うちの北郷さんがDDの世界に!? |
「・・・んん?」
目が覚めた。起き上がると見た事がない森が広がっていた。
「・・・そうか俺は」
死んだのか。何故かはよく覚えていない。だが大切な誰かを守るために立ち向かったことは覚えている。
「ふふ、死んだって言うのに妙に清々しい気分だな。」
大切な人な顔も覚えていないのに呑気だな俺。・・・まぁ悩むよりいいか。
「さてと現状把握をするか。ここは・・・日本だな。」
遠くの方に背の高い建物、そして日本語の看板。ここは間違いなく俺の生まれ故郷である日本である事に間違いはない。・・・だが
「見たことない街だな。」
全く見たことのない街だった。・・・とりあえず街に向かうか。そう思っていると手に何か当たったそれをみると
「・・・刀?」
小太刀、そして日本刀があった。・・・完全に銃刀法違反だな。しょうがない埋めて行くか。そう思い刀に触れると
???? うちの自信作やで!大切にしてくれなきゃ許さないでカズ!???????
「えっ」
今のは一体?そう思っていると自分の変化にも気がついた。
「泣いてるのか俺。」
何故かは分からないが涙が止まらない。そしてこの刀は持っていかなければならない、そう思うようになっていた。
「・・・隠すの大変そうだな。」
小太刀は腰に刀は背中に隠すことにした。まぁ護身具が手に入ったと思えばいいか。
「さてとまずは街に行って情報を集めるか。」
そう思い足に力を込められる。グッ・・・バン!
走り出しから分かったが身体の調子がいい。いや、良すぎるくらいだ。
「・・・やっぱり覚えてないが身体が鍛えられてるな。」
思えば筋肉も増えてるな。鍛えた記憶もあまりないがまぁいいか。
「さて、そろそろ街に着くな。」
北郷一刀視点
街に着くと周りの人達に話を聞いた。どうやらここは駒王町という町だそうだ。 そんな当たり前のことを聞いたので変な顔をされたが気にしてはいけない。さてここで一つ問題が生まれた。
「住む場所どうしよう。」
お金はもちろん持っていない。となると野宿をするしかないがこんな都会で野宿をする場所があるかどうか。
「少し探してみるか。」
街を歩いてみることにした。歩いてみると何処も彼処も建物が建っており野宿できそうな場所はない。
「う?んどうするか。ちょっと周りの人に何処か良いところがないか聞くか。」
そう思い辺りを見回すとあることに気がついた。
「・・・人がいない?」
おかしいなさっきまで普通に歩いている人がいたりしたんだがな?
そんなことを思っていると近くの路地裏で何か音がした。気になり覗き込んでみると
「・・・あれは。」
あたまが急速に冷静になり腰の小太刀に手が伸びた。
???視点
「おらよ!」
バンッ!殴ってきた場所から避けるとさっきまでいた所にクレーターが出来ている。
「・・・やぁ」
バンッ!お返しとばかりに相手の腹を殴り飛ばした。
「ぐぅ!・・・テメー戦車か。」
「・・・それがなにか。」
「くくく!なら思いっきりやっても問題ないよな!」
ボコボコ、グチャ、バン!相手の体が膨れ上がり体が大きくなった。
「・・・何ですかそれ。」
「なに、少しばかり身体を改造しただけさ。なのにあのクソ主人は俺の事を危ないだの危険だの言って俺を
隔離しやがった。だから殺してやったのさ!後ろからグチャっとな!ははははは!」
「・・・はぐれでしたか。なら遠慮はいらないですね。」
私はサッと飛び上がると相手の溝内目掛けて思いっきり殴り飛ばした。
「やぁ!」
ドガッ!
「ぐっ、痛てーだろうが!」
ブンッ!
「ッ!」
男の復活が思った以上に早い!駄目!空中じゃよけ・・・
バンッ!男に殴られ壁に激突してしまった。身体は・・・まだ動く。でも少し足を痛めたようだ。
「はは!いいねやっぱり誰かを思いっきりぶん殴るっていうのは!じゃあもう一発いっておくか!」
男が腕を振りかぶった。咄嗟に避けようとしたが
バンッ!腹部を蹴られてしまい、そのままにして壁に頭をぶつけてしまった。
「ははは!残念!殴るかと思った!?実は蹴りでした!」
男がそう言ってきた。急いで立ち上がろうとするが身体が言うことを聞いてくれない。
「おやおや立ち上がらないのかな?」
「ッ!」
最悪だあの男にバレてしまった。
「まぁそうだよな?あんな勢いよくコンクリートの壁に頭をぶつけたら、いくら戦車と言えども脳震盪くらいにはなるよな。」
「・・・そんなことありません。」
何とか壁を使って立ち上がろうとした。
「タフだね?。殺しちゃうと餌としては不十分になる可能性もあるからな。」
「餌?」
「そうさ!お前はリアス・グレモリーを誘い出す餌さ!あいつも自分の眷属が捕まったのなら出てくるしかない。そしてお前を人質にあいつを殺すという算段さ!・・・いや殺すのは惜しいなそれよりも。」
男はそういうと不愉快な笑みを浮かべた。
「・・・そんな事絶対にさせません!」
時間はかかったが何とか立ち上がることができた。
「おっ、まさか立ち上がるとはね。じゃあもう一発いっておくか!」
ブンッと極太の腕を振り下ろしてきた。今度こそ止める!そう思い構えたその瞬間
「ッはぁ!」
ボンッ!拳の軌道がかわり自分の横に落ち、埃が舞い上がった。
「痛った!硬すぎるでしょ!」
誰かが自分の目の前に立っている一体誰だ?埃の壁がなくなり姿を見ることができた。
「えっと大丈夫?」
白い制服に黒のズボン、そして右手に鞘に収まっている刀を持った学生が立っていた。
北郷一刀視点
「えっと大丈夫?」
俺はそう今にも倒れそうな女の子に質問した。見た目は大丈夫そうだがフラフラしている。多分脳震盪でも起こっているのだろう。早く病院に連れていかなければ。
「誰だテメーは!?」
そんな事を考えていると異形の姿をした男?がそう言ってきた。
「お前こそ誰だ?こんな小さな子を殴る蹴るするなんてどういう了見だ!?というか早くこの子を病院に連れて行きたいからそこを退け!」
「なんだと!」
男はそういうと目の前の男の人に向かって拳を振り下ろしてきた。
「危ないです!」
「・・・はぁ!」
ザシュ!その音と共に男の拳を切り落とした
「ッガァ!!」
男は切られた腕を抑え悲鳴をあげた。
「もう一度言うがそこを退け。今度は逆の手も切り落とすぞ。」
「ちくしょう!お前エクソシストか!?」
「エクソシスト?何の事だ?」
「とぼけんじゃね!クソッ!これじゃあ俺の計画はパァだ!」
そういうと男は路地の入り口向かって走り出した!
