真恋姫無双外伝 外史をかける一刀 4話 |
「着きましたよ。ここが長沙で一番大きな町で太守の孫堅様が治めている町です」
葉雄についてやってきたのは長沙で一番大きな町だった。
住んでいる人々は皆笑顔で店もにぎやかだった。
「へぇー。にぎやかな町だね。辺りを見ただけで孫堅さんが良い太守だってことがわかるよ」
「はい。実は私の父が孫堅様の下で武官として働いているんですよ。それで今までは両親と離れて村で住んでいたのですが最近立派な家を建てたと事で、親戚一同で引越してこないかと手紙をもらったんです。その途中で昨日、賊に襲われたんです。北郷殿と黄権殿のお陰で無事全員で引っ越してこれました。本当にありがとうございました」
そういって葉雄達は一刀達にお辞儀をした。
「当然の事をしただけですからどうか頭をあげてください」
「わかりました。・・・ああ、そうだ。北郷殿、黄権殿、ぜひ我が家に来てください。お礼もかねて今日は泊まっていてください。父にも此度の事を知らせないといけないので」
「いや、その気持ちだけでいいよ。俺達は宿に泊まるから」
「いいえ、そういうわけにもいけません。父はそういう事には律義な人なので。下手をすれば貴方方の泊まっている宿に推しかけてでもお礼をという人なんです。ですからむしろ来て頂けるほうが迷惑もかけませんので」
その言葉を聞くと一刀は黄権の方を向く。
一刀が自分の方を向いているのに黄権が気付くと
「うむ、そういう事なら言葉に甘えて行かせてもらうほうがよいじゃろな」
「わかった。そういう事で葉雄にお世話になるよ」
「はい。ではさっそくいきましょうか。父も家で待っていると思いますので」
話もまとまったので一刀達は葉雄の家へむかうのだった。
しばらく町を歩いていると
「柚葉(ゆずは)、ここだ。よく着いたな」
「お久しぶりです。父上」
その会話を聞いて一刀は葉雄の父親らしい人を見て驚いた。
「(酎さん!!!)」
その人はモヒカン頭に後ろ髪を二本の三つ網にまとめた髪型をしていた。服装は袖の無い革の服を着た姿で、一刀が元の世界で好きだった漫画の登場人物に瓜二つだった。
「おや?そちらのお二人は?」
「こちらは北郷一刀殿に黄権殿です。実はここまで来るまでに賊に襲われてしまいまして。お二人に助けて頂いたお陰で被害無しですんだのです。そのお礼をと思いましてお連れしました」
「おお!!それはそれは、有難うございます。私は葉雄の父の葉錬(しょうれん)だ。すでに聞かれたかもしれんがこの長沙の太守孫堅様の下で武官をしている。ぜひこの町にいられる間は我が家に泊まって行ってください。もし必要な事があれば話してくれ。私に出来る事は協力しよう」
その言葉に一刀が悩んでいると
「それはありがたい。ではさっそくで申し訳ないんじゃが、孫堅殿に会わせて頂けないじゃろうか?わしらはあまり路銀が無くてじゃな、もしよければ少しの間客将として雇っていただきたいんじゃが」
「なるほど。しかし残念だが今、孫堅様は賊討伐に出ていらしゃる。戻ってこられた際には私から話を通しておこう。それまでは我が家で旅の疲れを取ってくれ」
「よろしくたのむ。では言葉に甘えさせてもらうとするか一刀よ」
「そうだね。よろしく頼みます葉錬さん」
そういって一刀達は葉錬の家に入っていった。
「よし、ではこの部屋を使ってください。申し訳ないが思ったより人が増えたので部屋が一つしか空いてないんだ」
「いえ、ありがとうございます。ありがたく使わして貰います」
「では、今日は引っ越して来た者もあわしてささやかな宴会をするんで夜に呼びにきますんでそれまでゆっくりとしていてください」
そういって葉錬は部屋をでていった。
しばらく二人が休んでいると
「すみません。こちらは北郷様と黄権様の部屋ですか?」
「はい、そうですが」
「よかった。実はお二人の旅の話をお聞きしたいんですがよろしいですか?」
「わかりました。少し待っていただけますか」
そういって一刀は黄権に小声で話かけた。
「どうしようか祭さん?」
「別に隠す事もないしややこしい部分を除いてはなせばよかろう」
「わかったよ。いいですよ。入ってきてください」
「失礼します」
そういって入ってきたのは、稟と同じくらいの背をした短めの黄色い髪を左右で束ねて緑色のチャイナ服をきた女の子が入ってきた。
