優しき修羅 #4
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一刀が春蘭の師匠になってから2週間がたったころ季衣が思い出した黄巾党の首領張角の討伐の令が朝廷から上ってきた

 

華琳「やっと朝廷も重い腰をあげたようね」

 

桂花「そうですね ですがここまで荒れるまで放置しているとは やはり上にはもう力はないようです」

 

華琳「そうね でもこれで名目をもっていけるってことだわ 一刀張角の居場所の調べはついでいるのかしら」

 

一刀「あぁ 広宗の砦いるってことはもう分かっている」

 

華琳「それにしてもただ歌を歌っていただけでこれだけの軍勢を集めるんだから兵の収集にはもってこいね」

 

桂花「はい あれだけの収集能力は目を見張るものがあります」

 

一刀「一応今までのうちに敵の兵糧庫などを襲って物資が送られていない状況は出ていると思ってもいいだろう」

 

華琳「そうね では我等は3万の軍を率いて広宗に向かいましょう 道中にいる賊を蹴散らしながらのほうがいいでしょうね」

 

一刀「あぁ そうなると出陣ははやいほうがいいだろうな 華琳の力を見せつけるためにも」

 

華琳「えぇ よって今日は軍を整えて明日出陣しましょう」

 

全員「御意!」

 

そういって今日の軍議は終わって各自出陣の準備に取り掛かっていった。

 

 

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翌朝

 

一刀「華琳 予定していた軍はすでに準備ができているぞ」

 

華琳「分かったわ ……これより黄巾党の首領張角を討伐に向かう 総員出陣!」

 

春蘭「総員騎乗! 向かうは広宗だ!」

 

春蘭の合図で集めた手勢3万は出陣していった。

 

二日後華琳たちは張角がいる広宗の砦の前に集結していた。そこには各地で兵をあげた軍勢も多数参加していた。

 

華琳「これだけの軍勢が動くとはね 袁、文、顔の旗、あっちは袁に孫の旗が2個、周の旗も2個、甘、黄、あれは劉、関、張の旗 これだけの群雄の中で私たちと相対するのはどこかしらね」

 

一刀「えらい物騒なことを言うな 華琳 まぁそれもそうか これだけの軍がでているのに官軍は一軍も出していない つまりは漢はもう力がないってことになるからな」

 

華琳「あら 一刀 陣の準備は整ったのかしら」

 

一刀「あぁ 後は軍議をするだけだ 来てくれ」

 

そういって華琳はうなずき一刀の後を歩いて行った。

 

華琳「では今回の戦で世に曹孟徳ありと示すにはどうしたらいいかしら?」

 

一刀「もちろん張角たちを捕らえる方向で行くんだろ?」

 

華琳「もちろんよ あの人材収集の能力 ほしいわ」

 

一刀「一応桂花と相談して考えたんだが……この上の崖はちょうど敵の死角にあたるところになる だからここから奇襲をしかけて兵糧に火を放つってのはどうだ?」

 

華琳「なるほど で慌てて出てきた者たちを殲滅するってこと?」

 

一刀「あぁ その殲滅には春蘭が出てもらう いいか? 春蘭」

 

春蘭「おう! 腕が鳴る」

 

桂花「おそらく張角たちはこの背後にある間道から逃げるはずだからそこに兵を配置して捕らえる これには秋蘭と季衣を配置するわ 季衣しか張角の顔は知らないからね」

 

季衣「はい! 頑張ります」

 

桂花「秋蘭は軍を指揮して張角を追い詰めて行って頂戴」

 

秋蘭「うむ」

 

一刀「俺は一応火を放ったら春蘭に合流して殲滅の援護をするってことになる これでどうだ? 華琳」

 

華琳「いいわね それで行きましょう 決行はいつにするのかしら?」

 

一刀「調べでは孫呉が火を放つみたいだからその前にはしておきたいな できれば明朝俺が侵入してそれから決行ってことになるだろう」

 

華琳「分かったわ それじゃ各自手筈通りに」

 

全員「はっ」

 

 

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翌朝

 

