恋姫英雄譚 鎮魂の修羅26の5
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拠点・凪、沙和、真桜

 

 

 

 

凪「一刀様、全部隊の配置、完了しました」

 

沙和「準備完了なの〜」

 

真桜「いつでも行けるで」

 

一刀「よし・・・・・突入!」

 

ここは、陳留郊外付近に位置する集合民家

 

ここに黄巾の乱以前から陳留に潜伏している犯罪集団のアジトがあるという情報が入って来た

 

その犯罪内容は、誘拐、窃盗、恫喝、高利貸し、人身売買など多岐にわたる

 

現在そのアジトを、陳留の治安維持部隊が取り囲んでいる

 

詳しい調査が行われ、ここがそのアジトである事はもはや疑いようが無かった

 

今は夜中の11時辺り、他の住人は既に就寝中でそれはアジト内の犯罪者とて同じだった

 

なるべく足音を立てず、周辺住民に迷惑を掛けないよう、穏便に済ませようとするが

 

「な、何だてめえら!!?」

 

「何しやが、うごあああ!!?」

 

華琳が統治する陳留に長い間居座っていただけあって、寝ずの番や気配に敏感な者もいるようだ

 

しかし、組織力で比較すれば烏合の衆でしかない

 

数の差や統率力に圧倒され、あっという間にお縄になっていく

 

暴れられると周りに迷惑なので、縄で縛り猿轡を噛ませ次々と連行していった

 

沙和「やったなの〜、これで皆泣かずに済むの〜♪」

 

真桜「せやな、これで枕を高くして眠れるで♪」

 

凪「しぃ〜!沙和、真桜、こいつらを連行するまでが仕事だぞ!」

 

沙和「ご、ごめんなの〜・・・・・」

 

真桜「まぁ、大将に報告してからやな、喜ぶんわ・・・・・」

 

一刀「そういう事だ、仕事は最後まできっちりこなすぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、夜が明けて、玉座の間にて

 

 

華琳「そう、大義であったわ、楽進、李典、于禁」

 

凪「は、はっ!」

 

沙和「は、はいなの〜!」

 

真桜「お、おうさ!」

 

こういった事には慣れてないのか、三人は緊張で足が震えていた

 

華琳「一刀にも礼を言うわ、よくやってくれたわね」

 

一刀「俺は依頼された仕事をこなしただけだよ」

 

華琳「何を言っているの、私達が散々に手を焼いていた不法者どもを一網打尽にしたのだから、誇っていいわよ」

 

この場合、隊員及び犯罪者に死人を一切出さず、なおかつ周辺住民に一切被害を及ぼす事なく犯罪者を一斉検挙した事が褒められるべき事である

 

乱闘などが起れば、犯罪者達は住民を人質にしてでも逃げようとするのだから

 

突入する部隊の装備は、相手を殺す為の物ではなく封じる為の棒である

 

現代の日本警察が使っている先端が半月刃の形をした棒、刺又である

 

西遊記の沙悟浄の武器が鋭利でなくなった物を思い浮かべて欲しい

 

それを一刀の指示の下、真桜率いる工作部隊が半日かけて全人員分を作り上げたのだ

 

自ら現場に足を運び、アジトの位置と見取り図を念入りに調べ上げ、綿密な計画の下に築かれた結果だった

 

春蘭「相変わらず面倒な事をする、そのような奴らは殲滅すればそれで良いだろうに・・・・・」

 

桂花「まったく、これだから脳筋は困るわ」

 

春蘭「何だと!!?」

 

秋蘭「姉者、それでは意味が無かろう」

 

春蘭「お、おおう、なんでだ?・・・・・」

 

一刀「あのなぁ、他にも仲間がいるかもしれないだろうが」

 

これは何も、人死にを出したくなかったからという一刀個人の感情だけで計画した事ではない

 

捕まえた犯罪者を尋問し、他に拠点が無いか調べ、犯罪経路や手口などを明らかにする為である

 

一刀「調べる事によって、次の犯罪を未然に防ぐことも、新たな犯罪者が発生する事も防げるだろうが」

 

春蘭「おお、なるほど!」

 

一刀「労いは、この三人にやってくれ、俺からは一つだけ頼み事がある」

 

華琳「何かしら」

 

一刀「今回捕まえた奴らを尋問する上で、拷問とかそういった暴力沙汰は一切無しで頼む・・・・・」

 

華琳「・・・・・善処するわ」

 

一刀「・・・・・頼む」

 

本当なら、捕まえた犯罪者全ての尋問を見ていきダメ出しをしていきたいが、他州の政には口出しをしないというこの大陸のルールがあるので、現状これが精いっぱいの抵抗だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凪「・・・・・一刀様、あのような頼みごと一つだけで良かったんですか?」

 

沙和「そうなの〜、今回一番動いてたのは一刀さんなの〜」

 

真桜「せやな、現場の指揮取っとったんやって一刀はんやのに」

 

一刀「何言ってんだ、最終的に突入してあいつらを捕まえたのはお前らだぞ」

 

凪「それは、そうかもしれませんが・・・・・」

 

華琳への報告を終えた4人は廊下を共に歩いていた

 

一刀「それより、これからが大事だぞ、尋問すれば新しい情報が入ってくる、ああいった奴らは他にいくらでもいるんだ、警邏部隊に休みなんてないぞ」

 

沙和「ええ〜・・・・・」

 

真桜「勘弁して〜なぁ〜〜・・・・・」

 

憂鬱な二人を余所に、凪が一刀に切実な質問をしてきた

 

凪「・・・・・一刀様、なぜ彼らはああいった過ちを繰り返すのでしょうか?」

 

一刀「決まっているさ、それを生業としているからだ」

 

凪「でも、食べていく為ならば、他にいくらでもやりようはあるはずです」

 

沙和「そうなの〜、仕官するなり、商売をするなり、色々あると思うの〜」

 

真桜「沙和、あいつらにとって、ああいった事が商売なんやで・・・・・」

 

一刀「そうだ、若い頃からそういう事をしていれば、自然とそれが当たり前みたいに思えてきてしまう、これも人の心理と言う奴なんだろうな」

 

沙和「でも、それをされる人達はたまったものじゃないの〜!」

 

真桜「せやけど、あいつらも確実な方法を選んでやっとっただけなんやで、生きる為にな・・・・・」

 

一刀「確かにそれもあるんだろうな・・・・・俺の国には罪を憎んで人を憎まず、という言葉がある」

 

凪「罪を憎んで人を憎まず、ですか?」

 

一刀「これは、犯した罪は憎むべきだが、その人が罪を犯すまでには事情もあったのだろうから、罪を犯した人そのものまで憎んではいけない、という教えなんだ」

 

中国にも同じものは有る、実際罪を憎んで人を憎まずと言う言葉は『孔叢子』刑論にある孔子の言葉「古之聴訟者、悪其意、不悪其人」(昔の裁判所では訴訟を取り裁くとき、罪人の心情は憎んだが罪人そのものは憎まなかった)、から来ているのだから

 

