天の御使いと守護者〜17話〜 |
外史終結編〜前編〜
―――泰山―――
左慈「くそ!・・・あいつらぁ!」
于吉「・・・」
左慈たちは、自分たちの策の失敗を悔いていた まさか、この策が破られるとは思っていなかったからだ
左慈「もうすぐ奴らが来る・・・最後のチャンスか・・・」
于吉「やるしかありませんね・・・」
打つ手を無くした二人は、とにかくいずれ来るであろう北郷軍に対処するため動き出した
―――Side 蜀―――
最後の戦いに向かう前に、宴会をしようということになりその準備にほとんどの将が追われていた
狂骨「いいのか?お前は、まだ神仙ではないぞ?」
刑天「ああ・・・俺らとは違い、普通の人間だ」
一刀「それでも、だ」
男たちは、一つの策を講じていた それは、自分たちを慕ってくれている将を、仲間となってくれた魏や呉の将を裏切る事になると分かっている しかし、それでも―――
狂骨「雛里たちは、太公望が後で連れてくると言っていた」
刑天「なら、やる事は・・・」
一刀「行くぞ?」
そういって、男たちは頷きあった
一刀「じゃあ・・・最後の戦だけど・・・頑張ろう!乾杯!」
全員「「「「乾杯!」」」」
宴会が始まった
鈴々「刑天!何か一発芸するのだ!」
鈴々が刑天にそういうと
刑天「では・・・首なし男〜」
乙女たち「「「イヤーーーー!」」」
自分の首を斬りおとして右手で持ってそういったが、女性陣涙目w
一刀・狂骨「「やめんか!」」
二人のハリセンによるツッコミが炸裂!
そんな感じで、宴会が進んで行ったが―――
月「あれ?なんか眠く・・・」
愛紗「何?まだ、そんなに飲んでは・・・」
祭「む?このくらいで酔うはずは・・・?」
そして、全員が眠った ここに立つのは一刀・狂骨・刑天の三人のみ
刑天「酒を、睡眠薬に変質させておいたぞ」
狂骨「これで、朝まで起きないはずだ」
一刀「・・・ごめん でも、これは俺たちの問題でもあるから」
そういって、三人は部屋から出て行った
―――Side 泰山―――
于吉「左慈・・・麓に北郷と狂骨、刑天がやって来ました」
于吉のその言葉に、左慈は驚いた 来る事は分かっていたが、三人で来る事は予想外だったからである
左慈「理由は知らないが・・・殺す!」
―――Side 一刀―――
一刀「一気に出てきたな・・・白装束の連中」
刑天「ここは俺が引き受けよう お前らは、泰山の頂上に向かえ」
狂骨「・・・分かった」
一刀「死ぬなよ?」
二人の言葉に笑みを浮かべながら
刑天「フッ 俺を誰だと思っている?」
そう言い返した刑天 そして―――
狂骨「一刀、俺が群がる敵を斬る お前は、馬を山道に入れる事だけを考えろ!」
一刀「ああ!」
一刀が馬の手綱を取り、狂骨が群がる敵を斬る そして、刑天は、山道の入り口で敵を抑える そのような作戦に出た
一刀「クッ!」
いくら、狂骨が敵を斬っているとはいえ白装束の海を渡るのは一苦労だった
狂骨「抜けた!」
一刀「刑天!無事でいろよ!」
山道を上りながら、そう叫ぶ二人
刑天「ああ!ここからは、一歩も通さん!だから、振り向かずに進め!」
―――Side 成都―――
紫苑「・・・んっ・・・あら?」
鳥の鳴き声を聞き目を覚ました紫苑 そして、まだ覚醒していない頭を振り周りで寝ている仲間たちに声をかける
愛紗「う〜ん?朝、か・・・」
雛里「皆さん寝てしまったんでしょうか?」
目をこすりながら徐々に全員が起きはじめた
華琳「・・・北郷たちは?」
聖「旦那様たち・・・いらっしゃいませんね・・・」
意識を失う前は、同じ部屋にいたはずの三人がいない なにか、いやな予感がした全員は部屋から出て三人を探した
華雄「いたか?」
翠「いねぇ!」
しかし、どこを探しても三人は見つからない すると―――
白連「馬が二頭無いぞ!」
白連の叫びで馬小屋に向かう武将たち
雪蓮「・・・もしかして、三人だけで行った・・・とか?」
雪蓮が、できるだけ軽い感じで言おうとするが、声が震えている そう、全員理解しているのだ 三人が、自分たちをおいて戦場に向かったことを
愛紗「こうしてはおれん!すぐに出陣の準備を!」
桃香「うん!朱里ちゃんたちは兵糧の準備を!」
全員「「「「応!」」」」
―――Side 山道―――
一刀「あれは?」
山道を駆け上がっていると、突如道がひらけた
