真恋姫無双 鳳凰神の力を宿す聖剣士 第4話 |
「成都陥落!生存者を探せ」
一刀「うわ、落ちる(ドサ!)痛たたぁ〜。ん、ここどこだ。」
一刀が降りたのは泉のある森の中だった。一刀は思い出したこの場所こそ、昔華琳と別れた場所であったことを、そして、華琳が女の子として初めて泣いた場所であることも。
一刀「あれから、何も変わってなければいいんだけど。あの火はなんだ!それに、成都のから禍々しい気を感じる。まさか、ゾウナのせいか?行ってみよう。」
一刀は早く駆け抜けた。高いところがあれば飛び越えて進んだ。これは前にこの世界に来た頃の一刀とは違い祖父のもとで鍛錬を積んだ結果得た力である。一刀は驚いた。成都の中はどこも燃えており、建物は壊れている。人の気配は見聞色の覇気で探っているが、見当たらない。
一刀「何があったんだ。成都は、劉備さんは何をしているんだ#自分の国がここまで危機に瀕しているのに。(ドカ?!)ん!なんだあいつらは人間じゃないぞ。あいつら化け物だ。
民家の戸を蹴り破って出てきたのは全身が緑色の怪物兵であった。なお、身長は180pはある。手には槍を持っており、一刀を見るとすぐに襲い掛かって来た。一刀は桔梗仙風月を抜いた。流石に、街中で大刀を使うのは危ないという自己認識である。
一刀「かかってこい、化け物ども(デェ!ガチン!ガチン!ザシュ!ザシュ!)何だ、この程度か。」
一刀は化け物たちを次々と葬っていた。すると、見聞色の覇気が反応し生徒の城から生存者がいることを悟った。その人なら今の成都に起こっていることを知っているだろうと期待した。そして、成都の城に向かった。そして、成都の城に入り中を探り始めた。
一刀「生存者はあの城にしかいないのか、全く、関羽を初めとした五虎将や呂布は何をしているんだ。こんな雑魚たちに負けたのか、全く、あきれてものが言えない。(カン!カン!)なんだ、この足音は、あの化け物たちだ、百匹以上いるな。回り道が出来ない以上強行突破だ。まるで、春蘭みたいだな。いくぞ。」
怪物たち「ホェ!ホェ!ギィ!ギィ!(ザク!バサ!ドカ!)」
一刀「キリがないな、そう言えば婆ちゃんからもらったあれを使うか、この指輪をこう使うんだったな。(コ、コ、コピー)うわ!分身したよし、全部片づけるぞ。ハァ。」
こうして、怪物たちは一刀とその分身たちによって全滅した。一刀は生存者がいるであろう。場所の扉を開けたその場所は広くいかにも大広間といった感じだった。
一刀「ここは玉座の間かな、誰もいないけど、取りあえず、声をかけよう、お〜い!誰かいないか、いるなら返事をしてくれ、俺は化け物じゃないから。」
???「あの人、誰だろう、雷雷(麋竺)。」
雷雷「わからない、けどどこかで見たような顔だね。それにしてもあの人変わった服を着ているね。どこかの豪族の御曹司なのかな。電電(麋芳)。」
一刀「そこにいるのは誰だ?出てきてくれ、俺の名は北郷一刀だ。」
電電「(シュッツ!)貴方が、あの魏の天の御使いなの?」
雷雷「別名、魏の種馬で知られている。そういえば、成都での最終決戦の時に見たよね。」
一刀「種馬の方はどうでもいいけど、成都で何があったんだ。」
二人「「それは・・・(ドカン!!)