一刀「けどな・・・・・俺は、罪を憎んで人も憎むべきだと思うんだ」

 

一理ある、実際に犯罪(悪)を成した人間がいた時、悪を成した本人ではなく、その不遇な社会的背景が、悪の根源として責任を押し付けられることがままある

 

貧困劣悪な家庭など、恵まれない環境が犯罪を引き起こした原因という訳である

 

しかし、同じような過酷な背景を背負っていても真っ当に生きている人間はいくらでもいる

 

そうした人々がいる限り、責任の所在を悪を成した本人から社会にすり替えていい道理があるはずもないのだ

 

その悪人が、いかに同情すべき悲惨な社会的背景を背負っていたとしても『それはそれ、これはこれ』なのだ

 

そして、その責任の所在を曖昧にしてしまうと、事態は悪化の一途を辿ってしまう

 

責任が無いから、反省すべき人間は反省せず、解決すべき事態も解決しないのだ

 

あとに残るのは、無念に泣く被害者だけである

 

それは日常で起る殺人事件だろうと戦争であろうと同じなのだ

 

いや、むしろ戦争の方が圧倒的にたちが悪い

 

武力や権力と言う酒に溺れ、大義名分と言う幻想に酔い、理性の利かなくなった輩は、その大義名分とやらの犠牲になる者達の事を考える事など無いのだ

 

それこそ、無念に泣く被害者が無尽蔵に増えてしまうのだから

 

実際、現代の裁判でも犯罪者の社会的背景が刑罰を軽くするなんて事は稀なのだ

 

せいぜい執行猶予付きである

 

一刀「だけど勘違いしないでくれよ、俺は罪人は全て殺せばいいなんて思っちゃいないからな」

 

凪「はい、それはもちろんです♪」

 

沙和「分かってるの〜、そんな事を思ってるなら、最初からあんな作戦立てないの〜♪」

 

真桜「せやな、そないやったら春蘭様みたいに突撃殲滅してしまいやからな♪」

 

そして、その後の調べで、この犯罪集団の悪事は徹底的に暴かれ、人身売買で人を買い取っていた豪族や貴族も判明し、被害者も全て帰って来たのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凪「いいかお前達!!お前達一人一人の意識がこの町の治安を守っていくんだ!!その責任は、一人一人が担うものだ!!分かったか!!!」

 

「「「「「おう!!!」」」」」

 

次の日、火が付いたのか、凪の気合いの入りようは並ではなかった

 

一刀「(ん〜〜〜、いい感じになって来てるな)」

 

その様子を、物陰から微笑ましく見ている一刀が居た

 

その姿は、我が子の成長を嬉しく思う親のようだ

 

一刀「さて、他の二人は何処にいるかな?」

 

部隊を引き連れ去っていく凪を見送り、沙和と真桜を探す

 

そして、暫く歩いていると沙和の姿が目に入った

 

一刀「って、何やっているんだあいつ・・・・・」

 

しかし、一刀は目を疑う

 

今さっきの凪の気合の入れようとは真逆の、カフェテラスの様な店のテーブルに突っ伏し、優雅に読書にふけ込む沙和の姿があった

 

一刀「おい、沙和」

 

沙和「あ〜〜、一刀さんなの〜、お疲れ様なの〜♪」

 

一刀「お疲れ様は良いんだけどな、一体何をしているんだ?」

 

沙和「沙和は、今日は非番なの〜♪」

 

一刀「そ、そうか、順番制なのか・・・・・」

 

てっきりサボっていると思ってしまった為、悪く思ってしまった

 

一刀「で、何を読んでいるんだ?」

 

沙和「阿蘇阿蘇なの〜♪」

 

一刀「阿蘇阿蘇?どんな本なんだ?」

 

沙和「御洒落の本なの〜♪」

 

一刀「御洒落?ファッション雑誌みたいなものか?」

 

沙和「はっ、しょん、ざっし?何々、何なのそれ〜♪♪」

 

目を輝かせ、好奇心全開で身を乗り出してくる

 

一刀「ファッション雑誌って言うのはな、俺が前に暮らしていた所で今流行している御洒落の情報を詳しく載せている本の事だ」

 

沙和「どれくらい詳しく載ってるの〜♪」

 

一刀「流行に合わせた着こなし、全身の服装、個別の小物、髪型や化粧が様々な人物の絵で表されていて、商品について詳しく説明する欄があってだな・・・・・」

 

ファッション雑誌と一言で言っても、色々ある

 

一応ファッション雑誌とは分類されるものの、女性誌の場合、恋愛、占い、音楽等のレビュー、ダイエットをはじめとする美容、インテリア、キャリア、育児、金銭管理、料理のレシピ、旅行、また小物の付録など、実生活で役立つ情報やエンタテイメント要素も含まれているのだ

 

こういった事をこっちの言葉でなるべく分かり易く説明していく

 

沙和「凄いの凄いの〜、阿蘇阿蘇はこの町で一番売れているけど、そこまで詳しく載ってないの〜♪♪♪」

 

自分の世界ではありえない情報量に、沙和は目を輝かせていた

 

沙和「沙和の夢はね、いつか沙和だけの御洒落を大陸に広める事なの〜♪それで皆を可愛くしたいの〜♪その為に阿蘇阿蘇を読んで勉強してるの〜♪」

 

一刀「おお、それはいいな♪」

 

何処かの誰かが言っていた、「可愛いは、正義である」と

 

正義と言うものを誰よりも信じていない一刀だが、この正義にだけは共感できる

 

そう、可愛ければ何をしても許される、可愛ければ人々を癒す事が出来る、可愛ければ世界を平和にすることが出来るのだから

 

正に可愛いは正義である

 

ファッションと言うのは、極めれば歌や踊りと同じように、夢と希望を人々に贈り届ける事が出来るのだ

 

何せこれらは、あらゆる国、文化、宗教、民族が保持する万国共通の物なのだから

 

彼女の恰好を見ても、現代のファッションと似たり寄ったりで、決して古臭いセンスではない

 

いつか沙和を張三姉妹の専属ファッションデザイナーとして雇うのも悪くないかもしれない

 

ついでに彼女達が立つ舞台のセッティングもやってもらえばいい

 

彼女の感性をこの陳留に埋もれさせてはならない、大陸全体に広めるべきであると一刀は思った

 

一刀「大したものだよ沙和、俺も沙和を全面的に支持する!一緒にこの大陸を平和にしていこう!」

 

沙和「そ、そんな大したことじゃないの〜、沙和は自分のしたい事をしてるだけなの〜////////」

 

いきなり手を握られ、真顔で迫られると照れ臭くなってしまう

 

沙和「それでね一刀さん、ちょっと沙和の悩みを聞いてもらいたいの〜」

 

一刀「悩み?なんだ、何でも言ってみろ♪」

 

これだけの壮大な夢を追いかけている沙和なら、いくらでも相談に乗ってあげられる

 

しかし、その相談とは一刀の予想した物とはかけ離れたものだった

 

沙和「沙和ね、上手く新兵さん達の訓練が出来ないの〜」

 

一刀「は?新兵の訓練?」

 

