YSX-24-BB5C/PGW | 次 |
説明 | ||
seraさん @toshimichimsn04 主催のフレームアームズ コラボレーション『ベイオネイター アンセスターズ』にエントリーする機体です。 メタリックカラーを多用して全体的に重苦しい雰囲気を目指したつもりです。 以下、長々と設定を。 ・・・・・・・・・ 『YSX-24-BB5C/PGW ベイオネイター5番機・改 "パンターノ・ガレージ・ワークス"』 〜機体設定〜 テーマBGM: Avicii - Wake Me Up 開発凍結によって封印されていた試作機の素体をベースに、地球防衛機構・装備開発局より提供を受けた量産前機能評価試験用の試作装備とその他ジャンクパーツを用いて、民間の大型重機用整備工場である「パンターノ・ガレージ」にて、同工場のデモ機としてプライペーター(民間組織)の威信をかけて製作された機体である。 ベイオネイターシリーズの特徴的な装備といえるベリルアンプを本機も多数装備しており、内燃機関における過給機のような特性を持つこの装備により飛び抜けた総出力を誇る。そしてこの高出力を生かしたパワー頼りの攻撃力と強烈な推進力、背面に装備された2基の超大型のアンプ付きベリルユニット「ベリルドライバー」と両脚膝のマルチコネクターに接続されたアンプ内蔵式シールドユニットから展開される「TCシールド・バージョン2.5」による防御力と、様々な面で従来のFAを凌駕する性能を誇ることから、製作者のマックス・パンターノはこの機体を「ハイパーパフォーマンスFA」と呼んだ。 〜ストーリー設定〜 FA小隊の一つ、ウィンドミル隊の4番機を担当するクリスティアーナ・セルロイ少尉は、その日は珍しく地球防衛機構・装備開発局のとある支部を訪れていた。本来なら彼女が所属している東アジア防衛機構の装備開発局に出向くのだが、この日に限っては違っていた。親組織の開発局から呼び出しを受けたのだ。 ―――その理由は、彼女が所属する隊に課される予定の、新たなFAの機能評価試験について。 その場では「後に正式な命令が隊長に言い渡される」とだけ聞き、その後は試作変形型ジィダオについての意見交換に終始したのだが、その面会から数日後、クリスや隊長のサラ・ウィンドミル中尉が所属する基地に件の「試作機」が、割と秘密裏に搬入された。 その機体は、ほぼフレーム剥き出しで武装らしい武装もない、所謂「素体」の状況であった。分析の結果、YSX-24をベースにした試作機で、一時は開発が凍結された「ベイオネイター」シリーズの5番フレームであると判明した。 かといって外装も武装もない機体の機能評価を行うこともできず、それらの部品を請求しようにも例の開発局からの返事は「そんなものはない」の一言。挙句には自隊で勝手に装備を用意するよう指令を受け、仕方なく二人はいつもの隊員のたまり場である民間の大型重機用整備工場、「パンターノ・ガレージ」に運び込むことにした。 あそこになら何かしらの部品が転がってるでしょ。それが彼女たちの考えだった。 一方、そのパンターノ・ガレージでも問題が発生していた。 ウィンドミル隊の2番機を担当する『彼』のFA「輝鎚・丙 改二」の内部フレームに、深刻なストレスがかかっていたのである。 無理もない、とガレージの事実上の主であるマックス・パンターノは思った。突き抜けた直線的な突進力と機体質量を武器とした体当たり戦法で、いくつもの修羅場をくぐってきたのだ。いくら外装が頑丈だからって内部フレームが無傷で済むわけがない。 しかも『彼』は輝鎚が現在の形になってから、各駆動部や武装などの整備は行っていてもフレームレベルでのオーバーホールまでは一度も行っていなかった。いくつかある理由を挙げると、まずこれまでのガタは制御用OS、つまりソフト側での調整で何とかやり過ごせていた点が一つ。二つ目は傭兵としての出撃とは別に、運び屋としての出動もあったから。単に時間がなかったのだ。そして三つ目、これが一番大きい問題だが、単純にパンターノ・ガレージではフレームのオーバーホール整備ができないからであった。 フレームのオーバーホールともなれば、その内部にあるベリルユニットの整備もすることになる。だがベリルユニットを安全に分解・整備・再組立できる民間の整備工場など存在しない。結晶体からエネルギーを生み出すこの機関は、分解に関してはそれほどまでに繊細だった。だからフレーム単位の整備となると、基本的には地球防衛機構の整備局へ外注となる。 当然、コストがかかる。軍が所有する機体なら防衛機構の予算から整備費用が出るが、『彼』の場合は個人所有であるためにその見積書なり請求書なりは直接『彼』に届く。そしてあれだけ大柄な機体である、その費用も通常より多くかかる。 払えないことはない、でも大きな出費は痛い。さらに整備に出している間は機体がない。