XFA-019 「天泣」
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説明
「時には木の葉のように、時には閃光のように、時には渓流のようにこの地を駆けながら、その一つ目は俺から離れない。眼光が告げている。その肉を斬らせろと。」

ゲルブリッター所属機の一機。機体番号と見られる番号は19番。
フレームアーキテクト規格よりもさらに細いフレームを四肢に使用しており、追加ユニットもほぼ推進器であるため、その重量対推力比は「異常」の一言である。
防御はYSX-24RDに採用されたABSAユニットを配する以外は何も考えられていないが、細いフレームに銃撃を行うことはFAのFCS持ってしても困難極まる。

敵機を「斬る」ことのみ考えらたこの機体の可動範囲、精度はアーキテクトのもと比較しても優れており、刀剣の刃筋を確実に通す。
可動箇所も増設されており、刀剣を両手に持った剣術が可能。
また、異様なシルエットを構築する脚部であるが、腕部とは逆にその関節数を減らし、関節のモーターを大型化することで発揮される出力と剛性は高い次元にある。
その足首にはアンカーユニットが設置されているが、これは相手の捕縛目的に使われることより、先端の簡易マニュピレーターで地形や障害物を掴み、高速移動を行うことや、武装を掴んで振り回しすことで範囲制圧を行うことが主目的である。
なお、範囲制圧可能な最大範囲は半径35m程とみられ、その攻撃力もFAの装甲を斬るには不十分である。

腰部に設置された大型化テールユニットはABSA版セイルスラスターである。
ベリルユニットでないため、全く同じ原理を使えないが、限定された空間でシールドを無理矢理発振し、それが崩壊することで発生する力場を推力としている。
力場を崩壊させる制御板で推力の調整や偏向がある程度可能。
RF-Ex10/S「ワイバーン」のそれと比較した場合、大きさこそ巨大であるが、その推進力は大きな差があるとみられる。

攻撃装備として5本の刀剣があるが、そのすべてが高周波刀である。
材質は特殊合金を使っており、その薄さでありながら比較的高い耐久性を持つが、何よりの特徴はその微振動を効率的に伝達するしなやかさである。
たとえとして水に例えられるほど微細にかつ高速で波うち、その刀身に触れるものを速やかに寸断するとされる。
しかしながら、そのしなやかさ所以に通常のフレームアーキテクトでは使用困難であり、攻撃に使おうものならば過負荷によって関節がイカれるか、刀身が折れる。
この機体はこれらの刀を振るうためだけに作られたといっていいものである。

総評として、3種の移動手段(ブースター/スラスターによる推進・セイルスラスター・アンカーユニット)による不規則な次元移動と、簡易的な防御装置として装備されるABSAユニット(YSX-24RDと同様の配置で同程度の出力・防御力ではある)で肉薄し、5本または4本の刀剣による斬撃を行う機体である。

すべてをかけて相手を「斬る」ことを目的としたその姿は、まるで雨天に浮かぶ太陽のような場違いな雰囲気をまとっている。
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フレームアームズ ゲルブリッター 

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