沙和「そうなの〜、沙和もこの町の警邏隊の隊員だからあの人達の訓練をしないといけないの〜、だけど皆いう事を聞いてくれなくて、だけど沙和は凪ちゃんみたいに出来ないの〜」

 

一刀「ああ、そういうことか、俺も幽州で自分の警邏部隊を持っているからな、それくらいなら・・・・・」

 

沙和「あ、だけど、ただ警邏するだけじゃ駄目なの〜、いつか戦場でも使い物になる様にしろって、華琳様から言われているの〜」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

沙和「だから、沙和にも出来る新兵の訓練の仕方を教えて欲しいの〜」

 

一刀「・・・・・沙和、すまないがその相談には乗れそうにない」

 

沙和「え〜、なんでなの〜?一刀さんだったら、良い方法を知っていると思ったのに〜」

 

一刀「治安維持をするだけならまだしも、それが戦争という悪事に利用されるっていうなら、話にならない」

 

沙和「・・・・・・・・・・」

 

一刀「俺は漢王朝を正し、今ある平和を確かなものにする為に行動しているんだ、華琳の目指す覇道なんて、クソ喰らえだ」

 

沙和「でもでも、沙和にもお勤めがあるの〜、新兵の皆を使い物にしないと、怒られちゃうの〜」

 

一刀「安心しろ、俺が華琳に覇道なんて間違った道を歩ませない、その前にその芽を摘んで見せる」

 

こんな壮大かつ健全な夢を思い描いている彼女の手が汚れる事など、断じて許される事ではない

 

仮に目の前に世界最高峰のファッションデザイナーがいたとしても、その人物が殺人犯であればだれも見向きもしないのだから

 

漢王朝を確実に健全化させなければならない理由がまた一つ増えた

 

彼女の夢を実現させてあげる環境を整える事が自分の役目と言い聞かせ、その目に力を宿しその場を離れていったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「え〜〜〜と、真桜の工房って言うのは・・・・・ここか」

 

城の敷地内に、一本の煙突が生えた一軒家があった

 

煙突からは煙が立ち上り、おそらくは中で作業中と言うのが伺える

 

一刀「どうも〜、お邪魔しま〜す」

 

一応壁をノックし、中に人が居ないか確認する

 

真桜「ん?・・・・・おお、一刀はんやないか、どないしたんや?」

 

一刀「真桜の仕事場がここだと聞いてな、何を作っているか興味があってな、見学していいか?」

 

真桜「ええで、ええで♪一刀はんやったら大歓迎や♪」

 

そして、目の前の炉だか窯だか分からない物と向き合う真桜

 

その中からは炎が立ち上り、見ているだけで熱くなってきそうだ

 

一刀「なぁ、何を作っているんだ?」

 

真桜「今は、新しい皿やな」

 

一刀「皿だって?」

 

真桜「大将の注文でな、斬新で面白い形のものを作るよう言われてんねん」

 

一刀「皿ねぇ、華琳らしいってか」

 

あの美食家華琳なら料理を乗せる皿にも気を遣うのは分かる

 

そうやって食文化と言うのは発展していくのだから

 

一刀「それで、その皿とやらは出来そうなのか?」

 

真桜「それがやな、なかなか上手く行かんのや、ウチも色々試してんやけど・・・・・」

 

一刀「上手く行かないとは、具体的には?」

 

真桜「すぐに壊れてまうんや、焼いている途中で割れてまうのもあるし」

 

一刀「土や水の比率、あと窯で焼く時間を細かく記載しているか?」

 

真桜「やってるで、一番頑丈になるっぽいやつでやってんやけど、それでも長持ちせんのや・・・・・」

 

一刀「長持ちしないって言うのは?」

 

真桜「ちょっと衝撃を与えただけで割れてまうんや・・・・・ほら、そこに失敗作が沢山転がっとるやろ」

 

見てみると、そこには確かに割れ物の山があった

 

薄い皿や、逆に分厚い皿もあって、そのどれもが違う形をしている

 

四角かったり、丸かったり、そのどちらでもないゲテモノのような形のものまである

 

どうやら、あらゆるパターンを試しているようで、努力の姿勢が伺える

 

しかし、ある事に一刀は気付いた

 

一刀「これは・・・・・あ〜〜、こりゃ壊れる訳だ」

 

真桜「え!?なんや、何か分かったんかいな!?」

 

一刀「真桜、これを形作る時、何を使っているんだ?」

 

真桜「木を切って、型を作って、そん中に流し込んどるけど?」

 

一刀「なるほどな、それだと余程精巧に作らないと、丸みを帯びさせることは難しいな」

 

真桜「丸みやて?」

 

一刀「形が歪だと衝撃を与えた時に歪な箇所に力が集中してしまうんだ、そこが丸いとその力が分散されて皿全体で受け止めることが出来るようになる、なるべく角も作らないようにした方がいい、作ったとしてもそこも丸くしなきゃいけないな」

 

真桜「なんで丸いと力が分散するんや?」

 

一刀「第二次大戦のドイツ戦車も装甲に丸みを帯びていたんだ、これによって応力集中をさけることができ、さらに防御力を上げることが可能になった、大量生産はできないこの手作業の技術で、ドイツ戦車は当時世界最高水準の戦車に成り得たわけなんだがな・・・・・」

 

真桜「へ、どいつせんしゃ?応力集中って?」

 

一刀「応力っていうのは圧力と同じだ・・・・・流体、つまり気体と液体の場合は圧力、固体の場合は応力と言うんだ、物体にかかる力を面積で割ったもの、これが応力で、SI単位で表わすとニュートン毎平方メートルになる、SI単位っていうのは国際基準の規格、メートルやキログラムなんかがそうだ・・・・・そして、応力っていうのは切れ目や角があるとそこに力が集中してしまうことが引っ張り試験でわかっている、2002年に静岡県の原子力発電所で「制御棒が折れた」っていうのは、この応力が一箇所にかかる応力集中を起こしたからで、こういうことがあるからこそ応力が一箇所に集中しないように角を丸めるなど工夫をしないといけないんだ・・・・・なお、制御棒っていうのはウラン原子が中性子によって連鎖分裂していく過程を制御する棒で、この棒が中性子を吸収してくれるからこそ原発は原子爆弾にならないわけで・・・・・」

 

真桜「すんまへん一刀はん、何ゆうてるかさっぱり分からへん・・・・・」

 

一刀「・・・・・流石の真桜でも分からないか」

 

この大陸随一と言ってもいい技術を持つ真桜ならある程度と思っていたが、流石に無理があったようだ

 

一刀「とりあえず角がカクカクよりも丸みを帯びている方が壊れにくいってことを覚えていればいい、形が歪な茶碗よりも丸い茶碗の方が丈夫だってことだ」

 

真桜「まぁ、それなら分かるけど・・・・・一刀はんってほんまになんでも知ってるんやな」

 

一刀「は?いきなりなんだ?」

 

真桜「いやな、今の話は全然分からんかったんやけど、それでも一刀はんが半端ない物知りやっちゅうのは分かるで」

 

