真†恋姫無双 天からの御遣い 12話目
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第12話「董卓軍の日常」

 

拠点:月、詠

 

一華が董卓軍にはいってからその日のうちにあの場にいなかった者(華雄達)と名前を交換した一華だった

が今一華は今までで一番の危機に直面していた

一華「これは困った まさか炎虎たちの餌がないなんて・・・」

そう、董卓軍の貯蓄は多いものの馬などの草などしかなく肉などの餌がなかったのだ

一華「下の市場の肉では炎虎は食べないからなぁ・・・ どうしよ」

曹操軍にいた頃はちょくちょく春蘭たちと山へ向かい山菜や新鮮な猪などの肉を取りに行ってたのだ

そんなこんなで困っていると後ろから月と詠が歩いてきた

月「あれ? 一華さん こんなところでどうしたのですか?」

詠「北郷何困った顔してんの」

一華「あ、月様 賈駆様 いえ 炎虎たちの餌がないので困っているのです」

詠「そういえばうちでは肉を主食にする子は今までセキトだけだったしセキトの餌も下の市場の肉でもよかったし 炎虎は下の肉じゃダメなの?」

一華「みたいです 曹操軍の時では時々山へ山菜などを取りに行くついでに猪を捕まえてその肉を炎虎にはあげてましたから」

月「ねぇ 詠ちゃん」

詠「月 分かってるよ なら一華今日は仕事任せようと思ったけど猪の狩りにあててちょうだい その代わり明日までには戻るのよ?」

一華「いいんですか?」

月「はい 炎虎さんも今では私たちの家族です 家族の心配をするのは当然です」

一華「月様・・・ありがとうございます すぐにしたくしていきたいと思います」

そうして月たちに感謝し、すぐさま一華は正宗をもって恋達と会った山へと向かったのだった

月「行っちゃったね 一華さん」

詠「そうだね さてそろそろ戻ろっか」

そうして月と詠は自分の仕事をするために自室へと戻っていった

 

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ところ変わって一華は今山の奥に来ていたのだが

一華「さてと・・・どこらへんに猪はいるのかな」

そういうと一華はそこで瞑想を始め、それからすぐ立ち上がり、何かに向かって走っていった

一華「ここはすごいな あんだけ大きい猪がいるなんて・・・」

一華は瞑想しながら自分の周囲に氣を広げていき山全体の生物を感知していったのだった

一華「居た・・・それにしても大きいな こんだけ大きければ一週間はもつね よし!」

一華はそう言って崖の上から降りてそのまま猪向かって歩いて行った

それから数十分後

一華「はぁ・・・はぁ・・・ 氣の探知が広すぎたせいかな だいぶ疲れちゃった・・・でもまぁこれだけ大きければ炎虎たちの分もあるしほかのみんなの分もあるな・・・」

一華が仕留めた猪は大きさが2mほどはあり、体重的には800kgほどの大物だった

一華「さてまだ日は落ちてないし今日中に帰れるかな?」

そういって一華は自分が仕留めた猪に薬草などを詰めていき、臭い止めなどの処理をした後細かく肉を切っていった

 

