真†恋姫無双 天からの御遣い 14話目 |
第14話「水関の戦い前篇」
霞「いや〜 壮観やなぁ あれ華雄一華は?」
華雄「そういえば見えない・・・いやあそこにいるぞ」
そういって華雄は城壁の上にいた一華を指さした
一華(やっぱし連合には華琳様も参加したか・・・でも僕は今は董卓軍・・・割り切らないと)
一華が見ていたのは水関前に配置された連合の中の曹操軍の旗印だった。
霞「い〜ちか どないしたんや?」
一華「いえいえ 気にしないでください それにしても敵もすごい兵の数ですね」
霞「せやなぁ でもまぁ今回は時間稼ぎやからな 後一応言っておくと華雄 挑発なんかに乗って 突撃なんかすんなよ」
華雄「分かっている 私も一華に言われたことは今でも覚えているさ」
一華「まぁ華雄さんも大丈夫でしょう おっと誰か出てきましたね」
そういって一華は戦場に目を向けると連合から一人の女性が出てきた
愛紗「水関にこもっている華雄聞こえるか!貴様そんなところにこもっているとはただの臆病者か! そうでないならこの関羽と勝負しろ!」
華雄「なんだと!? 言わせておけば! すぐに出て叩き斬ってやる!」
一華「華雄さん?」
華雄が愛紗の挑発に乗ろうとしたとき一華は口では笑っているが目は笑っていなかった
華雄「じょ、冗談だ・・・ そ、そんな怖い顔をするなよ・・・」
一華「そうですか? まぁそれならいいですけどね」
そういって一華が念押しをしていると
愛紗「どうした!華雄! やはりお前は臆病者だな! そんな壁の中にこもることしかできないとはな!」
華雄「お、おのれぇ・・・言わせておけば」
愛紗の挑発に耐えている華雄だったが愛紗の後ろから誰かが来たのだった
愛紗「あなたは孫堅殿 どうかなされたのですか?」
煌蓮「いや 何 手を貸そうかと思ってな 少しだけ待っていてくれないか?」
愛紗「それはかまいませんが どうするのですか?」
煌蓮「なにこうするんだよ」
そういって煌蓮は愛紗の前に立ち、
煌蓮「おい華雄! 依然負けた俺との傷がまだ癒えてないのか!? それとも俺との戦いでの敗北のせいで自分の武に自信がなくなったのか!? とんだ腰抜けだな!」
華雄「あれは・・・孫堅・・・・! ぐぅぅぅ こ、殺してやる!殺してやるぞ! 孫堅!」
華雄は依然負けた相手である煌蓮に挑発され、怒りはさいちょうてんまで到達していた そうしていると
一華「ねぇ 華雄さん 戦いたい?」
霞「お、おい 一華! 何言ってんねん」
華雄「一華? 当然だ! あそこまで言われては我慢ならん!」
一華「そっか じゃ出陣しよっか」
霞「お、おい 一華 正気か!?」
一華「正気だよ でも僕でも仲間を侮辱されることをみすみす見ているだけの奴じゃないよ それに僕は家族でしょ 霞さんはあんなに言われて怒ってないの?」
霞「怒ってるわ! でもこれは時間稼ぎのためにいるんやで」
一華「大丈夫 一あてするだけさ さてとそろそろ行きましょうか お〜い 誰か来てください〜」
一華隊隊長「お呼びですか? 一華様」
一華「うん 悪いんだけど僕ら今から出陣するから留守を任せてもいいかな」
隊長「構いません 一華様が我らのうっ憤も晴らしてくれるのであれば」
一華「ちょっと〜 僕にそんなこというかなぁ・・・ まぁそれが君のいい点だしね うん みんなの怒りも相手にぶつけてくるよ まぁ僕は華雄さんを侮辱したあの二人が相手だけどね」
華雄「お、おい一華 それは」
一華「華雄さん 正直に言っていまのあなたじゃあの二人は荷が重いよ それなら華雄さんは自分の隊の人を集めてあの劉の旗の方を攻撃して 見た感じ訓練すらままならないようなとこみたいだし 霞さんは孫の旗をお願いしますね あ、あとなるべく殺さずにけがをさせるようにしてくださいね」
