新たなる黎明
説明
「私はどこからきて、どこへ行くのか」
そう自問したことのない人は、おそらくいないだろう。
この宇宙はいつ始まったのか、そもそも宇宙に始まりはあったのか。そしてこの宇宙はいつ終わるのか、そもそも宇宙に終わりはあるのか。
時間が謎めいて見えるのは、1つには「瞬間」や「純粋持続」のような時間の究極がとらえられないことにあるが、もう1つには時間というものの全体像が掴めないことにあるといえよう。
マルチバース(多宇宙)(時間の矢、の宇宙論的起源)、無限に自己相似が続く「退屈の極み」宇宙(自己組織化する量子宇宙)、まだ見ぬ宇宙の終状態がただ一つ存在し、そこに行き着く宇宙だけが時間を遡って現在として実現するとする説(宇宙の未来が決める現在)……。
マルチバースの絶対に行くことのできない「向こう」の宇宙は不可知論であり、完全フラクタル宇宙はパスカルが『パンセ』の中に書き残している。唯一の終状態は、終末論を思わせる。
……いずれ時間はひとつずつその特性を失ってゆき、曖昧な中間地点を通って、存在から非存在に移行する。
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自然 背景 空間 心象風景 オリジナル Vue 

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