一刀「止めてくれよ、人を全知全能の神みたいに言うな」

 

真桜「そこまでいかんでも、それに限りなく近いんやないか?」

 

一刀「俺にだって、分からない事や知らない事なんていくらでもあるさ・・・・・俺もまだまだ勉強不足だな」

 

真桜「んなアホな、万能大魔王の一刀はんでも勉強不足なんかいな・・・・・そんじゃあ、何時になったら勉強は終わるんや?」

 

一刀「生涯、勉強は終わらない・・・・・日々、これ精進なりだ」

 

真桜「・・・・・・・・・・」

 

この一刀の前向きな向上心は少しでも見習うべきだと、真桜は感じた

 

一刀「それとな真桜、今俺が言った事だけど、頼むからこれを戦争に利用しないでくれ」

 

真桜「へ?なんや、いきなり?」

 

一刀「さっきの話の中にもあったんだけど、こういった物理的な学問って言うのは戦争に利用されがちなんだ・・・・・もし、今言った事が戦争に利用される事になってしまったら、遠い未来に未曾有の大戦争が起こってしまう、それこそ夥しい死体の山が積み上げられてしまう事になってしまうんだ・・・・・だから真桜、約束してくれ、この事は真桜と俺だけの秘密にすると!生涯他人に打ち明けないと!・・・・・頼む」

 

真桜「・・・・・・・・・・」

 

深々と頭を下げてくる一刀の体は震えていた

 

これ程の人物がこんなにも切実に訴えてくると言う事は、よほどの事であると真桜も感付いていた

 

真桜「・・・・・分かったで、一刀はん、誰にも言わんわ」

 

一刀「っ!・・・・・ありがとう、ありがとう!」

 

真桜「うわわわ、あ、あかん!あかんて、一刀はん!///////////」

 

いきなり思い切り抱き締められて、慌てふためく真桜

 

只でさえ大きく、おまけにビキニ一枚羽織っただけの胸は否応無く押し付けられ形を変えてしまう

 

だが

 

ぎゅううううううう

 

真桜「(あ、あったかいわぁ)////////」

 

これまで、異性にこのように抱き締められたことが無かったこともあるが、それ以上に暖かい包容感と幸福感に酔い、自然と抱き締め返してしまう

 

一刀「・・・・・それで真桜、忙しいところ悪いんだけどな、俺からもいくつか注文したい事があるんだ」

 

話が重くなってしまったが、そもそもここにはその為に来たのだ

 

真桜「な、なんや?大将の皿もあるし、そっちを優先させなあかんけど」

 

一刀「いや、設計図はもう出来ているからな、後は真桜の腕だけだ」

 

そして、一刀は数枚の紙を真桜に差し出したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ふっ!しっ!はああああああああ」

 

凪「ふっ!しっ!はああああああああ」

 

梨晏「おお〜〜、ほとんど同じになって来たね〜〜」

 

華雄「うむ、息使いや細かい動作も似て来たな」

 

現在、闘技場にて凪が一刀に稽古を付けてもらっていた

 

それは北郷流の型の稽古で一刀の後ろで凪が一刀の動きを真似る物だった

 

その様子を梨晏と華雄が見学していた

 

一刀「よし、今回の稽古はこれでお終い」

 

凪「はぁ、はぁ・・・・・はい、ご指導ありがとうございました!」

 

1時間近い型稽古を終え、二人は休息に入る

 

手拭で全身の汗を拭きとる凪に対して、一刀は息一つ乱さず汗一つかいていなかった

 

凪「ふぅ・・・・・まだ一刀様には敵いませんね」

 

一刀「まだまだ無駄な動きがある証拠だな、体力の方はなかなかだからこれからは合理的に動く事を意識するんだな」

 

凪「はい、分かりました♪」

 

梨晏「・・・・・ねえ、一刀って、武術が嫌いなくせに、こういった稽古は欠かさずしているよね」

 

華雄「ああ、朝稽古もサボっている所など見た事が無い、武を毛嫌いしているのは虚言か?」

 

一刀「俺が前居た所で、ある有名な格闘家が言った言葉がある・・・・・心を空っぽにして、どんな形も形態も捨て、水のようになれ、と」

 

凪「水、ですか?」

 

一刀「ああ、例えば水を湯呑に注げば水は湯呑となるし、水を竹筒に注げば水は竹筒になるだろう、それと当時に水はゆっくり流れることも出来るし、激しく打つことも出来る」

 

梨晏「なるほど、変幻自在と言う事だね」

 

一刀「誤解しないでくれよ、この人が言っているのは、護身術とか相手の倒し方とか、そういうことを言っているんじゃない・・・・・むしろ、ある動きを通してどうやって自分を表現するか、ということなんだ」

 

華雄「表現、だと?」

 

一刀「つまり、格闘にのっとった人間の体を使った表現法なんだ」

 

一刀が尊敬する歴史の偉人の一人にブルース・リーが入っている

 

武術嫌いな一刀が北郷流を続けてきたのは、彼の影響が大きい

 

ブルース・リーは、武術が目指す理想をその生涯をかけて人々に伝えたのだから

 

凪「・・・・・一刀様、私にはその格闘家とやらの言っている意味がよく分かりません、武術と言うのはあくまで人を壊す為の物です」

 

梨晏「そうだよ、それじゃあ踊りと同じじゃん」

 

華雄「ああ、只の茶番としか思えん」

 

一刀「違うよ、この人が意図している事は、格闘を通じて、人を傷付けない精神や人を敬う心を養う事を言っているんだ」

 

かつてのドイツの詩人、ゲーテはこう言っていた、人間の働きにせよ自然の働きにせよ、我々が特に注目しなければならないのは、本来その意図である、と

 

これは文字通りあらゆる事に言える事である、仮に一つの詩や小説があったとして、それを読む読者は、作者が何を言わんとしているのか、その意図を汲み取らなければならないのだ

 

それをしようとしない限り、物事の本質は見えてこないのだから

 

ゲーテも小説家の一人であるが故に、読者に対する敬意を忘れてはいなかったし、その代わりに読者に対してして欲しい事を訴えかけていたのだ

 

ゲーテは只の詩人や小説家ではないし、ブルース・リーも只の映画スターや只の格闘家ではないのは分かるであろう

 

凪「・・・・・やはり、よく分かりません」

 

一刀「それが理解できない限り、凪は永遠に格闘の本質に辿り着けないぞ、それこそ後に戦場で死体の山を築くだけの殺戮者に成り果てるだけだ」

 

梨晏「一刀・・・・・それはしょうがない事だって・・・・・」

 

華雄「ああ、それは時代がそうさせているに過ぎん」

 

一刀「しょうがないこと!?時代がさせているだって!?それじゃあその言葉を殺した人々の肉親の前で言ってみろよ!」

 

梨晏「・・・・・・・・・・」

 

華雄「・・・・・・・・・・」

 

一刀「ほらみろ!自分自身に災難が降り掛かって来ると思うと途端に後ろ向きになる!俺はこの凪を含めた皆にそんな災難に合ってほしくないから言っているんだぞ!」

 

