真・恋姫の軌跡 白隼の守り人 第一話
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途中にあった関所的な所でロレントの元気なガキンチョ筆頭の親父さんに通行許可を貰い、特に何事も無く辿り着きましたボース地方

 

ボースと言ったら色々な物が揃うボースマーケットに、リベールの中心にあるでっかい湖に建てられている旅館?でいいのか?それにちょっと街道に出て山道を進んだ先にあるラヴェンヌ村と言う所で取れる果実が美味かった記憶がある

 

え?もっと細かく描写しろって?作者(神)がド下手くそなのが悪いんだ、俺は悪くネェ!

 

と言っても俺もそんなに詳しい事は覚えてないんだよなぁ。旅館と言うかプチリゾートで魚釣りまくって店に卸したらメッチャ喜ばれたり、つりまくったらメッチャキレイな魚が釣れてなんか良く分からん釣りの団体の一番偉い?勲章と地位が手に入ったり・・・・・あの時一緒に釣りして降ろした魚で止まってた客たちと魚パーティーした時に知り会ったロイドは元気にしてっかな〜

 

街に着いて俺は三人と別れてギルドに向かう、何でかって?ブライト兄妹たちがロレントの司教から預かった手紙をコッチの司教に届けてくれって頼まれたらしいからな。その間に俺は此処の支部に居るじいさんに挨拶しとくって感じだ

 

 

 

とりあえず最初にやるべきは

 

バンッ!

 

 

ヴェル「邪魔するぞ、生きてるかじいさん」

 

ルグラン「お主を殴り飛ばせるくらいには元気じゃよ。それと丁度建て付けがわるぅなっててな。直せ」

 

ヴェル「マジ元気過ぎて泣けるぜ」

 

 

真丸い模様入りの帽子をかぶっているこの元気なじいさんが此処ボース支部の受付だ、ちなみに昔、まだリベールに遊撃士協会が王都に一つしか無かった頃の王都支部の受付をやっていた頃からの知り合いだ

 

っで、知り会った当初はこんな感じじゃなかったのだが・・・・・あの現在進行形で行方不明のおっさんが遠慮も容赦もするな、慈悲?しらないな。みたいな爆弾を投下してくれた御蔭で年齢何ぞ関係あるかと口調や態度が現在の様な状態に

 

回想しつつドアの調子を見てみる、あ〜年期が入っているからか少し歪んでるな。入り口も少し。後金具とかにもガタが来ている

 

 

 

ヴェル「工具はある?」

 

ルグラン「そっちもちょうど使えるヤツは修理に出しとっての、消耗しとるのも多いから買い替える所じゃった。ついでに消耗品も買って来てくれ」

 

ヴェル「アイサー。場所は?あとミラは?」

 

ルグラン「南側の武器屋と雑貨屋じゃ、ミラは払い終えてる。遊撃士バッジを見せれば問題無いじゃろ」

 

ヴェル「はいよ、んじゃ行って来る」

 

 

 

 

・・・・・・ん?何故俺はパシリみたいな事を?

 

 

パシリそのものだby作者

 

 

 

 

 

 

 

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数分後

 

 

ヴェル「戻ったぞ〜っとアレ?じいさん、ブライト兄妹とハーヴェイ来なかった?」

 

ルグラン「来たぞい、ついさっき出かけたがの」

 

ヴェル「ああ、市長辺りに挨拶に行ったん?」

 

ルグラン「それもあるんじゃが。カシウスの件でな?例の定期船行方不明から誘拐に代わってから軍がこの件に関わって来ての。それからウチに情報が回って来ん事に成っておっての。その打開策を・・・・な」

 

ヴェル「あぁ〜そう言えば此処ってエレポニアに近いから。と成ると門に居るのは」

 

ルグラン「うむ、モルガン将軍じゃ」

 

ヴェル「あぁぁ〜納得した、未だにあの人遊撃士嫌いを拗らせてんの?」

 

ルグラン「原因の一人が何を言っておる」

 

ヴェル「イヤイヤイヤイヤ、ちゃんと説得したから。ってか何でじいさん知ってんの?」

 

ルグラン「カシウスが酒の席でぼやいておった」

 

ヴェル「あのおっさん、俺の個人情報どんだけ垂れ流せば気が済むんだ・・・・・!▽#?」

 

ルグラン「それでお主はどうする?」

 

ヴェル「俺が言ったら別の意味で面倒な事に成りかねない。とりあえずドア直したらラヴェンヌの方に行ってくるよ、アイツ等には此処では俺はほぼ不干渉だって伝えといてくれ」