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そうして、一華は日が落ちるころに洛陽の街へと戻ってきた

門番「あ 北郷様 お疲れ様です」

一華「あ 門番さん お疲れさま〜 そういえばほかの恋さんとかは今城にいる?」

門番「え、えぇ たぶんですが」

一華「そっか それだと持ってきた分で足りるかな?」

門番「これは相当大きな猪ですね これは北郷様が?」

一華「そうだよ〜 でもこんだけ大きいと炎虎だけでも食べきれないからね ほかの人にも振る舞おうと思うんだ」

門番「それはようございますね」

一華「ありがとね それじゃすぐ調理にもどらないと あ 門番さんもほかの兵士さんたちに呼びかけておいて?」

門番「我らが行ってもいいんですか?」

一華「もちろん じゃ頼んだよ」

門番「愉快な方だ さて俺も皆に知らせないとな」

一華は笑顔で門番と別れ、そのまま城の方へと戻っていった そうして城に戻った後一華はすぐさま月の居る部屋へと向かっていた

一華「(コンコン)月様いらっしゃいますか?」

月『一華さん? どうかされましたか?』

一華「折り入って相談がございまして 今よろしいでしょうか?」

月『えぇ どうぞ』

一華「失礼します あれ霞さんもいたんですね」

霞「一華 どないしたんや? そんなに急いで」

一華「そうだった 月様 厨房をおかりしてもいいですか?」

月「厨房を? 構いませんがどうしてですか?」

一華「実は今回とった猪が大きくて炎虎の餌分をゆうに超える量なので皆さんに料理を振る舞おうと思って」

月「なるほど 分かりました」

一華「あともう一点 兵の人たちも呼んでしまったのですがいいですか?」

月「構いませんよ じゃ今日の夜は宴会にでもしましょうか」

霞「ほんまか!?月」

月「え、えぇ そうしましょう」

霞「やったあああああ 宴会やああ! 酒が飲めるぞー」

一華「じゃ月様 僕はすぐに料理の準備をしますね」

月「少し待ってください一華さん 私もお手伝いしようと思うんですがいいですか?」

一華「月様がですか? いいのですか?」

月「えぇ 私もできることはしないといけませんからね」

一華「分かりました 月様お願いしたします」

月「はい お願いされました」

月は笑顔で答え、それをみた一華も笑顔でこたえ、それを見た霞は和やかに見ていた

 

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一華は月と一緒に厨房にはいって1刻後、広間には門番に呼んできた兵士と恋達将軍が集まっていた

恋「・・・しあ これは?」

霞「恋 宴会やで 一華がなうちらにご飯振る舞ってくれるんや」

恋「・・・一華が?」

霞「あぁ! 少し待っとき そろそろできるとおもうしな」

そう言っているうちに厨房から一華と月が出てきた

一華「皆さん お待たせしました 料理ですよー」

一華は台車に作った料理を置いてあり、様々な料理があった

月「皆さん お疲れ様です 今日は一華さんの呼びかけに応じてくださってありがとうございます 今日は宴会ってことで皆さん大いに騒いでください!」

兵士「おおおおおおおおおお!」

月「さて・・・一華さん 今回は一華さんが乾杯の音頭をお願いします」

一華「月様・・・ 分かりました みなさん 先ほど月様が言った通り僕の呼びかけに応じてくれてありがとう それでは今日は大いに盛り上がりましょう! 乾杯!」

そうして一華の乾杯の音頭とともにみんなが宴席に座りその場にあった料理を食べ始めた

一華「さて月様 私たちも一緒に食べましょうか」

月「そうですね」

一華「そうだ 月様 今回の件お許しくださってありがとうございます」

月「いえいえ こんなことならいくらでも それに一華さんと料理できたこととても楽しかったです」

そうして一華と月が楽しそうに話していると詠がこちらへと歩いてきた

詠「ずいぶん楽しそうね」

一華「賈駆様 賈駆様も今回の狩りの件お許しくださってありがとうございます」

詠「月があそこまでいったんだから仕方なくよ そういえばこの料理は?」

月「これはね詠ちゃん 一華さんと私で作ったんだよ 私は一華さんの手伝いだったけどね」

詠「月が手伝ったの!? 一華!月に何させてるのよ」

月「え、詠ちゃん これは私が好きでやっただけだから 一華さんを責めないで」

詠「で、でも」

月「詠ちゃーん(ぷくぅー)」

月はフグのように顔を膨らめせて怒っているが正直言って可愛いと思った一華だった

詠「うぅ・・・ 分かったよ」

月「えへへ 詠ちゃんだーい好き」

一華「そいえば賈駆様 僕と月様で作った料理になります 食べてみてください」

そういって一華は一つの皿を取り、その上にはハンバーグが置いてあった

詠「じゃいただきます・・・おいしい・・・」

一華「お口に合って何よりです あ 月様もどうぞお食べください これははっきりいってお二人のおかげでできたものですから」

月「そうですか ではいただきます・・・おいしい 一華さんおいしいです!」

一華「そうですか 実際猪の肉でハンバーグを作ったことがないので少し不安でしたがおいしそうにいただけて何よりです」

月「ハンバーグ? 一華さん 今度作り方を教えてもらえませんか?」

一華「構いませんよ さっきはただの下準備の手伝いをしていただきましたし今度は月様が料理長として・・・ね」

詠「月が習うんなら僕も教えてもらおうかな」

一華「分かりました まだまだ肉はありますから今度作りましょうか」

月、詠「はい(ええ)」

そののち月と詠は一華にハンバーグの作り方を教えてもらい今度は兵のみんなに振る舞っていったのでした

 

