優しき修羅 #2 |
村を出てから一日が過ぎた頃一刀たちは陳留の町についていた。
一刀「へぇ ここが陳留か 治政と相まって賑わいがすごいな」
春蘭「当然だろう 一刀 なんたってここは華琳様が納める土地なのだぞ 賑わっているにきまっているではないか」
一刀「それもそうだな ははは(汗)」
と一刀は春蘭の華琳へのすごい称え様に苦笑いをしていた。 なぜかって? そんなの陳留につくまでに春蘭から耳にこぶができるほどにいわれたからだよ。
一刀(春蘭の華琳へ対する忠誠心ははっきりいってすごいっていうしかないなw)
と一刀は内心思いつつ馬を進めた。と思った矢先
…「華琳様〜」
と城の方から小さい子供が走ってきた。
華琳「あら 季衣 留守ありがとね」
季衣「えへへ あれ 華琳様 この兄ちゃんは?」
華琳「あぁ 今日から私の配下になった北郷一刀よ 季衣 あなたも自己紹介しなさい」
季衣「はい!華琳様 兄ちゃん 僕は許緒だよ 真名は季衣ていうんだ よろしくね」
と季衣は笑顔で自己紹介をした。
一刀「ありがとうね 俺は北郷一刀 字も真名もないから北郷か一刀って呼んでね」
と一刀も季衣に対して笑顔で挨拶をした。
季衣「じゃあ僕は兄ちゃんって呼ぶことにする!」
華琳「さてそれじゃ季衣 留守中にあったこと城に戻ったら教えてちょうだいね」
季衣「はい! 華琳様」
といって6人は城の方に歩を進めていった。
華琳「それじゃ季衣 報告を」
季衣「はい 各地に行っていたみんなから聞くに黄色い布の賊がほぼ全て占めているみたいです」
華琳「やっぱりね 村を襲った賊も黄色い布を巻いていたし これは乱みたいなものね」
一刀「黄色 布 乱… 黄巾党か」
華琳「一刀 黄巾党って何なの?」
一刀「俺の世界で有名な話さ 蒼天すでに死す黄巾まさに起つべしっていう言葉があってそれを黄巾党の乱というんだ」
華琳「なるほど そんな話が これからは賊のことは黄巾賊というべきね」
一刀「でその黄巾党が出てきている州は今どこにあるんだ?」
季衣「報告によると青州、冀州など北の方って聞いてます」
一刀「本拠地が分からないことには今のところは決定打になることはできないか」
と季衣の報告を聞きながら思考していた時、
兵士「申し上げます!」
華琳「軍議中よ 慎みなさい!」
兵士「すいません しかし一大事です 近辺の町に黄色い布の賊が出現しました」
華琳「っ!?」
一刀「またか やはり元を潰すまではこういったことが続くかもしれないな」
華琳「えぇ そうね 賊の規模はいくらぐらいなの?」
兵士「今7千を越えいまだ増え続けています!」
華琳「指揮官がいるみたいね でなくちゃそんな大規模な兵にはならないわ」
一刀「確かにな 華琳様 その賊俺に任せてくれないか?」
華琳「いいの? 今日来たばかりだけどそこまで働こうとしなくてもいいのよ?」
一刀「仕方ないさ 今俺は実績なんて何もない それに文字なども理解できてないからな こういった仕事しかできないさ」
華琳「分かったわ 副官に秋蘭をつけるわ 二人で相談して賊を討伐してきて頂戴」
一刀「分かった 秋蘭様 よろしくお願いします」
秋蘭「うむ あと一刀 その様付けはなんとかならないか?」
一刀「一応上司ですので 様付けが何か変ですか?」
秋蘭「変も何も一刀は天の御遣いなんだ その様付けされるとむずがゆくてな」
一刀「分かったよ 秋蘭」
華琳「じゃ私のことも様付けはやめなさい 一刀」
一刀「それは…… 分かったよ 華琳」
華琳「ふふっ 春蘭も桂花も季衣も呼び捨てで構わないわよね?」
春蘭「もちろんです 一刀に様付けはむずがゆくて仕方ないので」
桂花「私も大丈夫です」
季衣「はい!」
一刀「分かった 春蘭 桂花 季衣 これからよろしく頼む」
華琳「じゃ一刀 お願いね」
一刀「御意」
出陣直前
華琳「一刀 少しいいかしら」
一刀「どうしたんだ? 華琳」
華琳「早めにはするけど一応私たちも援軍を出そうとは思ってるから」
一刀「そういえば俺たちが連れていく兵はいくらなんだ?」