狂骨「・・・なんだここは?」
左慈「貴様らの墓場だ」
いつの間に前方にいたのか 左慈がそういいながら歩いてきた
左慈「こちらも、なりふり構えなくなったんでな・・・ここで貴様らには死んでもらう!」
一刀「・・・狂骨」
狂骨「ここは、俺に任せろ」
そういって、一刀に天龍を渡す狂骨
一刀「おい!」
狂骨「左慈は、素手でも刀と戦える・・・そうなると、刀を持っていると逆に不利だ」
一刀「・・・俺は、先に行くのか?」
狂骨「ああ・・・于吉がいるかも知れんが、あいつに直接的な戦闘力は無い 天龍と地龍を持っているお前なら勝てるさ」
そういって、笑いかける狂骨
一刀「・・・分かった お前も死ぬなよ?」
狂骨「ああ・・・やる事はたくさんあるしな・・・行け!」
そういって、左慈に向かう狂骨
左慈「行かせるか!「させるか!」な!?」
一刀が左慈の横を通り抜けようとしたが狂骨に阻まれる
左慈「貴様・・・」
狂骨「悪いが、一刀の歩みを止めさせはせん・・・付き合ってもらうぞ?左慈」
左慈「ほざけ!」
狂骨「これが、この外史での最後の戦闘か?・・・神仙、左慈よ・・・この狂骨が、お相手仕る 俺を退けたいなら・・・四肢をもぐ勢いで来い!」
烈火の仙人と反逆の神仙の最後の戦いが始まった
―――Side 刑天―――
北郷たちは、抜けたか・・・なら、俺は俺の仕事をするか・・・
刑天「さあ・・・ここから先は、通行止めだ 通りたくば、俺を殺すことだ」
白装束は、刑天の言葉には気を留めずに進んでくる
刑天「我に宿るは異形の力・・・されど心は異形に非ず―――」
それは、一種の自己暗示 自らを修羅とせんための 守るべきもののために唱える誓いの言葉
刑天「―――しかして、ひとたび異形となれば・・・我立つ前に敵は無く・・・そして、築くは死山と血河・・・仙人、刑天・・・これより、死地に参る!」
そして、不死の闘神が白の大海を紅く染めていく
「突然、思いついたネタ」
ねね「ふっふっふw北郷一刀!貴様に、ねねの力を見せてやる!」
一刀「え!?な、何これ!?」
ねね「来い!ねね絶駆汰ー!」
そう叫ぶと、どこからとも無く(後ろで、狂骨が鋼糸により操作中)どっかで見た感じのものが飛んできた
一刀「はい!?」
そして、それがねねの腰に装着され、ねねがボタンをリズムよく押すと―――
[イー・アル・サン ネネキック]
刑天の声でそんな音声が聞こえた
一刀「ちょっとぉ!?」
ねね「とりゃあ〜!」
一刀「グハァ!」
ねね「狂骨殿〜やりましたぞ!」
狂骨「よしよし、えらいぞ〜(ナデナデ」
ねね「えへへ〜♪もっとお願いするのです〜♪」
さて、17話です これで、ストックがなくなったので次の更新は・・・9月のはじめですかね?
最後の刑天のセリフ・・・いかがだったでしょう?頑張って、作ってみたのですが^^;
とりあえず、次回で、この外史も終わります さて、どういう終わり方になるのか?
では、この辺で 又お会いしましょうw
PS.オマケは、突然電波を受信したのです・・・あまり気にしないでください^^;
説明 | ||
17話投稿です これで、ストックが無くなりました・・・ とりあえず、前編ですw |
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コメント | ||
ねね、もう武官にでもなるといいよ(motomaru) ブックマン様:電波を受信しだい、書いていきます^^(鴉丸) もっと電波を受信してください。シリーズ化希望します。(ブックマン) jackry様:これからも、よろしくお願いしますw(鴉丸) キラ・リョウ様:ありがとうございます!(鴉丸) クォーツ様:頑張ります!(鴉丸) munimuni様:一回やってみたかった・・・悔いは無いっ(吐血(鴉丸) cielo spada様:意外にこの三人、役割分担できていますw(鴉丸) 最後の戦い頑張って下さい!!(キラ・リョウ) 最後の台詞ですか?凄ぇー良かったです。二人は負けないと思うけど一刀がねー 次作期待(クォーツ) 刑天はやっぱり敵の後続を打つんだな〜(cielo spada) |
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