YSX-BMP5/1 “プ | 次 |
説明 | ||
妄想機兵さんのフレームアームズコンペ【WFAコン】( http://www.tinami.com/lounge/collabo/article/202 )にエントリーのための機体です。 以前製作したベイオネイター5番機改( http://www.tinami.com/view/889366 )をもう一度自分なりに再解釈し、「少数量産を前提とした高性能機の雛型を開発するプロジェクト」の試作1号機として製作しました。 使用キットは以下の通りです。 FAバーゼラルド FAレイダオ MSG・HWU キラービーク MSG・HWU エクシードバインダー (上記各1セット) その他MSGなどのディテールアップパーツ多数 以下、いつも以上に長々と設定。 ・・・・・・・・・ 『YSX-BMP5/1 “プロジェクト・ファイブ”』 〜機体説明〜 テーマBGM: Alan Walker - Faded 本機は、「指揮官向けの少数量産を前提とした、シンプルながらパワフルな高性能機」の開発を目標とした「プロジェクト・ファイブ」と呼称される計画において建造されたハイパーパフォーマンスFAである。 以前民間工場にて建造された特殊機「YSX-24-BB5C/PGW ベイオネイター5番機・改」の防衛機構における再解釈版ともいえるこの機体は、元となった5番機改の特徴的な装備である「ベリルアンプ」を本機も多数装備しており、さらに背部に装備する「ジェネレーターセルユニット」から得られるエネルギーも含めて強烈なパワーを発揮する。5番機改のネックだった本体フレームにも一部改良を加え、稼働性能と強度の向上を実現している。 攻撃性能においては、新開発の「試製万能突撃銃」と「試製両刃式光刃剣」を搭載。いずれも接近戦から中距離戦における機能評価のための装備である。 防御面でも、機体外面に追従するようにうっすらと非実体防御膜を展開する「TCシールド・バージョン3」を装備。さらに局所的により強力なTCSを発生させるために、左脚部に「大型ビームシールドユニット」、両手に「TCSデモニック・マニピュレーター」を採用。超高密度なTCSを発生させることで得られる強力な斥力場を利用して、防御だけでなく白兵戦による攻撃を行うことも想定している。 そして機体制御では2段階で出力上限を制御する「スクランブルブースト」システムを5番機改と同様に採用しているほか、従来の「VTOS」をより進化させた新システム「Advanced Intelligent Bayoneter Operating System(A.I.B.O.S.、通称「アイボス」)を採用。先進的な自己学習機能を持つA.I.を内包したこのシステムは未来予測的にパイロットをサポートするためのみならず、将来的なFAの完全無人制御の実現を目指した新技術でもある。 このように(防衛機構としては)新しい切り口で開発された本機は、搭載された数々の試製兵装のデータ採取と並行して評価試験を行い、発展改良を重ねて少数量産されるための足掛かりを作っていく・・・はずであった。 〜ストーリー設定〜 白衣を着た科学者たちが、つなぎを着た整備士たちが、そして雑用係まで。その日の地球防衛機構・兵器開発局お抱えのガレージでは、午前中から様々な人々が慌ただしく動いていた。 順調に開発が進んでいた新型の高性能機が完成し、稼働試験に挑むからだ。特にこの機体の開発計画である「プロジェクト・ファイブ」に関わっている科学者たちはピリピリしている。 そんな中、コクピットの中ではテストパイロットに任命された「マーク・エラン」特務中尉がテスト機専属の整備士と共に打ち合わせをしていた。 「システムはスイッチオンで立ち上がります、後は指示に従って入力してください」 入口から身を乗り出した整備士の言葉を受け、マークはマニュアル書のページをめくりながら頷く。 「了解。それにしてもA.I.ねぇ・・・」 「VTOSより反応いいらしいですね。自分はメカニックなんで詳しくはないですが・・・」 マークは左右の操作レバーの間にあるマルチファンクションディスプレイ(MFD)に視線を移す。 今回のテストの予定にはないが、何でも選択したモードによっては半自動で機体を操縦してくれるとか。 「こいつらに勝手に動き回られたら俺が飯食いっぱぐれるんだがなぁ」 「特務中尉の腕なら指揮官として残り続けますよ。ではそろそろ時間なので」 「了解、ハッチを閉鎖する」 そういうと整備士はキャットウォークまで下がり、退避していく。マークはそれを確認すると、ハッチ閉鎖のボタンを押した。 電子音と共にハッチが閉じられていき、完全に閉まったところでロックがかかる音がした。 そしてそれと同時に室内のスイッチ類がやさしく発光する。 「ではでは・・・」 ヘルメットとグローブを装着したマークは、両掌を数度こすり合わせた後にイグニッションボタンを押し込んだ。 何らかの機関が動き出す音と共にディスプレイが光を発する。すぐにメインのディスプレイにガレージ内の風景が映し出され、MFDには「Advanced Intelligent Bayoneter Operating System」の文字が表示された。 「A.I.B.O.S.・・・『アイボス』、か」 『はい、その通りです。アドバンスド・インテリジェント・ベイオネイター・オペレーティング・システムへようこそ』 一人そうつぶやいた瞬間、若い女性のそれのような合成音声がコクピット内に響いた。 「・・・なんだ?」 『声紋認証を実施します。パイロット、氏名をどうぞ』 MFDに目を落とすと「Pirot check」と表示されている。 