真・恋姫†無双 〜彼の見つめる先に何があるか〜 vol.4 |
前書き〜
おはこんばんわ『朝日の男』です。
この度、調子に乗って4回目の【真・恋姫†無双】の二次創作を書きました。
文法おかしい所や時系列がおかしいところ(三国志 年表 で調べた程度)があると思いますが、軽い気持ちで読んでください。
台本形式です
では、どうぞ〜
西暦181年3月、豫州付近にて
???「フゥフゥ」
ひとつの街に向かってひたすらに歩いている男がいる
若かりし時の『ボス』だ
彼は西暦176年から180年の4年間、傭兵として大陸中を周り自分の【武】を鍛え上げてきた
将来を期待され周りからも『若いが何れは立派な将になりますな』と言われたほどの人物だ
しかし、彼は何処に仕官するわけでもなく急に旅に出ててしまった
最後に見た者の話では
「普段の闘志がまるで感じられない。まるで、自分は用無しといわれたような、今にも泣きそうな・・・そんな感じだった」
と言いうほどだった
では、何故彼は旅に出たのか?
見聞を広げるために・・・
というのは建前かもしれない
本当のことを知るのは彼のみだから
とある女学院〜
生徒1「先生!それはどのように使うんですか?」
生徒2「先生、これわかんなーい!」
先生「はい、はい。これはですね〜。」
この女学院は将来あらゆる国で活躍できる人物を育成している私塾である
ここに、将来を期待された女の子がいる
姓は荀・名はケ、真名を桂花といい後に『曹操軍の王佐の才』と呼ばれる軍師が金切り声を上げる
桂花「ちょっと!さっきそれは先生が、何回も教えたところでしょう!?どうして解らないの?!」
先生「桂花ちゃん、私は気にしないわ。解らない子にはとことん教えて、解るまで教える・・・それが先生と言うものだと思うから。」
桂花「ですが先生、それでは解っている子たちの成長が遅れてしまいます。本にもありました!『味方1000人救いたければ100人の犠牲も考えよ』と。」
先生「確かにそう書かれてある本もあります。けどね桂花ちゃん。私は『味方1000人救えるのならば1割救うのもわけない』を考えています。」
桂花「ム〜」
生徒2「あ、先生!誰か見ている〜。」
先生「あら〜どなたかしら?」
先生が指を指された方をみると、少し古い外套を纏った青年がいた
青年は軽く会釈をし、そのまま立ち去ろうとしたがそれを止めた
先生「もし、よろしかったら中にお入りになりませんか?」
???「こんな得体の知れない男を、将来が楽しみな子達がいる中にいれさせるのか?」
桂花「そうです!こいつの言うとおり、こんな得体の知らない男は神聖な女学院の敷居を跨がせる訳にはいけません!とっとと消えるかこの世とおさらばして頂戴!」
先生「大丈夫ですよ。この方は心優しい方だと私は思います。それに『知』と『武』の両方に優れていらっしゃると私は感じました。どうかお名前を・・・」
ボス「姓は北、名は刃。字はない。」
先生「私は姓は篠、名は雪と言います。」
桂花「先生!」
ボス「篠さんか・・・」
さて、先生の誘いもあり教室に入ったボス
ただボケッと立ってるわけにもいかず、あまり出来のよろしくない生徒たちの面倒を見ていた
ボス「この問いはさっきやった問題の応用だ。」
生徒2「う〜んと、」
先生「フフフ、やっぱり私の目に狂いは無かったわね。」
桂花「フン、あんな問題 大人なら解けない方がおかしいのよ!」
先生「それなら〜北さん。この漢文を訳していただけるかしら?」
それは丁度、桂花が頭を悩ませていた所だった
桂花「フン、どうせ男なんて腰振ることしか頭にないんだから解けるわけないわ!」
先生「どうかしら〜?」
その文を一睨みし
ボス「これはあれだ。難しく考えすぎなんだよ。前の文と考えると季節について書かれている。答えは『今日この頃寒くなりましたが、そちらの地域はどうですか?こちらでは雪が降っています。』だ。」
桂花「フン、やっぱり馬鹿ね。何処に『雪』という字が使われているのよ。」
ボス「ここの文。『天由白降』だよ。あえて直接書かず遠まわし的に書いて読み手を愉快にさせているんだよ。」
桂花「! なるほど・・・ハッ!べ、別にあんたのことを褒めたんじゃないからね!この作者の表現に心打たれただけだから!」
ボス「はいはい。」
この出来事から桂花はよっっぽど困った時に、ボスに相談してきた
幼い子特有の『なんで・どうして・だって』という質問にボスは律儀にすべて答える
時にすぐに答えを教えず、解決へのきっかけを作ってやり桂花自身で答えを出させたりした
ボスがこの街に滞在して数日たったある日のこと
いつものように女学院を訪れようと宿を出るとなにやら慌しい
ボス「どうかしたのか?」
住人1「あ、あんた!早く逃げたほうがいい!火事なんだよ!」
あぁ、確かにここ最近 乾燥しているので火事が起きやすそうだと考えていた
