインは 凪か、霞でお願いします^^w(Poussiere)
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真・恋姫†無双 華琳 一刀 春蘭 秋蘭 季衣 

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