 

ルグラン「そうか、次いでじゃから街道の手配魔獣も片付けといてくれ」

 

ヴェル「あいあいさ〜」

 

 

 

扉をササッと直して道具を倉庫に仕舞って俺は市長とメイドに会わないよう東方風に言うならばSHINOBIの様にボースを後にした

 

街道のど真ん中に陣取っていた魔獣を蜂の巣・・・にするのは弾薬が勿体なかったのでブライト兄妹が王国を一周すると言うので倉庫から引っ張り出した戟で討伐した。いや〜構造がハルバートに近いから使いやすくて助かった。本当はハルバートが良かったんだが、まぁ無い物ねだりはしない

 

道中妙に俺目掛けて襲って来る魔獣を倒しつつ山道を歩いて行けば果実園広がるラヴェンヌ村にたどり着くと、赤い髪の青年と再会した

 

 

 

 

 

 

 

 

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ヴェル「よう重剣の、ミーシャに顔見せに来たのか?」

 

赤毛の青年「ふぅ・・・・・ファーゼ。てめぇミーシャに手ぇ出したら叩っ切るぞ?あ”ぁ”?」

 

ヴェル「相変わらずの妹愛だなアガット・クロスナー、お前もおっさんに仕事押し付けられた口か?」

 

アガット「ああ・・・って事はお前も」

 

ヴェル「HAHAHAHAHA♪」

 

アガット「今のお前を見て分かった、お前も苦労してんな」

 

ヴェル「まぁクロスナーよりはましだろうよ・・・・・マシだと思いたいが今後の展開次第だな」

 

 

 

 

緑のバンダナに綺麗な石の首飾りを掛け、背に身の丈を越える大剣を背負う赤毛の青年、名をアガット・クロスナー、その得物から重剣の二つ名を持つ正遊撃士でシスコンだ

 

俺と同じオッサンの被害者だ

 

因みにミーシャとはクロスナーの妹で、アノ百日戦役で家を燃やされた日。コイツが今首に下げているペンダントの石を燃やされた家に取りに行き何とか戻って来るも瀕死の状態で当時此処を担当していたモルガン将軍が警備艇一隻と衛生兵を惜しみなく使い何とか当時リベール最高峰の医療設備と人材がある場所へ届け一命を取り留めた

 

その頃、クロスナーは結構と言うかかなり荒れててここから西の方に進んだ先にあるルーアンで不良共のヘッドをしていたんだが・・・・まぁ後に軍を止めて遊撃士に成ったおっさんに目をに付けられて。ついでに意識を取り戻し順調に回復して帰って来たいもうと殿に正座&説教を貰い。後に遊撃士への道を歩んだ

 

おまけと言ってはなんだがクロスナーが率いていた不良チームレイヴンの連中は妹さんに頭が上がらないと言うかなんというか・・・・・手なずけられた?まぁ彼女の親衛隊の様な立ち位置に、妹さんと会ってその日から不良ってなんだっけ?みたいな活動をするように

 

それは兎も角

 

 

 

ヴェル「例の定期船誘拐?とかで気になった事があってな、俺は空賊連中とロレントでやり合ったんだが。妙と言うか違和感が強烈でな?軍は今回協力出来そうに無いんでこうして怪しい場所に足を向けたって事だ」

 

アガット「此処にか?だが此処には何も・・・・・・廃坑か」

 

ヴェル「そうだ、確か此処には昔露天掘りだったか?それの跡地があったハズだ、それも魔獣があまり住み着かない環境が」

 

アガット「ッチ、おっさんが押し付けのが無けりゃぁ俺も一枚噛みたいが・・・・・今回はお前に任せるぞ」

 

ヴェル「あいよ、それとだが今こっちに俺達に仕事押し付けた人の子供が来ている」

 

アガット「あのオッサンのか?」

 

ヴェル「ああ、未熟の塊だが経験と場数を踏めば一年以内に正遊撃士に成るだろうよ・・・・・しかも今のリベールはちょっとばかり解決すれば功績になるような問題が妙に燻っているからな。それじゃぁな」

 

アガット「・・・・・黒装束の連中には気を付けろ、特に赤いヘルメットを付けている片手で黄金の剣を振り回す隊長と呼ばれる男には」

 

ヴェル「そいつらのステータスは?」

 

