真†恋姫無双 天からの御遣い 8話目 |
第8話「終焉」
凪たち3人を仲間にしてから2日後、一華が放っていた諜報部隊の者たちが張三姉妹の居場所、そして顔までの調査が終わりそれと時を同じくして朝廷から黄巾賊の討伐の報が回ってきた
華琳「ちょうどいい感じで来たわね それでもこんなに対応が遅いなんてね もう朝廷はだめね」
桂花「そうですね それで一華朝廷から出る部隊っているのかしら?」
一華「一応あるらしいですが話によると大将軍の・・・うん まぁ小物の奴が出るみたいです」
桂花「小物って・・・一応大将軍何進よ 名前くらいは覚えておきなさい」
一華「はーい(まぁたぶん1日後には忘れてるだろうけど)」
華琳「そう あれがでるのね まぁおそらく自分の立場上でないといけないってことなんでしょうね」
一華「そう思います ですのでさっさと終わらせて今の朝廷が機能していないことを世間にだしてはいいのでは?」
秋蘭「一華 それはいささか過激すぎないか? それだと各地のかつての豪族どもが暴れだす可能性などないか?」
一華「それはないと思います 公孫讃、袁紹、袁術、董卓、僕たち曹操、孫堅、あと最近義勇軍ではありますが劉備という人物がいるんですがそれだけ英雄ほどのものがいるんですから」
華琳「確かにそうね では一華 今回はあなたが策を出しなさい」
一華「え? 簡単ですよ? 春蘭様と僕で黄巾賊の首領張三姉妹のところに殴り込みにかかるだけです」
華琳「それって策なの?w それに張角のもとには今40万ほどの兵がいるって報告もあったのに」
一華「それですけど僕の諜報部隊の全員しごきすぎて今じゃ一人で数千人の賊相手じゃ怪我すらしないようになってしまって・・・それで全員に糧道を立ってもらっています」
華琳「はぁ あなたの部隊はもう企画はずれね いいわ それじゃ一華、必ず張三姉妹私のもとに連れてきて頂戴ね 各々出陣の準備を始めなさい! いっきに張三姉妹の居る広宗まで食い破るわよ!」
全員「はっ(御意!)」
そして各自自分の隊をまとめはじめ、解散になってから半刻で曹軍の精鋭2万人が揃ったのだった
秋蘭「華琳様 総員準備完了いたしました 号令をお願いいたします」
華琳「分かったわ 総員今までよく頑張った! 自分の村が襲われそこで大切なものを失ったものもいるだろう! だがそんなことは今回で終わらせる!怒りはしろ!だがそれを闘志にかえ敵を押しつぶすのだ! 総員出陣! 目指すは広宗だ!」
華琳の号令とともに兵士たちは冀州広宗に向かい歩き出した
陳留から出ておよそ1刻ほどしたところで一華のもとに広宗にある張角の拠点を見張らせていたものが戻ってきた
兵士「申し上げます 一華様 一華様の言う通り糧道を潰したせいか賊軍の動ける兵士は40万の中でも30万ほどになっております」
一華「あれだけ潰しておいて30万も動ける黄巾たちを称賛しようか それで一応の見取り図はできているんだね?」
兵士「もちろんです こちらに」
そう言って兵士は一華に一巻の巻物を渡し、一華はそれを炎虎の上でみて
一華「うん 本当に事細かに書いてくれたね ありがとう それじゃ疲れているだろうし炎虎の上に乗って? 炎虎もいいよね?」
炎虎「ガウ」
炎虎はいやな顔させずその兵士に対して顔を背の方に向けて乗れと催促したのだった
兵士「しかし・・・分かりました お言葉に甘えさせてもらいます」
そうして兵士は炎虎の上に乗りそのまま広宗の陣までそのまま歩いて行った
それから半刻ほどしたら華琳たちは広宗にある黄巾賊の本拠地についたのだった
華琳「さて一華 先ほど炎虎の背に乗せてたのはあなたの部隊の子ね 何を渡したのかしら?」
一華「そうですね では今日は一旦ここで陣を構えてもいいですか?」
華琳「いいでしょう 秋蘭お願いしてもいいかしら? 私は一華と話があるから」
秋蘭「はい 各々陣張りの準備をしろ!」
そうして華琳は秋蘭の陣張りの指揮を任せ一華を連れて森の奥へと入っていった
春蘭「最近華琳様は一華ばかりだなぁ・・・」
桂花「そうね でも一華の策ははっきりいってすごいものばかりよ それに武もこの曹操軍随一といってもいい」
春蘭「そうだなぁ でもなんだか寂しいにゃぁー」
