サバイバルゲーム決勝:紫苑+桔梗編 |
スクリュー小蓮と3人の援護射撃から、
秋蘭は逃げ場を得られずただ飛んでくる小蓮を待つ。
だが、彼女は決して諦めているわけではない。
小蓮の飛来中は4人の攻撃を捌かなければならないが、
最後の瞬間、小蓮の攻撃が自分に当たるその時だけは、
援護射撃が止み、小蓮と一対一の状況になる。
狙うとしたらその瞬間しかない。
やがてその時が訪れ、援護射撃が止む。
小蓮は、外し様のない近距離から矢を放つ。が…
驚くことに、秋蘭はそれを身体を思いっきり捻ることで避け、
捻るときの勢いそのまま、回転しながら跳び上がる。
秋蘭の予想外の行動に驚きながらも、小蓮は止まることができず、
ならばせめてと矢を手に持つ。
空中で2人は交差し、すれ違い、着地する。
着地した二人の体には、矢が刺さっていた。
「も〜…往生際が悪いんだから〜…」
「ただ討たれるのを待つくらいなら、刺し違えることを選ぶさ…」
「ブー…あ〜ぁ、一刀君のお世話、したかったな〜…」
「私も…だ」
言いながら2人は倒れる。これで残り三人…
「これで…後は私達三人だけね」
「ああ、それも酒豪、巨乳、年長将と同じ特徴が揃った三人がの」
「おぉ、そう言えば!?…ならば我らの中で誰が最強か、ここで明らかにしようか?」
「「同感よ(じゃ)」」
「でも…弓のうでは皆互角、恐らくこれでは勝負はつかないでしょう」
「ならば、弓を用いずに勝負しようではないか」
言いながら祭は弓を下ろし、紫苑と桔梗もそれに続いて弓を下ろす。
そして矢を両手に持ち構える。
「「「参る!!」」」
叫ぶと共に、三人はぶつかり合う。
そこからは体術の応酬。
その光景は弓兵の戦いとは絶対に思えないほどに熱く激しいもの。
見るもの全てを二重の意味で興奮させるほどに…
一撃一動、全ての攻撃は力強く、動くたびにタユンと揺れる…
動きを合わせて一人を狙い、時には逆に狙われ、
攻撃を受け流し、回避するために自然と動作が大きくなり、その度にバインと揺れる…
距離をとるために飛び退き、再び飛び込むたびにポユォンと揺れる…
相手の動きを止めるべく、そこに挟み込み、
挟まれた方も、そこから抜け出るために自然と力が強くなり、その度にボインと揺れる…
矢が尽きたと見せかけて、そこに挟み込んで、
隠し持っていた矢を抜き放つたびにプルンと揺れる…
……何が揺れているのかはお分かりになるだろう…
と言うか、戦闘を見ろ!スイカばっかり見てるんじゃない!!
三人の取っ組み合いは数十分にも及び、やっと終わりが来る。
「そぉれい!!」
桔梗の腕を絡め取った祭は、渾身の力を込めて紫苑に向けて投げ飛ばす。
紫苑はとっさに桔梗の身を抱きとめるが、それが最大の隙となった。
身動きが取れない二人に向かって祭は駆ける。
もう後一歩で祭が持つ矢が刺さる所で、紫苑は壁を蹴る。
自分の後ろで何をしようとしているのかを察した桔梗は腕をあげながらしゃがみ込む。
壁蹴りの跳躍と、桔梗の腕を支えに紫苑は人一倍高く跳ぶ。
祭は2人が避けるならば横に避けるものと予想していた。
それならば、どちらか片方を追うように攻撃すれば、いずれかを倒すことが出来る。
だが、2人は祭の予想を裏切って上下に避けた。
流石にこのように避けるとは予想していなかった祭は、勢いを殺すことが出来ず、そのまま攻撃。
瞬前まで二人がいた場所に攻撃して、見事に空振って隙が出来た祭に向かって、
上から紫苑が、下から桔梗が同時に矢を突き出す。
狙い違わず、避ける間もなく、祭の身体に矢が刺さる。
「…っく、やはり…友は裏切れんか…」
三つ巴になりながらも、最後には手を取り合って連携してきた二人を評価し、祭は倒れる。
これで残り2人…
最後に残った蜀の二人。
本当ならば、決着をつけて勝った方が一刀との同伴権を得る所だが…
「…貴方の勝ちよ、桔梗」
「…どういうことだ、紫苑?」
桔梗の問いに答えるべく、紫苑は矢を見せる。
その矢には矢じりがなかった。
「本当は残しておくつもりだったのだけど、
貴方が投げ飛ばされてきて動揺しちゃってね…
力を加減することが出来なくて、最後の矢が使い物にならなくなってしまったのよ。
勝敗をつける矢がない以上、桔梗…貴方の勝ちよ」
