YJX-25FSフランカ | 次 |
説明 | ||
YJX-25FSフランカー・サレナ ユーラシア大陸北部コロニー群(以下ロシア系コロニー)の治安維持を管轄する地球防衛機構ユーラシア方面軍が開発した試作航空戦闘FA。ユーラシア方面軍の主力航空戦闘FA『JX-25F フランカー(地球防衛機構でのコードネーム。アジア圏ではジィダオと呼ばれている)』を強化発展させたハイエンドモデル。型式番号のFSはFighter Surface(対戦闘機仕様)。ここでのFighterとは敵航空戦闘機を指す。 設計はフランカーを基本に主要な部品を高性能部品に置き換える形で行われた。その結果フランカーシリーズのハイエンドモデルとしては十分、同時代のハイエンド航空戦闘FAラピエール・キアヌスと比較しても同等の性能を獲得。細かく言えば推進力はラピエール・キアヌスに分があるが、旋回性、加速、減速など小回りに関してはフランカー・サレナに分がある。そしてフランカー・サレナはこの長所を最大限に活かした装備を有する。それは脚部と肩に装備された4本のサブアームである。 このサブアームは標準的な増設型推進器のように配置され、必要に応じて展開。サブアーム自体は攻撃能力を持たないが、拳銃、単分子カッターなどを使い分けることで様々な状況に対応が可能。通常、航空戦闘時には2機1組で火力を集中し敵機動に圧力をかけるのが一般的である。しかしフランカー・サレナは同時に最大6丁もの火器を同時運用可能であり、単機で敵機動に対して十分な圧力をかけることが可能。これによって敵の機動を制限、近接戦闘距離に引きずり込む。敵が近接戦闘を仕掛けてきた所に小回りの効く機動とサブアームを活かしたカウンターで迎撃、撃墜する。また複数機同士での乱戦の際も、フランカー・アイリスは同時に別々の目標に対して照準、発砲が可能なことから死角をカバーする僚機を必要とせず、単機での航空戦闘が可能となっている。 ラピエール・キアヌスが圧倒的推力と高出力単分子カッターによる一撃必殺で『戦闘状況を切り捨てていく』機体なら、フランカー・サレナは火力と機動で敵の動きを制限、コントロールし『戦闘状況を支配する』機体だといえる。 しかし手数が多い一方で大火力の火器運用能力、一撃必殺になりうる攻撃手段を有さず、戦闘時の決め手に欠けるという欠点を持つ。 現在、フランカー・サレナは全6機が生産され1~4号機はユーラシア方面軍にて評価試験中、5号機、6号機は特別仕様のOSを搭載し、データ収集の名目で中東へ送られたとの記録が残っているが詳細は不明。 評価試験終了後は試験結果のフィードバックの後に『JX-25FS』として実戦配備予定。 武装 90.5mm EV-46エステル・ヴィクトロヴナ 多目的突撃砲 地球防衛機構ユーラシア方面軍管轄下のコロニーが開発した近距離用多目的攻撃システム。エステル・ヴィクトロヴナは設計者の名前である。数種類の砲弾が撃ち分け可能な90.5mm口径砲にヒートカッターを装備した近距離~中距離を想定した複合武装。整備性、生産性は良好であるが、重量があるために扱いが難しい。決め手に欠けるフランカー・サレナにとって90.5mm砲は貴重な火力源であるといえる。 30mm VzF-161 スコルピオス 突撃短機関銃 ロシア系コロニー群が開発したFA用短機関銃。30口径と比較的大口径ながら非常に小型で取り回しが効くことから評価が高い。欠点は連射性の高さと装填数が釣り合っておらず、すぐに弾切れを起こすこと。 元ネタはVz-61スコーピオン。 XES-313イースト・シミター 13m級単分子カッター フランカー・サレナに装備されている試作単分子カッター。日本国防軍の単分子カッターのデッドコピーであり全ての点において日本国製に劣る。『イースト・シミター(東洋の曲刀)』 の名は日本国防軍の使っている日本刀型の単分子カッターから名付けられた。フランカー・サレナはこれをサブアームに保持させ、主に不意打ちに使用する。 MF313AF 20mm ガバメント・タイタン 自動拳銃 全世界的に普及しているFA用拳銃。FAが軍事利用された当初から今に至るまで全世界の軍事組織が正式採用しているベストセラー銃。AF(Airborne Firearms)は重量軽減を行った航空戦闘FA向けの軽量モデルである。フランカー・サレナはこれを4丁担架可能な外付け担架ユニットを有しており、VzF-161スコルピオスと同時に使用することで最大6丁もの火器を展開、運用可能である。主に航空戦闘において敵機動に対して圧力をかけるために使われる。 元ネタはM1911コルト・ガバメント。 