真・恋姫この双子に爆焔を!T 第一話
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キャベツ収穫より数日、目出度く盗賊団の名前と装備を揃えた俺はクリスと共にまたやって来た指名依頼をこなしている。その内容とは

 

 

かずぴー「何で駆け出しの街の駆け出し冒険者にこんなクエストを寄越すかね」

 

クリス「日頃の行いの所為だと思うよ?」

 

かずぴー「少数精鋭が理想的とは言えクリスと二人で廃城に移住した魔王軍幹部の偵察&観察とか王都の連中も頭おかしんじゃないか?」

 

 

そう、アクセルの街近くの廃城に住み着いた魔王軍幹部、首無し騎士デュラハンのベルディア。及びその取り巻きであるアンデットナイト達の動向を監視しとけと言うのだ

クーロンズヒュドラの件と言い今回の件と言い、連中の頭はおかしくないか?普通こういうのは王都在住の冒険者か王国直轄の騎士団が請け負う仕事だろうに

その分見返りはちゃんと要されているからあまり強く反論出来ないのがまたなんともやり辛い

 

 

かずぴー「まず相手の視界に入らない位置に観測所を作って本拠点からアクセルの街への退路を確保。周辺に設置するモンスター避けの魔道具を相手に気取られ無い様に偽装・隠蔽。はぁ、こっちに来ても結局ブッラクな仕事環境かよ」

 

クリス「解かる、解かるよぉ〜・・・・・アレ?何時もフードの中に居たネコ君は?」コクコク

 

かずぴー「店番兼監視役。御猫様のキャットアイでウィズは下手な行動が出来ず、それでいて店にお客を呼び込み招き猫様を兼任してもらっている」

 

クリス「ネコ君も大変だねぇ」

 

 

全くだ、ウォルバクさんにまで労働(ただそこに居てもらう)を強いる(好きに過ごしてもらう)事に成ろうとは

廃城とアクセルの街との間の範囲で良さ気な場所を探していると、ひどく聞き覚えと身に覚えがある爆音に爆風を伴った魔力を廃城の方から感じた。十中八九今のは

 

 

かずぴー「めぐみんの爆裂魔法だな、アイツついに魔王軍にまでブッパし始めたか」

 

クリス「いやいやいやいや!彼女前から一日一発は何処かで爆裂してたから。たぶん丁度いい的(廃城)を見つけたから撃ち込んでるんじゃないかな?」

 

かずぴー「・・・・・めぐみんは俺と違って一発撃てば文字通り身動きが取れない、そしてこんな事に付き合うヤツと言ったら」

 

クリス「カズマだね、しかも今廃城に居る幹部の所為で弱いモンスター達は隠れちゃってほとんどが髑髏一杯な依頼書で誰もクエストに行こうとしないし行けない。ダクネスも実家に筋トレしに帰るって言ってたしアクアさんはなんかバイトしてたし」

 

 

実家に筋トレに戻るって金髪碧眼であの装備に上級職、間違いない。ダスティネス家が依頼していた捕縛対象のお嬢様は絶対ダクネスだ、王国の懐刀の愛娘がドMで狂性駄ーで無駄にプライドがあると思われる。何コレ?めんどくせぇ事この上ない。あの依頼受けなくて大正解だった

オマケに女神がバイトって・・・・・ああ、そう言えばあの上級悪魔、城壁作ってた所に奇襲したら極悪な破魔魔法喰らったって言ってたな。それやったヤツは・・・・・逞しいなアクシズの女神

知りたくも無かった真実を知ってしまいげんなりしつつも一度、爆裂魔法を喰らった廃城の偵察へ向かう

 

 

 

 

 

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めぐみんの爆裂日課とかずぴー達の監視クエストが同時期に始まって数日後

 

仮設観測所

 

自作の双眼鏡を覗いていたかずぴーは呆れたように溜息を吐き、これまた通信用の魔道具を手に定期連絡を入れる

 

 

かずぴー「こちら紅銀、今日は珍しく朝早くから爆裂魔法を喰らったと言うのに日が高くなってもアンデットたちがせっせと廃城の修理にいそしんでます。オーバー」

 

クリス『こちら紫銀、記録したよ、彼等の大変な所に引っ越ししちゃったもんだね。オーバー』

 

かずぴー「全くだ、それよりそろそろギルドへ溜まった報告書を提出する日時だった筈だ、俺が一端ソッチに戻ってからアクセルへ帰還。依頼内容には定期的に休息を挟む様言われているし、久々にギルドで飯でも食おう、オーバー」

 

クリス『さんせ〜い♪こっちで報告書とか纏めとくから早く戻って来てね、オーバー』

 

かずぴー「はいはい、早めに戻れるようにする、アウト・・・・・・にしても元々廃城だったとは言え。さすが俺の妹」

 

 

通信を終え僅かばかりの時間観測所の整理をして本拠点へ向かう中。かずぴーは先ほど見た、いや、依頼を初めてからみ続けて来た廃城の惨状を思い出した

 

晴れの日も風の日も雨の日も雪の日も一切関係なく毎日毎日放たれる爆裂魔法、それを防ぐ術も無く直撃を受け続けた廃城は、アンデットナイト達の奮闘空しく日に日に文字通り廃城を廃城らしくボロボロに爆裂させして行った

 

それを見て改めて爆裂魔法がとんでもないモノだと再確認された

 

現存する魔法のなかで最も射程距離が長く、威力・効果範囲共に他の魔法の追随を許さない神だろうが悪魔だろうが存在する全てを一切合財を薙ぎ払う攻撃魔法の頂点。コレでまだまだ練度が低い未成熟とか敵にとっては頭が痛い事この上ない事だろう

 

そんな事を考えつつ本拠点へ戻り、ギルドに提出する報告書を軽く見直しクリスと共にアクセルの街へと戻った

そこでまさかの再開と予測出来得た筈の展開に巻き込まれるとは二人は思ってもいなかった

 