春蘭は最近華琳にかまってもらえなくて華琳成分?が足りないのか猫化してしまったのだった
そんなことは知るはずもなく華琳と一華は森に流れている小さな川まで来ていた
華琳「さて一華 あなたそろそろこの軍を出ていこうと思っているわね?」
一華「(ぎくっ)・・・・・・・・・」
華琳「やっぱしね 凪たちの時にも感じたのはやっぱしそうゆうことだったのね 一華今からいうことはちゃんと聞きなさいね」
一華「はい・・・」
華琳「よろしい 一華 あなたがなぜこの時代に投げ出されたのかはわからないわ それでも一華自身今は客将の立場 それでいて天の御遣いという立場 そしてあったときにいっていた自分の目的も今でも変わらないんでしょ? それに泰平を導くもあなた自身のとらえ方になってくるわ
あなたは今も今までもあなたのままでいてほしいの それだけは忘れないでね」
一華「華琳様・・・ありがとうございます! 僕華琳様にお仕えして本当によかったです」
華琳「ふふっ そう さてみんなも待ってるだろうし戻りましょうか」
そうして華琳は一足先に陣へと戻り一華も少し上を向いてすぐさま華琳の後を追ったのだった
そして陣に戻り次第全員を召集し軍議を開始したのだった
翌日、明朝
一華「さてと華琳様のところで働くのもこれで終わり・・・精一杯やらないとね」
一華は今黄巾賊の陣地が一望できる崖の上にいたのだった
回想:
昨日の晩
華琳「それじゃ一華 あなたがたてた策を教えてちょうだい」
一華「はい まず僕がこの東側にある崖にのぼり上から氣弾で食糧庫を燃やそうと思います」
春蘭「そんなことが可能なのか!?」
一華「はい 一応氣の属性変換はできるように訓練してますので それで賊はおそらく正門から慌てて出てくると思います そこへ春蘭様 凪さん 真桜さん 沙和さんが襲い掛かってください 倒してもいいですがなるべく武器破壊を優先してもらえるとありがたいです」
四人「分かった(分かりました)」
一華「ありがとうございます それでおそらく張三姉妹は彼女の報告ではこの大きい幕内にいるとのことなので正門ではなくこの後ろにある間道から逃げるかと思われますのでそこに秋蘭様が兵を配置して待ち受けてもらっていいですか?」
秋蘭「分かった それで一華はどうするんだ?」
一華「僕は食糧庫を燃やしたらそのあとすぐさま秋蘭様に合流しようと思います」
華琳「分かったわ 一華の策でこの戦に勝つわよ 全員いいわね?」
全員「御意!」
回想終了
全員の準備が整ったとの報告があり、一華はそのまま腰をあげ正宗の切っ先の先端に直径1mはあるほどの氣の塊を作り上げたのだった
一華「できた!さぁ・・・! 北郷流免許皆伝北郷一華 推して参る!」
一華は氣の塊にさらに氣を加え、その玉自体が灼熱を帯びてるかのように周囲の風景をぼやけさせていきそれを兵糧庫に放った
「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
そのせいで兵糧庫付近の賊+兵糧庫は木っ端みじんに粉砕されて跡形もなくなっていた
一華「一旦の仕事は終わりだね 秋蘭様と合流しよう」
そうして一華は正宗を鞘に納めすぐさま秋蘭の待つ場所へと向かっていった
張角「うぇ〜ん どうゆうことなの〜」
張宝「そんなの知らないわよ! いきなり大きな音が鳴ったと思ったら」
張梁「落ち着いて姉さん! 今確認してもらっているから!」
この3人張三姉妹は大きな音がなったと同時に外に出てきていた そしてそれを兵士に確認に行ってもらっていたが
兵士「張梁様お逃げください! 兵糧庫が何かによって木っ端みじんになっております!」
張梁「木っ端みじんですって!?」
兵士「さらには兵糧庫が壊されたせいか軍が混乱しています!」
そうして張梁が周囲を見渡すと「もうだめだ!」「逃げないと殺されちまう!」などといって一目散に陣の入口に走っている兵たちが見えていた
張梁「み、みんな落ち着いて! このままじゃ私たちは全滅するわ どうにかしないと・・・」
兵士「お三方はお逃げください! ここは私たちが請け負い敵を食い止めます!」
張梁「ごめんなさい お願いするわ いくよ 天和姉さん 地和姉さん」