凪「・・・・・一刀様、言いたい事は何となく見えてきましたが、なんというか・・・・・一刀様の意図している事は、この時代では不釣り合いと言いますか・・・・・」

 

一刀「凪までそんな事を言うのか・・・・・何でみんな気付かないんだ、そんな考えだから何時まで経っても争い事は終わらないって事に・・・・・」

 

梨晏「まぁ、それは本当の事なんだろうけどさ・・・・・」

 

華雄「お主の理屈は分からんでもない、しかしお主の理屈は窮屈すぎる、そのような雁字搦めな理屈ばかりを並べていては、いずれ人は爆発するのは目に見えているぞ」

 

一刀「憂さ晴らしなら俺がその場を設けてやるさ、大勢の人々に迷惑を掛けるなんて、論外だ!」

 

ボクシングのリングなら用意してやるから、そこで殴り合いなりなんなりしていればいいのだ、強くなるついでにファイトマネーも入って一石二鳥である

 

全てを奪い去る戦争を起こすくらいなら、そちらの方が圧倒的にましであろう

 

一刀「俺は何度でも、分かってもらえるまで彼らの教えを伝え続ける、彼らが歩んできた道が間違っていなかった事を証明する為にもな!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

まともなんだけどもまともじゃない、これがこの三人の一刀に対する率直な評価であった

 

それを言い出してしまえば、自分達とて一刀と同じ類でしかないのであろうが

 

彼の理屈は痛いほどよく分かるが、状況がその理屈を通してくれるかどうかは別問題である

 

闘技場から去っていく一刀の背中を、三人は其々似た様な視線で打ち抜いたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拠点・燈、喜雨

 

 

 

 

喜雨「良い調子だね、皆頑張って」

 

一刀「うぅ〜〜ん、大分早くなったな」

 

一刀は、予ねてから喜雨と約束していた農業の現場まで足を運んでいた

 

二人の目の前には、つるはしを地面に突き立て、スコップで土を掘り返し、木製の一輪車で土を運ぶ兵隊達の姿があった

 

真桜「凄いもんやな、作ったウチらが言うのもなんやけど、想像以上やわ」

 

現場視察に来ていた真桜も目を皿のようにしていた

 

かつて一刀に依頼されて作ったもの、それがこの三つの道具である

 

一度真桜が制作し、その工程を自身の工作部隊に伝え、ある程度の生産を可能にしたので隊員全体に行き渡るようになったのだ

 

そのおかげで、以前から推し進めていた屯田作業が頗る捗っていた

 

喜雨「やっぱり、まずは治水からだね」

 

一刀「ああ、その為の工事を急がないとな」

 

確実に田畑に水を敷く為に、掘った溝には粘土を敷き詰めておいた、これで途中で土の中に吸収される事は殆ど無くなるだろう

 

流石にこの時代でコンクリートの側溝は作れないので、これで我慢するしかなかった

 

喜雨「幽州でも、このような画期的な工事をしているの?」

 

一刀「いや、流石にここまでの事は出来ていない、飛び抜けた技術力を持つ真桜が居るからこそ出来ているんだ」

 

喜雨「そんな事を、他の州でやってもいいの?」

 

一刀「俺の目標は、この大陸の人々が飢えずに済むようにする事だ、自分の州の人間だけが食っていけるようになったって、何も意味が無いんだ・・・・・いずれこのやり方を大陸全体に広めるつもりだ」

 

喜雨「・・・・・・・・・・」

 

自身の領地でさえ実施されていない事を他の領地で行うなど、正気ではないとこの時の喜雨は思ってしまったが

 

「陳登様♪」

 

喜雨「あ、皆さん」

 

呼ばれて振り向くと、そこには大勢の農民や百姓の姿があった

 

「陳登様のおかげで、こんなに田畑が広くなりました♪」

 

「おかげでこちらも分け前が増えます♪」

 

「ありがとうございます、ありがとうございます♪」

 

喜雨「ち、違うよ、それはここにいる北郷さんのおかげで・・・・・」

 

「おお、あなた様が噂の御遣い様ですか!!?」

 

一刀「いや、確かに俺は北郷一刀本人だけど、この道具を作ったのは李典だし、工事を仕切っているのは元龍だから、お礼は二人に言ってくれ」

 

「そうだったんですか、ありがとうございます陳登様、李典様♪」

 

真桜「え、あ!?いや、ウチは道具作っただけっちゅうか・・・・・」

 

「それでもこれだけ早く作ってもらって、良い事尽くしですよ、本当にありがとうございます♪」

 

「これはほんの心尽くしのお礼です、どうぞお納めください♪」

 

そこには荷車一杯の野菜と米があった

 

真桜「・・・・・ええんかいな、大したこともしとらんのに、こないに貰ってまって」

 

一刀「貰っておけよ、人の好意は素直に受け取っておくもんだ・・・・・ありがとうございます皆さん、こちらも速やかに工事を終わらせますから、もう暫くお待ちください」

 

喜雨「やっぱり、自分で田畑を耕して、種を撒いて、育てて、獲れた米や野菜を食べたら・・・・・それで心満たされない人はいないんだね」

 

一刀「当たり前さ、これが生きると言う事なんだからな・・・・・俺はあの人達の、あの笑顔が見たくてやっているのかもしれない」

 

喜雨「・・・・・北郷さん、僕の真名を受け取ってくれるかな、喜雨だよ」

 

一刀「知っているかもしれないけけど、真名が無いから北郷か一刀で呼んでくれ、喜雨」

 

喜雨「はい、一刀さん♪」

 

燈「あらまあ、喜雨が男の人に真名を預けるのって久しぶりね♪」

 

突然、喜雨の母親の燈が押しかけて来た

 

喜雨「・・・・・何しに来たの?」

 

燈「酷いわね、喜雨の仕事ぶりを見に来たのに、それはないんじゃないの?」

 

喜雨「それならそれでいいけど・・・・・華琳様の命令?」

 

燈「政務の一環よ、屯田の進捗状況とか、収穫高が知りたかったから」

 

喜雨「それなら見ての通り、一刀さんと真桜さんのおかげで、以前の何倍も早く進んでいるよ」

 

燈「そうなの?ありがとう真桜ちゃん♪」

 

真桜「いや、ウチは道具作っただけやから・・・・・道具を作る依頼出したんは一刀はんやし」

 

燈「そうなの、ありがとうございます、一刀様♪」

 

一刀「どういたしまして、燈」

 

喜雨「え!?母さん、一刀さんに真名を預けたの!?」

 

燈「ええ、一刀様がここに来て暫くしてね♪」

 

喜雨「そう、なんだ・・・・・」

 

てっきり自分の方が先だと思っていたので、少しだけ悔しい気持ちになった

 

一刀「それで燈、この荷車一杯の収穫物を納めて欲しいんだけど」

 

燈「まあまあ大量ね♪これなら華琳様もお喜びになるわ♪」

 

喜雨「それじゃあ一度戻ろうか、華琳様にも報告しないといけないし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「次だ!・・・・・次だ!・・・・・次だ!」

 

サラサラサラサラサラサラサラサラ!!!