 

 

 

 

 

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アクセルの街。街道

 

 

かずぴー「あぁ〜舗装された道を歩くのが酷く懐かしい」

 

クリス「半月も経って無いんだよね〜」

 

かずぴー「爆風や爆音を浴びる以外はただ覗き見て見た事を書類に書いていただけだが随分と長く感じる」

 

クリス「そうだね・・・・・・ねぇカズ、アレをどう思う?」

 

かずぴー「アレ?・・・・・凄く、ドナドナってます」

 

 

クリスに続いて後ろを振り向いたかずぴーが見たモノは。檻の中で膝抱えたアクアがハイライトが消えた瞳でドナドナ歌ってた

 

 

かずぴー「・・・・・マジで何があった?」

 

クリス「ダクネス達に聞いて見ましょ」

 

 

クリスがダクネスの元に駆けて行き、俺もめぐみんとカズマの所に向かう

 

 

かずぴー「よぉ、キャベツ騒動の時以来だな。随分と冒険者っぽい恰好だが、これは何があったんだ?三行でkwsk」

 

カズマ「夕食代すらないアクアが

    ちょうどいいクエストを見つけて

    安全策を取ったら新たなトラウマが刻まれた」

 

かずぴー「OK大体は解かった、めぐみん。そのトラウマと言うかこんな状態になった原因は?」

 

めぐみん「湖の浄化と言う依頼を受けたのですが、アクアは浄化の魔法だけでなく触れるだけで水を浄化できるので湖に漬かっていれば終わるのですが。討伐対象ではないのですが住み着いたモンスターが襲って来るのでカズマが檻に入れて鎖を繋げておけば逃げる事も可能・・・・・と言う事で湖に漬けたのですが」

 

カズマ「ブルータルアリゲーターって言う馬鹿でかいワニ達に集団で襲われてな。報酬欲しさに逃げないでずっと檻の中で湖の浄化を続けたら結果、ああなった」

 

かずぴー「ブルータルアリゲーターってアレ相手に檻の中だからって襲われながら浄化すればそりゃぁああなるわな」

 

 

皆さん御想像してみてください

 

檻の中で相手のテリトリーの中、大型車どころかtクラスのトラック並の巨体を持つワニに襲わるのだ。恐い、絶対恐い

 

しかも見た感じ檻がかなり傷んでいる上に一部曲がっている、アレ確かモンスターを入れる為に作られた特製品だ。それが此処までボロボロというか良く折れたりしなかったなと感心してしまうくらいの損傷だ、これ以上のダメージを受けたら修理するより作り直した方が速い

 

そんな猛攻、それも相手がワニ型モンスターである事を考えると、かみついたり体を回転させるアレを浄化が完了するまで受け続けたと言うことか

色々と納得したところでダクネスと話していたクリスの二人もこちらに来て世間話をしつつアクアが入っている檻を乗せた馬車に合わせてギルドへ向かおうとした所に

 

 

??「アクア様!アクア様じゃないですか?!ふんぬぁっ!!」ゴキャ!?

 

 

突如濃い青色の鎧を着こんだイケメンが素手でアクアが入っている特注品、それもブルータルアリゲーターの猛攻に耐え抜いたそれを折り曲げて人一人出入り出来る空間を開けた

 

鎧の色からして恐らくアダマンタイトを豊富に含んでいる、腰に鎧以上の存在感を持つ大剣を下げている事から十中八九上級職、見た目通り前衛職で重装甲、と成るとコイツは・・・・このクソイケメン野郎は元アクセル最強の高レベル冒険者

 

 

かずぴー「・・・やはり平穏には終わりそうにないよ御頭」

 

クリス「あははは、そうだね。しかもかなりの面倒事に成りそうだよだって」

 

かずぴー「ああ、解かっている。アイツは」

 

 

かずぴー・クリス「「勇者候補」」

 

 

日本で若くして死んだ、この世界に転生特典を貰って転生した

ソードマスター。ミツルギ・キョウヤ

俺を女と勘違いして女を侍らせて口説いて来た勘違い勇者だ

 

 

 

 

 

 

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クリスはかずぴーの肩に手を置き潜伏スキルで一時的に隠れた、理由?面倒事に巻き込まれたくないのと自分達二人が居ると話しが更にややこしくなるからだ

直ぐ側で隠れつつ状況の成り行きを見守りつつ、場合によっては介入する気でいる二人

 

 

かずぴー「なぁクリス、アイツが腰に佩いているのってさっき本人がアクアに言ったが神器だよな?」

 

クリス「ええ、魔剣グラム、所有者に人外の膂力を与え、鉄位なら剣の扱いがド下手でもスパッと切れてしまう程の業物」

 

かずぴー「それが他者の手に渡ったら?」

 

クリス「ただの切れ味がいい剣に成るわ」

 

かずぴー「なるほどなって、うわぁ。取り巻き二人を放ってカズマのパーティーメンバーに唾付けてやがる」

 

クリス「あっちゃ〜、アレはマズイわ。攻められるのが好きなダクネスが珍しく殴りたいって顔に出ている」

 

かずぴー「ウチの妹もだ、と言うより俺も撃ち込みたい」

 

 

今までの経緯と今寝泊りしている場所等々カズマが説明したら胸倉掴んだ所で騎士らしくダクネスが止めたら今度はパーティーメンバーが目を付けられた

 

其処で更にカズマに非難を浴びせ、ウチのパーティーに来なよ、高級な装備品を買い揃えてあげられるし馬小屋なんかで寝泊まりさせないし今此処には居ない他二人のパーティーメンバーと合わせればまるで決まっているかのように完璧なパーティー構成に成るジャマイカ!・・・・・っと

 

