『ほら、ここにも猫』・第160話 「ディッキンソニア」 |
説明 | ||
ホールインワン。 『ほら、ここにも猫』・第160話です。 ゆっくりとした動きで海底を這っている生活のデッキンソニアなので、ねこが転がした石が自らの溝にはまってしまっても、よけることもできず、なすすべもないのです。 時は6億年前の先カンブリア紀。動物なのか植物なのかさえわからない、謎の生き物が繁殖していた時代。その中の代表的な生き物がディッキンソニアであります。1メートルぐらいの長さがあるにも関わらず、厚みが3ミリ程度しかない、マットのような生き物です。 この時代の生き物は殻を持っていなかったため、とても柔らかい体をしていたとされています。そして弱肉強食というもの自体がまだなかったため、もしかしたらのんびりとした時代だったのかもしれません。 この生き物が何なのかはいまでもわからず、各地で論争が続いております。現代の多種多様な生命があふれた時代に生きていると、こんな生物が過去の地球にいたなんて、なんとも不思議な気持ちになってくるのです。 |
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