3R41-115 AMLCM ヨシヴツマネ 複合支援システム フランカー・サレナの両肩と脚部に装備された複合支援システム。サブアームの運用には膨大な量の周囲情報が必要であり、そのための情報を収集するためのセンサーを備えた複合支援システム。情報収集支援の他、純粋にセンサーとしての役割も果たす。型式番号のAMLCMはAnti-Missile Laser Counter Method(対ミサイルレーザー式迎撃手段)を意味し、レーザーによって敵ミサイル内の回路を焼き切り自爆させる迎撃手段を備える。 開発経緯 当時の世界情勢 『シベリア事件』以降、いままで抑え込まれてきた地球防衛機構による圧政に対する不満が解放された結果、各地で反地球防衛機構運動が加速。地球防衛機構の統制力は大きく失われた。以降地球防衛機構各軍は鎮圧に忙殺され、ユーラシア大陸北部の防衛を担当するユーラシア方面軍も戦力の増強を余儀なくされた。 これにより『ユーラシア方面軍の戦力増強を目的とした新型FA開発計画』――通称『U号計画』が開始された。 『U号計画』 『U号計画』の目的は今後増加するであろう治安維持活動に向けての戦力増強。しかし、その本質は別にある。 ユーラシア方面軍はモンゴルに強襲揚陸ユニットが点在している関係から対月無人兵器群戦争の最前線に立たされている。しかし最高指揮権は中央軍が握り、戦力編成の決定権すら与えられていない。ユーラシア方面軍内の地球防衛機構に対しての不満は募るばかりで、1世代昔の装備をやりくりしながら使用する日々が続いた。 しかし『シベリア事件』で全てが変わった。シベリア事件の当事者だったユーラシア方面軍上層部は事件直後に、今後地球防衛機構の統制力が失われることを予見。これを自らの影響力拡大――即ち軍事力拡大の好機と考えた。ユーラシア方面軍上層部はいち早くこの為の地球防衛機構に対する工作を始めた。『シベリア事件』以降ロシア系コロニー群でも独立の運気が高まったのも後押しし、それは『U号計画』という形で実った。 ユーラシア方面軍にとっての『U号計画』、それは月無人兵器群との戦争が終結し地球防衛機構が解体されたあと、世界の覇権を握るための軍拡計画、その一端だったのである。 フランカーシリーズの誕生 いままでユーラシア方面軍は地球防衛機構から支給されたFAを管轄下のコロニーで製造された装備でマイナーチェンジして運用してきた。しかし『U号計画』ではFAの調達を地球防衛機構に頼らず、ロシア系コロニー群で生産可能なFA開発が進められた。その結果として開発されたのがJX-25F『フランカー』である。OSはブラックボックス化されているため、地球防衛機構頼りだったものの、ついに念願のFA開発能力を獲得した。 しかし、ユーラシア方面軍には未だに懸案事項があった。それは反地球防衛機構勢力を統率して勢力を拡大する日本国である。日本国が現段階で打倒地球防衛機構、そして世界の覇権を握るために動いているのは明白であり、戦後に地球防衛機構が解体された後の世界で日本国とユーラシア方面軍の覇権争いは必至といえた。ユーラシア方面軍にとって対日本国FAを想定した新型FAの開発が決定した。 カウンター・キアヌス 日本国防軍の中でも日本国発展に大きく貢献し最も高い戦果を挙げているのは日本国防戦略軍である。その強さの本質は空母機動艦隊による展開能力、そして強力な航空戦力であり、その航空戦力の中核を成すのが日本国防戦略軍航空戦闘FA『SA-16J-ATDSラピエール・キアヌス』である。 ラピエール・キアヌスは部隊に1機ずつ配備され、指揮管制能力を活かし隊長機としての役割を果たす。その一方で単なる指揮管制機に留まらず、その戦闘能力は戦略軍主力FA『SA-16J ラピエール・ゼロ』と比べ物にならないほど高い。運用においてはハイローミックス(高額高性能な兵器と低額低性能な兵器を組み合わせて戦力を構成する構想)に近い運用が行われ、キアヌスが牽引する形で戦闘単位の集合体としての戦闘能力を向上させている。 対してユーラシア方面軍にはキアヌスのような機体は存在せず、フランカーもラピエール・ゼロに対して総合性能では勝るが運用面でのノウハウで劣る。 なにより日本国FAには道の力を秘めた日本国製FA中枢制御システム『OS-10』が搭載されている。ユーラシア方面軍はシベリア事件でOS-10の人の意思によってマシンの力を目の当たりにした経験がトラウマとして残っていた。ユーラシア方面軍はキアヌス相当の、フランカーの上位補完となるFAの開発に迫られた。 このようにして『YJX-25FS フランカー・サレナ』の開発計画は始動した。 |
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