アガット「黒頭巾の連中はとにかく逃げ足が速い、そんで絶対に単独行動はしない。ありゃぁ傭兵や軍隊の戦い方だ。隊長格はもっとヤヴァイ、質量ある分身でアーツもクラフトもなんでもござれ。それに俺はまんまと逃げられた」

 

ヴェル「うわぁ〜。兵隊(仮)共は兎も角そいつはヤバいな」

 

アガット「私見だが、アレはオッサンクラスの使い手だ」

 

ヴェル「理に至っているかそれに近い所まで逝っているとか何ソイツ人間?」

 

アガット「オッサンとまともにやり合えるお前が言うか?とにかく気を付けろよ?じゃぁな」

 

ヴェル「ああ、またな」

 

 

うわ〜オッサンどんだけ面倒事知っていて俺達に押し付けてんの?今度会ったら絶対エステルたちの前でしゃーまんすーぷれっくす?だっけ?それ極めてやる

 

俺は果実園を眺めた後、雑貨屋でドライフルーツとか此処でしか買えない物を一通り買ってから村長の家に向かい廃坑への入り口を塞いでいる扉を開ける鍵を受け取った

 

道中手配級魔獣が襲って来たのを戟のカウンターで瞬殺しつつ進めば鎖と南京錠で塞がれた扉の前に付いた

 

地面を見るがかなりの期間人の出入りは無いようだ・・・・・ただし坑道から風が吹いてくる。風化していない匂いが

 

 

 

 

 

 

 

 

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露天掘り跡地にて

 

 

ヴェル「見つけちまった、けど撃ち込んだアレの反応がない?」

 

 

おっさんが乗っているかもしれない定期船が普通にそこにあった。おまけに荷物やら何やら外に置いてある。ただし俺以外に人の気配が無いし、あの飛行艇もない・・・ん〜?

 

 

ヴェル「って事は別の場所に秘密基地と言うか拠点があるって事か?でもボース周辺でそんな都合のいい場所なんてあったか?」

 

 

定期船は此処にあると言う事は空賊たちが使っている場所には入れないって事か。だが仮にも此処はあのモルガン将軍が担当している場所だ、軍神の目を欺ける場所なん・・・・て?

 

 

ヴェル「霜降りもとい霧降り峡谷?」

 

 

リベールにある四輪の塔は人の出入りを規制していないから誰かが来れば確実に解かるから無し

 

海並に広い湖はもっとない、警備飛行艇に発見される危険が高い

 

出は街道は?普通に関所が近くにあるし遊撃士や軍が定期的に有る程度魔獣の掃討をしてくれるから無理、そもそも街道に拠点に出来る場所は無い

 

 

ヴェル「だからってよりにもよって霜じゃなかった霧降り峡谷かよ」

 

 

あそこの奥には確かレグナートさんが眠っていた筈・・・・・起こさないようにしないと。イヤマジで、人間のくだらない事であの人?の眠り妨げたら洒落に成らん、まぁあの人?もういい、あの竜はそこまで心は狭くないけど確実に不快に思うんだろうな〜・・・・・・・いざと成ったら殺るか

 

ただこの情報と言うか推測を何処に持って行けばいいんだろう?ん〜

 

 

ヴェル「まぁいいか、どうせブライト兄妹たちもほぼ確実に突き止めるだろうし」

 

 

廃坑を通って入り口まで戻りキチンと鍵をかけ直して下山?する

 

村長に鍵を返しヤバそうな魔獣の討伐報告をしてボースへ戻・・・らずに街道を通らず獣道すらない道とは呼べない道を進み霧降り峡谷へ向かう

 

 

 

 

 

 

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霧降り峡谷

 

 

 

エステル「アレ?ファーゼ?どうしたのよこんな所に一人で」

 

ヴェル「ああ、ちょっと他所で依頼を受けてな、お前さん達は?」

 

ヨシュア「ボースマーケットの御爺さんから特定の薬草の自生エリアを探して欲しいと依頼を受けまして」

 

ヴェル「この辺で薬草って言ったらベアクローズか?」

 

エステル「そうそれそれ、ウチの司祭様なんか薬草関係で凄い人みたいで新薬の材料に必要らしいの」

 

ヨシュア「ロレントでの薬草採取の依頼からの繋がりだったらしく、ミストヴァルに近い気候の場所が丁度ここだったんですよ」

 

ヴェル「なるほどな、この辺凍結系の厄介な魔獣が多いから気を付けろよ?いざと成ったら此処に入ってから右奥の方に行けば山小屋があるから其処を目指せ。それと例の調査どうなっている?ハーヴェイ」

 