霞「なるほどなぁ 分かった ほなうちらも兵の準備をするわ」
華雄「お、おい どうゆうことだ なぜ殺してはいけないのだ!」
一華「はぁ・・・ いいですか? 僕らはここに時間稼ぎもありますが連合の出鼻をくじくためにも来てるんですよ? それにけが人が多数出たならその分兵糧の減る速度も速くなるのです 分かりましたか?」
華雄「なんだ そんなことなのか 分かったぞ!」
一華「はぁお願いしますよ? ・・・さてと僕も行きますか」
そういって一華は城門から降りて門前に炎虎とともに立った
愛紗「孫堅殿 華雄は怒って出てくると思ったのですが・・・どうしましょうか」
煌蓮「そうだな・・・ これだけ挑発しても出てこないとするとどうするべきか・・・」
そう言っていると水関の門が開き始めた
愛紗「おっと そう言っていると開きましたね それでは華雄は私が抑えますね 孫堅殿はその間に水関をお願いします」
煌蓮「あぁ 頼んだぞ」
そういって煌蓮は自軍の兵をまとめるために下がろうとしたが
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
水関から発しられた覇気に足を止めた
煌蓮「これは・・・いったい・・・ おい そこのお前!」
孫堅軍兵士「はっ」
煌蓮「悪いが俺はこのままこの場にとどまる 冥琳たちに兵の準備をさせるように言っておけ」
兵士「分かりました」
煌蓮は自軍の兵に指示を出してもう一度愛紗の居る所に戻っていった
煌蓮(さっきの覇気は俺以上だ・・・ なんなんだ これは) そう心の中で思いながら
劉備軍
愛紗「な、なんだ あのものは 先ほどの覇気は・・・」
星(あ、あれは・・・まさか)
鈴々「すごかったのだ!」
愛紗は一華の放った覇気によってたじろいていた そんなところへ
一華「初めまして関羽さん・・・ 僕は董卓軍客将北郷一華といいます あなたとの一騎打ちを所望したいのですが・・・って星さん!? どうしてここへ!?」(あ・・・そいえば星さんって趙雲さんだったね 仕方のないことか)
星「やはり一華だったか それにしても一華さっきのはお前か?」
一華「さっきの覇気ですか? 僕ですよ 一応孫堅さんとそこにいる関羽さんに対してのみ放ったのでほかの兵士の人には影響ないでしょう?」
星「確かにな・・・ それにしても一華お主相当の武を持っているとは思っていたがここまでとはな」
一華「褒めてくれるんですか? ありがとうございます 星さん」
一華は星からの称賛を素直に受け、満面の笑みで感謝した
星「はっはっは そこまで気持ちのいい感謝をされたのは初めてだな」
一華「でも星さん 分かってますよね?」
星「あぁ 今はお互い敵同士だ 愛紗私も共に戦うがいいな?」
愛紗「あ、あぁ すまないが名を聞きたいのだが」
一華「僕は北郷一華 真名と字はないので北郷か一華と呼んでくださいね」
星「ちなみにいうと一華は天の御遣いだ」
愛紗「なんだと!? あの管路の予言にあった人物だというのか!」
一華「まぁ僕も色々なところを巡ってその話を知りましたけどね そうですね 星さんの言う通り僕は天の御遣いですよ」
愛紗「ならばなぜ悪逆非道の董卓に力を貸しているのだ!」
星「愛紗少しは・・・」
星が言葉を言いかけた瞬間一華から先ほどとは比べ物にならないほどの覇気があふれ出た
一華「誰が・・・悪逆非道だって? お前たちこそ善政をして洛陽を救った董卓様を攻めてるのだからお前らの方がよっぽど悪逆じゃないんですか?」
星「一華・・・それは事実なのか?」
一華「事実ですよ それとも星さんは僕の言葉が信用できませんか? まぁいいや 星さん そろそろやりましょうか ようやくもう一人の人も見えましたし」