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拠点:霞

 

霞「いや〜 今日はいい酒を手に入れれたわ 後は酒に会う肴があればええけど・・・ん?あれは」

霞はいい酒を手に入れ上機嫌で城の中を歩いていたが庭園に誰かがいることを気づいて庭園へと向かった

一華「・・・・・・・・・ふぅ 今日の鍛錬はこのくらいでいいかな?ん?」

庭園にいた一華は鍛錬を終えそのまま、部屋へ戻ろうとしたら背後から誰かがきているのをきづいた

霞「なんや一華やないか こないなところでどないしたんや?」

一華「霞様 僕は日課の鍛錬ですよ?」

霞「なるほどなぁ それにしても一華 お前そろそろうちのこと様付けなしにしてくれへんか?」

一華「え・・・でも霞様は僕より前から董卓軍にいますし 敬うのが普通だと思うんですが・・・」

霞「かぁー 一華はかったいなぁ じゃぁ様はやめて恋みたいにさんづけでええわ 様づけはむずがゆいわ それに負けた相手に言われるとなおさらな」

一華「分かりました 霞さん」

霞「よっしゃ で一華もう鍛錬は終わりか?」

一華「えぇ 一旦はこれで」

霞「ならちょうどよかった うちと飲むか!」

一華「だ、だめですよ 僕まだ未成年なんですから!」

霞「かまへんかまへん そんなの気にする奴はおらんさかい」

一華「僕が気にするんです!」

霞「むー じゃこれでどうや 一華うちと酒を飲め これは命令や」

一華「うぅ・・・ 命令となると弱いです・・・分かりました 飲みます でも!少しだけですよ?」

霞「おう! それじゃこれもちぃ」

そう言って霞は酒と一緒に持っていたおちょこを一華に渡し、一華はしぶしぶそのおちょこをもらった

霞「ほら まずはいっぱいや ほれだしぃ」

霞はまず一華のおちょこに酒を入れその次に自分のおちょこに酒を注いだ

霞「よっしゃ それじゃ乾杯や!」

一華「はい 乾杯!」

そういって一華と霞は一緒に酒を飲みだし、翌日一華は完全に二日酔いになってしまったのだった

 

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拠点:恋

 

一華「ほら炎虎ご飯だよ〜」

今一華は炎虎と子供たちを集めてご飯を与えていた

一華「よしよし・・・それで恋さんはどうしてここに?」

そしてなぜかは知らないが恋も一緒に炎虎のご飯を与えていた

恋「・・・だめ?」

一華「だめじゃないけど・・・どうしてかなって」

恋「もうすぐセキトが来るから・・・一緒にご飯やりたい」

一華「そうゆうことですか じゃ僕はセキトたちのご飯も持ってきますね」

恋「ん・・・」

そう言って一華は城の厨房へ向かいセキト達の分のご飯をつくりにいったのだった

そして残った炎虎と子供たちと恋はというと

恋「・・・・・・・」

炎虎「・・・・・・」

ただ黙って子供たちの食事を見ていた

そうして少ししたら子供の一匹が恋に対してお腹を見せてきたのだった

恋「・・・撫でるの?」

恋がそう答えると炎虎はお願いというように頷き、恋もそれに首を縦に振って子供のお腹を撫で始めた

それから5分ほどしたら一華がセキト達の分のご飯も持ってきたが

一華「おやおや・・・」

そこには炎虎のお腹で子供たちを抱きながら寝る恋と恋の顔をお母さんのように舐める炎虎が居たのだった

一華「はは 炎虎も恋さんを気に入ったみたいだね よしよし」

そういって炎虎に言いながら炎虎を撫でて上げてると炎虎もそのまま睡魔へと落ちていった

一華「おやすみ 恋さん 炎虎」

そう言って一華はセキトが来るまで待ち、きてからみんなにご飯を上げていったのだった

 

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拠点:華雄

 