シェラ「もう全然ダメ、市長からの紹介状を持って行ったから面会出来たんだけど、私達が遊撃士だって知った途端まるでオーガみたいに怒り狂って私達は叩き出されたわ、他の兵隊達は同情と言うか友好的だったけど」

 

ヴェル「まぁそこがリベールの良い所ベストXだからな。結局の所情報の方は?」

 

シェラ「空賊たちがエレポニアの人間である事が下手に情報公開出来ない理由の一つね、それと先生が定期船に乗っている事は知らなかったみたい何だけど。その情報が出た途端すんごいやる気出しちゃって、こっちもその空気に当てられて余計な事を話しちゃった所為で追い出されたわ」

 

ヴェル「賊は戦争仕掛けて来た駄馬の人間で、しかも女王陛下に身代金要求、止めにおっちゃんも居るかもしれない情報が入ってヒャッハーな感じから身元がバレて別の意味でヒャッハーしちゃったと・・・お疲れさん、ミラは出すからボースで良い酒飲んどけ、ただしブライト兄妹は巻き込むなよ?」

 

シェラ「ふふふ、その辺は大丈夫よ、丁度いいヤツと知り合ったから」

 

ヴェル「おいブライト兄妹、今度の生贄はどれくらい持つんだ?」

 

エステル「生贄って言いきっちゃった」

 

ヨシュア「あはは、オリヴィエって言う演奏家の方なんですけど帝国から観光に来たみたいで、導力拳銃とアーツの腕前が中々な人でした・・・・・・ただちょっと性格がユニークな人で」

 

ヴェル「つまり変なヤツって事か、しかもそこそこに強いと・・・・・面倒な」

 

エステル「出てる!本音が口から出てる!」

 

 

 

ハッハッハッハ♪面倒事が増えるな、賭けてもいい、ソイツ絶対普通じゃない・・・・あ、普通なヤツの方が少なかったwwwww

 

泣ける

 

情緒不安定化した俺は三人と別れ霧深い峡谷の奥へと進む

 

途中橋がない谷間というか崖を軽く飛び越えて進むみ、文字通り伏竜へ続く道を途中で反れ、道無き道を飛んだり跳ねたり匍匐したり潜伏したり・・・・・何やってんだ俺?まぁそれはまた後で考えるとして、峡谷を探索する事半日程で

 

 

ヴェル「霧の峡谷奥深くだからってなんだってこんな所に要塞ふぁあるんだよ」

 

 

見つけた、それも馬鹿デカイ大昔の遺産だ

 

前此処に来た時行き止まりにぶつかった時違和感を覚えたんだがやっとスッキリした、アレは此処と繋がっているんだろう。と言うよりこんな巨大な要塞をこんな所に・・・・・・ちょっと待て。当時此処は何があった?

 

 

ヴェル「っと考える余裕も暮れないか」

 

 

胸元に忍ばせていた導力機器から反応が来た、それも大きくなって来る。それと同時に此方に飛行船のエンジン音も近付いて来る

 

霧の中から現れたのはあの空賊たちが使っている飛行船だった

 

中から空賊の連中が出て来て定期船が止まっていた場所に置いてあった荷物が運び込んでいる、確かに此処には入れないサイズだから一々荷物を取りに逝ったり来たりしてるのか・・・・・良くバレないな。将軍が殺る気出しているこの状況下で

 

それは置いといて

 

 

 

ヴェル「俺はこの後どうしよう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

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とりあえず夜に成るまでに仮拠点に良さ気な場所を見つけてから周囲のマッピングを始めた

 

霧が濃すぎて目視はまず無理。その辺に転がっている小石を投げて音を出したり直接歩いて周囲の地形を把握する

 

しらべていてわかったんだがヤッパリと言うか案の定というか、あの要塞は天然の地形を使って作られたようだ、この濃い霧もあってまず見つけるのは困難だ、と言うより良くこんな所にあんなデカイ施設作れたな、それも内部を掘ったか何かして人が住める環境を作るのは便利な導力機器が出回る現代でも滅茶苦茶難しい

 

夜に成って仮拠点に戻った俺は周囲に匂いや灯りがバレない様に工夫した簡易窯で料理をしつつ考え・・・

 

・・・・・・ちょっと待て。どうしてカプア空賊団はこの要塞を知っている?と言うよりどうやって見つけた?此処は間違っても飛行船で来るような場所じゃない、たとえ連中が持っている小型高速艇であったとしてもだ。遊撃士にも軍にも最近まで存在が知られてなかった連中だ。追手から逃げる為にやむを得ず此処にたどり着いた何てそんな物語の様な展開は有りえない、だとしたら