 

ここは燈の執務室

 

ここで一刀が休みなく竹簡に筆を走らせていた

 

風「むぅ〜、これが両利きの利というものですか〜、とても真似出来ませんね〜・・・・・」

 

稟「おまけに間違いが殆ど無いと言うのが驚異的ですね」

 

麗春「これは一刀一人で私達と同じだけの仕事量に匹敵するな、恐れ入る♪」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

余りの政務の速さと正確性に、桂花は開いた口が塞がらなかった

 

燈「はいどうぞ、お茶ですよ、一刀様♪」

 

一刀「ああ、ありがとう」

 

燈が持って来たお盆の上に乗るお茶を一見もせず手に取り、口に運び、再び元の場所に戻し、作業を再開した

 

麗春「な!?おいおい、何時の間にお前達はそこまで親しくなったのだ!?」

 

燈「はい?」

 

風「そうですね〜、傍から見たら長年連れ添った夫婦みたいですよ〜」

 

稟「息がしっかり噛み合っていますね、そう見られてもおかしくありませんよ」

 

燈「それはそうですよ、なにせ私と一刀様は相思相愛の仲なんですから?////////」

 

一刀「は!?」

 

麗春「んな!!?一刀、私というものがありながら!!」

 

一刀「ちょっと待て!!一体何の話だ!!?」

 

燈「陳家にはね、女が親以外の殿方に真名を預ける時は必ず結婚しないといけないって家訓がありますの?///////」

 

一刀「な!!?おい、聞いてないぞ!!」

 

燈「あら、言ってなかったですか?まいいいわね?////////」

 

ムニュウウウウウン

 

一刀「い゛!!!??////////」

 

「!!!!???」

 

突然一刀の後ろに回り込んだ燈は、周りの人間の目などお構いなしにそのはみ出んばかりの豊満な胸の間に一刀の顔を挟み込んだ

 

燈「ほら、このおっぱいは一刀様の好きにしてくれていいんですよぉ?///////」

 

一刀「ちょっと、何するんだ、燈!!?////////」

 

風「おおう、見せ付けてくれますね〜///////」

 

稟「ああああ、燈殿が一刀殿に、ここここのような・・・・・ぷはぁっ!!!/////////」

 

桂花「ちょっと感心したらこれなの!!?やっぱりあんたなんて全身精液男で十分だわ!!」

 

麗春「燈ばかり狡いぞ!!私だって一刀の事を誰よりも思っているんだぞ〜!!」

 

ムニュウウウン

 

一刀「むぐあ〜〜!!!??////////」

 

燈に続いて麗春も自らの乳房を一刀の顔に押し付けてくる

 

競い合うように二人は一刀にその魅惑のボディを密着させてくる

 

そんなハチャメチャな状況下で部屋の扉が開く

 

喜雨「・・・・・何、これ」

 

風「あ、喜雨ちゃん、ただいまお兄さんが後宮真っ最中なもんで〜」

 

一刀「おいいい、状況をややこしくするなーー!!!//////////」

 

麗春「喜雨!!お前の家には異性と真名を預けると結婚しなければならないという家訓があるのは本当か!!?」

 

喜雨「・・・・・もしかして、母さんが言ったんですか?」

 

麗春「その通りだ!!そんなはた迷惑な家訓を作る家など、取り潰しだ!!」

 

喜雨「はぁ〜〜、また適当な事を言って・・・・・」

 

呆れたように俯き、再び顔を上げた

 

喜雨「安心して皆、そんな家訓は陳家にはないよ」

 

燈「あ〜〜んもう、なんでバラしちゃうの〜?」

 

喜雨「母さんはもっと後先考えてよ、そんな嘘すぐにバレるんだから」

 

燈「喜雨は正直過ぎよ、世の中というものは賢くなくちゃ渡っていけないのよ」

 

喜雨「それは否定しないけど、それを発揮するのは今じゃないでしょ、使い所を誤らないで」

 

燈「むぅ、はいはい・・・・・」

 

不貞腐れたように、燈は部屋を退出していった

 

喜雨「一刀さん、母さんがご迷惑をお掛けしてすみませんでした」

 

一刀「い、いや・・・・・喜雨が来てくれて助かった・・・・・」

 

そして、今の精神的ダメージが効いたのか、当初のスピードは落ちたものの、執務を執行していくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風「お疲れ様です〜、お兄さん〜」

 

稟「いやはや、一刀殿が居ると政務が捗りますね」

 

気が付けば、もう外は夜になり始めていた

 

麗春「なぁ一刀ぉ、本当に明日行ってしまうのかぁ〜?」

 

一刀「ああ、何時までも一か所には居られないからな」

 

風「今度は何処に行かれるおつもりですか〜?」

 

一刀「それは企業秘密だ・・・・・けれど、最大の難所と言う事だけは言っておく」

 

「・・・・・・・・・・」

 

この言葉で、否が応でも想像出来てしまう三人だった

 

風「それではお休みなさいです〜」

 

稟「お休みなさいませ、一刀殿」

 

麗春「せめて最後くらいは一夜を共に過ごそう、一刀!」

 

一刀「駄目に決まってるだろうが!!お休み!!」

 

そして、一刀は自身の為に用意された部屋に入り、内側から鍵を閉めた

 

一刀「・・・・・よし、これで誰も入ってこれないだろう」

 

フランチェスカの制服を椅子に掛け、一刀は寝台に大の字に横たわった

 

一刀「(明日ここを離れる、次に向かうのは、あそこだ・・・・・)」

 

次に目指す所を想像しどう交渉するかシミュレーションをしながら、一刀は瞼を閉じていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「(ん、なんだ?)」

 

瞼を閉じて暫くして、ノンレム睡眠に入る一歩手前で違和感を感じる

 

具体的に言うと、下半身にだ

 

虚ろな瞼を開き下を確認すると

 

一刀「んなっ!!?/////////」

 

目を開けると、そこには自身の服を脱がそうとしている燈がいた

 

既にズボンは脱がされ、今まさにトランクスに燈は手をかけようとしていた

 

一刀「な、何をしているんだ、燈!!?////////」

 

燈「ああん、起きちゃったんですか?そのまま寝ていればよろしかったのに♪」

 

一刀「ど、どうやって入って来たんだ!!?////////」

 

確かに扉には鍵をかけたはずである、念の為にピッキングなどを防止する為にドアノブには氣を注ぎ込み完全固定もした

 

入るには扉を壊すくらいしかないが、そのような痕跡は一切ない

 

燈「うふふふ、そこの戸棚の中にずっと隠れていたんですよぉ〜?////////」

 

一刀「なん、だと!!?///////」

 

という事は、この計画は燈が執務室を出た直後から実行に移されていたと言う事である

 

かつて幽州で星に部屋で襲われて以来そういった事は無かったので完全に油断していた

 

執務に疲れていた事もあって、燈の気配に気付けなかった事も大きい

 

燈「逃がしませんよぉ〜?////////」

 