「次こそはお前らを殺してやるから覚えておけよ!」
そう男が言った瞬間
「いいえ、次はないわ。」
問い返すようにそう誰かが言った。声は入口の方から聞こえた。そちらを向くと紅の髪をした美しい女性がいた。
「お、お前は!!」
「もう喋らなくていいわよ。」
そういうと女性は手に禍々しい色をした何かを出した。そして
「消し飛びなさい!」
そう言うと女性の手からその禍々しいものが放たれた。
「や、やめ!!!」
ブォン!!大きな音と共に砂埃が舞い上がる。
一体何なんだこれは!?
そう思っていると砂埃が収まってきた。そして男がいた場所を見るとコンクリートが抉れた跡があるだけで姿は見えない。・・・気配もない、まさか今ので・・・
「小猫!」
俺がそんな事を思っていると紅髪の女性は倒れている女の子に駆け寄った。
「・・・部・・長、すみません。」
「いいえ貴女のせいじゃないわ。私があのはぐれの存在に気が付かなかったせいよ。ごめんなさい小猫。」
・・・どうやら関係者みたいだな。カチン。小太刀を鞘に納めその場を立ち去ろうとした。
「待って。」
すると紅髪の女性に呼び止められた。
「はい。何でしょう?」
「ありがとう小猫助けてくれて。貴方が居なければ間に合わなかったかもしれないわ。本当にありがとう。ー
「いえ、女の子を助けるのは男として当然ですから。」
「そう。紳士なのね。」
「どうでしょう?まぁとにかく助けられて良かったです。後は貴方達にお任せしますので宜しくお願いします。」
そう言い歩みを進めると
「・・・聞きたいことがあるんじゃないの?」
そう聞いてきた。
「・・・世の中、知らない方がいい事もありますから。」
「そうわかったわ、もう何も言わない。」
「はい・・・あっ!一つだけお聞きしたい事があるんですが。」
「・・・何かしら?」
女性の目が少し細くなった。
「・・・ここら辺に野宿出来そうな公園ってありますか?」
紅髪の女性視点
「成る程分かりました。ご親切にありがとうございます!それではお大事してください。
そういうと白い制服を着た男の子は走り去って行った。
「・・・何だったのかしらあの子?ねぇ祐斗?」
私がそういうと上空から私の騎士である祐斗が降りて来た。
「僕も詳しくは分かりませんが彼、僕の存在に気づいていました。ですのでエクソシスト、又は悪魔かと思ったのですが・・・」
「ええ、彼はただの人間だったわね。」
そう、彼は確実に人間だった。でもあの気配は一般人のそれではなかった。彼は一体・・・
「・・・彼のこともきになるけれどまずは小猫の手当てが先ね。行きましょう祐斗。」
「はい部長。」
私はそういうとさっきの彼の事が気になりながらもその場を立ち去った。
北郷一刀視点
「・・・さてと、ここが駒王公園か。」
少し迷ってしまって夕方になってしまった。さてと中に入るか。
そう思い公園に入ると
「ん?」
一瞬違和感があったが・・・気のせいか。中を見るとなかなか広く噴水にベンチ、あと林も少しある。
「なかなかいいな?。よし、今日はあのベンチにでも寝るか。」
そう思いベンチに向かうと噴水の所に人がいる事に気がついた。寝るのは居なくなってからだな。そう思っていると
「・・・ん?何か様子がおかしいぞ。」
男性の方の顔が強張っている。振られたにしては強張りすぎだ。一体何が・・・
そんな事を考えていると女性の方に変化があった。
「翼が生えた!?」
黒い、カラスのような翼が生えた。
「さっきの奴と同じような奴か!?」
俺はそういい走り出した。それが俺を非日常に巻き込むとも知らずに。
こんにちはこんばんはアリアです!
思わず書いてしまいました申し訳ありません!恋姫の方も書いて行くので許してください。
それではまた次回お会いしましょう!それでは再見!
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思わず書いてしまいました!申し訳ありません! | ||
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