 

 

ヴェル「空賊団に、カプア兄妹に情報を与えているヤツが居る?」

 

 

此処はリベール王国軍も把握出来ないような場所を知っていてそれを賊に教える存在、ヤベェ。思った以上に面倒そうだ

 

あのジョゼットを迎えに来たキールって兄が妹達を急かした内容、兄貴がヤヴァイ事やっちまったとかなんとか。それも今回のような定期船を拉致って身代金要求をやっちまう事をヤヴァイと言った

 

それはつまりあいつ等兄妹の長兄はそんな事はやらない人物であるって事だ。ジョゼットが市長の家に盗みに入った時もそうだ。彼女達は婦人とメイドに傷一つ付けていない。何よりあの兄妹からは下種の匂いも気配もしない、何と言うか悪党に成りきれない感じがした。そんな二人と団員達の目は腐っていなかった。要塞に居た連中の会話を盗み聴いてもこんな事件を起こすような人物では無いっぽい、となると

 

 

ヴェル「長兄に何かがあって変わった」

 

 

その切っ掛けと原因に、恐らく情報を与えたであろう存在がるのか・・・・これ絶対個人レベルの謀じゃないぞ?ヤッベェ、マジヤッヴェ!あのオッサンに下手したら国家レベルの面倒事を押し付けられたかもしれん

 

この調子だとクロスナーも・・・・・クロスナーも?

 

 

ヴェル「・・・・・・OK、今思った事は後で考えよう、むしろ終わった後に考えようそうしよう!」

 

 

感の良い人は口にチャックしてくれ、イヤマジで。俺の胃に風穴が空いてしまう

 

 

 

 

 

 

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腹を満たして栄養価とカロリーが高い夕食をたらふく食べて仮眠を取ったら、要塞へと偵察に向かう

 

 

ヴェル「まぁ簡単に侵入出来ちゃうのはどうかと思うが」

 

 

現在要塞内を散歩中、と言ってももう殆ど把握したんだが、人質と賊の部屋。頭であろうカプア兄妹長兄の様子を見る等々やったんだが

 

 

 

仮説拠点

 

 

ヴェル「ヤッバイ、マジで予想した通りの状況っぽいんですが?なんで?ねぇなんで?!」

 

 

要塞内をほぼ完全に把握出来たのはいい、だがだからって此処まで俺なんかが考えた通りに成るとか何でだよ!?

 

嘆きながらも要塞内部の地図を書く俺・・・・・マジ泣ける

さっさと人里ってかボースに戻って宿をとって美味い飯食ってベットで寝たい・・・・ちょっと待て?俺最近ベットで寝た記憶が無いんだが?

 

今戻っても行き違いに成りそうだし後の事考えて情報収集を徹底するか?まぁ近い内にブライト兄妹にハーヴェイが来るだろう。とりあえず状況を有利に進めるために準備を進めるか

 

 

ヴェル「幸い物資は要塞から拝借して来たから意外と豊富だな、さてあいつ等は何時頃こっちに来る事やら」

 

 

 

さて、まずは空間制圧兵器と無力化用に各種グレネード。他に何作ろっかな〜♪

 

 

 

 

 

 

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現状報告

 

 

 

ヴェル「ヒャッハー♪逃げるヤツは空賊だ!逃げないヤツはよく訓練された空賊だぁ!!」

 

 

カプア空賊団員『『『『『選択肢が実質一択じゃねぇか?!否定しないが人質は除外しろよ!!』』』』』

 

 

エステル「どうしようヨシュア!なんかこの状況楽しいよ♪」

 

ヨシュア「あははは、まぁ今は良いんじゃないかな・・・・・・後で悶え転がる事に成るだろうけど」

 

オリビエ「ふっ♪素晴らしい舞踏会には美しい演奏が居るだろう、僕の演奏に酔いしれたまへ」

 

シェラ「あちゃ〜こりゃ私にはどうしようもないわ」

 

 

 

混沌、いやこれじゃぁ説明に成っていないか

 

また夜になった日、恐らく深夜だったかな?留守にしていた空賊の飛行艇が戻って来たので船の部品を幾つか抜いたり壊したり拝借しようと中に入ったら。何故かブライト兄妹とハーヴェイ、それと金髪の優男が隠れていた

 

話しを聞くと俺と最後に会う前に将軍の所で情報を収集しようとした所で金髪の男、オリビエ・レンハイムなる白コートに導力拳銃の銃声とリュートを奏でる自称愛の狩人だ

 

