鳳凰神の力を宿す聖剣士 第5話 |
「脱出不可能、巨大迷路の罠」
一刀は成都から北に向かっていた。その途中で妖怪だけでなく盗賊にも襲われたがすべて迎撃した。しかし、妖怪はとにかく盗賊は人であったために悪人であるとはいえ初めて人を殺したために、その日一刀は近くの廃村の家で泊まることにしたが良く眠れなかった。
一刀「ついに人を殺しちまったか、覚悟していたとはいえ辛いなだけど、今は洛陽に向かわないと。元の子もないな。」
そう言って、一刀は深い眠りについた。曹魏の皆が無事であることを願って、そして、その寝ている一刀を遠くから見ている者がいた。
???「北郷一刀貴方は北に向かっているつもりでしょうが、実際は東に進んでいます。この外史の貴方の力は恐ろしいのでここで彷徨ってもらいます。では最後の夜をお過ごしください。」
朝になった。一刀は北に向かっていった。途中馬があればそれに乗っていくことも考えたが、馬が見つからないために諦めて足で進むしかなかった。だが、岩場を走っている途中に一刀は違和感を感じた。
一刀「さっきから北に向かってるハズだが。何故か見当違いなところに進んでいるのは俺の思い過ごしだろうか?」
???「いいえ!思い過ごしではありませんよ。貴方は北に進んでいるつもりでしょうが、本当は東に進んでいるのです。すべては貴方を洛陽に向かわせないためにね。」
一刀「誰だ!お前はやっぱり、気のせいじゃなかったか。お前が仕掛けたのか?」
???「私の名前は于吉と申します。この外史の北郷一刀。貴方の質問ですが、貴方の言う通り私が仕掛けた罠です。」
一刀「于吉!確か孫策を呪い殺した。妖術使いだったな。」
于吉「ええその通りです。演義ではそのようでしたね。確かに私は妖術使いですよ。」
一刀「なぜ、俺の邪魔をするんだ?」
于吉「貴方が洛陽に行けば面倒なことが起こるのでしてね。では、また会いましょう。」
于吉はそう言うと姿を消してしまった。一刀は追おうとしたが、瞬間移動で消えてしまったために、追えなかった。一刀は見聞色の覇気を使い周囲を見回したが、手掛かりがつかめなかった。近くの岩に傷跡を残し目印にしたが、いつの間にか戻ってしまう。
一刀「これじゃ、出られない。まてよ!確か同じようなことが三国志でもあった様な。ああ!思い出した。これは『石兵八陣』だ。あの時、陸遜は諸葛孔明の舅のアドバイスで出られた。」
一刀はこの岩々を通り続けて、ようやくわかったが、出るための方法がわからなかった。すると、近くに倒れている人を見つけた。
一刀「これは鎧からして蜀の兵だ。既に死んでいるようだが、手に何かある。」
郭満の手記『この場所に盗賊がいる可能性があると上から言われたために、仲間たちとこの岩場にやって来た。しかし、どこを通っても同じ場所を回っているように感じた。
迷った日の一日後、仲間が一人いなくなっていた。仕方なく、そいつを見捨てて出口を探そうとしたが見つからず、また、この場所で野宿をした。
そして、次の日には私を除いて、みんないなくなっていた。このままでは私は飢え死にしてしまう。早く、ここを脱出しないといけない。』
一刀「手記はこのままで終わっているな。こいつの行方不明になっている仲間はどこにいるのだろう。そいつらがここから出る手掛かりを握っているかもしれない。ん!こうなったら、力づくで脱出するしかないか。それならば、この魔法を使おう。」
一刀はそう言って、懐から祖母からもらった指輪を右手の人差し指にはめた。そして、右手を天に振りかざすと、叫んだ。
一刀「星の術!」
そしたら、天から巨大な流星が落ちてきた。『ドガアンンン!』全長50mはある巨大なクレータができた。すると、どこからか『パァリン』と音が聞こえた。すると岩場しかなかった前方が森へと変わっていた。
一刀「ようやく脱出できるな。先を急ごう。」
???「行かせられんよ、ここはお前の墓場だ。」
