夏　執務室

北郷一刀はだれていた。タレパンダも目じゃないくらいだれていた。

一刀「あじー・・・死ぬって・・・熱中症になるって・・・」

華琳「これくらいの暑さで参ってどうするのよ」

一刀「そうは言うがな大佐・・・」

桂花「誰が大佐よ。むしろあなたを見てるほうが暑苦しいわ。そんなに汗流して汚らわしい」

一刀「むしろ汗かいてないおまえらがすげーよ」

華琳「これくらい我慢なさい。」

一刀「・・・さりげなく水を張った桶で足冷やしてるやつらに言われたくないよ・・・」

秋蘭「おや、ばれていたか」

華琳「準備させてもいいけどあなたこれから警邏でしょう？さっさと行ってきなさい」

一刀「・・・りょーかい・・いってきまー・・・・」

警備隊詰所

真桜「たいちょー、おはーってうわ汗すご!!」

一刀「第一声がそれかよ」

真桜「そりゃそんな汗だらだら流してたら言わずにおれんって」

沙和「隊長おはー!」

凪「おはようございます」

一刀「ああ、おはよう・・・てかやっぱりお前らも汗かいてないんだな」

真桜「そらうちらもそれなりにはかいとるよ」

沙和「前に隊長が言ってた『女は生まれながらに女優』ってやつなの」

凪「それほど暑いでしょうか?」

一刀「暑いって・・・こーゆー日にはアイス食ってクーラーガンガンにかけて冷やした部屋で毛布と羽毛布団にくるまって寝るのが一番だって」

沙和「アイスって前言ってた氷菓子のことだよね。クーラーって？」

真桜「あー・・・前にたいちょが話してくれた室内の温度を調節するからくりのことやんな」

凪「なんだか矛盾してる気がするのですが・・・・・それが天界では一般的なのですか?」

当たり前だ!!!　by作者

真桜「なんや今・・・」

沙和「変な声が聞こえたの〜」

凪「？そうか？」

一刀「あ〜クーラーかかってる部屋に行きたい!!だがこの世界にはない!!!シット!!!神はいずこに!!!せめて扇風機があれば・・・・・ってそうだよ!!!真桜!!!」

真桜「な、なんや隊長」

一刀はうつむいて微動だにしない

さすがに心配になった三人が声をかけようとすると・・・

一刀「・・・フ・・・フフフ・・・・・・ヒャッハ――!!!女神降臨!!!真桜!!!君に決めたぁ!!!!!」

真桜「ちょお〜〜!!!まってえええぇぇぇぇ・・・・」（←ドップラー効果）

そんな体力が残ってたのかと思うほどの力を発揮して真桜を抱えて走り去っていく天の御使い

凪「隊長が・・・」

沙和「暑さで壊れちゃったの〜・・・」

その後

銅と磁石はあるため電動機を作り上げ、水車及び風車を利用して発電を行い電力を使ったからくりを次々誕生させ、しまいには鉄道まで作り上げてしまい魏の流通に革命を起こした天の御使いの名は三国に轟いたのである。

余談

一刀「うっうっ・・・・俺の納涼計画が・・・」

桂花「いつまで泣いてんのよ汚らわしい。いいじゃないもう涼しくなってきたんだから」

一刀「・・・扇風機をやっと作れたと思ったらもう夏が終わって・・・・苦労して手に入れたものが次の日には役に立たなくなってるって悲哀が貴様にわかるかーー!!!」

桂花「知るか!!バカ!!!!」