あの後俺が見つけた定期船にたどり着くもそこに運悪く将軍様たちが来ていて賊として牢屋にぶち込まれたらしいのだが。そこでコレと再会したらしい・・・・・なんでも別れた後高級店でピアノを弾く事に成ったらしいのだがその店に預けられていた美人市長のメイベル嬢が落札したマジ高くて美味いビンテージもののワインを全部盗み飲んでぶち込まれたと・・・・・バカだ、初めて会った瞬間から思ったけど予想を超えて大馬鹿だった

 

其処にメイベル嬢が身の潔白とブライト兄妹の事を将軍様に行って釈放してもらったんだとか・・・・ついでに何故かこの演奏家も

 

その後湖の宿でカプア兄妹の目撃情報を手に入れてまた来る事を知り、見張ってたら俺が呼んだ情報元と何やら話していたらしい、っで、ハーヴェイがレンハイムをしこたま酒を飲ませて潰して。近くに止めているだろう飛行艇を探したところ四輪の塔の所に停泊していたそれに、胃の中身を全部出して頭から冷水を被って来たレンハイムと共に忍び込んで来たと・・・・・・うん、もうね?ツッコミが追いつかない

 

その後この要塞に一緒に忍び込んでからは俺の指示に従って欲しいと頼みコレを了承してくれた

 

 

其処からはノンストップ・ア・ノーブレーキだ(エ▽セ英語?)

 

先ずは飛行艇で逃走出来ないように予定通り部品を頂き、空賊団の連中に出くわさない様に定期船の乗員乗客を飛行艇がある場所まで避難させた俺達は、彼等にコレから空賊たちを制圧するが逃げて来るヤツが居るかもしれないのでバリケードと非殺傷迎撃用アイテムを私使い方と防衛の仕方を簡単にだが教えてから再び要塞内へ向かった

 

因みにカシウスのおっさんはいなかった

 

俺達は未確認の部屋を一つ一つ確認しつつ。途中で話しに聞いた盗まれたのであろう指輪や何故か掃除機に入っていた黒いノート(裏帳簿?)を回収しつつ奥に進んで行き

 

 

ヴェル「そぉいっ」

 

空賊団員『『『『『ん?ぷぎゃー!目がぁあああ目がぁあん!?』』』』』

 

ヴェル「GO!GO!GO!GO!」

 

エステル「あんですってぇ〜!」

 

ヨシュア「それ何時から掛け声になったの」

 

シェラ「あら、生きがいい子が沢山?」

 

オリビエ「ふっ、中々容赦がないんだねちみたち(冷▽汗)」

 

 

 

部屋でたむろっていた団員達に閃光グレネードをプレゼントした

 

光りが収まった所へ四人が飛び込み目をやられた連中を簡単に倒した後。奥へ奥へと進んで行き偶に部屋の中に居る空賊たちを催涙や爆音グレネードでひるませてから制圧を何度か繰り返して一番奥の部屋にたどり着いた

 

 

 

ヴェル「あぁ〜なんかカプアの長兄が御乱心したっぽいな?会話と今までの情報からしてここ最近っぽい」

 

ヨシュア「おそらくですが薬品と催眠による暗示等で操っている・・・というより人格を植え付けられたんだと、もし浅い物なら一度ゴボれば元に戻る可能性も」

 

オリビエ「ふふふ、ヨシュア君は可愛い顔でえげつない事を言うね。ミステリアスにサディスティック・・・・・・んん!///」

 

エステル「ねぇシェラねぇ!ヨシュアが本気で怒った時と違う感じに恐いんだけど!?あとオリビエは何言ってんの!」

 

シェラ「いい?エステル、今アナタは二つの事態に直面しているは。それは、知らなくてもいい事と今は知らなくていい事よ」

 

 

 

部屋の中で兄妹の中で二番目のキール?だったか彼が長兄、ドルン・カプアに瓶で頭部を殴られた所で俺は合図も無しに催涙・爆音・閃光その他各種グレネードを投げ込んで差し上げた

 

中から悲鳴が聞こえた所で更に連中が何処からか手に入れた質が悪い小麦粉の中身をブチ込み火種を投げ入れれば

 

 

 

ドガァアアアン♪

 

 

ドルン「ドワァアアアア!?」

 

キール「ガァアアア!?」

 

ジョゼット「キャァアアアア!?」

 

 

 

・・・・よし♪

 

 

 