それに対するカズマのパーティーメンバーの返答は完結に延べれば『『『無いわ〜(ド△ン引き・苛△立ち・激△昂)』』』である

ドン引きは勘違い系ナルシストな所に、苛立ちは無性に相手を殴りたくなり、激昂は苦労知らずのエリート様の面に魔法が撃ち込みたい

以上である

 

 

かずぴー「なぁクリス?俺カズマ意外にまともな転生者見た事無いんだが?カズマ以外みんなああなら俺は今すぐ野郎の神器を奪還して自由意思を取り戻してやらにゃならんのだが?」

 

クリス「あぁ〜私の担当はこの世界で転生者やモンスターに殺されちゃったりした人を新たに転生させるのが仕事で、地球の日本支部担当は先輩でして」

 

かずぴー「ある程、若く息が良い若造を転生特典与えて放り込むだけと・・・・・ヤヴァイ、やっぱりアクシズ教ぶっ壊す前にアクアに説教かまそうかな?」

 

 

要するに自分は女神に選ばれた勇者であるとガチで勘違いしているとの事実にかずぴーは頭を抱え

クリスも力が抜けた表情であはははと空笑いしていると、状況は更に動く

 

 

カズマ「ウチのパーティーメンバーは満場一致でアンタの所には行きたくないようです、では俺達はコレで・・・・・・退いてもらえます?コレからギルドに言ってクエスト完了の報告をしたいので」

 

ミツルギ「悪いがアクア様をこのままにして置けない、君みたいな最弱冒険者になんて任せておけない」

 

 

かずぴー『あっ、もう無理っぽい♪ちょっと逝って来る』

 

クリス『まぁ結構我慢したもんね・・・・・あたしもアレは無いかな〜って思ったし、新人君、GO♪』

 

かずぴー『御意に御頭』

 

 

クリスが潜伏スキルと解除すると同時に一瞬で二人の元へ距離を詰め

ミツルギが続けて何かを言う前にかずぴーが二人の間に入る

 

 

かずぴー「双方そこまでだ、これ以上道の真ん中でくだらない騒ぎを起こすなら拘束させていただく」

 

カズマ「かずぴー!」

 

ミツルギ「誰だい君は?今僕達は大事なはn・・・・・ゑ?」

 

かずぴー「一部始終は見て聞いていた、カズマに非は無い、立場的に少し小言に付き合ってもらう・・・が。そこのソードマスター。貴様今この冒険者に何を持ちかけようとした?」

ミツルギ「いっ・・・いえ何も」

 

かずぴー「何も?『高レベル上級職であるソードマスターが最高ランクの装備で身を固めて駆け出しの最弱職の冒険者に女を賭けて決闘しろ』と言うのがか?あぁ”?」

 

ミツルギ「ヒィッ!?ななな、なぜ」

 

かずぴー「何故言おうと思った事が判るのかって?お前のさっきまでの言動を見れば簡単に予想がついた。大方勝気満々で負けたら何でも言う事を聞いてあげようって所か」

 

ミツルギ「・・・・・」

 

かずぴー「沈黙は肯定と受け取る。サトウ・カズマ」

 

カズマ「お、おう?」

 

かずぴー「私はコイツとその取り巻き二人を後でギルドへ連れて行く。今回の件を解決するためにもギルドでクエスト報告後も待っていてくれると助かる」

 

カズマ「まぁそれくらいなら」

 

かずぴー「頼む、ああそれからクエスト報告の時にはこの書類も提出してくれ、壊れた檻の請求元に付いて書いてある、コッチの書類も私からのモノだとギルドに渡してください」

 

カズマ「解かった、行くぞ皆」

 

 

カズマ達一行は檻から出たアクアと共に檻を引いてギルドへと向かった

この後すぐミツルギを探してやって来た盗賊と戦士の少女二人をクリスに任せ、かずぴーはミツルギを連れギルドへ向かった

 

 

 

 

 

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ギルド所有の訓練場にて

 

中央で対峙している二人とその二人の横に立つ三人

対峙する両者からかなり離れた後ろで見守るパーティーメンバー

そして訓練場を囲む様にして彼等に注目する街中の観衆兼野次馬共

 

 

かずぴー「ではこれより冒険者サトウ・カズマとミツルギ・キョウヤの決闘を執り行う!審判は私、ウィズ魔導店副店主兼冒険者かずぴーが務める」

 

かずぴー「ルールは簡単だ、スキル・魔法なんでもありの実戦形式、敗北条件は気絶・戦闘不能等を基準に私が判断し決める。なおエリス教のプリーストが居るから安心して殺し合え。ただし治療費は負傷した者の自費である」

 

かずぴー「サトウ・カズマが負ければアークプリーストのアクアがパーティーを移籍、ミツルギ・キョウヤが負ければ何でも要求を一つ飲む事と成っている。両者意義は?」

 

 

カズマ「ねぇよ、とっとと終わらせようぜ?早く風呂入って一杯やりたいんだ」

 

ミツルギ「僕もありません、そして僕は彼に勝ちアクア様を貰う、早く始めてください」

 

 

かずぴー「よろしい、では最後に、過程結果に異議申し立てにはキチンと話しを聞こう・・・だが。調子が悪かっただの装備が整っていたいだの相手に卑怯な手を使われただなのくだらない事を言うなら決闘を穢した重罪人として俺自らが断罪してくれる・・・・・始めぇ!」

 

 

開始の合図と共に一方後ろに下がるかずぴー

お互いに得物を構えるどころか抜いてすらいない二人の反応というか対応がまるで違う

 

カズマが先手必勝とばかりに鞘ごと腰の剣を抜きミツルギの顔面へ振り降ろし、一拍遅れそれに反応したミツルギが高いステータスで避け魔剣を抜いてカズマの追撃をバカ正直に受け止めた所を

 

 

カズマ「スティィィィィル!」

 