自分もボチボチ避難するかね と思ったが
ボス「なんてこった、出火元が私塾じゃないか!」
そう、火の手は私塾から起きていた
出火の原因は((煙草|キセル))の火種だ
当時はまだ灰皿なんてものはあまり無く、消す時は((煙草|キセル))を壁などに叩きつけ火種を出し足で踏み潰して消していた
今回それがたまたま消えておらず、風に乗り私塾で引火してしまったのだろう
ボスが駆け足で向かうと、塾の前には先生と数名の生徒たちがいた
ボス「皆さん、無事でしたか?」
先生「はい 何とか火の手が全体に周るまでに逃げ出すことが出来ました。」
ボス「よかった・・・。」
生徒1「あれ〜桂花ちゃんは?」
生徒2「なんか本がどうのこうのて言っていたよ。」
ボス「君!まさか荀ケは中にいるのかい!?」
生徒2「う、うん。わかんないけどもしかしたら・・・」
それを聞くや否や、ボスは近くの井戸に行き自身にザブザブと水をかけ手持ちの竹製の水筒に水を入れる
最後に自身も水を口にし燃え盛る私塾に向かって走り出した
桂花「ケホケホ、フフフ無様ね。私ともあろうものが火の手の周り終える計算を間違えるなんてね。」
桂花は教室にいた
先生が大事にしていた本が置き忘れていたのに気がつき、こっそりと引き返していたのだ
まだ、火の手はここまでこないから大丈夫
そんな気でいたが乾燥している空気というのはとても恐ろしく、火の威力を強める
結果的に火中に取り残されてしまった
桂花「ここで苦しみながら焼け死ぬぐらいならいっそ・・・」
護身用の小刀を自らの首筋に当てようとする
その時だ
誰かが自分を呼んでいる声がする
幻聴か
自分はやはり助かりたいのだろうか?
わからない
わからない
・
・
・
・
・
ボス「!」
ボスが桂花を見つけた時
彼女は半分ほど意識が無かった
逆に好都合だったと思う
彼女は骨の髄まで男嫌いだ
たとえ命に関わることでも、男と一緒に逃げ出すなんてありえない といいそうだ
ボスは自身の水筒を彼女の口に当て、水を静かに飲ませる
こうすることにより煙による喉の火傷を防ぐのだ
次に濡らした外套で彼女をやさしく包み込む
そしてお姫様抱っこをし出口へ向かって走り始める
桂花(なにかしら・・・ゆらゆらゆれている?それになにか冷たい・・・ハッ!北?なんであんたがここにいるのよ!ま、まさか私を助けに?あんなに罵倒したのに)
こっそりとうれし涙を流す桂花
あと少しで出口 というところで屋根の梁が崩れてきた
桂花「あ、あぶない!」
ボス「グゥ!!」
なんとボスは自分の背中を盾にし桂花を守ったのだ
しかし無常にも火は背中と顔にまとまり付く
ボス「くそったれ!!」ガシャーン!
近くの窓を破壊しそこから転げるように脱出した
桂花「北!今、火を」バサバサ
巻きつけてくれていた外套を必死にボスに叩きつけ火を消すことに成功
この騒ぎを聞きつけた住人が2人を医者のところまで案内した
桂花は軽い症状ですんだが、ボスは暫く絶対安静だった
この日から桂花はボスに甘くなった
それはもうアマアマに
授業が終わると入院先の病院に行き、ず〜と話をしている
贈り物としょうして自作の『面』もプレゼントした
そしていつの間にか桂花は真名をボスに差し出した
あの男嫌いの桂花が自ら進んで真名を差し出すなんてかなり驚くべきものだ
本当ならボスも真名を、差し出すべきなのだが桂花がそれに待ったをかけた
桂花「いつか私がどこかに仕えて、胸を張れるほどの人物になった時に教えてください。それまでは『先生』と呼んでもよろしいでしょうか?」
ボス「あぁ、わかった。指きりげんまんだ。」
以上が、ボスと桂花の馴れ初めである
後書き〜
クリスマスを仕事に費やした悲しき作者です
無事にボスと桂花の馴れ初めを書くことができました!
でもなんかチョロイカナ〜と思ったりもして
贈り物の『面』はオ○ラ座の怪人のようなものだと思ってください(顔上半分が隠れる奴)
説明 | ||
さぁ、今回のお話は過去のおはなし〜ボスと桂花の馴れ初めですw 作者の妄想文100%ですのでご注意ください http://www.tinami.com/view/883069 ←第1話 http://www.tinami.com/view/883769 ←第2話 http://www.tinami.com/view/884721 ←第3話 |
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コメント | ||
ん〜どうでしょうねぇ?(朝日の男) なるほど…すると、桂花がボスを先生ではなく真名で呼ぶ時は二人の関係が少し進展したりするのでしょうか?(mokiti1976-2010) |
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