真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
遂に激突した武将VS絡繰武将
互いの力は凡そ五分五分……
そんな中、未来の秋蘭は一か八かの作戦を実行し、見事命中した
果たして
未来の流琉はどうなったのか?
終節 〜7人の将〜
絡繰人間24号[流琉(未来)]「ぐっ!!?」
未来の秋蘭が放った矢は見事『万能眼鏡』に直撃した
バチバチバチッ!!!
『万能眼鏡』からは激しく火花が飛び散る
絡繰人間24号[流琉(未来)]「くっ!!!『万能眼鏡』が損傷っ!!?
やってくれたな夏侯淵っ!!!(激怒)」
未来の流琉は両目を真っ赤にして怒り狂う
口調も今までのものと明らかに変化する
秋蘭(未来)「(これで記憶が甦る筈だが…………)」
未来の秋蘭は武装を解かず、未来の流琉を見据える
絡繰人間24号[流琉(未来)]「いい気になってるんじゃないぞっ!!!人間がっ!!!」
ブォンッ!!!
ブォンッ!!!
ブォンッ!!!
未来の流琉は『伝磁葉々』を滅茶苦茶に振り回し始める
秋蘭(未来)「くっ!!!(甦る気配がないっ!!?くそっ!!!まさか、不具合は解消されていたのかっ!!?)」
未来の秋蘭に焦りの表情が現れる
絡繰人間24号[流琉(未来)]「粉々に砕けちゃえぇぇぇぇっ!!!」
ブォンッ!!!
未来の流琉は『伝磁葉々』を振り回したかと思えば、頭上に大きく放り上げ、そのまま直滑降で未来の秋蘭目掛けて墜落させた
秋蘭(未来)「っ!!?」
ドッカァァァァァァンッ!!!
最早、小隕石が落下してきたと思われる程の爆発が巻き起こる
未来の秋蘭は回避する間もなく『伝磁葉々』の餌食となってしまった
一刀(未来)「っ!!!秋蘭ーーーーーーーーーーーーっ!!!」
未来の一刀の叫びも虚しく、爆発音にかき消されてしまう
絡繰人間24号[流琉(未来)]「ふぅふぅふぅ…………」
未来の流琉は『伝磁葉々』の鎖を握ったまま、肩で息をする
相当、振り回していたのか疲れているのだ
絡繰人間24号[流琉(未来)]「……全く、鬱陶しいんだよ………」
未来の流琉は心底疲れた表情をする
絡繰人間24号[流琉(未来)]「………はっ!!?いけないいけない!!!
すっかり私の人格が変わってしまっていました(笑)」
未来の流琉はハッとした表情となり、ニッコリと歪んだ笑顔になる
一刀(未来)「秋蘭………秋蘭……!!!
秋ーーーーーー蘭ーーーーーーっ!!!」
一刀は再び声を荒げる
絡繰人間24号[流琉(未来)]「無駄無駄、もう夏侯淵はこの世に………」
『いない』
そう未来の流琉が言いかけたとき
秋蘭(未来)「勝手に殺さないでくれないか?」
土煙が立ち上るなか、未来の秋蘭が泥だらけで姿を現した
見たところ、大きな怪我は見当たらない
何とか回避できていたようだ
絡繰人間24号[流琉(未来)]「なにっ!!?」
未来の流琉は驚きながら振り返る
一刀(未来)「っ!!!秋蘭っ!!!無事だったか!!!」
秋蘭(未来)「ギリギリだったがな……
危なく本当に粉々になるところだった」
絡繰人間24号[流琉(未来)]「そんな……あれを躱すなんて……」
未来の流琉は唖然となる
秋蘭(未来)「『万能眼鏡』を破壊して生存状態も確認出来なくなったようだな、流琉」
未来の秋蘭はニヤリと口角を上げる
絡繰人間24号[流琉(未来)]「くっ!!!ならば今度こそ……………」
未来の流琉が『伝磁葉々』を構えたその時
ズキン………!!!
絡繰人間24号[流琉(未来)]「ぐっ!!?」
頭を抱えて苦しみだした
一刀(未来)「っ!!?」
秋蘭(未来)「っ…………」
絡繰人間24号[流琉(未来)]「ぐっ!!?あぁっ!!!な、なにっ!!?
