空と風と大地とともに3 |
:幼なじみとの再会そして、ひと時の安らぎ
「くそ!!」
こう言いながら賞金稼ぎは店で注文したモノを食べている途中で机をダン!と叩いた。
「あのガキはダメだな・・・・はっきり言って強すぎる・・・」
「冗談じゃねぇ!!このままなめられっぱなしで終われるか!?」
「店の中で、そんな大声出さないでくれる?」
そう賞金稼ぎに、言ったのはサラ・グライフだった。
そのセリフを聞いた賞金稼ぎ達は、サラの方を向く。
サラは、黒髪で服装は白いハチマキ、白い半そでのシャツ・白い短パン・白い指なしグローブそして、腰には上等そうな剣を装備している。
年齢的には、16・7の少女といったところだ。
「何かいったか?女!!」
「殺んのか!こら〜!!!」
賞金稼ぎ達は、サラをにらみつけた。
これを聞いたサラは、ため息をついた後、椅子から立ち上がり賞金稼ぎ達を見下ろすように言う。
「弱い犬ほどよく吠えるとはこの事ね・・・」
「ざけんなぁ〜!!!」
と言うと同時に、賞金稼ぎ達はサラに飛びかかる。
「エア・ウェーブ」
そうサラが言った瞬間、賞金稼ぎ達の体はふっ飛んだ。
「こっ、こいつも術具使いだ〜!」
と言いながら賞金稼ぎ達は、逃げて行った。
その姿を見ながらサラは、ため息をついて言う。
「・・弱い・・・・・」
*********************
サラは、夜の道を月明かりと共に歩いていた。
その表情には、呆れと期待が見え隠れする。
『4人がかりで手も足も出なかった・・・?あの男達を1人で追い払うだけの力・・・
でも、それくらいなら私にもできる・・・・・・あの男達は強すぎると言っていたけど・・
あてにならないかも、しれないわね』
そうサラは、駆け出しではあるが賞金稼ぎの実力者だった。
だがそれ故に、今の生活が満足できないでいた。
賞金稼ぎとは、知名度と共に危険度が上がる。
いくらサラが強くても、駆け出しの間はスリルに満ちた生活などとは、ほど遠い生活をしいられていた。
そんな時に飛び込んできた、『強すぎる』の声はサラの好奇心を、くすぐるのに十分な響きだった。
『スカルテスって言ったかしら・・・?
あの程度でも、4人がかりって事はそこそこの相手みたいね・・・・だとしたら・・
少しは楽しめるかしら?こいつも・・・・
術具使いだ〜って言ってたし・・・・もしかしたらスカルテスって人も、術具使いかもしれないわね・・・・・だとしたらそれだけ高額そうだし、知名度も上がるかもしれないわね・・・・
やる価値あるかしら・・・・』
そう確かに、サラにとっては一石二鳥の相手だった。
しかし、サラは知らな過ぎた。
スカルテスが撃退したのは、4人ではなく12人だという事を・・・・
************************
「う〜ん、相変わらずクロはすごいね。あの人数を全て殺さず追い返すなんて・・・僕なんて逃げるだけで、いっぱいだったよ」
「まぁね。これがボクの・・・・いや、ススのおかげだよ。うん、とても助かってるよ」
「そう?それなら、良いけど・・・・・・ちぇ」
「???」
ススは手に、あの例の薬を出していたのだが、クロを強くしようと思い(ススの趣味。生体実験という噂もあるが)瞬時に薬を調合したのだが、クロが満足しているようなので止にしたようだ。
ススはクロに気づかれぬように、その辺に投げ捨てた。
たまたま、あたりをウロウロしていたネズミがその薬を食べてしまった。
すると、急にネズミは走り出し跳ね回り・・・・こと切れてしまった。
ススは、いったい・・・・なんの薬を食べさせようとしたのだろうか・・・・
*************************
3日後スス達は、ダイサカという商業都市に来ていた。
どこで食事をしようかと、ススがクロに話していると見たことのある顔が目に付いた。
「確か、近所のサっちゃんのような・・・・う〜ん」
「どうかしたのスス。困った顔しちゃってさ」
「・・・・・・。そうだ、声をかければいいんだ。間違えたら謝ればいいんだし」
「・・・・・。無視だよ・・・自分の世界に入ってるし。ついていけねぇ〜よ」
仕方ないという感じで、クロはススについて行った。
「おーい。サっちゃん」
サラは、あたりを見回したが誰かが他の人を呼んだのだろうと思った。
人ごみの中では、よくある事だとサラは思い気にせず歩いて行った。
「サラさ〜ん。サラ・グライフさんではないですか」
背の低い黒髪の少年が、サラに向かって来ながら呼びかけてくる。
肩にはカラスを乗っけながら・・・
サラは、始め誰だか分からず考えていたが、サっちゃんと呼ぶのは1人しか思い浮かばず結論、幼なじみのスカトレイス(・・・・・)・ミチリヒル(・・・・・)となった。
「スカト・・イレスくん・・・・わぁ、久しぶりね。急に転校したから、はじめ誰だかわからなかったわ」
「うん・・・一言くらいお別れを言いたかったけど、急だったから・・・」
(なんだよ、スカトイレスって誰だよ)
2人の会話を邪魔しないように、クロは小声でススに話しかけてきた。
(あとで話すから、今は鳥のマネしといて・・お願いだから)
(わかったよ・・・・気にいらねぇ)
「ねぇ、今なにしてるの・・?そうだ、いろいろ話とかしたいから食事でもしない。私、お腹すいてるのよ」
「それいいね。そうしよう、僕もお腹が減ってたんだ」
2人は、近くの店に入った。
しかし、クロは動物なのでその辺をうろうろする事にした。
サラは、ススに気があるのかジロジロとススを眺めている。
「僕の顔に、何かついてる?」
トマトコート・スパゲッティを食べながら話すスス。
口の周りには、トマトソースをたっぷり付けている。
「トマト・・・くす。久しぶりに会ったのに、変わってないなぁっと思って」
「サっちゃんだって、女らしくなった以外は何も変わらないよ」
「・・・・惚れた?」
「うん、惚れるくらい女らしいよ。今は職業なにしてるの?術具の研究者になるってあの頃いったから・・・もしかして」
「くす、私には無理だったみたい。今は賞金稼ぎをしながら、独自に研究してるの。そういうススは何してるのよ?」
「・・・・・・」
説明 | ||
今回で三話目です 毎回読んでいてくれてる人がいて 嬉しいですね 続きものなので 前の話からできれば読んでください てか 続き読みたい人います? 一人でもいれば 続きあげようかな・・・ どうなんだろう |
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コメント | ||
運命の悪戯なんでしょうか。さてスス達はこのあとどんな物語を紡いでいくのでしょうか。続き楽しみです。(華詩) | ||
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