今一華はある村に向かって軍を進めていた

なぜかと言われると今日の朝の軍議中に兵士の一人が走り込んできて近くの村に黄巾賊の残党およそ8000人が攻め込んできたという報を受け取ったからだ

その時に動かせるものが一華と華雄の隊しか動かすごとができないことになっていて一華と華雄は二人でそのまま出陣の準備をし、急ぎ村へと向かっていた

一華「華雄様 そろそろ村が見えてきます どうなさいますか?」

華雄「決まっている 突進あるのみだ! 賊如き私の最強の武の前では雑魚同然だ!」

一華「お待ちください 敵は我らの4倍近い兵力です! 策もなしに突っ込んではただ全滅しに行くようなものです」

華雄「むぅ・・・ 分かった ではお前は策があるのだな」

一華「もちろんです 今回賊は北門のみを攻めているようなので東西と賊の背後から奇襲を仕掛けます それからはただ蹂躙するのみです いいですね?」

華雄「分かった(ふん 策などなくても私の武があればよいのだ)」

華雄は一華の策を心の中で鼻で笑っていたのだった

 

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一華「見えました! 華雄様 先ほど言った通り「突撃いいいいいいいいいいいいいい!!!」ちょっと待って! あ〜もうだから猪って言われるんだ!」

一華の策をどうでもよく思っていた華雄は策など無視しそのまま自分の兵1000をつれ賊へと突撃していった

部隊長「一華様 どうなさいますか? 見たところ東門に近い方には2000西には1000正面には5000ほどですが」

一華「そうですね 僕の隊を3つに分けてください 東には騎馬隊600西には400 正面には僕が当たります・・・」

部隊長はその時気づいた 今一華が本気できれていることを 纏っている氣が怒りによって完全に真っ赤になっていることを

部隊長「分かりました では我等はこれから挟撃の準備をいたします」

部隊長は冷や汗をぬぐいながらその場を離れ兵を連れて東門と西門の方へと向かっていった

一華「華雄を怒ることは後だ・・・今はくずどもを屠るだけだ・・・ 北郷一華推して参る」

一華はそう小さく言うと馬から降りて村正を鞘から抜き正面の賊5000に向かって走り出したのだった

 

賊「お頭! 後ろから官軍の奴らがきたぜ!」

頭「ほぅそうか・・・はっはっは あの一番前を走っている奴将みたいだが兵士のことを気にしていないみたいだな お前ら兵士を囲んで討ち取ってしまえ あいつを孤立させてやれ」

賊「へい! お前ら行くぞ!」

頭の命令を聞いた賊は城を攻めていた兵の半数の3000ほどをつれてそのまま華雄隊へと向かっていった

 

華雄「ふっ!はっ! ふんこの程度で私を止めようとするとはな やはりたかが賊か!」

頭「お〜こわいこわい そんなに暴れられちゃ困るなぁ」

華雄「ほう お前が賊の一番上みたいだな 我が戦斧の錆にしてくれるわ!」

頭「ほぅ それはまず周囲を見てから言っているのか?」

華雄「なんだと・・・?」

そうして華雄は周囲を見渡すと自分の兵は賊に打ち取られたのか残り300人ほどになっていた

華雄「な・・・これは!」

頭「はっはっは! 今頃気づいても遅いわ! おめぇらこいつらを討ち取れ! 将の首をとったら報酬を用意するぞ!」

華雄「くっ 敵を蹴散らしつつ撤退だ! えぇい 北郷の奴は何をしている!」

華雄は兵を率いてそのまま撤退を開始したのだがまた一人、また一人と兵たいは討たれ、華雄の周囲には100人ほどしかいなくなっていた、そんな中

「どこおおおおおおおおおおおおおおん」

賊の背後からとてつもない轟音が聞こえてきた

頭「な、なんだ! 何が起こった!」

賊「頭!後ろからたった一人で突っ込んできた!」

頭「なんだと!? さっきの轟音はそいつがやったというのか!」

一華「そうだよ」

頭「なっ」

頭と賊が喋っていると賊の死骸を踏み越えて一華が現れたのだった

華雄「北郷!いいとこに来た! ともにこいつらを殲滅するぞ」

一華「黙れ 猪 さっさと兵をまとめて撤退しろ」

華雄「なっ 貴様! 誰が猪だ! もう我慢ならん 貴様からわが戦斧の錆にして!!!」

華雄は何かを言おうとしたが一華の纏っている氣に気づいた、それは

 

ただただ闇に近い黒だった

 

