天の御使いと守護者〜16話〜 |
―――Side 狂骨―――
狂骨「(・・・無手でも、刀と同程度・・・なら、こっちが不利か?)」
そう考えると、狂骨は、刀を鞘に戻し背中にまわした
左慈「・・・どういうつもりだ?」
その行動に左慈が疑問を持つが―――
狂骨「別に?」
狂骨の掌打で黙らされた
左慈「くそがぁ!」
―――Side 一刀―――
曹操を救出した一刀たちは、すぐに戦闘をやめさせようとしていた
一刀「戦闘をやめろぉ!」
しかし、その声は小さくこの戦場には響かない だが―――
華琳「やめなさい!」
目を覚ました華琳の一喝で魏の兵の動きが止まった
一刀「(さすが、曹操ってところかな・・・)」
華琳「双方、武器を納めなさい!」
そしてこちらの戦闘は終わった
星「・・・」
しかし、星はいやな予感を感じていた
―――Side 狂骨―――
狂骨と左慈の戦いは熾烈を極めていた 体術が優れている左慈と全ての状況を武器にする狂骨 両者の力量は拮抗していたのだ だが―――
狂骨「何!?」
左慈「もらったぁ!」
それは、拮抗していたから起こった偶然だった 左慈の貫手を受け流そうとしていた狂骨は、受け流しきれずに胸を貫かれた
狂骨「ガハッ!」
左慈「死ねぇ!」
左慈の貫手が迫る ここで死ぬわけにはいかないと体を動かそうとするが動かない 左慈の腕がゆっくりと迫ってくる―――
星「ガッ!」
―――はずだった
左慈「なに!?」
狂骨「星・・・星―――!」
しかし、前に立ちふさがった星の体を貫いた事により狂骨に届く事はなかった
狂骨「GAAAAAAAAA!!!」
それは、咆哮だった その咆哮と共に狂骨は頭にある一つの事を実行した『目の前の左慈をコロス』ことを
左慈「グッ・・・ちい!」
左慈は狂骨の連撃を防ぎきれず、距離をとり撤退した
狂骨「くそがぁ!」
狂骨は、叫ぶが左慈はもういない それよりも、星のところへ向かう
狂骨「星!星!しっかりしろ!」
星「・・・ご無事、でしたか・・・よかった」
口から血を流し、消え入りそうな声でそう呟く星
狂骨「何故・・・」
星「さあ・・・?気がついたら、こうしていました・・・」
狂骨は星を助けたい 刑天なら、水をポーションなりに変化させる事ができたかもしれない だが、自分にはどうすることもできない
狂骨「(どうすれば・・・ん?)」
そして、気づく 星の腰に下げている袋から仙桃が見えている事を―――
狂骨「星・・・俺はお前を人の道から外れさせる 恨んでくれて構わん・・・だが、お前に生きて欲しいんだ」
星「フフッ・・・そこまで言われれば・・・うなずくしかありませんな・・・なら、あなたの隣にいさせてもらいますぞ?」
そういう星がとても綺麗に見えた
狂骨「ああ・・・」
そして、仙桃を食べさせ星は一命を取り留めた
―――Side 呉―――
美蓮「なんで邪魔するのかしら?せっかく、愛しい娘たちと話していたのに」
刑天「ふん・・・いい加減にしろよ?人形 それ以上孫堅を汚さないほうがいいぞ?」
刑天は、美蓮と戦っていた 後ろにいる、孫呉の兵はショックが大きいのかただ、見ているだけ 反魂で蘇った兵たちは、刑天が投げた黄燐弾や濃硫酸で殺していった 今残っているのは、美蓮と数人の白装束たちである
刑天「(おそらく、骨の一部を依り代にして孫堅のキョンシーを作り上げた、か?悪趣味な事だ)」
蓮華「母様・・・」
呆然と見ているのは、雪蓮たち姉妹と祭だった
冥琳「しっかりしろ!雪蓮!あれは、美蓮様ではない!」
雪蓮「でも・・・」
いつもの勝気な様相は鳴りを潜め気弱な雪蓮が出てきている 他の三人も同様だ
刑天「(なるほど?これが目的か・・・)」
刑天は、于吉の策を『死んだはずの美蓮を敵として登場させ、ひるんだ隙に殺す』というものと推測した 人なら、死んだとはいえ親しい人間が敵として攻撃してくれば戦う気力を失うだろう
刑天「ふう・・・」
美蓮「どうしたのかしら?」
刑天「別に・・・この茶番を終わらせようと思ってな」
美蓮「?っ!」
何を言っているのか分からなかったが突然、刑天の纏う空気が一変した
刑天「孫文台・・・悪いが・・・『喰わせてもらう』・・・餓虎よ 目の前の死者を喰らえ」
刑天の持つ処刑刀『餓虎』その能力は『斬った相手の命を喰らうこと』つまり、餓虎に斬られれば例え、神仙でも死ぬのだ だが、刑天はこの力をあまり使わない 見境なしに使えば、バランスが崩れる事を理解しているから だから、絶体絶命の危機もしくは、『とてつもなくいらついたとき』しか使わない