一刀「お、おい!!////////」

 

逃げられない様に馬乗りで跨ってくる、しかもその体はとても言葉にできないベビードールで包まれていて、大事な所が完全に見えてしまっている

 

完全に男を誘惑し、襲われる気満々である

 

一刀「一体どういう事なんだ!?どうしてこんな事をするんだ!?///////」

 

燈「そんなこと決まってますよ〜、一刀様は幽州の宰相様ですし、漢王朝にも顔が効き、帝とも親しいですし、今のうちに唾を付けとこうと思いまして?//////」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

ようするに、自分自身を慕ってくれているのではなく、自分が持っている地位や権力を見ているのである

 

彼女が、かつては沛郡の相であって、自らの判断で華琳の傘下に入ったことは一刀も知っていた

 

そんな彼女からしたら、こんな権謀術数で沛郡を運営し守護をするなど当たり前なことだったのであろう

 

燈の中に潜む腹黒い魔性、そしてそうせざるを得なかった身上を垣間見て、一刀も気を落としていく

 

まさに女狐の如くであるが、それでも目の前に居るのはなかなかお目にかかれない美女である事には変わりない

 

燈「ほぉ〜ら、女にここまで迫られたら、やる事は決まっていますでしょう、えい?///////」

 

ムニュウウ

 

一刀「ちょっ!!?////////」

 

自ら一刀の手を掴み、自らの胸へ導く

 

そのボリューム満点のミルクタンクは想像以上に柔らかく、指が沈み込みいやらしく形を変えていく

 

只でさえ執務室で燈と麗春に迫られ、募っていた煩悩は暴走寸前だった

 

燈「うふふ、いいのよ一刀様、私の事を好きにし〜〜て??////////」

 

一刀「ぐう、うううう!/////////」

 

これまで経験した事の無い色気に翻弄され、自然ともう片方の手が、もう片方の胸に吸い寄せられるように近付いていく

 

ムニュウウウウウ

 

燈「ああん??そう、その調子です、このまま朝まで燃え上がりましょう???/////////」

 

一刀「うぐうう・・・・・と、燈!!////////」

 

グニュグニュグニュグニュ!!!

 

燈「あん、あああああん????/////////」

 

ミルクタンクを掴む手が荒々しく動き出し滅茶苦茶に揉みしだきだす

 

理性が崩壊する寸前まで追い込まれ、長いこと守ってきた純潔もとうとう散ってしまうと覚悟してしまった

 

その時

 

喜雨「母さん、一刀さん・・・・・」

 

燈「あら、喜雨♪」

 

一刀「んなあ!!?/////////」

 

いきなり窓から喜雨が顔を覘かせる

 

そして、喜雨は窓から部屋に侵入しゆっくりとこちらに近付いてくる

 

喜雨「・・・・・・・・・・」

 

いつも通りの無表情のままだが、それがかえって怖い

 

一刀「喜雨!!ま、待て、これはその!!////////」

 

今日真名を預かったばかりなのに、自分の母親と乳繰り合っている姿を見れば誰だって怒り心頭になるのは当たり前である

 

一体どんな罵詈雑言の嵐が吹き荒れるかと思うと、恐ろしくて体中から冷や汗が噴き出す

 

だが

 

喜雨「はぁ〜〜・・・・・母さん、またやったね」

 

燈「んもぉ〜〜、これからが良い所だったのにぃ〜〜」

 

一刀「あ、え?・・・・・」

 

てっきり喜雨の雷が落ちるかと思われたが、微妙な空気に一刀は鳩が豆鉄砲を喰らった顔になる

 

喜雨「ごめんなさい一刀さん、また迷惑を掛けてしまって・・・・・ほら、何時までも跨ってないで、はしたないよ」

 

燈「ああん、どうしてぇ?喜雨だって一刀様の事が好きなんじゃないのぉ〜?」

 

喜雨「好き嫌いの問題じゃないの、部屋に戻ってこないから、心配になって来てみたら案の定だよ」

 

想いっきり呆れた表情で、自らの母親の耳を摘み一刀から引き剥がす

 

燈「痛い痛い痛い!分かったから、自分で歩くから、引っ張らないでぇ〜〜!」

 

喜雨「またご迷惑をお掛けして本当にすみませんでした一刀さん、お休みなさい」

 

燈「お休みなさいぃ〜〜、一刀様ぁ〜〜〜!」

 

そして、親子珍道中は去っていった

 

一刀「(お休みなさいじゃねえよ!!!)」

 

助けてくれたのには感謝しているが、あれだけの色気で迫られて途中で止められては理性がどうにかなってしまいそうである

 

ムラムラ感を打ち消すべく、一刀はその場で腕立て1000回、腹筋1000回に打ち込むのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、翌朝

 

 

 

麗春「一刀ぉ〜〜、行かないでくれぇ〜〜!」

 

一刀「おいおい、今生の別れって訳じゃないのに、そこまで大泣きする事ないだろう!?」

 

桂花「今生の別れで良いわよ、全身精液男」

 

季衣「兄ちゃん、桂花の事なんて気にしないで、いつでも来てね♪」

 

流琉「はい、待ってます♪」

 

凪「またご指導ご鞭撻の程をよろしくお願いします」

 

沙和「待ってるの〜、一刀さん〜♪」

 

真桜「またウチの発明に付き合うて〜な♪」

 

春蘭「また来い!!そして今度こそ私が勝つ!!」

 

秋蘭「すまないな北郷、どうやら姉者は北郷を倒す事が生きがいになってしまったようだ、付き合ってやってくれ」

 

風「どうか無理はなさらないで下さいね〜」

 

稟「道中お気を付けて」

 

燈「行ってしまうのぉ〜、寂しいわねぇ〜・・・・・」

 

喜雨「大丈夫、また会えるよ」

 

綾香「お元気で、一刀君」

 

華琳「一刀、ここ居る間、色々と手を貸してくれたみたいね・・・・・正直助かったわ、礼を言わせてもらうわよ」

 

一刀「いいよ、少なからず同盟に調印をしてくれたことの方が重要だからな」

 

今回、陳留と結んだ同盟内容は、これまでで一番陳腐なものだったが、これからも赴き粘り強く交渉していくつもりだった

 

一刀「じゃあな、皆・・・・・俺はあの黄巾党の惨劇を、この国の歴史上最後の流血にしてみせる」

 

華琳「はぁ〜〜、結局最後まで変わらないのね・・・・・もういいわ、そこまで言うなら最後まで好きになさい、どんな目にあったとしても私は骨なんて拾わないわよ」

 

一刀「大丈夫だ、自分のケツは自分で拭く、北郷家の家訓だ」

 

梨晏「またね〜♪」

 

華雄「世話になった」

 

そして、一刀は梨晏と華雄と共に再び旅路を歩み出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華雄「で、次は何処に行くのだ?」

 

一刀「洛陽だ」

 

梨晏「うわ、とうとう来たか、悪の巣窟・・・・・」

 

一刀「ああ、俺が目標とするものの最大の要所であり障害だ・・・・・」

 

華雄「確かにな・・・・・言っておくが、我らが想像している以上に生温い所ではないぞ」

 

一刀「分かっている、だから今斬り込むんだ」

 

国全体を人体に例えるなら、政の中枢を司る洛陽は脳、その内に蔓延る悪習はまさに脳腫瘍と言えよう

 

今まさに、その病根にメスを入れんが為に赴く

 

これまでの同盟締結は、その布石、予行演習とも言える

 

いよいよ最大の山場に乾坤一擲の気持ちで赴こうと、意気込んでいた

 

その時

 

???「彷徨う羽よ」

 

華雄「?・・・・・なんだ?」

 

梨晏「彷徨う羽?」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

声がした方向に一斉に振り向くと、そこには外套に身を包み、手に丸い水晶を持った人物がいた

 

???「天を名乗る者よ」

 

一刀「俺か?」

 

???「そうです、彷徨う羽よ」

 

華雄「おい!人をそのような訳の分からないもので呼ぶなど、無礼千万だぞ!」

 

一刀「別にいいよ、天だの羽だの、何で形容し例えられようと、俺は俺だ」

 

北斗からその人物の前に降り立ち、一刀は質問をぶつける

 

一刀「で、あんたは誰だ?その言葉使いだと、もう俺の事は知っているみたいだけど」

 

???「私が何者かは、些細な事です・・・・・彷徨う羽よ、引き返しなさい」

 

一刀「なんだって?」

 

???「ここより先に進めば、貴方に待っているのは果てしなく続く闇のみです」

 

一刀「闇のみだって?見当違いもいいところだな、むしろ俺はこの大陸に光を齎す為に行くんだ」

 

???「それは無駄な事、むしろ逆効果でしかないのです」

 

一刀「・・・・・どいつもこいつも、悲観的な事ばかり言いやがって、そんなに戦争がしたくて堪らないってか?」

 

???「それは手段にしか過ぎません、人が何をしようと大局に抗う事など出来ないのです」

 

一刀「その大局を正しい方向に持っていく為に、俺は行くんだ」

 

???「では、貴方にとって正しい事とは何ですか?」

 

一刀「決まっている・・・・・とこしえに渡る平和だ」

 

???「・・・・・彷徨う羽よ、貴方の体が何で出来ているか知っていますか?」

 

一刀「?・・・・・さぁね、きっとどこにでも転がってる鳥のフンなんだろうな」

 

???「彷徨う羽よ、貴方の魂が何で出来ているか知っていますか?」

 

一刀「さぁね、きっとどこにで転がっている綿埃なんだろうな」

 

梨晏「ちょっとちょっと一刀、それはいくらなんでも自分を安く見過ぎてない?」

 

華雄「ああ、自分の体や魂がそのような汚らしいもので出来ているなどと・・・・・」

 

???「その答は間違っていて合っています」

 

梨晏「合ってるの!!?」

 

華雄「間違っているのに合っていると言うのはどういう事だ!!?」

 

???「貴方の体はこの世の全てのものと繋がっていながら、貴方にしかなり得ない、貴方の魂はこの世の全てのものを含んでいながら、貴方でしか有り得ない、それはこの私も、そして誰しも」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

???「誰かが憎ければ、貴方は自分を憎んでいます、誰かを愛していれば、貴方は自分を愛しています」

 

一刀「・・・・・哲学的かつ宗教的な言動だけど・・・・・そうだな、その通りだよ・・・・・あんたの言いたい事はこういう事だろう、俺が感じている事はそのまま自分に帰って来る、人の歴史と言う大局に逆らえば、大やけどを負う、と」

 

???「その通りです」

 

一刀「ありがたい忠告だな・・・・・だけど、俺はもう覚悟を決めているんだ、大やけど上等、俺の身一つで人の歴史が正せるんなら、安いもんだ」

 

???「例えそれが、神罰に触れる事になったとしてもですか?」

 

一刀「そうであったとしてもだ」

 

???「・・・・・貴方は、自身が思う人々への感情と、人々が思う自身への感情を受け止めきれますか?」

 

一刀「そうだな、確かに重いものだよ・・・・・だけど、それも俺がこの国から戦争と言う厄介事を消し去れば、多少は軽くなると思うんだ・・・・・」

 

そして、北斗に再び跨り、一刀は重苦しく言葉を紡ぐ

 

一刀「いっそのこと、人には一切の感情が無く、誰にも何も感じないようになる・・・・・そうなれば、どれだけ幸せなんだろうな・・・・・」

 

その言葉を最後に、一刀は梨晏、華雄と共に北西へと歩を進めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「それは、この世界で何より不幸なことよ、北郷一刀」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも皆さん、前回の中途半端な更新から一か月ぶりの投稿となりました

 

その中途半端な更新でさえも、二か月ぶりと言う体たらくです

 

なぜにこんなに遅くなっているのかと言いますと、ここ最近執筆に向けるモチベーションがダダ下がりで、休みの日は無為に過ごす事が多くなってしまっているんです

 

只でさえ重い内容の阿修羅伝と鎮魂の修羅を執筆していくのはかなり神経を使うみたいで、テンションが右肩下がりなんです

 

なんとかして執筆速度を上げたいんですけど、ここまでモチベーションが上がらないと文字通り何も出来なくなってしまうんですよね

 

そこで皆さんにお願いがあります、コメント欄でも応援メッセージでもよろしいので何とかして自分のモチベーションを上げる応援コメントを送ってくれると嬉しいです

 

自分は割と単純なんで、そういったメッセージを読むだけでも励みになりますし、このTINAMIを見る度にそういったコメントがあると「早く書かなきゃ!」と言う気持ちが湧いてきますので

 

では、阿修羅伝ウルトラ焦らしタイム・・・・・待て!!!次回!!!

説明
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コメント
一刀「人には一切の感情が無く、誰にも何も感じないようになる・・・・・そうなれば、どれだけ幸せなんだろうな 自分はゲームでそれに似た世界を見ました。だけどその世界は誰も傷つかない世界ですが、愛もない世界です。主人公は気持ち悪いと吐き捨て、ある人はそんなのは人が生きる世界じゃないと否定しました。(戦記好きな視聴者)
更新お疲れ様です!毎回凄く楽しみにしているので頑張ってください。そろそろ阿修羅伝の方も読みたいですね(恋姫大好き)
h995さんへ、知らなかったのは自分の方でした、それと詳しい説明解説ありがとうございました(Seigou)
>因みに、刺又は捕縛用武具として江戸時代から使われていますし、後は火を消す為に大量の水が使えない時代においては主流である「燃えている家の周りの建物を引き倒す事で延焼を防止して消火する」際の家屋破壊用の器具としても使えます。(h995)
>現代の日本警察が使っている先端が半月刃の形をした木の棒 古流武術を修めた日本人の一刀が「刺又(さすまた)」の名称を知らないとは思えないのですが。(h995)
おーい、平行世界でそれやって大切な娘泣かしたんだぞおまえさん・・・いえいえーこっちは待つ身なのでその気になれば一年待つなど造作もない!(未奈兎)
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