桃太ry西瓜太郎 |
昔々ある所に、お爺さんとお婆さんが、それはそれはのんびりと暮らしておりました。
その日はいつも通り、お爺さんは川へ夜ご飯の魚を釣りに、お婆さんは山へ夜ご飯の竹の子を取りに向かいました。
川へ向かったお爺さんは、竿を皮へたらしてのんびりとしています。
「ふぅ。今日は鰤が沢山釣れるといいなぁ」
川で鰤は連れません。
すると、川から大きな大きな西瓜が流れてきました。
西瓜というのはあれです。
あの緑で大きくて黒くて赤いやつです。
「ここはあまり釣れないなぁ。別の場所に移動しようか」
お爺さんは西瓜なんか気にも留めません。
竿とバケツを持って移動しようとします。
すると
「無理するなぁ!!」
と、何処からか声が聞こえます。
お爺さんは耳が遠いです。
何も聞こえずに行ってしまいました。
お爺さんは、さっき居た川よりも上流に来ていました。
左から凄い勢いで水が流れてきます。
すると、川から大きな大きな西瓜が流れてきました。
西瓜というのはあれです。
あの緑で大きくて黒くて赤いやつです。
「おや、大きなマリだね、どれどれ、そろそろ帰ろうか」
お爺さんはマリもとい西瓜を見つけましたが、特に気にする事なくバケツを持って帰ろうとしました。
その時です。
「無視、するなぁ!!」
パンパカパーンという効果音は別にありません。
西瓜が割れると、中からすっぽんぽんの男の子が現れました。
お爺さんは驚きます。
「ひぃぃいい!!変態じゃあ、変態がおる!!ひぃぃ!!」
「変態じゃないんですけど!駄目でしょ、西瓜の中に服着て入ってたらベトベトしちゃうでしょ!!」
「ほ、ほぉ…元気な子じゃあ、元気な変態さんじゃあ…」
「だから変態じゃないんだってば!」
「そうか、変態じゃないなら安心だねぇ」
「そうそう、安心なんだよ!」
「家に持って帰って夜ご飯にしよう」
「おぉおい這蝿痰、違う!食べ物じゃないから!人だから人!!あいあむぴーぽー!!」
「馬鹿もの!ピーポーは消防の音じゃ!」
「どっちかっていうと救急車だよ!!」
とりあえずゴタゴタしていますが、お爺さんは子供をつれて帰ることにしました。
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誰もがご存知童話の桃太郎を面白おかしく改良したものです。 中学時代に作った劇の脚本を少し変えてうpしました! |
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