搭乗者を登録するのかこれは、と疑問に思いながらマークは答えた。 「マーク・エランだ」 するとMFDに回転している何らかのアイコンが表示された。 しかし数秒したらまた先ほどの画面に戻る。 『・・・もう一度、実施します』 ・・・声を拾いきれなかったのだろうか。そう思った彼は、先ほどより声を張り上げて答えた。 「マーク・エラン、地球防衛機構・兵器開発局所属のマーク・エラン特務中尉だ!」 再びぐるぐる回るアイコンが表示される・・・と思いきや、またしても元の画面に戻ってしまった。 『・・・網膜認証を実施します』 今度は網膜か。 MFDの画面上部中央に、上向きの矢印が表示される。その矢印が指す画面の淵には、確かにカメラのようなレンズ付きの穴があった。 何なんだこのセキュリティは・・・。 念のため目を見開いてカメラを覗き込むと、三度画面が例のぐるぐるに切り替わる。 今度こそうまくいってくれよ。そうマークが願った瞬間、MFDは真っ赤な表示に染まった。 『警報、登録者以外の人物が搭乗中』 「はあ!?」 完成したばかりで誰もシステムに登録していないはず。なのに「違う」とはじかれた。 なぜ?と彼が疑問に思ったのもつかの間、画面に「Emergency Ejection System Activation」の文字が。 『EES発動』 「へっ・・・」 彼が間抜けな声を出すのと同時に、先ほど閉鎖されたはずのハッチが勢いよく開き、彼の体を強烈なGが襲った。 ・・・・・・・・・ 「おい、大丈夫か!」 気が付けば彼は、コクピットシートブロックごとガレージの床に転がっていた。退避していた整備士たちが駆け寄ってくる。 「いてて、何とか・・・」 マークは自身を締めつけていたシートベルトを解除しながら、頭部を保護していたロールバーを片手で撫でた。 緊急時用の脱出装置がいきなり発動して、シートベルトユニットや身体保護用ロールケージと一体になったパイロットシートアッセンブリーが纏めて機体から射出されたのだった。 「でもなんでいきなり・・・何触ったんですか」 「何も触ってねえよ、声紋認証だとか網膜認証だとか・・・」 「え、何それ・・・って、うわあっ!?」 よそ見をした整備士が驚く。 マークもその方向・・・自分を吐き出した機体の方を見ると、エネルギーチューブや拘束ユニットをパージしたその機体が勝手に第一歩を踏み出していた。 「マジかよ・・・」 あっけにとられて動けないでいる彼らを跨いでこえていく試作機。 そのままガレージの外まで出ると、機体の至るところに配された新型スラスターが白色の炎を吐き出す。 様々な信号は受け付けられなかったらしく、その試作機はそのまま空中に浮かびあがり、猛烈な加速と共に飛び立ってしまった。 「追え、追撃隊を出せ!」 「出来るだけ無傷で捕獲しろ!」 そばで待機中だったジィダオ数機がスクランブル発進していく姿を見ながら、ガレージの床にへたり込んだマークは他人事のようにつぶやいた。 「・・・システム本実装済とは恐れ入った」 ・・・・・・・・・ 高速で飛行を続ける試作機は、やがてどこかの洋上に出た。 その後方が静かなところを見るに、追手のジィダオは圧倒的はパワーによる加速についてこれなかったようである。 ―――TCS展開、推進剤をカットしてTCSによる飛行制御にスイッチ。 コクピット内のMFDに「クルーズコントロールモード」に入った旨が表示されるが、そのコクピットには誰も乗っていない。 というかパイロットシート一式がない。 GPSマップにも目的地が設定されないまま、ただただ飛行を続ける試作機。 ぽつりと、大きくなった空洞の中に合成音声が響き渡った。 ―――ねえ あなたは今 どこにいるの――― 〜装備設定〜 ・試製万能突撃銃 マルチキャリバー性能を持つ試作型アサルトライフル。通常は対FA用ATCS弾が15+1発装てんされる。また本体下部には小型のビームランチャーとそれ用のエネルギーパックが装着されている。射程はやや短く連射性能は低いが、そこそこの威力を誇る。 ・試製両刃式光刃剣 従来のビームサーベルを連結した試作品。ビーム展開時の刃渡りが長く、広い攻撃範囲を持つ。格納時は右脚部前面に装備された小型装甲の裏側にあるクレイドルに懸架される。 ・ビームサーベル×2 両脚部付け根から伸びるクレイドルに懸架されている、防衛機構標準仕様の共通装備。 武装としての使用以外にも、緊急時にサイン発信用の手旗代わりに用いられることも想定しての装備。 ・TCシールド・バージョン3 機体周囲に半球状に展開される従来のタイプではなく、機体外形に沿って薄い「皮膚」のように展開する新バージョンのTCS。シールド展開時でも味方機と接近することができるほか、システムの改良が進みシールド強度向上とエネルギー消費率低減を両立している。 ・大型ビームシールドユニット 左膝のマルチハードポイントに装備された実体式のシールド。スクランブルブーストモードにより大量のエネルギーを供給することでビームシールドとして機能させることができる。 このビームは基本的にビームサーベルと同じ技術で展開しているので、ビームシールド展開中にビーム部を充てるように蹴りのモーションを繰り出すことで斬撃を仕掛けることも可能。 基本的にはベイオネイター5番機・改のものと同じ仕様。 ・TCSデモニック・マニピュレーター フィンガー部に高純度T結晶削り出しの特注品を用いた大型のマニピュレーター。 スクランブルブーストモード時には手首接続部が延伸しつつフィンガー部が発光して超高密度TCSを発生、それにより得られる強力な斥力場を用いて攻撃や防御を行う。 |
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