ヴェル「制圧完了っと。縛るぞブライド兄妹、ハーヴェイは御話の準備。レンハイムは漁れ」

 

 

 

 

 

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ヴェル「要するにだ、アンタ達は悪徳クソ野郎に騙されて親父さんの財産や土地を騙し取られて。御家復興の為に真っ当?な空賊稼業を何とか取られる前に持ち出せた山猫号で自分達を慕う者達と一緒に空賊団を結成。ある意味で真っ当な空賊稼業をやっていたが。情報をくれる謎の黒頭巾とその首領っぽいヤツと接触してから本人はジョゼットがロレントに、つまりウチのブライト兄妹と事を構えるちょいと前の記憶しか残っておらず。他の連中は豹変したアンタの指示に従って定期船を拉致って王国相手に身代金要求しちゃったと・・・・・・・踏んだり蹴ったりだなドルンさん」

 

ドルン「ガッハッハッハッハ♪・・・・・・マジで無さけねぇぜ。俺ぁ知らねぇ間にそんな事やっちまってたなんて」

 

ヴェル「まぁアンタは操られていた間に起こしたこと以外はまぁ、法的には裁かれるだろうが。そこまで重い刑罰は課せられないだろ、俺からも刑を書くるしてもらう様懇願書と紹介状書いといてやるからよ」

 

ドルン「うぉおおおお!すまねぇ、俺はどうなっても良いから兄妹と団員達は」

 

キール「水くせぇぜ兄貴、俺たちゃ何処までも兄貴と一緒だぜ」

 

ジョゼット「そうそう、ドルン兄やキール兄だけじゃまともに生活出来ないじゃん」

 

ドルン「オ〜イオイオイオイ(嬉△し号泣!)」

 

 

エステル「どうしようヨシュア、なんか僕っ子たち捕まえ辛いんだけど」

 

ヨシュア「なんと言うか。間違っても犯罪者に成るとは思えない人達だね」

 

シェラ「なんと言うか、色んな問題にアンタの国が関わっている様な気がするのは私だけかしら?」

 

オリビエ「あはははシェラくん。気がするんじゃないよ。事実だよイヤ本当に申し訳ありましぇん」

 

 

 

美しい兄妹愛の前に俺達はコレからどうしようかと頭を悩ませる、結局軍に受け渡すしか選択肢が無いんだがな

 

その三人を後衛のレンハイムと中衛のハーヴェイに護送させて前衛をブライト兄妹と俺が務めて山猫号が止まっている発着場というか恐らく当時出撃ゲートにも使われたであろう場所へ向かっている最中に目が覚めた空賊団員達をバリケードがあり人質に成っていた人達が待ち構える場所まで追い立てた

 

なお、その間カプア御兄弟はA☆GO☆が外れそうになっていて絶句というか唖然というかビックリしすぎて固まってて喋れなかったのだ

 

 

 

 

 

 

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ヴェル「この戦い、我々の勝利だ!」

 

 

人質の方々『『『『『ウォオオオ!!』』』』』

 

空賊団員『『『『『すいません頭、兄貴、お嬢』』』』』

 

 

ドルン「んなことはいい、オメェらケガしてないか?」

 

キール「そうそう、お前らが居なきゃ家を復興したって誰も居なきゃさびしいしな」

 

ジョゼット「みんな一緒だよ♪ね?」

 

空賊団員『『『『『う・・・・ウォ〜イオイオイオイ(嬉△し泣き!!)』』』』』

 

 

エステル「お〜!・・・・・かったぁ?」

 

ヨシュア「う〜ん、試合には勝ったけど勝負に負けたってやつかな?」

 

シェラ「あんな気の良い連中を騙したヤツに殺意が湧いたわ」

 

オリビエ「ふっ、国に帰ったら軍に在籍する友人に聞いて見るよ・・・・・フフフフ(黒▽笑顔♪)」

 

ヴェル「う〜っし、とりあえず此処にあった隠し通路からなら徒歩で脱出出来るだろう。街に着くまでお前さん達には働いてもらうぞ?その分罪を軽くしてもらうよ遊撃士協会から言ってもらう様約束は俺が取り付ける。乗員乗客を丁寧に扱っていたしな?ボースまでキチンと護れよ?」

 

キール「ああ、任せてくれ」

 

ジョゼット「ふんっ、足手まといにはならないさ」

 

ドルン「分かったぜ、よしテメェら!皆さまをボースまでエスコートするのが俺達カプア空賊団最後の仕事だ!掠り傷一つ負わせんじゃねぇぞ!」

 