張角「うん、ありがとうね 兵隊さん」
そういって張梁こと人和は二人の姉を連れて幕内の後ろにある間道から逃げていったのだった
一華「来たみたいですね 総員武器は出さないで 僕が一応話をつけてみるから 秋蘭様も一緒にいいですか?」
秋蘭「もちろんだ いこうか」
そういって目の前からきている張三姉妹に一華と秋蘭は近づいて行った
一華「張三姉妹ですね? あなたたちを捕らえに来ました」
地和「ちょっと人和! こんなところに兵なんているの!?」
人和「少し黙って!地和姉さん! あなたたちは何者ですか」
一華「僕は北郷一華 今は曹操軍の客将をしているものです」
秋蘭「私は夏侯淵だ 同じく曹操軍の将だ」
人和「・・・捕らえられるのを抵抗すればどうなりますか?」
一華「何ともしません ただ少し痛くしてしまうかもしれませんが」
人和「・・・分かりました おとなしくとらえられます」
地和「ちょっと人和!」
人和「今ここで殺されるわけじゃないんだから大丈夫でしょ! 一先ずこの人たちについてった方が今は命があるわ!」
地和「う、わ、分かったわよ」
天和「うぅ・・・」
天和に至っては驚きすぎたのか腰を抜かしていたのを一華が見つけ、笑顔で手を出していた
一華「華琳様 張三姉妹を連れてまいりました」
華琳「ご苦労様 でこの3人がそうね 私は曹孟徳よ あなたは張角 張宝 張梁であってるわね?」
人和「はい そうです」
華琳「あなたは?」
人和「張三姉妹の3女の張梁です」
華琳「そう 張梁ね ね あなたたち三人私に仕える気はないかしら?」
人和「どうゆうことですか? あなたたちが私たちを入れて何が得でもあるのですか?」
華琳「そうね これは一華 そこにいる子が調べ上げたことだけれど今回の件はあなたたちの歌を聞いた者たちが暴徒になっておこったと聞いたからね それほどの人を惹きつけるものはすごいことよ だからほぼ得しかないわ
強いて言えば賊将をいれるってことが得ではないところだけれどそんなのほとんどあってないようなものよ」
人和「なるほど 分かりました 曹操様に従います」
地和「ちょっと人和! あなたどうゆうことなの!?」
人和「落ち着いて 姉さん! ここで殺されるのとこれから先も歌い続けるのどっちがいいの」
地和「それは・・・歌う方だけれど 天和姉さんはどうなの?」
天和「私はみんなが一緒ならそれでいいよー」
華琳「決まったようね それじゃ私の真名は華琳よ」
人和「人和です」
地和「地和よ」
天和「天和です」
華琳「天和 地和 人和 あなたたちはこれから本当の名前を捨ててもらうわ その代わり真名でこれからを生きてもらうってのでどうかしら?」
人和「そうですね それが罰だと思いますのでそうします」
華琳「さて皆も真名を交換しなさい」
一華「では僕から 改めて 北郷一華です 真名がないので北郷か一華と呼んでください」
春蘭「春蘭だ」
秋蘭「秋蘭だ」
桂花「桂花よ」
凪「凪です」
真桜「真桜や」
沙和「沙和は沙和なのー」
華琳「さてと今日はもう遅いからここに休んでいくわ 朝には陳留には戻るわよ」
全員「御意(はい)」
そういって各々は自分の幕内へと帰っていった
それからのちに黄巾賊は曹操軍が滅ぼしたと漢の国中に噂されることとなったのだった
はづきです 黄巾の乱終了です
拠点とかもやってたので時間がかかってしまいましたがこれからも頑張っていこうかと思います
さて次回から新たな物語が始まりますので楽しみにしていただけると幸いです
では次回まで アデュー
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遅くなってすいません GW中は一日一話投稿できればいいなと思います |
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コメント | ||
一華は曹操軍から出るのかー…どこかに従軍するのか、それとも独立して国を興すのか楽しみです(はこざき(仮)) | ||
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