 

両手を塞いだミツルギとは違い短く軽い剣ゆえに片手で振るったカズマは空いている手で以前クリスに教えてもらった盗賊の必須スキルの窃盗をミツルギに対して発動させた

スキルの発動に反射的に目を瞑ったミツルギが痛みや衝撃がやって来ない事を不審に思い閉じていた目を開けてみると其処には

ミツルギが持っていた魔剣の腹を。自身の頭部目掛けて振り下ろすカズマの姿だった

 

 

カズマ「ほいっ」

 

ミツルギ「ギャッフンッ?!」ゴチン♪・・・・・・パタリ

 

 

コツ・・・コツ・・・コツ・・・・・・カッ

 

 

かずぴー「ふむ、ソードマスター・ミツルギ・キョウヤ、気絶により戦闘不能。この勝負、冒険者・サトウ・カズマの勝利!」

 

 

最強の攻撃力を誇る上級前衛職相手に、器用貧乏で最弱と呼ばれる冒険者の逆転劇に、一拍の静寂を置いてから歓声が沸き起こった

だがやはりこのままハッピーエンドでは終わらないようだ

 

 

かずぴー「それでは勝者として、君は彼に何を望む?」

 

カズマ「んじゃぁこの剣でいいや」

 

かずぴー「了解した、ではその様に処理し敗者にも伝えておk・・・」

 

フィオ「卑怯者!卑怯者卑怯者卑怯者ぉー!」

 

かずぴー「・・・・・既に勝敗は決した、この決闘に異議申し立てを申し出ると言う事でよろしいですか?」

 

クレメア「そうよ!こんか勝負認めないわよこの卑怯者!グラムは返してもらうわよ!それはキョウヤにした使えないんだから!」

 

カズマ「マジでか?」

 

アクア「マジよ、その魔剣はその人専用よ。カズマが使っても切れ味が良いくらいの力しか発揮しないわ」

 

カズマ「ん〜・・・」

 

かずぴー「勝者カズマ、よろしければ私に買い取らせてもらえないか?彼以外が使っても力を発揮できなくてもそれは魔剣、神々が創りし神器である事には変わりありませんから価値があります。言い値で買い取らせていただきますよ」ヒソヒソ

 

カズマ「おっ、そうか。それじゃぁ後で頼むわ」ヒソヒソ

 

かずぴー「では後ほど・・・・・で?お二方はこの決闘に納得されてないと?」

 

フィオ「そ、そうよ!」

 

クレメア「こんな勝負認めないわ!」

 

かずぴー「理由を聞いても?」

 

フィオ「スティールで武器を盗むなんて卑怯じゃない!」

 

クレメア「そうよそうよ!それにアレはキョウヤの魔剣よ!?」

 

かずぴー「相手の武器を奪うのは敵を無力化すると言う点でとても効果的であり、私はルール違反と言う程の行為とは判断しない。両者共に勝ち・負けた場合の要求にも同意している。ミツルギはそれに対してなんでも一つ要求されると言う条件を自分から付けた。それで魔剣を失った、それだけです」

 

 

両者同意の上での冒険者らしい敗北条件以外決めていない実戦形式での決闘・・・・・なのに負けた途端に取り巻き共が騒いでしまった

 

 

かずぴー「そこまでだ、小娘共」ゴゴォォォォォ・・・・・・・!!!

 

フィオ・クレメア「「ヒィッ・・・!?」」

 

 

両手に視認可能なほどの濃密な魔力を纏い、滅多な事では輝かない紅の瞳をわずかながらも輝かせ

 

 

かずぴー「そもそもが高レベルの前衛職最強の攻撃力を持つ鎧も武器も最上級、武器に至っては神器の相手にレベルが二けたにも届いていない、正真正銘駆け出しの冒険者相手に最初に一方的に決闘を挑んで置いて。制限無しでもまだ足りない不公平極まりないこの茶番をする羽目に・・・全くもって貴様等の主張は不愉快極まりない」

 

 

一人は戦士か槍を持っている事からランサー。もう一人は多分盗賊だろう少女二人は巨体な肉食獣に至近距離で見つめられている小動物が如くお互いに抱き合って涙目カクカクプルプル状態である・・・・・この光景何処かの外史で何処かの蜂蜜大好きっ子とその参謀を思い出すのは私だけだろうか?

 

 

アクア「ねねねねぇめぐみん?ヤバいんですけど?かずぴーがなんか超ヤバいんですけど?!」

 

めぐみん「でしょうね、むしろ今まで我慢出来た事を褒めるべきですよ。それより皆さん離れますよ、こんな近くに居ては巻き込まれます」

 

カズマ「何に?!」

 

ダクネス「お構いなく」真_顔///

 

クリス「何で?!」

 

かずぴー「・・・・はぁ、今回の決闘はそちらが一方的に押し付けた物を形式と書類に記して正当な行為として記録したモノである。これ以上の異議申し立ては決闘を穢した行為として受け取り、貴様等パーティーにペナルティを課す事とする。異論は?無いようですね、ではこの書類をそれが起きたら必ず渡してください。勝敗の結果とサトウ・カズマが要求したモノが書かれています、コレにて決闘は終わり!ほらほら冒険者共!野次馬やってないで働けぇっ!」

 

 

両手に溜まった魔力と共に苛立ちなども含めて四散したかずぴーは、注意事項を伝えて決闘終了を宣言し。野次馬に混じっていた冒険者達に働けやといいクリスとカズマを連れてこの場を後にした

 

 

 

 

 

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かずぴー「こんな形で神器を手に入れられるとは思わなかった、感謝する」

 

カズマ「フッ、俺達の仲だろ?・・・・この借りは登録料込で何時か返すわ」

 

クリス「登録料?何の話し?」

 

