王玉-KINGTAMA-
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説明
極東地区の成金、どんどろ坂の茂兵衛は畠を荒らすタヌキに怒り心頭であった。
タヌキは巧妙にも、茂兵衛の仕掛ける罠を回避し、熟した作物を荒らしていく。
ついに茂兵衛は農作業につかってた七転工業有限会社製作業用重機「玉」を戦闘用に改造、タヌキ殲滅を画策する。
勿論「たかがタヌキに大げさはないか?」といった周囲からの制止もあったが、茂兵衛は「玉」の改造で有名なテクノヘクセン社下新田支店に改造を依頼。
こうして「王玉-KINGTAMA-」の開発は始まった。

テクノヘクセン社下新田支店スタッフは茂兵衛の依頼でFA用のビームキャノンを取り付けるも明らかに積載オーバーであり、まともな運用は望めなかった。
そこで「玉」を二個並列でセットすることで土台の大型化と片方を砲塔制御、反対を機体制御のパイロット、ガンナー方式を取ることで操作もスムーズになった。
「玉」本体は茂兵衛の依頼で金色の塗装が施され、大型砲と二個併設の「玉」の異様もあり、「玉」の王「王玉-KINGTAMA-」と命名された。

「王玉-KINGTAMA-」は動作テストも完了、後は引き渡すばかりとなったが直前に茂兵衛が心筋梗塞で急死。
また開発に携わったスタッフも次々と食中毒を起こし入院を余儀なくされた。
この突然の出来事は「タヌキの呪いではないか?」と不気味がれ、「王玉-KINGTAMA-」は行き場を失った。


その後「民間人がビームキャノンで武装してる」と通報があり、極東防衛機構が調査を開始。
「王玉-KINGTAMA-」をめぐるトラブルが発覚し、行き場のなくなった「王玉-KINGTAMA-」を接収。
ちょっとした運搬や試射の土台に便利なため、開発部で重宝されている。
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