SAO~黒を冠する戦士たち~ 英雄外伝 第14話 アイングラット新聞記者 アオバの熱弁
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第14話 アイングラット新聞記者 アオバの熱弁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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店のドアが開きベルが響いて入ってきたのは、黒いフリルの付いたミニスカートと白い半袖シャツを着て腰回りにはウエストポーチをつけたボブカットの少女だった。

 

「アオバ、どうしてお前がここに?」

 

「いえいえ、私もこのメンバと一緒に同行させていただきましたので。」

 

「そうなのか、レクス?」

 

「正確には途中からだ。コソコソと俺達の後を付けていた、気になっていたから出てくるように言って一緒に行動した・・・あまり気が乗らなかったが・・・・・・。」

 

「ありゃりゃりゃ、やはりそう思われていましたか・・・」

 

レクスの本音に苦笑するアオバ、まぁ、彼女の立場上だと無理もない。彼女は’’アイングラット新聞‘‘を発行している記者なのだ。記者ということもあって情報収集はお手の物、だが、たまに強引に迫って情報を集めるため、あまりいい目で見てない人達も一部ある。

 

「でも、おかげで俺達は安全にボス戦の様子を見ることができた。」

 

「うん、アオバさんのおかげだよ。」

 

「ありゃりゃ、お二人のお役に立てて光栄です。」

 

二人の姉妹の発言に喜びを見せるアオバ、どうやらそうとう安全にボス攻略の様子を探れたみたいだ。

 

「それじゃあ、続きを語ってもらおうかね・・・たしか’’リフレクション結晶‘‘を使ったんだっけ?」

 

「はい、そうです。皆さんもご存じかと思います、レアアイテムの一つ’’リフレクション結晶‘‘を使わせてもらいました。」

 

そういって、アオバはポケットの中から二つの大小の結晶を取り出した。一つは小さい石ころのようなもので、もう一つは白い結晶だった。

 

リフレクション結晶とは現実世界でいうとカメラで写った映像を離れた場所から見ることが出来るそういう代物だ。使い方としては小さい石ころのような結晶を写したい場所に設置、離れた所から白い結晶を起動すると石ころの結晶から見える周囲の上下左右、360°を見ることができるのだ。

 

今回どのように使ったかというと、アオバを入れたレクス一行はボス部屋前右側通路に出てきた。すでに門が開いており、マヤがボス部屋の中を覗く提案をしたが彼女らの安全を考えレクスがこれを却下した。するとアオバがリフレクション結晶を取り出してレクスにボス部屋に向けて投げてもらうように催促した。レクスは言われた通りに投げて小さい石ころのような結晶は見事ボス部屋の壁に当たり、その場に落ちた。レクスらはボス部屋前から離れた場所で中の様子を探ったようだ。

 

「映像を映した時は青いヤギのようなモンスターが大剣を一閃して軍の前衛を吹き飛ばしていました。当然軍は戦意喪失、脱出しようと転移結晶を取り出すものもいましたが・・・・」

 

「結晶は使えなかった・・」

 

「そういうことです。」

 

いつの間にかアオバは名探偵のように左右を行ききするような歩みをゆっくりとレクス達が座っている真後ろで行っていた。

 

「さて、この危機の中、キリト、アスナ、そしてギルド風林火山のメンバーが登場するも、やたら自分の士気だけが高かった指揮官は青ヤギの攻撃をまともに食らって消滅、人の死を見るのが耐えられなかったんでしょうか・・アスナさんが先に攻撃をしかけました。」

 

話しを淡々と進めるアオバ、それを黙って聞く一同たち。

 

「もちろん、その攻撃は決定的にはなりませんでした。すぐに反撃がくるもキリトさんの機転で難を逃れています。その後、アスナさん、風林火山のメンバーは軍の救出に、一人ボスに立ち挑んだのはキリトさんだけでした。そして、見たんです!」

 

「目だけ光っていたのか?」

 

「たしかボスモンスターの名前って<The Glemeyes>て名前だったような・・」

 

「へぇ〜そうなのか、てっきり映画’’プレ〇ター‘‘のセリフを振られているかと・・・」

 

「ちょっと、話しをそらさないでください。」

 

ゼウスの疑問から始まって今さらながらボスモンスターの名前をつぶやくカヤ、でも、ゼウスは勘違い(というよりもボケに近い)してたようで話しが進まなくなると思ったのか話しをストップさせた。