雪蓮「何する気!?」
刑天が何かしようとするのを止めようとする雪蓮たち
刑天「貴様らの夢はなんだ?」
蓮華「え?」
刑天「貴様らの夢は、孫呉の名を轟かすことではないのか?なら、目の前にいる孫文台は何だ?敵だろう?なら踏み潰せ」
小蓮「で、でも!」
刑天「甘えるな!では、貴様らが知る孫文台という女はこういう女か!?」
祭「・・・」
刑天「お前らの気持ちも分からんでもない・・・だが、死者は蘇らない 目の前にいるこの女は偽者・・・お前たちの母親であり、親友でもある孫文台を汚す存在だ!」
雪蓮「あなた・・・」
美蓮「何を言っているのか・・・ん?」
突然、美蓮が苦しみだした
刑天「ほう?奇跡か・・・生前の記憶が蘇ったか?」
美蓮「・・・そのようね・・・」
そういう、美蓮は先ほどとは違い確かに光を瞳に宿していた
美蓮「迷惑かけたわね・・・こいつ等、一緒に倒してくれるかしら?」
刑天「いいだろう・・・ちょうど、数も増えた事だしな?」
策の失敗を悟ったのか、白装束の連中が増えていた そして―――
美蓮「雪蓮!蓮華!小蓮!祭!そして、新しい孫呉の兵よ!進めぇ!」
突然の号令に、全員が驚くが数秒後
全員「「「「応!!」」」」
そして、白装束を駆逐していると―――
刑天「どこに行く?」
于吉「ちっ!あなたがいた事を忘れていました・・・私の負け、ですか」
逃げようとしていた于吉を見つけた刑天
于吉「ここは退きます・・・しかし、もう終焉へのカウントダウンは始まっているのですよ」
刑天「だが、北郷がいれば回避できる・・・全てが、お前らの思い通りに行くと思うな?」
苦虫を噛み潰したような顔をして于吉は消えた そして―――
美蓮「刑天、だったかしら?お願いできる?」
呉の兵と話をしていた美蓮がその言葉を口にした
小蓮「母様?」
美蓮「私は、すでに死んでいるのよ・・・だから、ここにはいられないの」
その言葉に愕然とする面々
美蓮「・・・孫呉の兵よ!私は、死んだ!しかし、私の思いはお前たちと共にある!だから、進め!」
涙を流しながらそう叫んだ美蓮の言葉は確かに、雪蓮たちの心に響いていた
美蓮「・・・これ以上は、未練が残るわ・・・お願い」
刑天「了解した・・・安らかに眠れ・・・孫文台」
そして、餓虎に斬られ美蓮の体は消え、そこには頭蓋骨のみが残った
刑天「さて・・・どうする?」
雪蓮「とりあずは、あなた達の話を聞くわ・・・蜀に向かいましょう」
刑天「では、案内しよう」
こうして、二つの大戦は終結した しかし、破滅の足音は確かに大きくなっていた
徹夜で完成させたのですが・・・結構カオスですね〜^^;
とりあえず、閑話を2、3話ぐらい挟んで終わりですかね・・・
なので、次をどうしましょうと悩んでいるしだいです
とりあえず、次の外史はこのように考えています
1.狂骨が魏、刑天が呉、一刀が蜀
2.三人とも魏か、呉に行く
3.三人で新興勢力
4.狂骨と妄想から生まれた一美ちゃんが魏、刑天が呉
・・・4は〜・・・どうなんでしょ?^^;
とりあえず、いろいろな意見をもらえたら嬉しいですw
説明 | ||
前回の投稿から徹夜で書いて完成しました さて、どうなることか^^; |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2622 | 2133 | 30 |
コメント | ||
キョンシーか、懐かしいな〜♪(ブックマン) 1(北斗七星) 一刀もチートにして3でお願いします!!!!(リシャール) 3でそのあとに1かな(ルーデル) 3で袁招√だな ( ´∀`)b (cheat) 3です!(cielo spada) 3でお願いしたい!(キラ・リョウ) 3がいいですねw(COMBAT02) ズ、バ、リ、3!!!!!お願いします!orz 次作期待 P.S 3に決まれば凄い国になる事間違いなし。ただ、袁紹よりも一刀を(若しくは狂骨を)王に某国「律」みたいな物を作る方鋼で(クォーツ) 3人で袁招√を!袁は将が少ないし弱いからコレでバランスが取れると思うんです。(ヒトヤ) 3あたりを見てみたいですね^^;(pukochi) |
||
タグ | ||
恋姫無双 真・恋姫無双 | ||
鴉丸さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |