優しき修羅 #12 |
反董卓連合が終わって半年が過ぎた頃北方の袁紹が公孫讃を滅ぼした 公孫讃はそのまま友人である劉備のもとへと逃げ延びそこへ袁紹が攻め寄せた
一刀「華琳 あの馬鹿が北方を統一させたぞ それにしてもあれから半年でそこまでのことができるとはな やはり馬鹿でも名族っていうものだな」
華琳「えぇ あれは馬鹿だけれど名族っていうのは実際力になるものよ でも半年の間に私たちも力をつけることができたわ」
一刀「あぁ それにしても月が馬騰を説得していきなり私たちの帰順を許してほしいと言ってきたときは驚いたけどな」
華琳「それは私も驚いたわよ 馬騰が攻めてきたと知ってすぐさま月が行ってしまってそのままほとんど被害もなく馬騰を説得してここに連れてきてくれたんだから」
一刀「あぁ 条件としても「帝をないがしろにしない」だけだったしな あれには驚いたわ」
詠「月は馬騰とも知り合いだったからね 馬騰自身月の評判を聞いていたらしくてすぐに話の席についてくれたわ」
一刀「やっぱし月がいてくれたおかげでほんとに色々よくなったな」
月「へぅ 私にはこんなことしかできないですから」
華琳「いいえ 月 本当にあなたのおかげで私たちはよくなったわ 私も感謝しかできないわ」
月「いえ 馬騰さんとは涼州でもいろいろとお世話になっていましたし私が役に立ててよかったです」
一刀たちはこの半年の間に涼州の馬騰と同盟を組み、涼州を属国として治めていた。そして華琳は馬騰を帝の護衛としてそのまま洛陽の統治を任せていた
一刀「それにしても華琳も大胆なことをするよな 馬騰に涼州から洛陽までの統治を任せるなんて 裏切ったらどうするんだ?」
華琳「馬騰はそんな卑怯なことをするものではないことは知っているからね 仲間になったんだからまずは信じないと」
桂花「華琳様 冀州付近の兵から伝令が参っています」
華琳「ようやくあの馬鹿もこっちに着たみたいね 会いましょう」
桂花「はっ こちらへ」
兵士「ご報告いたします 袁紹軍が冀州の兵30万を率い、劉備がいる徐州へと侵攻いたしました。」
華琳「なるほど 公孫讃が逃げた劉備をまず潰す算段のようね あの馬鹿にしては賢明な判断ね」
一刀「ほかに報告はないのか?」
兵士「ございます 冀州の近くにある街ですが援軍は送らなくてよいとのことです。」
一刀「あそこには700人ほどしか配置してないぞ どうする華琳 兵はこういっているが」
華琳「どうしてそこまで寡兵で戦えるのかしら?」
兵士「はっ 旅の者が今見えてましてその人たちが「援軍は必要ない」といわれたようなのです」
一刀「旅の者?・・・ 華琳 俺今から向かっても大丈夫か?」
華琳「私も同じことを考えたわ お願いできるかしら? 一刀」
一刀「あぁ すぐに出立する 君も準備をして城門の前で落ち合おう」
兵士「はっ 以上で報告を終わらせていただきます 失礼いたします!」
華琳「じゃ一刀が出たらすぐに皆は兵の準備しておいて頂戴 おそらくあの馬鹿との戦ももうまじかに迫っているわ」
全員「御意!」
そうして軍議が終了し一刀はすぐさま街へと向かうための準備をはじめ、城門へと向かった
一刀「すまない 待たせたか?」
兵士「とんでもございません それでは私が先行いたしますので」
一刀「すまないな 頼む」
そうして一刀は兵士に案内されてすぐさま街へと向かっていった。
馬を走らせて1時間ほど
兵士「こちらになります では私はこれで」
一刀「あぁ ありがとな さてとその旅の者はどこにいるかな?」
そうして一刀は街を散策しながら城の方へと向かっていった。
兵士「誰だ!ここは曹操様の城であるぞ!」
一刀「北郷だ 伝令が来て旅の者に会うために来た」
兵士「ほ、北郷将軍! すいません こちらへどうぞ 旅の方は玉座にいられると思います」
一刀「ありがとう」
一刀は玉座の間へと歩いて行くと玉座の前に二人の女性が立っていた
…「おやー? 援軍は必要ないといったのですがー」
一刀「いや 俺は援軍としては来ていない 君たちが旅の者だね? 俺は北郷一刀だ 字も真名もないから北郷でも一刀でも好きなように呼んでくれ」
…「あなたが修羅:北郷一刀殿でしたか 私は郭嘉字を奉孝ともうします」
…「風は程c字を仲徳といいますー」
一刀「郭嘉と程cだな 袁紹軍の動きなどは分かっているか?」