頭が……頭が割れるぅっ!!!」ズキンッ!!!ズキンッ!!!
激しい頭痛により、立つことすら出来なくなり、その場に踞ってしまう
左慈「何が起こってんだ?」
秋蘭(未来)「まさか………やはり不具合は修正されていなかったのか!!!」
未来の秋蘭は歓喜の表情となる
絡繰人間24号[流琉(未来)]「あぁあっ!!!か、夏侯淵………!!!
な、何を………した………!!?」ズキンッ!!!ズキンッ!!!
冷や汗が止まることなく滴り落ちる
そして
機器音声「思考回路に異常が発生。
『万能眼鏡』破損による記憶障害が発生しています。修復不可、修復不可。
このままでは回路が焼き切れ、生存出来なくなります。
これより休眠状態へ移行します。
凡そ2時間は起動不可となります。」
絡繰人間24号[流琉(未来)]「なっ!!?ま、待……………て………!!?」
未来の流琉は気を失い、その場に静かに倒れこんだ
秋蘭(未来)「流琉……流琉っ!!!」
未来の秋蘭は倒れこんだ未来の流琉へ走り寄る
絡繰人間24号[流琉(未来)]「すぅ………すぅ………すぅ……」
未来の流琉は静かに眠っていた
この戦場の真ん中で
全く起きそうにない
だが、確実に生きている
秋蘭(未来)「………うまくいったか」
そこへ一刀達も走ってくる
一刀(未来)「秋蘭、流琉も大丈夫か?」
秋蘭(未来)「あぁ、何とかな………」
未来の秋蘭は振り返って頷く
于吉「何が起こったのですか?」
秋蘭(未来)「実はな…………」
………………
………………………………
未来の秋蘭はこれまでの経緯を話した
卑弥呼「………なんと、救う方法があったのか…」
卑弥呼は驚きのあまり、目を見開く
秋蘭(未来)「まだ確定した訳ではないが、恐らく問題ないはずだ」
貂蝉「分かったわん、左慈ちゃん」
貂蝉は左慈の方へ振り向く
左慈「言われるまでもねぇ」
左慈は目を閉じ、『読心術』で皆に呼び掛ける
左慈『お前ら、戦いながらよーーく聞け
絡繰人間が装着してる片眼鏡があるだろう?
その側面にある赤い出っ張りを攻撃しろ
片眼鏡を破損させれば未来の奴等の記憶を呼び戻せるかもしれねぇ』
雪蓮(未来)「っ!!!(皆の記憶を?)」
華琳(未来)「(やらない理由がないわ、やるしかないわね)」
全員がアイコンタクトをして頷く
絡繰人間18号[小蓮(未来)]「余所見してたら死ぬよ♪」
未来の小蓮が『月下美人』で未来の雪蓮、現在の雪蓮に襲い掛かる
雪蓮(未来)「余所見もしてないし、死にもしないわよ?」
未来の雪蓮は未来の小蓮を素早く躱す
そして、そのまま流れるような動作で未来の小蓮の胸ぐらを掴み、現在の雪蓮目掛けて背負い投げをした
絡繰人間18号[小蓮(未来)]「くっ!!!」
未来の小蓮は体勢を立て直そうとするが
雪蓮「はい♪そこまで、よ!!!」
受け止めた雪蓮が地面に叩きつける
絡繰人間18号[小蓮(未来)]「がふっ!!?」
雪蓮「ちょっと痛いわよ?」
フォンッ!!!
ガキンッ!!!
バチバチバチッ!!!