一刀「じゃ華琳始めるぞ」

 

華琳「えぇ 分かったわ」

 

そういって一刀は一人砦の近くの崖に向かっていった。

 

一刀「さて兵糧庫はたしかここだったな孫呉の邪魔がはいらないうちに済ませないとな ん? あそこに見張り台があるな 一応潰しておいたほうがいいだろう」

 

そうして一刀はまず見張り台にいる敵を倒すために進んでいった。

 

賊「なぁ それにしてもこれだけの軍を相手にするとはな」

 

賊「仕方ないさ 俺たちに断りもなしに暴れたやつらがいるんだからな 報いってものになるんじゃないかな」

 

賊「だな じゃしっかり見張らないとな もしかしたら今からすぐ敵が攻めてくるかもしれないからな」

 

賊「そう……」

 

賊「ん? なっ」

 

一刀「報いを受けるんだろ? じゃ先に逝っておけ」

 

そういった瞬間一刀は見張り台にいた二人を瞬殺した。

 

一刀「さてこれで見張りはいなくなったな 兵糧に火をつけて春蘭と合流しよう」

 

そういった一刀はその足で兵糧に火をかけに行った。

 

桂花「華琳様 砦内部から火の手があがりました 一刀がやったようです!」

 

華琳「分かったわ 総員砦ないから出てきた賊を殲滅せよ!」

 

ジャーンジャーンジャーン

 

銅鑼をならして全員出陣していった。

 

 

春蘭「火の手があがったな 一刀がやったようだ」

 

副官「そのようですね では出てきたものから殲滅にはいります」

 

春蘭「あぁ 総員我に続け! 愚かな賊どもを殲滅するぞ!」

 

兵士「うおおおおおおおおおおおおおお」

 

春蘭の手勢は春蘭の号令とともに砦に向かって出陣していった。

 

春蘭「おぉ 一刀 無事だったか」

 

一刀「当然だろ さて俺たちはここで敵を足止めしつつ殲滅になる いいな春蘭 決して突っ込みすぎるなよ」

 

春蘭「う、うむ 分かっている」

 

そうして曹操軍は戦闘に入っていった しかしそこは一方的であった 黄巾党の連中は砦に火が放たれたことで動揺して一目散に逃げ出すように砦入り口に殺到したが

そこには一刀たちがいたので味方に圧殺されるものが多数出て統率などあってないようなものだった

 

砦内

 

張角「ふぇぇぇ このままじゃ私たち捕らえらてどうなっちゃうの〜」

 

張宝「知らないわよ! 天和姉さん! そんなことよりもどうすればいいのよ! このままじゃ焼け死んじゃうわよ!」

 

張梁「落ち着いて 天和姉さん 地和姉さん ひとまず裏の間道からにげましょう あなたたち一緒に来てくれるかしら」

 

賊「はっ 護衛します!」

 

張梁「おねがいね」

 

そうして張三姉妹である天和、地和、人和の三人は砦内から脱出していった。

 

秋蘭「ん? 誰か砦内から出てきたな 一刀の予想があたったな 総員構えろ!」

 

人和「あれは官軍! まずい 待ち伏せだわ」

 

天和「ふぇぇ このままじゃつかまっちゃうよ〜」

 

賊「お三方はお逃げを!我らが足止めをします!」

 

人和「すまないわね お願い!」

 

賊「はい! うおおおお」

 

そういって3人についていた賊たちは秋蘭の軍にあたっていった。

 

3人はもう片方の間道に逃げていたが

 

季衣「あ! あの人たちだ! みんな捕まえて!」

 

地和「ちょっと こっちにも敵がいるじゃない! どうするのよ 人和」

 

人和「捕まりましょう 相手は殺す気はないみたいですし」

 

そういって3人は季衣の手勢につかまっていった。

 

 

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一刀たちが陣に戻ると張三姉妹が捕まっていた。

 

一刀「うまくいったみたいだな」

 

華琳「えぇ 賊の方はどうなったの?」

 

一刀「残りわずかだったからほかのところに任せてきた」

 

華琳「分かった さてあなたたちは張角たちであってるわね?」

 

地和「ち、ちが「はい そうです」ちょっと人和!」

 

人和「地和姉さん ここで嘘をついたらそれこそ討ち首よ」

 

華琳「じゃあってるってことね あなたたちどうしてこんなことになったの?」

 

人和「私たちは町や村などを転々と移っていた旅芸人だったのですが…」

 

そこから人和は自分たちが人気歌手になるためにやっていた活動などでだんだんと人が増えてその人たちが暴徒と化していったことを説明していった。

 

華琳「なるほど 季衣がみたのはそれの一回ってことなのね ねぇあなたたち 私たちの軍で働かないかしら?」

 

地和「ちょっと 私たちは大陸で一番になるためにやってるのよ!? そんなことする「地和姉さん 少し黙って」」

 

人和「曹操だったわね ゆくゆくはあなたが大陸を統一するってことなの?」

 

華琳「えぇ そうよ そのためにも有力な人材は少しでもほしいの でどうかしら 私たちのところで働かないかしら」

 

人和「……分かりました 天和姉さんも地和姉さんもいいよね?」

 

天和「わたしは3人一緒ならそれでいいよ〜」

 

地和「私も最終的に大陸一になれるのだったらそれでいいわ」

 

華琳「じゃ3人には名前を捨ててもらうわ 今のままじゃ私たちのところに賊を向かいいれたってことになってしまうからね

そうね この乱の責任をとるってことで真名でこれから進んでいくってゆうのは」

 

人和「分かりました それで構いません 私の真名は人和です」

 

天和「わたしは天和です〜」

 

地和「ちぃは地和よ」

 

華琳「では人和、天和、地和 あなたたちの真名確かに預かったわ 私の真名は華琳よ これからはそう呼んで頂戴 あなたたちも真名を預けなさい」

 

春蘭「はっ 夏候惇だ 真名は春蘭だ」

 

秋蘭「夏侯淵 真名は秋蘭だ」

 

桂花「荀ケよ 真名は桂花よ」

 

季衣「許緒です 真名は季衣です」

 

一刀「最後は俺か 北郷一刀だ 字と真名はないから北郷か一刀と呼んでくれ」

 

華琳「まだ3人いるけど今は町にいるからついたら交換して頂戴」

 

3人「はい」

 

華琳「では黄巾の乱は終幕をむかえたし帰還しましょう」

 

全員「御意」

 

そういって華琳たちは新たに天和、地和、人和の3人を加えて陳留へと帰っていった。

 

 

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…「ふぅ こんなところね それにしても曹操のところのあの男 はっきりいってやばいわね 私の勘が異常なまでに危険って言ってるわ」

 

…「雪蓮 まぁ今はまだ敵ではないんだ 一応警戒しておくだけでいいだろう」

 

雪蓮「そうね 冥琳 今はまず独立を目指さないと」

 

冥琳「そうね まだ機会はくるはずよ それをひとまず待ちましょう」

 

 

…「あの人たちすごかったね〜 愛紗ちゃん 鈴々ちゃん」

 

愛紗「そうですね 桃香様 それにしてもあれだけの賊を倒すとは」

 

鈴々「鈴々たちだって本気でやればできるのだ!」

 

…「まぁひとまず戻りましょう 戻ってやることもありますし 桃香様」

 

桃香「そうだね 朱里ちゃん」

 

 

ここに来ていた孫策こと雪蓮、劉備こと桃香 のちに華琳と雌雄を決する決戦に挑む敵はいたのだった。

 

 

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はづきです

 

ほぼ無理やりでしたが黄巾の乱終わらせました。

 

ついに最終的に戦う宿敵雪蓮と桃香を出しました。

 

さてこれから群雄割拠にはいっていきますがお楽しみいただけるように頑張って執筆していきたいと思います

 

では次回作にご期待ください

 

 

説明
はづきです

ついに黄巾編は終わりになります

楽しんで読んでいただけると幸いです
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2020 1803 9
タグ
恋姫†無双 北郷一刀 優しき修羅 

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