YSX-24/RM | 次 |
説明 | ||
制作に4ヶ月(サボっていた月あるけど)塗装に一ヶ月以上めっちゃ手がかかったベイオネイター企画。 自重やエナメルぶっかけてアーキテクト軸を何本折ったことかやっとできましたぞぅ!! ちょっと長いのは経緯が特殊って事なんだ。うん。飛ばさないでみて欲しいなあ。 【クオンの回想】 最近仕事がものすごくやりずらくなった。 安定した仕事と金が必要だった。 まぁ、色々とあって 「喋るフレームアームズを持ったジャンク屋の女が居る」という噂が広まって 私は良くも悪くもちょっとした有名人になってしまったのだ。 ウサ耳を生やした奇妙奇天烈摩訶不思議なフレームアームズ(アーキテクト)は変態みたいな…、いや普通に変態だな。 そういう変態コレクターどもに取って垂涎の的になっていた。 一時は二匹とも売ってやろうと思った事があるが…、恨まれて後で命を狙われそうだから止めておいた。 私と同じことを考えた傭兵共 研究材料としてコイツらを狙う企業…。普通のアントの方が大分マシだぞ? ……ということで命を狙われる事もしばしばあって。 もう私個人では碌に仕事も請けれないし、仕事だと請けたとしても実は罠だったという事もあり。 毎日あいつらとお金にならない命の削り合いだった。 いくら人間が乗らずとも動くとはいえ。個人で複数のフレームアームズを運用するにはジャンク屋だけの稼ぎでは賄えない。 あいつらは決して暴走して裏切るって事は無いし、人件費浮くっていうのは嬉しいといえば嬉しいから…いいけど。 個人でフレームアームズを一機運用するには多額の金が必要だ。 そんなのが二機…いや、二匹も居るから二倍の経費がのし掛かる。 整備費・弾薬費・新しい装甲材・レンタルハンガー……。 働けどは働けどは暮らしは楽ににならない。もう限界だ…。 そんな苦労人な私と何も知らずにのびのびと暮らすウサギ共に救いの神様が舞い降りた。 日本国・キョウトアラシヤマ方面を守護する地方豪族「竜胆路」家。 その当主からのメールである。 名だたる名家の家長様(ひめさま)かつ防衛機構支部の幹部から、専属パイロット&事業部社員としてのスカウト。 戦闘後の一人じゃ辛い整備が…、整備員をタダでこき使える上にレベル高い工場でできる。あいつら安い所だと文句ばっかり言うからなあ…。 個人事業主は消耗品も経費の一つだ。 悩みの一つである弾薬代や装甲材の消耗品も全て会社持ち!アント共が使うフレームアームズを綺麗に捌けば臨時ボーナス付きっ! 今まで個人だったから色々と電卓片手にケチケチやっていたが…、勤めビトになれば何でもかんでも経費で落とせる…。最ぃっ高ぅぅ!! しかも一応は防衛機構の(契約とはいえ)パイロットだから色々と身分保障云々で悩むこともないし、アント追い出して月を綺麗に掃除できれば戦後には年金やら退職金も貰えるらしい。 これ以上の美味い話はない。もちろんすぐに飛び乗った。 しかも何故か知らないが、刹雷(セツナ)も紬を見るとすぐに懐いてくれた。 「ボク、ツムギは悪い人じゃないと思うの!」って言っていた。 流石にオレンジ色の甘えん坊は私を離してくれなかったが…。 これで肩の荷は大分軽くなった。スーツも良いやつ仕立てて貰ったからな…。 ”リンドウジファウンデーション リサイクル推進事業部部長 森亜久遠 ” 摺りたての名刺をポケットに突っ込んで……今日もがんばるかっ!! 【リンドウジの野望】 竜胆路紬(りんどうじ・つむぎ)は全くの見たことがない新たなるフレームアームズを作ろうとしていた。 アラシヤマ基地をハッキングを企てうる不届き者を尋問(きいてみた)時に偶然押収した、パソコンの中に入っていたベイオネイターのデータに魅了されてしまった。 その高い特異性と優美な姿を見た紬は行動を開始する。 数ヶ月前に防衛機構極東支部タチカワ試験場でトライアル試験で使用されていた不格好(カトラスオリジン)達を非合法手段で入手する。 他の幹部たちが当然のように諦めて意気消沈している隙を狙い、アラシヤマ降下挺基地司令の地位を利用し、基地防衛機補充用の榴雷に転用という名目でまるごと失敬したのだ。 三機の不格好達から、外装を剥ぎ取りその内の一体をフレーム単位で解体する。 ベイオネイターの核であるベリルアンプを運用するためのフレームとして改造したのだ。 EXU−02ブラストシールドに残留していた謎の機体(ゼルフィカール)の装甲データを使って、 バーゼラルドおよびゼルフィカールの装甲を成形し、防衛機構が作り上げた「バーゼラルド」の外装は完成させる。 ただ、肝心のVTOSだけはセツナのINUUSAシステムをコピーしようとしたが不完全な出来となったので、もう一つのサンプルであるミカンのUSAUSAシステムも流用したようだ。 全てはベイオネイターを作るための準備。模造されたバーゼラルドはただの副産物である…。 新型機(ジィダオ)に外見的不満を持つパイロットは少なからず存在した。 こんなアントじみたフレームアームズなんて乗ってられるか!なんて怨嗟の声は度々現場で聞く話。 そんな中、ある噂が流れる。 リンドウジファウンデーションというキョウトの企業がとんでもなく魅力的な違法パーツを売っているという噂だ。 なんでも新型不格好FA(ジイダオ)をエースパイロット「トルース・ロックヘッド」が駆るカトラスに換装できるパーツで 更に追加料金を払えば、都市伝説レベルの試作機ゼルフィカールにグレードアップ出来る噂だ。 もちろんカタログには書かれていないが、個人所有のジィダオ(またはレイダオ)さえ持っていれば購入できるらしい。 この世界ではある程度の腕か金か実績か階級があればフレームアームズを所有出来る。 紬の目論見は大きく当たった。 多額の借金までして買う傭兵屋。カトラスの宣伝効果にあやかろうとする民間防衛会社。 はたまた剣の神を崇拝し、信仰の理由からバーゼラルド運用しようとする謎の宗教団体。 挙句の果てにはダミー企業を通して購入を図る防衛機構のエース部隊まで、ありとあらゆる組織・法人・個人が挙って購入した。 その光景を面白くない人間ももちろん居る。 コスト重視のリアリストで開発ラインを閉じるように命令した防衛機構将官である。 面目を潰された彼は、特殊部隊を使ってアラシヤマ基地を急襲するように指示を出す。 しかし、リンドウジ社員になったクオンを中心に バーゼラルド換装パーツ生産停止を恐れたお客様達(主に傭兵達に)を集めた連合軍によって目論見は失敗する。 紬に看破され失脚を恐れた彼はただ認めるしか無かったのだ。 そう、バーゼラルドは復活したのだ。皮肉にも著作権違反の違法製造品であるが…。 紬はベイオネイターをビジネスの商材として利用したのだ。 【恐怖の王(いぬとうさぎのいいところ)】 ただ、一つだけ誤算があるとするならば。 それは「フレズヴェルク」と「諦めの悪い防衛機構幹部ども」である。 人類がフレズヴェルクに報復するために 奴らを餌として動く禁忌の忌み仔(ベイオネイター)として作り上げたが…。 長い間、人類を蹂躙し、人類の盾である防衛機構を嘲笑う青い炎を讚えて笑い続けた奴らと 潰された名誉と失墜した権威を回復させる為に、肥え太った人の皮を被った豚どもは無垢な仔供を狂わせる。 刹那(フレームアーキテクトS)から生み出されたその仔は青く光る奴らの血を求める・・・。 眩い光を放つ外殻を突き破り、ドス黒い刃を突き立てて赤く変質させる。 血のように染まった身体を啜って喜び嗤う。 それはまるで吸血鬼。 人類を護る者らの亡骸から受け継ぎし憎悪と怨念を一手に背負い、血にまみれた鎌を肩に乗せる。 ナンバーは振られなくとも分かる。 赤い鎌と黒い体躯が目印。 リンドウジファウンデーション製・人造フレーム96改装機テラーキング………またの名をクロヤキという。 