彩雲一一型
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説明
フジミの彩雲になります。
キットはスカスカのコクピット、合う気配のないキャノピー、太くて浅いスジ彫り、分厚い主翼後端、なぜか段のある主脚庫等々気になる部分がいくつかありますが、お手軽改修の方針で作業をすすめていきます。

コクピット内は追加工作無しでシートベルトを塗りわけしてみました。ちなみにデカールはサイズがあいません(苦笑)。
スジ彫りは資料本、ハセガワの1/48取説を参考にしながら削除、追加しました。資料によって違う箇所があり悩まされました。既存のスジ彫りは基本そのままです。
主翼後端は薄くして消えたディテールはプラ版、プラペーパーで作り直しました。
主脚庫はそのままとしましたが、これが失敗の元になりました。
キャノピーは若干のソリもあって隙間がすごいことになっています。このキットの1番の問題点です。風防のフレーム等の修正をしています。後席の機銃は風防に固定するのですが、ハメがきつくクラックを作ってしまいました。

塗装では主脚庫の隙間から塗料が入り込み、キャノピーを曇らせてしまいました。後席風洞を慎重に切り離し内側に付着したミスト状の塗料を除去しました。

デカール機体番号はキットのものを、他は「アシタのデカール」から日の丸やステンシルを使いました。部隊配備された彩雲で「ノルナ」「サワルナ」等がわかる写真は『海鷲とともに〜』の101頁のところだけでしょうか。試作機の写真を参考に貼り付けています。

機体は偵察第11飛行隊、昭和19年12月の香取基地といわれてます。

実機が残っているのに決定版といえる資料はないようですね。資料をあまり見ないでサクっとやっつけようと思ってましたが、カウルフラップの形状に疑問がでてからは作業の進行が滞りがちとなってしまいました。
好きな機体なため記述が長くなりました。よろしくお願いします。

参考資料
『世界の傑作機108艦上偵察機「彩雲」』文林堂 平成17年3月
『海鷲とともに 日本海軍機4年間の残像榎本哲コレクション』文林堂 平成12年3月 
『世界の傑作機82艦上偵察機「彩雲」』文林堂 昭和52年2月※旧版
『丸メカニック15全特集 艦上偵察機彩雲』潮書房 昭和54年3月
あと、読み物として田中三也氏の『彩雲のかなたへ 海軍偵察隊戦記』光人社(2016年2月)をおすすめします。きっと彩雲、二式鑑偵、零式水偵等作りたくなると思いますよ。
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フジミ 1/72 彩雲 

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