空賊団員『『『『『ヘイ!御頭!兄貴!御嬢!』』』』』

 

 

エステル「ねぇヨシュアどうしよう?アタシ僕っ子たちが眩しくて見てらんないんだけど?」

 

ヨシュア「僕もだよエステル。遊撃士(正義の味方)が空賊(犯罪者)と手を取り合って人を守るとか、ナイアルさんが知ったら絶対記事にするだろうね、ドロシーは・・・・写真取りまくるだろうね」

 

シェラ「はぁ、昔からファーゼが絡むと予想できない展開に成るわね、先生はコレを見越して二人に彼を付けたのかしら?」

 

オリビエ「ふっ、争いは何も生み出さない。世界が愛で満たされた時。争いは消える、ああ、この溢れ出る昂揚感と熱い情熱。このリュートと僕の美声で奏でさせていただこう」

 

 

 

帰りの道中、隠し通路から出た俺達は、大人数である事とレンハイムの演奏と歌声でこちらを視認しても魔獣が襲ってこず無事霧降り峡谷を下山しボースにたどり着いた

 

街に着いてからもカプア空賊団は縛られず遊撃士教会の人員で監視する程度ですみ、下山の道中で仲良くなった定期船の乗員乗客の人達と会話の花を咲かせた

 

メイドのリラさんを伴ったボース市長のメイベル嬢が来てからはホテルと食事を手配してもらい何故か街中から食糧や料理人を集めて大宴会に・・・・・・いや本当にどうしてこうなった?

 

 

なお、俺達が下山した直ぐ後。スッカラカンになった要塞に、将軍様とジャーナリストとカメラガールを釣れた黒い軍服を着た黄金玉ねぎさんと同じく黒い軍服を着る執念深い嫉妬女狐さんが茫然としていたとかいなかったとか

 

 

その翌日、王室巡洋艦アルセイユの試験飛行を行っていた親衛隊の方々が王都から直接派遣され、カプア空賊団は僕っ子とエステル。ドルンとキール、それに団員達はさらって護衛して共に食事をして打ち解けた定期船の乗員乗客達とメイベル市長達に見送られ王都に移送された

 

この物語の様な出来事は後で合流したリベール王国のジャーナリスト、ブライト兄妹たちの知り合いが大々的に、一片の妥協もカットも無く全て余す所なく王国中に広がり、それどころか周辺諸国にまで知れ渡る事となり、クロスベル自治州にある劇団、アルカンシェルにて公演されさらに人気に成るのはほんの少し先の出来事だ

 

 

こうしてボース地方での事件は終わりを告げ

 

新たな謎が俺達に訪れた

 

それはおっさん、カシウス・ブライト宛の荷物と手紙だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この軌跡は続く

-11ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

執筆当時、書けない〜!?と嘆いていたんですが意外に書けました

 

こんな感じでFCは後三話か四話位で完結しそうです・・・・・ヤヴァイSCやthirdどんな風に書けばいいんだろう?久々になのは?やハンターズな感じに書いてしまいました

 

モルガン将軍や玉ねぎと女狐の描写が一切なかったwwwww・・・・・カプア兄妹の兄弟愛の描写をもっとよくしたかったですorz

 

カシウスさんが漏らした個人情報とは、面白いヤツ(お気に入り(脳内変換))が居るから軍には戻らない・・・・・・ヴェルの苦労の九割はカシウスが原因

 

今作のカズト事、ヴェルは諸事情で集団行動が出来ません。と言うより今作の彼はなるべく単独行動が基本に成りつつあります・・・・・・蛇が出て来たらどう描写しよう

 

ヴェルの正体についてはリベールではカシウスが薄々感づいていて。後は誰も知りません、若干数名がもし接触したら気が付いてしまうかもです、書けるかどうかわかりませんが

 

次回より港町?海に面した地方と赤髪君のお話です

 

 

 

では次回予告へ

 

 

 

次回 真・恋姫の軌跡 白隼の守り人 第二話

 

       青と白と学園祭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

空で・・・待つ

 

説明
カプア空賊団
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コメント
俊さんへ、ヴェル「悪意はないから対処が難しいんだよなぁ」(アサシン)
・・・カシウスっておっさんに殺意が芽生えそうですね。コイツの情報を恋姫達に流そうかな?(俊)
タグ
真・恋姫の軌跡 白隼の守り人 英雄伝説 空の軌跡 ヴェル エステル ヨシュア シェラザード オリヴィエ カプア兄妹 

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