黒炎(クロヤキ)は生まれた母とは違い、子供のように手を焼かせる程度を通り越して全てを灰にしようとする。 「フレズヴェルクを喰う」事を邪魔するならば、たとえ人であろうが刃先を向けるのだ。 もう炎は炎でしか消せないのか? 【機体諸元】 テラーキングの最大の特徴はゼルフィカールの装甲技術を応用して作られた肩部・背部ベリルバラスト群である。 そもそもベイオネイターに搭載されているベリルアンプは他のフレームアームズと比べ絶大な推力とエネルギーを齎すのと引き換えに 操作難度を引き上げかつ整備性も劣悪にするとても不安定な難物である。 背部大型フォトンブースターを潰すのと引き換えにベリルアンプを安定使用するためのバラスト(安定機)を装備するにより、ノイズは軽減されベリルアンプの安定率は大幅に向上する。 更に防御力が心許なかったバーゼラルドの装甲に軽減されたノイズをベリルバラストが擬似TCSとして変換共振させる事により、後発新型機と十分に張り合えるだけの装甲を手に入れた。 ただ、フォトンブースターの数を削減した為、他の直系機または亜種機と比べ最大推進力と航続距離が低下するという致命的欠点を抱える。 その為に背部にベリルショットライフルの技術を応用したベリルカノンブースターを装備し瞬間推力を補う。 【各種武装】 ブルートザオガー ベイオネイターの研究により武器にも独立した大型ベリルアンプを備える事ができるのか?というコンセプトから生まれたテラーキングの主武装。 アドバンズドジャイブに装着されているEXU−01の装備であるスラッシュエッヂの発展型で、ハイカーボン材にT結晶を練り込んだ新素材で作られている。 ベリルアンプによって増幅したTCフィールドと共振するノイズによって既存武装を超える硬度を持ち強力な斬撃を行える。 また、TCSオシレーター搭載機およびアーキテクト機関部を切り裂くと、刀身が研磨され損傷も回復するという現象を起こす。 ツェアレーゲン 右腕ラッチに接続されている赤いナイフ。 ベリルアンプは無くともブルートザオガーと同質の素材で作られた武器である。 用途は白兵戦用予備武装だが、主にフレズヴェルクの解体に好んで使うらしい。 ヴァーン・ズィニヒ・ナーゲル 左右脚部に搭載されたベリルダガーを三基搭載したサブアーム群である。 主に推進機構および擬似TCS発生装置として利用されるが、TCS搭載機用に対して鉤爪状に変形させて「握り潰す」事も可能である。 また両足展開しベリルカノンブースターでの瞬間加速による必殺技「シュヴァルツフレイム・ドロップ」で大型のフレームアームズも破砕する。 アイゼンシュプリンガー 左腕ラッチに搭載されている大型光波盾。 単体ではベリルショットライフル等のベリル兵器を防ぐには役不足であるが、それ以外の兵装(対TCS弾頭含む)に対しては十分以上の性能である。 ヴァーン・ズィニヒ・ナーゲルとの同時運用によって防御性能を発揮する。 どちらかと言えばビーム刃によるシールドバッシュで使われる。盾で切り払いや峰打ちする為の装備である。 【模造オリジナルフレーム96(クロヤキ)】 メンタルモデルは赤眼銀髪の少年でミカンと同じく褐色。 一人称は「私(またはボク)」の無表情キャラ。 リンドウジファウンデーションがS(セツナ)と629(ミカン)を解析して作り上げたデッドコピーである。 同次期に開発した模造アーキテクト889(テリヤキ)と同性能と言われている。 アントの中には、自我を持つ事ができる出自不明のデバイスが埋め込まれている個体が存在する。 ヴァイスハイトθやフレズヴェルク=アーテル等の一部の月面製フレームアームズが人間に近い思考パターンで稼働しているという噂がある。 |
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