かずぴー「俺が丁度この街に来た頃、この街に来たカズマとアクアと会ったんだが。無一文だったんだ」

 

クリス「あぁ〜、そう言う事」

 

カズマ「そう言うことっス、イヤマジ年下に頼るのは男女平等主義掲げてもキツイ物があるな」

 

かずぴー「気にするな。こっちとしてもあんなヤツがコレを我が物顔で振り回していたのには我慢出来ないから今回は色々と助かった。それに神器は普通幾ら金積んでも手に入る代物じゃないしな」

 

カズマ「そうか?それじゃぁ遠慮無く貰っとくよ」

 

 

あの後ウィズ魔道具店へ向かい裏口からかずぴーの部屋に入り、直ぐに魔剣を買い取りめぐみん達カズマパーティーが待っているギルドの酒場へ向かっている

銀髪盗賊団としてではないが、神器の担い手足りえないどころか下らない理由で決闘を行い、結果神器を取られるようなヤツに神器を持たせておけないと言う理由でクリスから許可を貰いカズマから魔剣を買い取ったかずぴー

今すぐ手を加える事は出来ないので部屋に在る神器用保管庫に丁寧に仕舞い、対価として百万エリスと武具・魔道具無料製作券を執筆して偽装出来ない様に細工した物をカズマに渡した。現金の持ち合わせが無い故に

 

 

カズマ「無料でなんでも作ってくれるって事だがどんなのが作れるんだ?」

 

かずぴー「そうだな、今のクリスの装備一式は俺が作った物だ」

 

カズマ「マジで?!」

 

クリス「マジだよ♪一つ残らずカズ作のアタシ専用装備。いいでしょ〜?マジックダガーも君に巻き上げられた物より数段良い物だよ?五十万エリスは下らないね」

 

カズマ「おいかずぴー、そんなもん作れるなら何で金欠に成るんだよ?つかなんでそう言うの専門に売りに出さないんだ?」

 

かずぴー「簡単な話だ、こんな物勇者候補が持つ神器と比べ物に成らないが一般の冒険者や騎士にとっちゃぁ一級品だ、それを作れる俺みたいなやつはどう頑張っても権力者、大体貴族や下手したら王族に目を付けられるんだよ。それだけは御免だから今は魔道具店店員兼冒険者でやっている、紅魔族だからばバレてもすぐに何か仕出かすアホはいないと思いたいが・・・・・最悪アクシズ教に入信しなきゃだが」

 

カズマ「うわぁ、ファンタジー世界も世知辛いのな・・・・・てかアクシズ教って本当になんなの?」

 

クリス「あはは、君一応エリス教徒なの忘れないでね?」

 

かずぴー「一応はな、別に複数の神を信仰しちゃいけないって法が無いから大丈夫だろ、それで何か欲しいモノでもあるのか?」

 

カズマ「ああ、刀って言うんだが」

 

かずぴー「なんだ、刀が欲しかったのか。数打ちので良ければ今日時間あるなら持って行くが」

 

カズマ「マジですかっ!?」

 

かずぴー「マジだ、だがカズマは刀の振り方は身に付けられるか?剣とはかなり扱いが違うぞ?」

 

カズマ「へっ?マジで?片手剣スキルじゃダメか?」

 

かずぴー「片手剣スキルか、なら反りがあったり短刀系は除外して直刀系か、片手剣だから両手で扱う長さは要らないか・・・・・・」ブツブツブツ・・・・・(熟_考)

 

クリス「あらら、また考え込んじゃった」

 

カズマ「そうなのか?」

 

クリス「まぁね、アタシの装備作ってもらった時も何だけど。今まで誰かの装備を作る機会が少なかったからかな」

 

かずぴー「・・・・・・よし、数打ちの中に良さ気なのが数本あったハズだ、クエストの時にでも使い心地を確かめて一番合うのを選んでほしい、それを基準にカズマの得物を鍛える。場所は馬小屋で良かったか?」

 

カズマ「おかり〜、ああ、大体ギルドの酒場か馬小屋に居るよ」

 

かずぴー「了解したっと着いたな」

 

 

三人はギルドに入り上機嫌に酒を飲んでいるアクア達の所へ向かい遅めの昼食を注文した

男性陣と女性陣に別れ飲んで食べていると、やはりアレがやって来た

 

 

 

 

 

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冒険者ギルド

 

 

青年の声「見つけたぞサトウ・カズマ!かずぴー!」

 

かずぴー「はぁ、やっぱり来たか」

 

カズマ「やっぱり来るよな」

 

 

ギルド内に響く声を聴いて誰が来たのかを察した二人はそう来るよなと予想通りの展開に成ったと、一度後ろを振り向いて確認。アイコンタクトを取り、はぁっ、と溜息が重なる

それを知ってか知らずかズカズカとギルド内に入って来た声の主。ミツルギ・キョウヤは何処で聞いたのか二人の事を調べて来たと言い大声で声高に言って来た

おや?取り巻きの二人の様子が・・・?

 

 

ミツルギ「君達の事は街の人や知り合いの冒険者に聞いたよ、サトウ・カズマ君はパンツ脱がせ魔だってね、他にも少女を粘液まみれにする趣味を持っているとか噂に成っているよ?鬼畜のカズマだってね」

 

カズマ「オイその話ちょっと詳しく」

 

ミツルギ「そしてかずぴー、君に付いてはアノ時の痛みに悩まされながらも調べたよ。紅魔族なんだね」

 

かずぴー「アレは貴様の自業自得が。それで?それがどうかしたか」

 

ミツルギ「あの時言った事をもう一度言う、僕のパーティーに入ってくれないか?」

 

 

突如として日本人の秘技、O☆ZI☆GI☆をして頼み込んで来たミツルギ、調べて何を知り、何を思ってもう一度パーティーに来ないかと誘って来たのかは解からないと言う顔をするかずぴーと展開に付いていけない周りの冒険者やギルドの人達

その誘いに対してのかずぴーの返答は

 

 

かずぴー「はっ?断固として断るに決まってるじゃん」

 

 

何言ってんのコイツ?と嫌悪感丸出しの態度と表情でNOと良い切り、カウンターに向き直り出て来たカエルのから揚げを妹のめぐみんと分けてこちらもカウンターに向き直ったカズマととりあえず乾杯して飲み食いを再開する

場は何とも言えない空気に包まれた

 

 

ミツルギ「・・・・理由を、聞かせてくれないか?」

 

かずぴー「なんだ、まだいたのか」

 

 

鬼だ!悪魔だ!!いいえ鬼畜です?