郭嘉「はい 袁紹軍は今のところ劉備に向かう軍30万と私たちに向けての軍20万に分けています」
一刀「なるほど で援軍は必要ないといった理由を聞かせてくれないか?」
程c「袁紹さんは派手好きな人ですー寡兵の私たちは攻めないと踏んだのですー」
一刀「なるほど あの馬鹿は誇りだけは一人前のやつだからな 自分よりも圧倒的に多い軍を倒すことを選ぶと踏んだってことか」
郭嘉「はい ところで一刀殿はどうしてこちらへ?」
一刀「君たちを迎えに来た それだけだ」
程c「おぉー これはいきなりですねー ですが大丈夫なのですか? 風たちがいなくなって兵士だけでは…」
一刀「何心配ないさ 誰かいるか!」
兵士「はっ」
一刀「俺は一度二人を連れて陳留まで戻る それまでの間お前たちだけでこの街を守ることはできるか?」
兵士「ご命令とあれば命に代えても!」
一刀「すまないな じゃ俺たちはすぐに陳留へ向かう あとのことは頼んだぞ」
兵士「はっ お気をつけて」
一刀「それじゃいこうか 郭嘉 程c」
郭嘉、程c「はい(分かりましたー)」
そういって一刀は二人を連れてそのまま陳留へと戻っていった
一刀「さてついた それじゃ二人には今から主である華琳に会ってもらう いいか?」
郭嘉「も、もちろんです…」
程c「ふふ 稟ちゃんは緊張しているのです 憧れでしたからね〜」
一刀「まぁ一先ず大丈夫みたいだからついてきてくれ」
そうして一刀は二人をつれて華琳が待つ玉座へと向かっていった
一刀「華琳 兵を指揮していた二人を連れてきたぞ」
華琳「あら ご苦労様 さてあなたたちが旅の者ね 私は曹操 字は孟徳というわ」
郭嘉「お目通りかなって誠に恐悦至極でございます 私は郭嘉字を奉孝ともうします」
程c「風は程c字を仲徳といいます〜」
華琳「郭嘉と程cね いきなりで悪いんだけれど二人とも私たちの仲間にならないかしら?あなたたちほどの知略の持ち主を野にいさせることは何の利益にもつながらないしね」
郭嘉「も、もったいないお言葉! この郭奉孝 生涯曹操様に忠誠を尽くします!」
程c「ふうも稟ちゃんがこういっているのでご一緒したいです〜」
華琳「ふふっありがとう 仲間になるのだから真名を預けないとね 私の真名は華琳よ これからはそう呼んで頂戴」
郭嘉「は、はい! 私の真名は稟と申します よろしくお願いします!」
程c「風は風といいます〜」
華琳「稟、風 これからよろしく頼むわね」
稟「は、はい!……フフフ プハッ」
華琳「え ちょっと大丈夫なの?」
稟はなぜかは知らないがいきなり鼻血を流して倒れこんだ
風「あ、大丈夫ですよ〜 稟ちゃんは興奮すると鼻血を出してしまうのです〜 ほら〜稟ちゃんとんとんしますよ〜」
稟「ふがふが…ありがとう 風」
華琳「驚いたわね みなも真名を預けなさい」
そういってその場にいた全員がそれぞれ真名を預けていった
一刀「さてとひとまずこれくらいにしていいだろ? 華琳」
華琳「そうね ひとまず解散するわ 一刀は二人を部屋に案内してあげて」
一刀「あぁ 分かった 二人ともこっちだ」
そうして召集されたみなは各々解散していき一刀は稟と風の二人を部屋へと案内していったのだった。
稟「あの一刀殿 このたびは本当にありがとうございます」
風「お兄さんのおかげで稟ちゃんと風はほんとに感謝ですー」
一刀「何 おれもあそこまで優秀な人材を野にいさせるのは忍びないと思っただけさ さてここだな ひとまずこの部屋を使ってくれ」
二人「ありがとうございます(なのですよー)」
そうして二人を部屋へと案内した一刀はその足で華琳にある策をいうために玉座へと戻っていった。
その夜
兵士「北郷将軍 曹操様から至急玉座へと」
一刀「分かったすぐに向かう」
…
一刀「すまない 遅れた で華琳 緊急召集ってことは話した通りだったか?」
華琳「えぇ 一刀の言う通りになったわ 入ってきなさい」
愛紗「はっ」
一刀「なるほど 劉備の使者としてきたのか まぁ通行の許可を取りに来たってところだろうな」
霞「え 一刀 なんでそんなことがわかんの?」
一刀「俺が風と稟を呼びに行ったとき袁紹は劉備がいる徐州へと侵攻してたんだ だが徐州にいる劉備軍は兵の数は袁紹軍よりかは圧倒的に少ないからな そのまま戦うことはないだろうと思ったんだよ」
霞「ほぇ〜 なるほどなぁ…」
愛紗「北郷殿の言う通りです 曹操様ご返答をお願いいたします」
