NSG-X1/X ヴェズル
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説明
去年作ったものの撮影がちゃんとできなかったので一年の時を経て投稿。

「その姿は、暴力的で攻撃的な姿ではあったが、同時に、脆さと哀しさを携えて
いた。」

バルチャー登場以前から出現していた所属不明機。
目的は不明であり、月側と地球側の双方に損害を与えて去って行く、所謂第三勢力に数えられる機体。なお、公式の記録では存在しない事になっている。

NSG-X1と同様のパーツは持つものの四肢がフレームアーキテクトのそれではないなど、これまでのFAとは違う構造が多い。

問題とされたのはその構造からくる、この機体特有の挙動である。
耐弾性に難があるとみられるが、脛部を構成するサスペンションによる機動力は、推進器も使わずにSA-16を置き去りにする域にあったとされる。
また、腕部の大型ベリル兵器の攻撃は広範囲に及ぶ上、威力、取り回しに置いてベリルスマッシャー以上の脅威であった。

また、サイドワインダーモードにより高速突入、撤退を行える事もあり、生存者からの目撃情報も非常に少ない。

その実態は急進派によって地球防衛機構から排斥された人員で構成された武装組織「シャンツェ・ダ・アイデクセ(独語:トカゲの尾)」の所有FA。
急進派が所有していたプラントを隠れ蓑とし、その残った資源と情報と実際にコンタクトを取ることで当機を建造(正しくは修復)、維持している。プラント自体、Re:スフィア計画推進時のfaの試作プラントを元にしたものであるため、没プランとなったものや廃案となったものを積極的に取り入れている。
その中には、非人道的とされて封印されたシステムですら搭載されている。

目的は急進派の排除というよりその妨害らしい。また、当機を狙って積極的に戦闘行為を行う、単眼のSX-25の存在が防衛機構側に確認されている。

以下武装

ベリルエッジ
腕部マウント、または翼部にマウントされる当機の主兵装。
武装にUEユニットを内蔵する事で高威力を実現、最大発振でも機体稼働時間に影響を与えない。
Kai-28(四八式の試作機)の装甲を破ったベリルスマッシャー斧形態と同等、またはそれ以上の威力をそれ以上の取り回しで振るう。
腕部マウントの際は、腕部武装にエネルギーを送り、出力強化が可能。
また、マニュピレーターで保持可能。
非常に重量があり、軽量の当機では機体バランスに大きな影響を与えている。
ベリルユニットにUEユニットを内蔵する手法はTCSオシレーターII型のベースとなったとされる。

ベリルダート
投擲可能な短剣。
柄の先端に推進器が内蔵されており、投擲方法にて軌道を変える事ができる。
SX-25が開発されるまでの仕様では推進器利用後自動で爆発して回収不能にする予定だった。SX-25配備後の実戦配備だったため、べリルダカーの正式採用に伴い、回収されるリスクが多少薄れたため、一種の遠隔兵器のように扱えるように設定された(それでも回収されなければ爆散する)。
また、弱点(と言うほどではないが、耐弾性のない)の脛部の装甲の代わりにシールドを張ると言う役目もある。
脚部に装備したまま膝蹴りの要領で攻撃できるほか、変形時は空力制御として発振するなど、活躍の場は広い。
翼部ハードポイントに追加で懸架されることもある。

テールキャノン
テールユニットとして装備されている大型のレール砲。腕部で保持可能。多数の弾頭を利用可能であり、変形時の機首となる多目的ユニットの側面もある。
砲身下部は盾として利用できる。
また、テールユニット状態であっても発射可能。背面への攻撃手段として乱戦下で高い効果を発揮する。

電磁投射砲
電磁誘導式の大型ハンドガン。SA-17sが装備していたそれである。
防衛機構側のレプリカから外装を作製、セグメントライフル、インテグレートライフルのデータを元に作製されている。
両ライフルよりも大口径であるが、装弾数の削減で重量増加が可能な限り抑えられている。威力はNSG-4δの装甲を貫通するレベルを維持している。

機動補正スタビライザー「オルトロス」
機体を特徴づける、腰部から生えた尾のような翼状のユニット。
武装の懸架ハードポイントを有しており、四枚の外側にそれぞれいくつかマウントができる。
ベリルエッジを振るうことでズレる重心を調整する目的があり、その精度を上げる意味合いで四位一体のユニットとなった。
それぞれに推進装置が内蔵されており、純粋な機動力の底上げもしている。
それぞれがアームで保持されている。
武装のマウントによって動作が阻害されることはほぼありえない。

イオンブースター
背部、腰部に装備されるメイン推進装置。
推力はフレズヴェルクのそれ程ではないが、数と基部可動域とノズルのフラップによる噴射方向の多彩さで勝る。
機体本体であれば背面の一機あれば、脚部フォトンブースターの存在により、SA-16程の空中戦は可能(戦術的評価には言及しない)。腰部イオンブースター二機は、重装備になりやすい当機の重量増加の緩和策としての追加スラスターとしての意味合いが強い。

エンスォン・システム
当機の操縦システム。
faが人型を一つの形態として取ろうとした際に提案されたモノの一つ。
実装するには人体にコアユニットを施術によって埋め込み、神経と接続する。
本プランでは脊髄に接続し、情報量次第では廃人になってしまうリスク、そもそも施術が必要というコスト等が理由でペーパープランで終わったものであり、理論上の追従性能(速度、精度含め)は他のプランに大きく水をあけていた。
当機に搭載されているものはそれの負荷を多少下げたもので、専用義肢によって訓練された傷痍兵によって、四肢を介して接続される。
それに伴い、高次元の機体追従性能と柔軟性を獲得した他、既存OSによる制御、干渉を一切受けないという急進派によるOSの虚弱性を利用した機体システムの乗っ取り対策を確立した。
もっとも、「乗っ取る(entfuhren)」という名を与えられたシステムで乗っ取りを阻止するというのはただの皮肉である。
また、意図しないものではあるが、元々フレズヴェルクを素体としているため、その生体コントロールユニットの残滓がパイロットの補佐をしていることが後に明らかになった。

シャンツェ・ダ・アイデクセ内部では
ヴェインと呼称され、また正式名称も「フレズヴェルク=ヴェイン」としている。
由来は、起動時に機体全身から唸る駆動音がすすり泣きと聞き違えたことから。
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