 

「今まで、盾と剣は装備出来ても剣と剣は装備出来なかった・・・疑問に思ったプレイヤーも多くいたはずです。そして、今日この目で見てはっきりとわかりました・・スキルだったんですよ! ’’二刀流‘‘という名のユニークスキル、それを黒の魔剣士こと、キリトさんがもっていました。」

 

「うそ、マジかよ・・」

 

「あ〜あ言われたぜ、せっかく俺が後に言おうとしたことを・・・」

 

「・・・・(やはり、誘うべきではなかったか?)」

 

驚くゼウスに後から言おうとしていたことを言われてふてくされるマヤ、黙って聞くも思うことがあったレクス、こんなことがあってもアオバは語り続ける。

 

「そこからいっきにボスに斬りかかっていました。私でも目が追いつかず、反撃を食らいながらもギリギリでボスを倒してしまいました・・・結局、黒の魔剣士は新たな伝説を作り、軍は指揮官と少数の犠牲を出してさらに名を落とすことになりました・・・・私が話せるのはこれくらいですかね。」

 

アオバの語りが終わり店内は静寂となった。その静寂を破ったのはカヤだった。

 

「全部言われちゃったね、お姉ちゃん。

 

「そうだよ、まったく。来るまでにもったいぶらず言うべきだったな。」

 

「ありゃりゃりゃ・・・すいません、つい熱が入ってしまったもんですから。」

 

「流石だな、全員で得た情報を己で得たように話すのは。」

 

「レクスさん、マジ勘弁してください。メンタル強いつもりですけど、これ以上イジられるとキツイです。」

 

3人のイジリに対して、嘘か本当か定かではないが、胸を手で押さえる動作をするアオバ。でもすぐに立ち上がり・・・

 

「本当に三人には感謝しているのですよ。今回のことで武器が持てない理由、ユニークスキルをこの目で見ることができました。ある意味、歴史を目の当たりにしたといっても過言ではないですよ。」

 

必死に感謝していることをアピール、少しかわいそうかなと思いゼウスは助け舟を出すことに。

 

「そういじってやるな。言動に少々問題はあるが悪いやつじゃあない。情報も信頼できる。ここはどうだ、借りということにしたらどうだ?」

 

レクスとマヤとカヤは少し考えた後、「じゃあ、何かあった時は頼ろうかな。」カヤが答え、レクスも「そうさせてもらう。」といい話しがまとまったのだった。

 

 

 

 

 

Tobecontnued…

 

 

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簡単キャラ紹介

 

 

 

 

アオバ(CV洲崎綾)

 

SAOプレイヤーの一人、黒いフリルの付いたミニスカートと白い半袖シャツを着て腰回りにはウエストポーチをつけたボブカットの少女で’’アイングラット新聞‘‘という新聞を発行している新聞記者兼情報屋。

攻略情報、クエスト情報はもちろん、団体、特定の個人までの情報などありとあらゆる情報に幅広く精通している。誠実な人物だが、少々強引な聞き込みもたまにあり、あまりいい目で見てない人達も一部ある。

「ありゃりゃりゃ」が口癖で、昔ゼウスはと一騒動起こしたこともある。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

 

 

 

第14話いかがだったでしょうか? 新聞記者少女登場回と第三者から見た74層攻略回でした。さてまたもや新キャラ登場で全く話しが進まないことにうんざりしている方、本当にゴメンナサイ。いずれ彼女はゼウスが起こす騒動の発端に関わるのでここで登場させました。モデル容姿は東方Projekutoより’射命丸 文‘でCVは艦これより’青葉‘をイメージしております。作品をよく知らないという方はどちらも取材記者キャラということ認識していただければ幸いです。

 

 

次回、もう少しアオバが語ってくれます。

 

 

 

今年も時間を見つければどんどん投稿していきますので、何卒よろしくお願いいたします

 

それでは、また・・。

 

 

説明
どうもグルメです。新年明けましておめでとうございます。今年もゆっくり更新ですがよろしくお願いいたします。

今回のお話しは、第三者の視点で74層の出来事をある人物が語ってくれます。

それでは、どうぞ。
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コメント
本郷 さん  この作品でのゼウスに次ぐギャグ要員です。もちろん、パパラッチな一面も書いて行きたいです。(グルメ96)
文+青葉=なキャラってすごいパパラッチ感が出てますねww(本郷 刃)
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