「はじめまして。僕は姓は「司馬」名は「懿」字は「仲達」て言います。実は葉雄さんといっしょに引越してきました。助けていただいて有難うございます」
「(彼女があの司馬懿(しばい)か。まさかこんな感じで出会うとは)」
一刀は突然の出会いに驚いていた。
「どうかされましたか?」
「ううん、気にしないで。所で仲達さんは俺達の旅の話を聞きにきたんだよね」
「はいそうです。それでですね、いきなりこういう事をお聞きするのは可笑しいとおもいますがお二人はひょっとして「別の世界」から来られたんですか?」
「!!どうしてそんな事を聞くんですか?」
一刀達は司馬懿の問いに驚愕していた。
この時代、普通の人は自分達の住んでいる世界以外に世界があるという考えがない。
それが目の前の女の子はその別の世界という言葉を使ったのだ。しかも自分達がその別の世界から来たのをどうしてしっているのかわからなかった。
「あの実はですね。僕は前に住んでた村で管輅という占い師に弟子入りしていろんな事を学んでました。でもある日師匠に「あなたはここを離れて町に行きなさい」と言われました。僕が理由を聞くと「孫堅さまのいる町に別の世界から来た日の光に当たって輝く白い服を着た青年と銀髪に紫の服を着た女性が現れます。その青年は自分の住む世界を救う為に仲間を探しています。あなたは彼等を探して仲間にしてもらいなさい。それが貴女に与えられた天命です」を言われました。それで葉雄さんが町に引っ越すと聞いたので連れて行ってもらえるよう頼みました。それで町に向かう途中で例の賊に襲われました。その時助けて頂いたお二人が師匠に聞いた特徴通りだったので(このお二人だ)とおもったのです」
「そういうことか。たしかに俺達は別の世界から来たし仲間を探してる。でもいいの?俺達について来ると二度とこの世界に戻って来れないよ」
「はい。確かに師匠ともう会えないのは寂しいですがそれが僕の天命だと思います。それに賊と戦っているお二人の武勇に惚れました。是非僕を仲間にしてください」
「うん、君の気持ちはよくわかった。どうしようか祭さん?」
「わしは一刀が良ければ別にかまわんぞ。仲達殿には冥琳と同じ雰囲気を感じる。きっと優秀な軍師になるだろう」
「わかったよ。そういう事で歓迎するよ仲達さん」
「有難うございます!!では改めまして姓は「司馬」名は「懿」字は「仲達」で真名は「奏香(そうか)」です。これからよろしくお願いします。
ここに司馬懿という新たな仲間が出来た。
あとがきです
やっと書けました。
本当は昨日のうちに投稿できたはずがPCにエラーがでましてやっと直りました。
で今回の話ですが前話の最後に出てきたのは司馬懿でした。
速効で仲間になりすぎな気もしますがこれから色々と関わってきますので勘弁してください。
で葉雄の父親の葉錬ですがどうもすみませんでした。<(__)>
どんな父親にしようか考えていたら(こんなキャラいたな)と思って持っている漫画を読み直していたら幽〇白〇にいたのでほぼそのまま使いました。
違うのは髪の色が銀色で武器が違います。(武器については次回でてきます)
さて葉雄についてはいろいろ感ずいている方もいると思いますが彼女が活躍するのはもう少し後になります。
では、次回も楽しみにしていて下さい。
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あらたな外史で葉雄に出会った一刀達 葉雄について町をめざす その町で待ってたのは・・・ |
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コメント | ||
司馬懿が黒くない(VVV計画の被験者) あれ?錬金妖術師がいる?(ルーデル) ネタ最高wやっぱりここは鬼殺しの出番ですね。(ブックマン) 酒飲みなんだろうなw(ななや) 続きが気になります!(キラ・リョウ) 仁様へ 誤字報告有難うございます。直しました。(南華老仙「再生(リボーン)」) ををー! 酎が!w やっぱり一回吐いてから強くなるのかな?www(リアルG) 誤字報告を。4/5の「例の賊に教われました」→「例の賊に襲われました」では?(仁) |
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