言いながら矢を捨てる。少々悔しそうに言いつつも、その表情は晴れやかだった。
お互いに全力でぶつかり合った結果、親友が勝利した。
本当ならば自分が祭中一刀と一緒にいたかったが、彼女ならば…
親友である桔梗ならば譲っても悔しくはないとその表情は語っていた。
んが…
「っふ…何を出だすかと思えば」
「え?」
「戦わずして得た勝利でわしが喜ぶと思うか紫苑。それにな…」
言いながら取り出し見せてくる矢には、紫苑同様矢じりがなかった。
「こちらも先の一撃を加減できなんでな、矢を尽きてしまったのよ」
「…そうだったの」
「あぁ。これでは勝敗を付けられないわけだが…紫苑。
そもそもわしらの間で勝敗をつける必要はあるのか?」
「どういうこと?」
「わしら2人は璃々を娘とし、お館様を夫としておる」
「ええ、そうね」
「母親が我が子と共に祭を過ごすのは当然のこと。
ならばこの勝負、突けた所で意味はなかろう?」
「そう…よね。例えここでどちらが勝とうと、
祭中ずっと一緒にいることは変わらないのよね」
「ああ。それでは早く報告を済ませて、わしらの息子と娘の下へ戻ろうか」
「ええ。急ぎましょう」
2人は肩を並べて歩き出す。
一刀、璃々、紫苑、桔梗。この四人で過ごす祭の日々に、期待で胸を膨らませながら…
サバゲー:紫苑+桔梗変編いかがでしたでしょうか?
苦手な戦闘描写をある一部に視点を集中させることで回避する…
実際この三人が取っ組み合いをしてたら皆さんはどこに視線を集中させますかねww
で、結局2人が同列優勝と言う形で終わってしまいましたが、どうでしたか?
シリーズ開始当初は全員単独で頑張ろうとしてましたが、
ゲーム本編でコンビのルートだったからか、
この2人に関しては揃っていたほうがねたが浮かびやすかったので、
急遽こういう形のルートになりました。
紫苑、もしくは桔梗単独のルートを期待していた方々スイマセン。
この他にも、ゲーム本編でコンビやトリオのルートだった人たちは、
基本的にはこの作品でも一緒に出てきます。
例外は蓮華と思春、袁召三人組と白蓮くらいですかね…
重ね重ね単独を期待していた方々、スイマセン。
さて、次回はいよいよこの2人のルートになるわけですが…
予告します…半オリキャラが登場します!!
何故”半”なのかは読んでからのお楽しみです。
「我輩はロリコンである!」と断言する方は、
もしかしたらダメかもしれません…と言っておきます。
ネタはいくつか浮かんでいますが、まだまだ完成には至っていないのに、
9月は、現在通っている専門校の特色で一ヶ月テスト祭…
うれしくねー!執筆がー!!更新がー!!!たーすーけーてー!!!
…と一頻り絶望した所で今回はお別れ…
それではまた次回!!
説明 | ||
長らくお待たせしました。 軍師共通ルートをまたいでやっとこさ紫苑+桔梗ルートの、 サバイバルゲームの話を投稿できます。 ではどうぞ。 |
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コメント | ||
なんて凄い戦いの空間w(ブックマン) 紫苑!紫苑!!紫苑!!! yhaaaahha!!!御待ちしておりました!!(雪蓮の虜) 剣で敵を防ぐ弓兵もいる。これに懲りたら、肩書きだけで敵を判断しないことだ by赤い弓兵w(デルタ) 伏宮真華さん おお、あの組み合わせの魅力について賛同してくださいますか。 自分はロリ・ショタコンではありませんよ?ショタコンの反応を示す武将達が好きなんですよww(MiTi) F905iさん 果たして暴走するのはマミー'sか…一刀か…(MiTi) タンデムさん、munimuniさん、ななやさん くぉら!そんなにスイカばっかり見るんじゃない!!戦闘を見…あっ、今ポロリが!?(MiTi) 紫苑・桔梗( 璃々)は揃って出てこその魅力がありますからね。 跡ここに居る人物は(作者を含め)、「ロリコンでありショタコンでもある」が正しいはz。・゚・(Д`(⊂(゚Д゚ つ⌒(伏宮真華) 乳祭り開催中ですかw(ななや) 乳!、チチ!!、ちち!!!、chichi!! な戦いですね!!!!(タンデム) |
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