雪蓮は空かさず『南海覇王』で『万能眼鏡』に攻撃を与え、故障させる
絡繰人間18号[小蓮(未来)]「ぐっ!!?『万能眼鏡』が!!?」
その場にいる全員が矛先を『万能眼鏡』に変え、次々と破壊していく
春蘭なら未来の祭を羽交い締めにしてから破壊したり
春蘭「今だ、未来の私よっ!!!」
春蘭(未来)「任せろっ!!!」
絡繰人間17号[祭(未来)]「ぐっ!!?触るな人間っ!!!」
蓮華なら明命・思春・亞莎で数でものを言わせ未来の思春を撹乱させたり
絡繰人間20号[思春(未来)]「くっ!!!動きが速い………!!?」
蓮華「明命、今よっ!!!」
明命「はいっ!!!未来の思春殿、御覚悟をっ!!!」
思春「終わりだ………眠れっ!!!」
亞莎「詰みです、はぁっ!!!」
愛紗なら攻撃により動きを封じ込め、背後から鈴々によって破壊させたりしていた
絡繰人間15号[星(未来)]「どうした関羽、その程度か?押し負けているぞ?」
愛紗「いや、私の役目はここまでだ
鈴々、行けっ!!!」
絡繰人間15号[星(未来)]「なにっ!!?」
鈴々「うりゃりゃ〜〜っ!!!行くのだ〜〜〜〜っ!!!」
…………
………………………
気がつけば、絡繰人間に改造された武将達全員は眠っていた
眠っている者達は卑弥呼や貂蝉により運ばれ、一刀達の後ろに控えさせている
一刀(未来)「皆を返してもらうぞ、龍天」
未来の一刀は目の前にいる7人の将軍を見据える
炎掌「あ〜あ、結局全滅かよ………」
雷昇「所詮、人間は人間か………使えねぇ」
氷柱「不具合を持つ欠陥品は要らないわ」
『龍天五獄隊』の者達は言いたい放題言いまくる
一刀「…………言いたい放題いいながって、絶対に許せないっ!!!」
一刀は目付きを鋭くして怒りを露にする
斬魔「まっ、状況をひっくり返すことなど雑作もありません」
龍天「そうだな」
未だ余裕を見せる龍天と斬魔
闇霊「人間が出来る限界の範囲を教えてやりますよ、斬魔様」
斬魔「頼もしいですね、『龍天五獄隊』は」
斬魔の言葉と共に『龍天五獄隊』の面々が歩み寄ってくる
愛紗「遂に、出てきたか…………」
愛紗は左右に控えている人物達を見る
春蘭「上等だ」
思春「返り討ちにしてやる」
恋「………恋、行く」
霞「やったろうか………」
愛紗は頷き、5人が歩き出す
一刀(未来)「…………皆」
一刀「信じろ、『大陸五虎将』を………
武人としての誇りを持った戦いだ、一対一でやらせるんだ」
華琳「えぇ、勿論よ」
雪蓮「絡繰人間だから、だからこそ人間としての戦い方で勝つのよ」
5人が互いに正面を向き合う
炎掌「よぉ、夏候惇………今度こそ燃やしてやるぜ…?」
春蘭「やってみろ、返り討ちにしてやる」
炎掌と春蘭は熱気を放出する
雷昇「ケケケっ!!!おい甘寧、どうやって死にたい?感電死か?黒焦げかぁっ!!?」
思春「黒焦げまではいかぬが……死ぬのは貴様だ、下衆めが」
雷昇と思春の間にはバチバチと火花が散らされる
氷柱「天下無双なんてもう古いのよ…呂布
アンタなんかが私に勝てるわけないわ」
恋「……恋、勝つ………ご主人様の為に……
お前、殺す」
氷柱と恋に冷気を纏った風が吹き抜ける
風刻「『神速の張遼』………貴様に私を捉えられるか?」
霞「その言葉、そっくりそのまま返したるわ」
風刻と霞の間に風が駆け抜ける
闇霊「悪いが関羽、勝つのは『龍天五獄隊』だ
『大陸五虎将』は今日、ここで死ぬのだ」
愛紗「いや、勝つのは我々『大陸五虎将』だ」
闇霊と愛紗は互いに睨み会う
炎掌「ケケケっ!!!将を護る5人柱、どっちが相応しいか…………」
炎掌「白黒つけようぜぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
炎掌の言葉と共に、戦闘が開始された
果たして、勝つのは『大陸五虎将』か
それとも『龍天五獄隊』か……?
第四章‘破滅の未来の決戦’
……終……
説明 | ||
大陸軍と絡繰人間に改造された未来の武将達との戦いが始まった 激戦の中、未来の秋蘭は一筋の希望を胸に、未来の流琉と対峙する そして、渾身の一撃が放たれた!!! |
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