煌蓮「ほぅ 気配を消して近づいたというのによく気付いたな」
一華「僕がさっき放った覇気に虎のような気配で応じた人が言う言葉ですか? あなたが孫堅さんですね?」
煌蓮「あぁ 俺は孫堅だ 話は聞いてたぞ 天の御遣い」
一華「そうですか さて必要な人は出揃いましたね それじゃ始めましょうか そちらは何人同時でも構いませんよ 炎虎は暴れてもいいし 近くで見てていいよ」
炎虎「ガウ」
そういって炎虎は城壁のすぐ近くに一華を見届けるように座り込み、一華は村正を抜き、愛紗、星、煌蓮に対して臨戦態勢をとった
煌蓮(これは俺では勝てないな)「じゃお言葉に甘えようか 私がやつをできるだけ止めておく その間におぬしらが討ち取れ だがどれだけ抑えれるかは分からんからできるだけ急いでくれ」
愛紗「分かりました 星もいいか?」
星「元からそのつもりだ」
そういって煌蓮が前に出て担いでいた大剣、紅蓮を構え一華に対し、愛紗と星はその横について隙あらば一華を討ちとれるように対峙した
一華「なるほど 孫堅さんが止めている間に僕を後ろの2人が討ち取るって感じですか・・・ ですが今からのことでそんなことができますか?」
煌蓮「なんだと!?」
煌蓮が一華の言葉に驚いていると一華の後ろの水関の門が開き
霞「張遼隊いくでー! 敵のはらわた食い破ってやれ!」
華雄「行くぞ!お前ら 我らが武連合に見せてくれん!」
霞の隊6000、華雄の隊8000が連合に突撃をした
愛紗「まずいぞ!星 我らの兵はほとんど訓練していないぞ!」
星「くっ 分かっている 愛紗私は一度下がり兵の指揮にあたる 鈴々をこっちに回す!」
愛紗「分かった!」
雪蓮「冥琳どうかしたの?」
冥琳「張遼隊がこっちに突っ込んできている 煌蓮様に言われた通り兵を再編していたから今前の方で抑えている感じだ」
雪蓮「へぇ〜 ねぇ〜 冥琳」
冥琳「だめだ」
雪蓮「ぶ〜 けち〜 いいじゃない 戦ってきても」
冥琳「だめだ それよりも関の兵が少ないから関を落とすぞ」
雪蓮「あ〜あ 戦いたかったなぁ・・・(そうだ 今のうちに母様のところに行ってみようかな 母様はなんか戦っているみたいだし)」
そう考えていると冥琳が後ろに下がり攻城戦のために兵を集めているすきに雪蓮は前線の煌蓮が戦っているところへと向かっていった
一華「ははは! 孫堅さん強いですね! 僕とここまで長く戦えた人はいませんよ!」
煌蓮「それは光栄なことだな! お前ほどの武を持つものがいるとは 世の中は狭いものだ」
一華「ですが孫堅さん まだまだ本気じゃないですよね 見せてくださいよ 本気を」
そう言って一華はその言葉を助長するように覇気を煌蓮に対してはなった
煌蓮「ふっ 言ってくれるではないか! では見せてやるぞ! 後悔するなよ! 御遣い!はあああああああああああああ」
煌蓮は紅蓮に氣を溜めはじめ、刀身が赤く輝きだし・・・炎を帯びたのだった
煌蓮「これが俺の本気だ さぁ行くぞ御遣い! 簡単には死んでくれるなよ!」
一華「そんなことするわけないじゃないですか それよりあなたこそこんな楽しい時間を終わらせてないでくださいよ! 孫堅さん!」
一華は煌蓮の本気に答えるように自分自身も氣を開放し、着ていた服の上に光り輝く羽衣を纏った
煌蓮「ほぅ それがお前の本気か」
一華「えぇ 蒼炎の衣といいます でも孫堅さん これはまだ成長段階です さぁ・・・僕の相手お願いしますよ!」
煌蓮「おもしれぇ! 来な!」
それから一華と煌蓮は剣戟を重ねていった。だがその二人とも完全に笑顔で完全に戦いを楽しんでいるとしか周囲からは見えていたのだった