華琳「2千ほどよ 私たちは明日までに1万はそろえていくわ」
一刀「俺たちのほうだけでは5倍の差か 分かった 持たせるよ」
華琳「えぇ お願いね」
秋蘭「一刀 出陣の準備ができたぞ いつでも行ける」
一刀「分かった 下賤な賊からわれらの領地を守るために 出陣!」
兵士『うおおおおおおおおお』
そうして一刀と秋蘭は兵2千を連れて賊が迫っている村に向かっていった。
華琳「頼むわね 一刀」
秋蘭「ところで一刀 村に着いたらまずどうするつもりだ?」
一刀「まずは村長に聞いてからだな それから判断するしかないと思うんだが」
秋蘭「そうだな ひとまず急ごう 今も黄巾賊は集まって村にむかっているんだからな」
一刀「そうだな 総員少し急ぐぞ!」
半刻後
一刀「ここか しかしなぜこんな防衛施設ができているんだ?」
…「あなたは官軍の方ですか?」
一刀「あぁ そうだ 北郷一刀だ 字と真名はないから北郷か一刀と呼んでくれ」
…「では私は北郷殿とお呼びします 私は楽文謙 真名を凪といいます」
一刀「真名まで預ける必要はないんだぞ」
凪「いえ こうして軍を率いて来てくれた それだけで本当にありがたいことです」
一刀「そうか じゃその真名預かろう ところで後ろの二人も知り合いか?」
凪「あぁ 二人は私と同じ義勇軍のものです 真桜 沙和 挨拶しろ」
真桜「へーい うちは李曼成 真名を真桜っていいます よろしゅうな 大将」
沙和「沙和は于文則 真名を沙和っていうの〜 よろしくなの〜」
一刀「ありがとう 真桜 沙和 確かに真名預かった じゃ村の状態を教えてくれ」
凪「はっ」
数分後
一刀「なるほど 敵は今のところ北方面に集結してるみたいだから 南は少人数でも大丈夫だろう しかし足止めのものだけは今の倍だけ用意しておいてくれ」
真桜「分かりやした〜」
一刀「で東は秋蘭 西は凪と沙和が守ってくれ 俺は北の敵を相手する」
凪「大丈夫なのですか?」
一刀「大丈夫だ 町に賊が来るにしてもまだいくらか時間があるだろうしそれまでに防衛の準備を整えれば明日の朝には曹操様の援軍か来るはずだ そこまで耐えれば何とかなるだろう」
凪「分かりました ではそうゆう手はずで」
一刀「あぁ 頼む」
そうして凪は天幕を出て行ったあと
秋蘭「一刀 まさかお前ひとりだけで討って出るためにこの布陣にしたんじゃないだろうな」
一刀「俺もそこまで愚かではないさ だがそうだな賊の練度をみて判断しようとは思ってるさ」
秋蘭「はぁ… お前はどこまでも… まぁいい 今回は一刀が指揮官だ 従おう」
一刀「ありがとうな 秋蘭 ただしこれだけは約束しよう 俺は生きて帰ってくるって」
秋蘭「あぁ…」
それから二刻後、賊一万は町の北門前に集まった。
一刀「数は予想通り一万ほどか さてどうしたものか」
兵士「北郷将軍 私たちはどうしたらいいですか?」
一刀「あぁ 一応弓を構えて射程範囲内にはいったら一斉斉射だ それでも突っ込んできたのなら盾隊と交代して次の策の準備に入ってくれ」
兵士「はっ そういえば城門なんですがあれで大丈夫なのですか?」
一刀「問題ないと思うぞ」
そういって一刀は北門に配置した200名の兵士と打ち合わせをしていた。そういっていると
うわあああああああああ
一刀「来たな 総員配置につけ! 迎え撃つぞ!」
兵士「はっ」
一刀たちは応戦をはじめたが半刻後には相手は数が多いこともあり少しづつだが押され始めたその時、
一刀「やはりこのままじゃ埒が明かないな 俺が出る お前たちはなるべくここを守っておいてくれ!」
兵士「そんな 無茶です まだ敵は6千ほども残っているんですよ!」
一刀「大丈夫だ 指揮官の俺を信じろ」
兵士「北郷将軍… 分かりました ご武運を!」
一刀「さて……やるか」
そういって一刀の目は赤く輝いて行った。
賊「城から一人出てきたぞ! あいつを打ち取り村へなだれ込め!」
賊『うおおおおおおおおおおおおおおお』
一刀「………」
一刀は両手に双頭牙狼を持ち賊に向かって歩いて行った そして賊一人が一刀に近づいたとき、