これでは傭兵業も運び屋業も中断しなくてはならない、となると稼ぎがなくなる。かといってこのまま使い続ければ最低でも空中分解、新規にフレームを買い直しとなる。それは最悪のケースだ・・・。 『彼』が頭を抱えて悩んでいたところに、サラとクリスが顔を出す。二人から事情を聴いてガレージの外まで運ばれてきたその試作機を見たとき、『彼』の目は輝いた。 ―――これだ・・・! その後すぐに、『彼』は5番機の評価試験パイロットに任命され、ガレージではこの機体の本格的な改修が始まった。 全身に散りばめられた、計25基のベリルアンプと呼ばれる装置。ベリルユニットと同様にブラックボックス扱いだったが、出力の推移を示すデータからマックスはこれが過給機的な働きをしていると推測、そして全てのベリルアンプを長時間フル稼働させると、フレームや関節部が破損する恐れがあることまで割り出した。そこでマックスはリミッターを設定。通常時は約半数のベリルアンプを休止させて、非常時にはスイッチオンでそのリミッターを一定時間のみ解除してフルパワーを得られる機構、「スクランブル・ブースト」を実装した。 また装備開発局所属のクリスの口利きにより、量産前機能評価試験用の装備も入手。さらにジャンクパーツから大剣とハンマーを組み合わせたような、いかにも頭が悪そうな大型の装備をでっち上げ、それに多数のスラスターを装備することで補助ブースター的な使い方ができるようにした。 そして極め付けはサブアームに取り付ける特殊マニピュレータ。サラがどこからか調達してきたもので、なんと駆動部などのフレーム以外はT結晶から削り出して製作された特注品である。 このようにして、パンターノ・ガレージで扱ったFAの中では最もパワフルでハイパフォーマンスな機体が完成した。全ての調整が完了して『彼』が機体の制御システムを立ち上げると、これまでには見なかったウィンドウが表示される。 ―――コードネームを入力。 少しばかり考えた彼は、この機体を作り上げた工場の主に、そしてこの工場とその設備に感謝と敬意を表してコードネームを入力、エンターキーを叩いた。 思わず、顔がにやける。 ―――ベイオネイター・オペレーティングシステムへようこそ。 ―――ベイオネイター5番機 "パンターノ・ガレージ・ワークス" 起動完了。 そしてこの機体の配属を機に、今後のウィンドミル隊の運用方針が若干変わることになる。 試作機のテストチームという方向に。 そして、敵対する「別のベイオネイター」の撃破という方向に。 もちろん、今の『彼』らは知らないままに。 ―――この鼓動の音に 俺は導かれたんだ――― 〜武装設定〜 ・MSG-HWS/12 ガンブレード 左腕携行兵装。普段は左脚からのびるメカニカルアームに懸架されている。 変形機構を持つMSG社の新型試作兵装で、ガンモードではFA本体から供給されるエネルギーを収束して発射するビームライフルとして、ブレードモードでは短めの実体剣として使用する。 ・ブーステッド・マスブレード オプションで選択可能な、大振りの右腕携行兵装。刀身を補強した大剣の先端に鉄塊を突き刺したような大胆な外見をしており、その先端の鉄塊には16本のスパイクと8基の大型スラスターを装備。刀身にも大型のスラスターを4基配置し、上乗せされた勢いのまま対象に対して振り抜く。大剣部の切断能力は健在で、リーチ内の対象には斬撃で、リーチ範囲ギリギリの対象に対しては先端の鉄塊による打撃で攻撃。その威力は「暴力的」という表現が最も似合う。 スラスターの総出力はSA-16の10倍以上となり、長距離を巡行する際には補助ブースターとして使用することも多い。 ・TCシールド・バージョン2.5 YSX-24で本格的に開発が始まったTCシールド・バージョン2の発展型。バリア強度と防御範囲の強化が図られている。 ・MSG-HWS/09-C 大型ビームシールドユニット 両膝のマルチハードポイントに装備された実体式のシールド。スクランブル・ブーストモードにより大量のエネルギーを供給することでビームシールドとして機能させることができる。 このビームは基本的にビームサーベルと同じ技術で展開しているので、ビームシールド展開中にビーム部を当てるように蹴りのモーションを繰り出すことで斬撃を仕掛けることも可能。 ・ベリルナックル 基本的にT結晶から削り出した部品で構成されたマニピュレータパーツで、節々が鋭くとがった形状をしている。普段はサブアームとして格納していて、スクランブルブーストモード移行時に展開。メインのマニピュレータを固定して、代わりにベリルナックルをメインに使用する。 こちらも大量のエネルギーを供給することで対TCS兵装として使用可能で、圧倒的な貫通力を誇る抜き手や手刀、パンチを繰り出す。 |
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