 

 

かずぴー「まぁ別にいいけど、第一にお前装備やステータスに職業と恵まれ過ぎて冒険者に必要な物が全部ない、根本的に色々と歯車が噛み合っていないんだよ、大方あの魔剣で髑髏一杯な討伐系クエストバカリやって来ただろう?」

 

ミツルギ「・・・・・」

 

かずぴー「第二に、仲間に分不相応な装備品を買い与えている所も問題だ、これはお前にも言える事だ」

 

ミツルギ「・・・・・」

 

かずぴー「第三に、カズマを格下だと理解していて一方的に勝負を挑んだ事がバカ過ぎる。何処の世界に高レベル最高品質完全武装のソードマスターと駆け出しレベルの最低品質の装備を揃えた総称では無い冒険者、察して然るべきであるスキル・ステータスに置いても絶対的な差がある相手に勝負を強制させた。挙句に僕が勝ったら彼女をくれ?負けたら何でも一つ言う事聴くよ?書面では無く口約束。それどころか本人の了承無しで賭けを仕掛けた上に、その時以上にお前に有利な決闘の場でお前は負けた。しかも敗因の殆どを理解していない、そんなヤツお断りだボケ」」

 

ミツルギ「・・・・・」

 

かずぴー「ああ、それと魔剣だがカズマに還して貰おうと来たなら無理だぞ?俺が買い取った。ついでに所有者を強制的に決める術式を解いてグラムに聞いて見たが、お前の手元に戻るのは二度と御免だそうだ。俺もグラム今までのお前の言動とグラムの扱いを聞いたが・・・・・・作り手としても使い手もしても俺はお前を軽蔑する以上。俺はお前の仲間に成らないし魔剣も二度と貴様の元には帰りたくないと意志ある武具が断言したし整備した俺もお前なんかに渡すつもりはない。判ったらとっとと失せろ、ド三流」

 

 

・・・ああ、それと。と今一度振り返り見た人の十人中十人は二度見する、綺麗な笑顔で・・・目に絶対零度の嫌気と怒りを含めて

 

 

かずぴー「パーティーメンバーに女しか居ない上にその人達に相談せず俺を女と思って口説いた事。忘れたとは言わせねぇぞ♪」

 

 

ミツルギは・石化状態になった(笑)

まるで名工で作った石灰像が如く理由を聞いた本人は固まってしまった

石化状態にした人物の隣りに座っているカズマですらジョッキを持ったまま固まり頬を引きつらせている

案の定空気を読まないアクアが近寄りチョン♪チョン♪と突いた後。石化したミツルギの正面に仁王立ちし

 

 

アクア「おお、勇者ミツルギよ。石化してしまうとは未熟也」

 

かずぴー「なぁカズマ、アレの意味わかる?」

 

カズマ「大分アレンジされているが原型は死んだ勇者なっさけねぇ〜!?プークスクス♪って意味」

 

 

止め刺されたぁ?!と石化したミツルギに無数のヒビが入ったところで取り巻き二名が慌てて駆け寄り、石化したミツルギを鎧込みでかなり重い筈なのに二人で担いでギルドを後にした

後に残されたのは何故かお約束と思われるアレをやってご満悦なアクマもといアクア

我関せずとカエルのから揚げと野菜をハジハジカジカギと某とっとこな彼の様にかじっているめぐみん

先ほどまでのかずぴーの言葉責め(誤字・・・・にしたい)にはぁはぁ///してるダクネス

苦笑いしてダクネスを放置しかずぴーの隣りに座ったクリス

そして一連の騒動を見ていたギルド内の面々は、思い出したかのようにミツルギ達が居なくなった入り口から視線を戻し。彼が来る前の空気に戻ると共に一つの共通認識を持った、それ即ち

 

『貧乏(最近はそうでもない)店主さんの男(の娘)は敵に回すな、怒らせちゃ駄目絶対』

 

である。なお、アクアはダクネスとめぐみんに彼女が何故女神女神と呼ばれているのかを聞いて、アクアが自身の正体を打ち明けるも

 

 

ダクネス・めぐみん「「そうなんだぁ〜!凄いね♪」」

 

アクア「信じてよぉー!?」

 

 

小さな子供の自慢話や夢を聞かされたが如く、対応した

カズマとかずぴー、其処にクリスが加わり。ジョッキを傾けていると

 

 

ルナ『緊急クエスト!緊急クエスト!冒険者の皆様は直ぐに武装し正門に集まって下さい!繰り返します!緊急k・・・・・・・・』

 

 

かずぴーは聞いた事が無かった緊急クエスト発令のアナウンス。カズマとクリスとアイコンタクトを取るとジョッキに残っていたシュワシュワする飲み物を一気に飲み干し他の冒険者達と共に正門へ向かった

 

そこで待っていた者は・・・

 

 

 

 

-8ページ-

 

 

 

 

アクセルの街、正門前にて

 

 

門を出て身構える冒険者達の視線の先に、居た

首無しの軍馬に跨る、首を抱える騎士甲冑姿の首無し騎士。デュラハン

 

アンデットの兵士系の頂点と言ってもいいそれが、門から離れた所に在る丘に鎮座している岩の上に佇んでいた

恐らく、いや、十中八九間違いなくかずぴーに来た指名依頼の原因である監視対象

魔王軍幹部、ベルディア

 

何故今こんな駆け出し冒険者しか居ない街に来た?こんな太陽が燦々と照りつけるいい天気にアンデットが?御供のアンデットナイトも連れずに単騎で?

