こんとん物語 21
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こんとんは、身支度をしていた。

 

今日は、イザベルに取材の日であり、急いでいた。

 

朝食を済ませ、探偵事務所を出る。

 

 

電車に乗り、座って落ち着いて文章を書く。

 

情報屋アニスの最寄り駅までは20分だが、短い時間で作業をやり慣れているこんとんにとってはそれで十分だ。

 

 

”殺し屋・滝川”

 

 

一週間前、会った女性についてだった。

 

 

”その女性は”滝川”と名乗り、自分の事を殺し屋と自称した。”

 

しばらく、滝川とイザベルの関連付けをしていると、アニスの最寄り駅に着き、こんとんは落ち着いて電車を出る。

 

駅を出たこんとんは、出来た文章を読み返してからアニスへと向かった。

 

 

「ようこそ、情報屋アニスへ。」

 

似合わない笑顔で、クリスがこんとんを出((迎|むか))える。

 

会う度に、キャラが少しずつ変わって来るクリスだった。

 

 

お菓子とお茶を縦に並べたテーブルで、こんとんとクリスは対面し合った。

 

時には食べ、時には話し合う。ということを繰り返した。

 

 

「・・・やっぱりイザベルですか。」

 

「私の公算では・・・・。」

 

「・・・実は私も怪しいとは思っていました。」

 

「・・・・本当ですか?」

 

「・・・そうです。本当です。」

 

「ですよね。今までの人の中で一番犯人らしいです。」

 

 

しかし、その落ち着きの時間もそろそろ終わりの時が来ようとしていた。

 

時計の針は午後二時を指そうとしていた。

 

「もう、終わりにしましょう。タイムアップです。」

 

「そうですね。出掛けましょう。」

 

イザベルの家までは、一時間。午後三時に着く予定である。

こんとんとクリスの二人はアニスを出た。

 

 

電車に乗り、イザベルの家を目指す。

 

二人はそれぞれ情報を収集していた。電車内で、その情報をまとめるために文章を書いていた。

 

まとめが終わった時、目的地の最寄り駅に着いていた。

 

二人は電車を出て、駅を出てから二回目となるその道を歩いていった。

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