華琳「…そうね ひとまず劉備に会おうかしら 一刀は当然護衛として他に来たいものはいるかしら?」
春蘭「私もお供します!」
季衣「僕も!」
華琳「そうね じゃ春蘭 季衣 霞とあと稟も来て頂戴」
そうして華琳は劉備軍が待つ徐州との国境付近へとむかった。
桃香「曹操さん 董卓連合の時にはお世話になりました」
華琳「そうね それで私たちの領土を通してくださいってことでいいのよね?」
桃香「はい! よろしくお願いします」
華琳「そうね… 関羽でいいわ」
桃香「え?」
華琳「担保よ 何の見返りもなしに通すわけないじゃない」
桃香「じゃ通してもらえるんですよね! ありがとうございます でもごめんなさい」
華琳「?」
桃香「愛紗ちゃんは私の大切な義妹なので差し出すわけにはいきません 朱里ちゃん 別の道を探して?」
華琳「劉備…… 甘えたことを言うのも大概にしなさい! 稟 私たちの領土を通過する以外で安全な道ってあるかしら?」
稟「ないですね 遠回りしたところでいくらかの危険が待つ道ばかりです」
桃香「そんな…朱里ちゃん」
朱里「……」
華琳「はぁ もういいわ 好きに通りなさい その代わり後日請求しに行くから」
桃香「担保…ですか?」
華琳「そうよ せいぜいそれまで生きていることね」
愛紗「曹操様 わが主にいささか…やめていただきたい」
華琳「それじゃ劉備 また戦場でね みんな帰るわよ」
そういって華琳たち魏の者たちはそのまま帰っていった
華琳「さてと稟 一応足止めもかねて麗羽の足を止めようと思うんだけれどどうするかしら?」
稟「そうですね 袁紹のことですから劉備の逃亡の手助けをしたということで攻めてくるのでこういった陣はいかがでしょうか?」
そういって稟は自分の考えた案を華琳に説明し始めた
華琳「それじゃみんな言われた役割を果たすように 行くわよ」
全員「御意」
そうして華琳たちは兵を5つに分けてそれぞれ平野の近くにある森林などに身を潜ませた
猪々子「麗羽様〜 目の前に曹操の軍がー」
麗羽「あのおちびさん 劉備の軍の逃亡を手助けしたみたいですわね 全軍進軍なさい!」
そうして麗羽たち袁紹軍はそのまま進軍を続け、華琳が一人で前に出てきて舌戦をし始めたが華琳が一方的にいっているだけだったので割愛
麗羽「くううううううううううううう あんなちびに私を子馬鹿にされてえええええ みなさんやーっておしまいなさい!」
二人「あらほらさっさー」
そうして猪々子と斗詩が率いる30万の軍勢が華琳たちに攻勢を仕掛けてきた
華琳「来たわね それじゃ一刀私を守ってね」
一刀「はぁ… やっぱしそうなるよなぁ それじゃお前ら華琳のそばから離れるなよ 合図がしたら突っ込むぞ」
兵士「はっ!」
そう言って一刀はただ一人で足止めに向かっていった。
一刀「さてと…話ではやつらあの連合の後色々と兵の訓練をしたらしいからな…… ヤるか」
そう一刀が独り言を言いながら目を開いたら目の色は赤色に変わっていた。
兵士「顔良将軍 目の前に一人将軍らしきものが居ます!」
斗詩「一人だけ? まさか 全軍停止! そのものは修羅北郷です 全軍停止しなさい!」
だが斗詩の叫びは遅かった 最前線を走っていた兵士には聞こえずにその兵士がそのまま攻撃を始めた そして…
兵士「ぎゃああああああああああああああああああ」
一刀「なんだこの程度か そこまで変わってないみたいだな さてそろそろだな…」
華琳「一刀が兵を混乱させたわね 今よ 銅鑼を鳴らして合図を出しなさい!」
ジャーンジャーンジャーン
そういって合図として銅鑼がなった瞬間4方向にいた春蘭 季衣 霞 稟が率いる軍が袁紹軍へと突撃していった。
そこからは一方的だった混乱した兵に対して4方向からの突撃だったので袁紹軍の兵は散り散りになり麗羽、猪々子、斗詩の3人は命からがら生き延びて自分の領土へと戻っていった
だが華琳は好機とみなし すぐさま再編してあった兵を率いて袁紹へと進軍 いっきに袁紹の城などを攻め落とし麗羽、猪々子、斗詩は行方知れずとなりそのまま袁紹軍は滅びた
はづきです 一気に話をもっていってすいません(だって麗羽の高笑いかくの面倒ですもん…)
次回からもどんどん話を進めていこうと思います
ではでは次回作にご期待ください
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