等々簡単に纏めるとどうして魔王軍幹部がこんなもっとも最前線から離れている駆け出し冒険者の街に単騎で来ているのかさっぱりわからない

この場に集まっている冒険者達の誰もが頭に疑問符を浮かべている・・・・その疑問も疑問符もすぐに氷解し、?は!に変わる

 

 

ベルディア「俺はつい先日近くの廃城に越して来た魔王軍幹部を務める者なのだが・・・」

 

 

威厳ある低く重い声が後半に成るにつれて高さくほんのわずかに軽く震え

 

 

ベルディア「ま、ままままま毎日毎日毎日ぃ!おっおおおお俺の城にぶぁぶぁああ爆裂魔法を撃ち込んで来る頭の可笑しな大馬鹿者は!ダァアアアアアアアアアアアアレェダアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!?」

 

 

ヒヒィ〜ン!ゴロゴロ・・・ピシャァー!!

・・・・・・皆さん御一緒に。さん、はいっ♪

 

 

カズマ&かずぴー&冒険者達『『『『『お前かぁああああああああああああ!!!』』』』』

 

めぐみん「ぴゃああああああああ!?」

 

 

 

 

 

-9ページ-

 

 

 

 

 

 

かずぴー「行くぞめぐみん、説教の前に謝罪の時間だ」ガシッ♪

 

めぐみん「あぁ〜れぇ〜?!」ズルズルズル・・・・・・

 

 

かなり噛み砕いて短く要約するとアレだ、何で弱くて乗り込んで来ないくせに爆裂魔法で一方的に毎日爆撃して来るんだよ〜!?っと、我慢の限界を迎えて怒鳴り込んで来たと言う事だ

監視任務とは言え放置していた俺にも責任がある故に兄として妹を一緒にデュラハンの元へ行く。ついでにパーティーリーダーとしてカズマも一緒だ

普通に会話が可能な距離で止まる

 

 

ベルディア「お前が・・・・・お前が毎日毎日俺の城に爆裂魔法を撃ち込む大馬鹿者か?!そりゃぁ俺は魔王軍幹部ですしぃ?敵ではありますけどぉ?俺を倒そうってんなら城に乗り込んでくればいい!!それを敵わないからって陰湿に一方的にあんなふざけた魔法をこっちが反撃しないからって必ず毎日毎日毎日毎日ぃ!ポン♪ポン♪ポン♪ポン♪ポン♪ポン♪ポン♪撃ち込みやがってぇ!あったまおかしいんじゃないのおまぇえええええええ!?」

 

 

・・・・うん、何も言い返せない♪

 

今は一応戦時ではある物の、これヤッたの一冒険者の日課である一日一爆裂って言うふざけた理由なんですよね〜♪・・・・はぁ

騎士団や国が決めた作戦で無い故に撃ち込むだけで其処へ突撃したり迎撃したりと言った戦闘らしい戦闘が一切無い。現代に例えるなら兵士同士の戦いでは無く、重要拠点への爆撃やミサイルを撃ち込んでいるのと大差ない

それを毎日一方的にやられれば・・・・・うん、俺でもブチ切れる

 

 

めぐみん「わ、我が名はめぐみん!アークウィザードを生業として爆裂魔法を操る者!」シャキーン☆

 

ベルディア「・・・・・めぐみんってなんだ?バカにしてるのか?あ”ぁ”!?」

 

めぐみん「ちっちちちち違わい!あの城に爆裂魔法を放っていたのは魔王軍幹部のアナタを誘き出す為の作戦・・・・・こうしてノコノコと出て来た、アナタの運の尽きです」

 

 

・・・・・我が妹よ、何時から詐欺師と言うか役者の才能を開花させた?

何か後ろでアクアが色々とぶっちゃけてるがまぁいいや

 

 

かずぴー「お初の御目にかかる魔王軍幹部、デュラハンのベルディア殿、私はめぐみんの兄。紅魔族のかずぴー、隣りに居るのはめぐみんのパーティーリーダー。此度は妹が大変迷惑を懸けたとの事で謝罪に来た次第であります」

 

ベルディア「ほぅ?貴様等は紅魔の者か、その名と瞳・・・・・なるほど理解した、の割には貴様は随分と常識的だな」

 

かずぴー「奇跡的に常識を持って生まれた故に。私にあの言動を期待していたのなら申し訳ない」

 

ベルディア「頼むから止めてくれ、それは兎も角、俺が此処に来た用件はただ一つ。もう俺の城に爆裂魔法を撃ち込むな?良いな?」

 

めぐみん「無理です、紅魔族は日に一度爆裂魔法を撃たないと死んでしまいます」

 

ベルディア「聞いたこと無いぞそんな事!」

かずぴー「聞いたこと無いんだがそんな事」

 

 

流石我が妹、紅魔の血が滅茶苦茶色濃く受け継いでおられる・・・・・俺の分の紅魔の血も入っているとしたら・・・・・どうしよう

 

なんか二人が言い争っている内に何とかこの状況の打開策を・・・・え?

俺がベルディアを倒せばいいんじゃないかって?無茶言うな。それにウィズさんではないが戦いに身を置いている戦闘員ならともかく非戦闘員の民間人とかに手を出さない限り俺も魔王軍幹部に手を出すつもりはない

ああ〜めぐみんがアクアを呼んだ、ついでに駄目な女聖騎士も来ちゃった。マズイマジどうしよう

おや?ベルディアさんの様子が?