後ろから声が聞こえたので振り向くと岩場の岩が固まって30mはある人の形になった。
一刀「って、これってゴーレムだよな?」
ゴーレム「その通り、私の使命はここに迷い込んだ人間を皆殺しにすることだ。」
一刀「じゃあ、郭満の手記にあった蜀兵の仲間が行方不明とあったが、それもお前がやったのか?」
ゴーレム「そうだ、ここは私のテリトリー迷い込み、そこで動き回るものを効果的に殺す。一人殺し損ねたやつがいたが、餓死してくれた。さぁ、ここで死んでもらうぞ 北郷一刀。」
ゴーレムはそう言うと、強烈なパンチを放ってきた。一刀はそれを躱すとカウンターを仕掛けてゴーレムを斬り裂いたが、斬り裂いたところが再びくっ付いていった。
ゴーレム「どうだ、これが私の瞬間再生能力だ。どのような攻撃を受けようとも再び一つになるのだ。お前はここで死ぬのだ。」
一刀「だったら、跡形もなく消し飛ばせばいいだけだろ、星の術!」
再び、一刀は星を落としたが、また一つに固まり再生した。ゴーレムは一刀を見下しながら、大笑いした。
ゴーレム「言ったはずだ。どのような攻撃を受けようとも再び一つになると、このまま、体力が尽きて、死ぬがいい。」
ゴーレムは再び強烈なパンチを連打した。一刀はその攻撃を防御ではなく、回避してやり過ごしていたが、このままでは、ゴーレムの言うように体力に限界が来るのは見えていた。
一刀「確かに奴の言う通り、このままじゃ、イタチごっこだな、他に方法は今使えるのは『星の術』だけだし(ちょっと待てよ、『星の術』は多分重力を操る力、宇宙にある星を地球に落とすことができるなら、賭けてみるか。)」
一刀は右手をゴーレムに当てて、叫んだ。
一刀「星の術!」
ゴーレム「お前はバカだな、私にこのような攻撃は聞かないといっただろ。このままだと、体力を無駄に消費す(フワ)あれ何故私は浮かんでいるのだろうか。」
一刀「確かに、お前にいくら攻撃しても無駄だろう。なら、宇宙のかなたに飛ばすだけだ。」
ゴーレムは悟った、一刀は自分を違う意味で倒そうとしていることに。手足をバタバタとあがき始めた。しかし、体は次第に浮かんでいくだけだった。
ゴーレム「おのれ!北郷一刀。」
一刀「太陽まで飛んでいけ。そぉらよ。」
ゴーレムは宇宙の果てまで飛ばされた。一刀はゴーレムを太陽まで飛ばした。以前『仮面ライダーウィザード』にて、ウィザードが再生能力を持つフェニックスを倒すために使ったやり方である。今頃、ゴーレムは太陽にて破壊と再生を繰り返しているだろう。
一刀「ふぃ〜、ようやく倒したか先に進もう。あの城は何だろうかなり美しい城だけど。取りあえず、そこで何か手掛かりをつかもう。」
一刀は城に向かった、そこで彼を待ち受けるものとは何だろうか?
―あとがき―
かなり長い間を開けてしまってすいませんでした。酒を飲み過ぎた影響で体を壊してしまいました。これからも、不定期ですが、書いていこうと思っています。
皆さんに質問ですが、蒼天の覇王版のアフターにしたほうがいいでしょうか?それとも、普通の魏ルートアフターにしたほうがいいでしょうか?アンケートを取ります。このアンケート次第で、これからの展開を決めていこうと思っています。
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久しぶりの投稿です。最近は自分の文才に嫌気がさしているので、一時は削除も考えていましたが、私を応援して下さる方もいるので、もう少し頑張っていこうと思います。なお今回初めて、一刀が魔法を使い戦いますのお楽しみに。 | ||
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蒼天の覇王版のアフターでお願い致します。(劉邦柾棟) | ||
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