賊「しねえええええええええ」
一刀「………」
賊「……あれ? 俺の体どこだ?」
一刀は向かってきた賊の首と胴をいともたやすく切り離していたのである。
賊「野郎! 全員でやっちまえ!」
賊『うおおおおおおおおおおおおおおお』
一刀「少し黙れ グズども」
そこからは一方的であった 一刀は向かってくる敵をまるで赤子の手をひねるかのように屠っていった。
それから4半刻後……
一刀「……これで殲滅完了か」
そういって一刀は最後の賊を屠った。その時村の防衛をやっていた四人が走ってきたその瞬間
秋蘭「一刀お前自分の立場分かってるのか!?」
と秋蘭が本気で怒った
一刀「すまない だがこうでもしないと賊を抑えれなかったのも事実だろ?」
秋蘭「そうかもしれないがな…まぁいい 無事でよかった それにしても一刀 あの短時間であれだけの賊をやったのか」
一刀「あぁ たいして難しくもなかったぞ まぁ統制もとれていない賊だしな」
秋蘭「そうであったとしても一人で6千ほどの賊をやるのは常人には無理だぞ」
と二人が会話をしていると後ろから凪たち三人が歩いてきた。
凪「北郷殿 お疲れ様です」
一刀「凪か お疲れ そっちの賊も討伐できたのか?」
凪「はい 東西にきてた賊はそこまで多くはなかったので」
一刀「そうか それじゃ今のうちに賊の後始末をしておこう 明日には華琳たちも来るはずだしな」
四人「はい(なの)」
翌朝一刀たちは華琳が来るのを城門で待っていた。
一刀「華琳 お疲れさま」
華琳「やっぱし私くる必要なかったかしら やっぱしあなたたちだけで対処してしまったのね」
一刀「あぁ 賊は殲滅した そこまでの練度でもなかったからな 後この町の義勇軍が居たんだ その者たちの協力もあったから早く終わったんだ」
華琳「そう じゃその義勇軍を指揮してたもののところに案内して頂戴」
一刀「あぁ」
一刀「華琳 この3人が義勇軍を指揮してた楽文謙李曼成于文則だ」
華琳「そう 3人ともこの町のために義勇軍を指揮してくれてありがとうね 私は曹孟徳よ」
凪「め、滅相もございません 曹操様 こちらに軍を送っていただけでもありがたいです」
華琳「だったらあなたたち三人私のところに仕官しないかしら? 配下になってその感謝を返してくれればうれしいのだけれど」
凪「自分はかまいませんが」
と凪が答え真桜と沙和を見た
真桜「うちもそれで構わんで」
沙和「沙和もそれでいいの〜」
そう二人がいったら凪が華琳のほうに向かって
凪「では曹操様 これからよろしくお願いいたします」
華琳「では私の真名を預けます 私の真名は華琳よ」
凪「自分は凪です」
真桜「真桜っていいます」
沙和「沙和は沙和なの〜」
華琳「町にまだ夏候惇たちがいるけどその子たちにも町に着いたら挨拶だけお願いね」
3人「はい」
といって俺たちは町に警備兵3000人ほど残して陳留へと戻っていった。
はづきです
今回は2度目の戦闘を書きましたがこれでもまだ一刀は全然本気を出していません
一刀の本気が出せるとなると呂布との戦闘くらいですかね
後一刀の武器である双頭牙狼ですが二刀流の刀になってます
左は小太刀ですが右は日本刀になってます
ほかにも武器などを作っていこうかなと思っていますので
では次の作品をお待ちください
説明 | ||
2話目です 楽しんでいたたげるのであれば幸いです |
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コメント | ||
はこざき(仮)さん<コメントありがとうございます 闇一刀くんか・・・ 誰か止めることできるのかなw(はづき) ここの北郷君、天下無双の武は持ってるけど、人を斬り過ぎた時にどうなるかが心配ですね…自我崩壊しなきゃいいのですが(心配)(はこざき(仮)) ありがとうございます 次回も頑張って執筆していきます(はづき) 面白かったです!!(雪月花) |
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