 

 

ベルディア「汝に死の宣告を。お前は一週間後に死ぬだろう」

 

 

めぐみんに指を就きつけ、呪いを放った。死の宣告、かつて氷の魔女と謳われたウィズの仲間を襲いエリス教のアークプリーストの技量を持っても解呪出来ず、見通す悪魔バニルとの死闘の末。リッチーとなる現代では禁忌とされている秘術で自身をリッチーにし、魔王城に殴り込み呪術者であるベルディアをしばいて解呪したそれを放った

 

誰に死の宣告を?俺の妹にだ

黒い靄の様な物がめぐみんに届く前に二人と呪いの間に身を置き、半身に成り片手を呪いとベルディアが重なる様に掌を突き出し

 

 

かずぴー「『セイクリット・ブレス』」

 

 

セイクリット・ブレス、対アンデット用攻撃型浄化魔法。純白の息吹きと白銀の光が呪いを浄化し、ベルディアに迫るも首無しの愛馬がとっさに飛んで避けた

因みに何故ブレスの上にドラゴンを付けてないのかは単純だ、ドラゴンブレスは火力範囲共に高く、通常のブレスは対人や弱いモンスター用の放射系魔法と考えてもらっていい。と言っても通常のブレスでも十分中級魔法並の火力はある

 

 

かずぴー「兄の目の前で妹に呪いかけるとかいい度胸だなぁオイ」

 

ベルディア「貴様、何者だ?俺の死の宣告はたとえエリス教徒は勿論、アクシズ教のイカレたアークプリーストであっても解呪は不可能だったそれをこうも容易く」

 

かずぴー「呪いが発動する前、呪いが掛かる前に呪いその物を浄化すればいいだけだ。お前のソノ手はウィズさんから聞いていたからな」

 

ベルディア「・・・・なんだと?」

 

かずぴー「理解したくなくても教えてやる、っと紅魔族としてまだ名乗って無かったな」

 

 

俺は妹を背に、ベルディアへ数歩程近づき。久方ぶりに名乗りを上げる

 

 

かずぴー「我が名はかずぴー、紅魔族歴代最高峰の天才を妹に持つ兄にして。ウィズ魔道具店副店長。氷の魔女の愛弟子にして師匠を務める者である」

 

ベルディア「・・・ファッ!?」

 

かずぴー「そうだ、かつて氷の魔女のパーティーメンバーに呪いを懸けたお前を、魔王城内にまで単騎突撃かました多数の魔王軍幹部を無力化し貴様をボコッた彼女がこの街に居る・・・・・・この意味、分かるな?」

 

ベルディア「失礼しましたぁあああああああああああ」

 

 

ヒヒィ〜ン・・・・・ボワァッ・・・・・・

 

素でビビッて邪悪っぽいオーラの炎に包まれて消えた。恐らく廃城に戻ったのだろう、と言うかウィズさんアレにどんなトラウマ植え付けたんですか

 

 

 

 

 

 

-10ページ-

 

 

 

 

 

 

ベルディアが(逃げ)帰って行った後、アクセルの街に戻る中

冒険者達に流石若旦那!とか、貧乏店主万歳!とか。とにかく騒がしかった

一応ギルドで撃退?報酬を受け取り一度クリスと合流してウィズ魔道具店にある俺の部屋へ戻った

 

 

かずぴー「さて、コレで奴が街の住民に手を出す事は絶対に無くなった訳だが・・・・・めぐみんはあの廃城に爆裂魔法を撃ち込むのを止めないだろうし、確実にまたやって来るだろうな」

 

クリス「お疲れ様、お兄ちゃんも大変だね」

 

かずぴー「茶化すな、それより今後どう行動するかだ、王都の騎士団は当てには出来ない現状アレとアンデットナイトの集団をこの街の冒険者で相手にしなきゃならない。面倒な事この上ない」

 

クリス「そうだねぇ、カズマのパーティーにはカズの妹さんと先輩がいるから対アンデットの火力は凄いんだよねぇ、ダクネスは無駄に堅いから負ける事は・・・・・・くっ殺な展開に成っちゃう」

 

かずぴー「はぁ、カズマも大変だなオイ」

 

クリス「処でカズは何をやっているの?」

 

かずぴー「グラムの改造」

 

 

クリスが固まった

ミツルギの馬鹿者からカズマが手に入れ俺が買い取ったそれを作業台に置いてちょっとした手入れと言うか俗に言う魔改造を施している

どんなふうにかって?それは後のお楽しみだ

 

 

クリス「んっん〜!・・・・・処でさっき店主さんが青白い顔で「ああ、またもやしが主食に。カズ君に起こられちゃう」って」

 

かずぴー「何故だ!アレだけ対策してなお駄目なのか!?ちょむすけさ〜ん!」

 

 

説教の前に食事事情を改善しなくては!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この外史に続きを!T

-11ページ-

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

 

またもや書いている内にこんな事に、今まで書いて来た書いている内にとんでもない事に成ったのと違って、原作とは違い一回目のベルディア襲来の時既にアクアが第二のトラウマを刻み。ミツルギは徹底的に打ちのめされて魔剣を失っている状態と成りました

 

・・・・・二回目のベルディア来訪から調子が良ければデストロイヤー編一歩手前まで書ければ書きたいと思います・・・・・サキュバス編があった。どうしましょう?

 

そんな作者の心情なんてゴミ箱へポイ♪ポイ♪しまして

 

次回は原作で私がかなり好きな話しに、将軍様に、めぐみんの変わらぬ一日一爆裂にガチギレしたベルディアさん達とのバトルの予定です・・・予定なのです

 

 

 

 

では次回予告へ

 

 

 

 

次回 真・恋姫この双子に爆焔を!T 第二話

 

       幸運パーティー?いいえ、借金パーティーです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この双子に爆焔を!T

 

 

 

 

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