二人が何かを言おうとしたとき、壁を壊して、謎の生物が現れた。その生物は全長40mくらいの大きなトカゲのようだが、鱗が硬い装甲で覆われているような感じがした。その生物は三人をじっと!見つめていた。
一刀「なんだこいつは、なんか嫌な感じがするけど。」
二人「「この怪物だよ、こいつが現れたせいで成都が陥落したんだよ。」」
一刀「二人とも下がっていろ。こいつのあいては俺がする。ハァ!」
ガチン!ガチン! 一刀は懸命に攻撃をしているがこの生物の装甲は貫通できない。この装甲の強度は戦車の装甲顔負けのように感じた。
一刀「普通の攻撃は無理か、じゃあ、武装色の覇気を纏わせる。」
二人「「なんなの、それって?」
一刀「見てれば分かる。この攻撃でこいつを殺す。」
一刀は手を通じて桔梗仙風月に覇気を纏わせた。すると刀の色が白銀から黒に変わった。これで、一刀の準備は整った。あとは攻撃を出すだけである。刀を鞘に納めて、相撲のコシのような体勢をとった。
一刀「悪いが、お前は終わりだ、俺の渾身の一撃を受けろ。
謎の生物「ガゥ!ガゥ!」
一刀「くらえ、飛天御剣流龍門閃(ガチ!シュッツ!ザク!)」
謎の生物「(プシュー!!)ギャン!ギャン!ガァァ!」
謎の生物はそう吠えた後、肩から斬られて、そこから大量の血が噴き出し、少しして、目から光がなくなり完全に死んだ。一刀は死んだ生物の周りを一周した。
一刀「じゃ!話してもらうぞ、成都で何があったのかを?」
二人「「はい、あれは丁度五日前の昼過ぎ。」」
―回想―
雷雷「平和だね。私たちは成都で待機だけど、今頃、桃香様たちは楽しんでいるんだろうな。」
電電「そうだね。しかし何もないのも退屈だね。」
雷雷「それにして、麗羽たちはどこに行ったんだろう。いきなり行方をくらませたけど。」
電電「分からないよ。けどしぶとく生きていると思うけど。」
二人が雑談に耽っている頃、成都の近くの村々では例の怪物兵たちが村人を虐殺していた。さらに、その殺されたものたちは次々とその怪物兵になっていった。そいつらは成都の周りを囲んだ。そして、ある一体が槍を街に投げ込んだ。それが、戦闘の合図になり、怪物兵たちは一斉に成都に攻撃を開始した。
急な襲撃を受けて、成都の民は大混乱した。蜀兵たちも迎撃したが、戦力が足らなかった。成都が陥落になることを悟った二人は生き残ったすべての民に避難するように指示をした。二人は兵達と一か所を集中攻撃して道を作り、そこから多くの民が成都を脱出した。
そして、民の誘導を別の者に任せて、成都に残り脱出にできなかった生存者がいるかもしれないと思い成都に残ったが、あの巨大な生物が現れたために、今まで隠れていた。
―回想終了―
一刀「これが成都での出来事か?蜀の主力がいなくておかしいと思ったが。」
雷雷「そうだよ、これが真実。私たちは成都の生き残りを探していたんだよ。」
一刀「悪いが、もういないようだ、見聞色の覇気で成都の全体を探ってみたが生き残っているのは、君ら二人だけだ。」
電電「なら、私たちはどうすれば、いいのかな?」
一刀「取りあえず、成都から避難した人たちと合流するのが一番だろう。俺はこれから北に向かう、君らとはここでお別れだな。」
二人「「そうですね、最後に私たちの真名を受け取って下さい。御使い様」
一刀「わかっよ、雷雷・電電、俺には真名がないから一刀でいいよ。」
二人「「では一刀様、お気をつけて。」
一刀は二人にそういうと城を出て成都から出ようとしていた。それを、遠くから眺めている者がいた。その者は長身で、眼鏡をかけ、道士風の衣装を身に纏った男であった。
謎の男「ついに、この世界に帰ってきましたね。北郷一刀。貴方が帰ってくるのは予想外でした。まあ、別世界の私を龍の爪で討った。小娘の国を陥落させただけでもいい結果でしょう。貴方とは近いうちに会えそうですね。まあ、私のそばに彼はいませんですが。」
謎の男はそう言って、姿を消してしまった。彼の言うように成都の民は大半が避難したが、事実上、成都は陥落した。
謎の男は北に向かうであろう、一刀に対し、また新たな策を使うつもりだろう。残念ながら、一刀はそのことに今は気づいていない。
―あとがき―
今回の話はどうでしたか、一刀の使った技と今回出てきた生物にはモデルがいます。前者は「One Piece」のゾロが使う「獅子歌歌」で、後者は「うたわれるもの 二人の白皇」に出てくるガウンジです。
恋姫英雄譚のキャラを二名出しましたが、口調や性格などがイマイチ掴めません。早く真恋姫無双‐革命‐が発売されて欲しいです。そのため、今回不愉快に思った方は誠に申し訳ありません。
最後の方で出てきた男はアニメでは真の黒幕であり、無印のゲームでは黒幕の右腕的な存在の人物です。彼が一刀とどのようにかかわっていくのか。ぜひ、お楽しみに。
説明 | ||
第四話です。予告通り、恋姫英雄譚のキャラが出ます。また、今回のあとがきにもあるように、新キャラの口調や性格を読むのって、かなり難しいですよね。 | ||
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