一華「さっさと引け それともここで死ぬか」

華雄「・・・撤退だ」

華雄は肌に鳥肌を立てて脅えながらその場を引いて行った。後ろの兵士は我先にとその場を走って撤退していった

一華「さて・・・邪魔は消えた さてお前ら準備はいいな?」

頭「ひ、ひるむな! たかが一人だ!囲んで討ち取れ!」

頭の号令とともに周囲の賊は斬りかかったが

・・・・・・・

頭「・・・え?」

一華の周囲には物言わぬ骸が一瞬にしてできていた

賊「ひいいいいいいいいいいいいいい 化け物だ! にげろおおおおおおおおおおお」

頭「お、おいお前ら戦え!」

一華「お前を殺して終わりだ 残念だったね 俺が居たせいでお前はその人生終わるんだよ」

頭「や、やめてくれ ま、まだ死にたくねぇよ」

一華「さようなら」

それからすぐ東門と西門付近に伏せていた一華の隊たちが崩壊した賊を強襲 ほぼすべての賊を殲滅し終わっていき、華雄隊の死体を丁重に近くに埋葬してから洛陽へと戻っていった

 

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詠「そう 悪いことしたわね」

一華「いえ 僕もやりすぎたかと思っていましたので」

月「いえ 華雄さんを助けてくれてありがとうございます 戦死した方の件お願いしてもいいですか?」

一華「かしこまりました ではすぐにでも取り掛かりますね」

月「詠ちゃん 華雄さんを呼んでもらってもいい?」

詠「そうね そこの!華雄を呼んできて頂戴!」

兵士「はっ」

詠は扉付近に立兵に華雄を連れてくるように命じ、華雄が来るのを月と待ったのだった

それからすぐ兵士に連れられ、華雄は月と詠の待っていた玉座の間へとやってきた

月「華雄さん 今回呼ばれた理由は分かりますね?」

華雄「はい・・・」

詠「まったく 華雄あなたはいつも突撃しか脳がないのかしら」

華雄「言い返す言葉もない」

月「まぁまぁ詠ちゃん 華雄さん 今から一華さんのところに行ってきてください一華さんは今兵舎にいますから 後は分かりますね?」

華雄「分かりました すぐに向かいます」

そういって華雄は首を下に向けたままそのまま玉座の間を後にしたのだった

詠「これで何とかなればいいんだけどね」

月「大丈夫だよ 一華さんは優しいしさ」

 

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一華「それで話とは?」

今一華はいきなり来た華雄に呼び出され庭へと来ていた

華雄「あぁ・・・ 今回の賊討伐・・・その悪かった」

一華「あぁ・・・そんなことですか いいですよ 気にしてませんから」

華雄「そ、そうか「ただ」ん?」

一華「今回の華雄さんの行動ははっきり言って今での許せません」

華雄「な、なぜだ」

一華「あなた・・・ただ自分の無謀な行動に何人の兵士を巻き添えにしましたか?」

華雄「それは・・・だ、だが!「これは戦だから仕方がないなんて言うんじゃないでしょうね?」そ、そうだ!」

一華「今回貴様がやったのはただの自殺行為だ! そんなことのために自分の隊の兵士を巻き添えにするな! 彼らだって帰りを待つ家族がいるんだぞ! 貴様はその家族からかけがえのない命を奪ったんだ!」

華雄「・・・・・・」

華雄は思った。私はなんていうことをしたのだろうと

一華「これからはただ自殺したいんなら自分一人でやってください こっちがかえって迷惑です」

華雄「すまなかった」

一華「はぁ・・・まぁこれだけ言ったら金輪際こんなことはしないでくださいね」

華雄「分かった」

一華「じゃ僕はこのまま城へと戻ります では」

そう言って一華は宮殿へと歩いて行った

華雄(今回散っていった者たちよ 私はお前たちの大切なものを守るためにこれから戦おう だから未熟な私を見ていてくれ)

華雄は今回の戦のあとから少しずつ変わっていくことになったのだった

 

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拠点:??

 