愛紗(・・・なんて美しい戦い何だろう それに彼の太刀からは憎悪とかそんなものは感じない ただ孫堅殿との戦いを楽しんでるだけ・・・)
一華「はぁ・・・はぁ・・・ すごいですね 孫堅さん ここまで粘ってくれるとは これでも4割は力出してるんですよ?」
煌蓮「はぁ・・・はぁ・・・ それで4割かい 底が知れないな なぁ御遣いそろそろ終わりにしないか?」
一華「いいですね じゃ最後ってことで僕の10割を見せましょう・・・はあああああああああああああああ!」
そういうと一華の纏っていた羽衣が姿を変え・・・青龍の姿になったのだった
一華「お待たせしました これが僕の今の最強の技 纏い:青龍です 単純でいいでしょ?」
煌蓮「あぁ だが美しいし、それにお前の力の底が一瞬で見えないくらいになったわ」
一華「・・・孫堅さん あなたには本当に敬意を評します だから僕の名をもらってくれますか?」
煌蓮「あぁ そいえば俺もお前には名を預けていないな 俺は煌蓮だ これからはそう呼んでくれ」
一華「煌蓮さんですか いい名前ですね 僕は北郷一華 北郷でも一華でもどちらでも呼んでください」
煌蓮「分かったぞ 一華 では交換も終わったし最後と行こうか!」
一華「はい! 煌蓮さん!」
そういうと煌蓮は大剣を頭の上に振り上げ、一華は居合の型を取った
それを見ていた誰とは言わない 誰かの唾をのむ音と汗が落ちる音がした瞬間
一華「!!」
煌蓮「はぁあああああああああああああああ!」
煌蓮が振り上げた武器を一華に向けて振り下ろした
一華「・・・・・・・・・」
煌蓮「ふっ さすがだな」
そういって煌蓮が警戒を解くと煌蓮の持っていた武器紅蓮は完全に粉々に粉砕されていた
一華「ふぅ・・・ 今回は僕の勝ちでいいですか? 煌蓮さん」
煌蓮「あぁ 一華 今回は俺の負けだ 後一華そのさん付けやめてくれ 俺のことは煌蓮と呼んでくれ」
一華「え いいんですか? 僕・・・」
煌蓮「何を言っている! 俺を負かした相手が下手になってどうする! ほれシャキッとせんか!」
一華「あはは 分かりました 煌蓮」
煌蓮「ふふ それにしてもそれほどの武 なぁ一華 うちのところに来ないか?」
愛紗「え!?」
一華「いきなりですね まぁ今は無理かもしれませんがそのうち行くかもしれません その時にでもまた誘ってください」
煌蓮「本当か! ならその機会を楽しみにしているぞ! はっはっは!」
そういうと煌蓮は柄だけの紅蓮をもって自分の陣へと戻っていった
愛紗「あ、あの!」
一華「あ〜 関羽さん あなたも僕と今からやりますか?」
愛紗「い、いえ 私ではあなたの足元にも及ばないでしょう そうではなく私の真名愛紗をあなたに預けたいと」
一華「へぇ・・・ 分かりました じゃ僕のことも北郷か一華と呼んでくださいね 愛紗さん」
愛紗「分かりました 一華殿 後私のこともさんづけはいいので」
一華「ふふ 分かりましたよ 愛紗」(ニコ
愛紗「/////////////////////////」
愛紗は一華の笑顔を見て湯気が出るほど真っ赤な顔をしていた
一華「さてとそろそろみんなを関に入れないとな」
そういうと一華は水関に撤退し すぐさま霞たちも水関へと入っていったのだった
今回の戦闘で劉備軍死傷者ともに2500ほど 孫堅軍は1000ほどだったが董卓軍の損害は2000ほどしかいかなったのであった
はづきです 今回の戦闘はごめんなさい 煌蓮との戦闘を強調しすぎたかもしれませんね
さて一応華雄も成長したのかな・・・?
次の話もなるべく早く書き上げようかなと思っておりますので
ではではアデュー
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