一華「賈駆様 今月の報告書ができたので見ていただけますか?」

詠「えぇ ・・・・・・うん これでいいわね それにしても北郷は何でもできるわね 最近恋と戦って引き分けだったっていうじゃない」

一華「い、いえ 恋さんは全然本気じゃなかったですよ 僕なんて防戦一方でしたし・・・」

詠「それは違うらしいよ 恋が言ってたけど「一華優しいから手加減してた」って」

一華「そんなことないですよ」

詠「ふ〜ん まぁいいわ(コンコン)ん?」

??「賈駆様よろしいでしょうか?」

詠「あ 来たわね 入って頂戴」

??「失礼しますね あらこの方は?」

一華「詠さん ごめんなさい この方は」

詠「そういえば二人とも初対面なのね 一華この子は李儒って子よ 主に内政を頼んでいるのよ それで椛 こっちは北郷一華よ 今は客将だけれど手をかしてもらっているわ」

椛「あらあら あなたが北郷様でしたか 申し遅れました 李儒と申します 真名は椛です」

一華「あ、あれ いきなり真名を預けてもいいのですか?」

椛「もちろんです 月様が心をおいているかたですので」

一華「分かりました 僕のことも北郷か一華とお呼びください」

椛「それでは一華様と呼ばせていただきますね それで詠様 私を呼んだってことは例の件の打開策ができたってことなのですか?」

詠「ええ 一華 さっき作った報告書を椛に見せてちょうだい」

一華「分かりました 椛さんどうぞ」

そういって一華は椛に先ほど詠に確認をとった書類を渡した

椛「拝見しますね・・・・・・あらあらこれはとてもいい政策ですね 詠様」

詠「えぇ 僕もそれを見たときは一華に感謝したわ てことで一華ありがとね」

一華「いえいえ 僕はただ仕事をこなしているだけなので」

詠「(そろそろいいかな)一華 僕の真名詠をあなたに預けるわ」

一華「いいのですか?「いいの! 受け取りなさい!」 あはは 分かりました 詠様」

詠「ふん」

椛「あらあら 詠様が照れる姿見れるとは」

詠「ちょ、ちょっと椛も! あ〜もう一華 今からは椛についていって頂戴」

一華「分かりました」

椛「では詠様 私もこれで さっそく先ほどの取り掛かりますね」

そういって椛と一華はそのまま部屋から出ていった

詠「頼んだわよ 椛 一華」

 

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一華「それで椛さん 今から何をするのですか?」

椛「あ〜 それはですね 今から向かうところを行けば分かりますよ」

そういって椛につれられて一華は歩いて行った それは繁華街のはずれにあった

一華「これは・・・」

一華は手で口を押さえ絶句していた

椛「この通りだけなぜかありえないほど荒んでいるのです ですので一華さんの先ほどの報告書の出番なのです」

一華「・・・なるほど そうゆう意味があったんですね」

そう 一華が報告書にだしたのは以前華琳たちの居たところでやった警邏隊などのことだった

一華「分かりました じゃ椛さんの副官として僕が付けばいいんですね?」

椛「違いますよ 一華さんの下に私が付くのです」

一華「え・・・それは・・・「いいですね?^^」あ・・・はい」

一華は椛の笑顔の裏の少しだけ黒い感情で口ごもり承諾してしまった

その後一華は椿とともに報告書に書いた政策をやっていくすぐさま洛陽の街を陳留と同じくらいにまで繁栄させたのだった

 

数週間後

椛「やはり一華様はすごいですね こんな短期間でここまで活気のある街にするなんて」

一華「いえいえ 僕こそ皆さんの手伝いあってこそです 本当にありがとうございます 椛さん」

椛「あらあら ご謙遜を さてと今回の報告を詠様や月様にしてきますので一華様は休んでいてくださいね」

そういって椛は宮殿の方へと歩いて行った

一華「行っちゃった・・・う〜ん 最近寝てなかったからここらへんで寝ようかな・・・」

一人になった一華は庭園のすぐ近くの木陰に入って睡眠をとり始めたのだった

数十分後

椛「あらあら こんなかわいらしい顔をなさって・・・ 一華さん ここでは首を痛めますよ」

一華「うみゅ・・・(スヤスヤ」

椛「あらあら 仕方ないですね 膝枕でもしてあげましょう よいしょっと おやすみなさい 一華さん 私もこのまま寝ましょうか」

一華は椛に膝枕をしてもらっているのをほかの将たちが見かけ、そこから月、詠、恋、霞、華雄の順に一華と椛を囲うように寝て、一華がきづいておきたらもう夜になっていたのだった

そして今の状況を見た一華は「どうしてこんなことに・・・」と愚痴をこぼしたのだった

 

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はづきです GW明け一発目ですね GW最終日投稿できなくてすいませんでした

 

今回は前作のアンケでとった通り新しい子として李儒をあげてみました

そして今回で董卓軍の拠点が終わったので、そろそろ本編の話を続けたいと思います

 

では次回作でお会いしましょう アデュー

 

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恋姫†無双 オリキャラ 継承者 最強 拠点 

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