伝説となった御使い5 |
第五話 蜀の建立
前書き
コメントありがとうございます。コメントから華琳と華雄の字がわかりにくいということで、華雄の真名は巴にします。よろしくお願いします。
霞と一刀の邂逅している間、恋と賈駆は合流していた。
兵A「賈駆様!!後ろから呂布様が見えました!!!!」
兵士の一人からの伝達を聞き詠は嫌な予感を感じた。
詠「恋、あの馬鹿太守はいるんでしょうね?」
不安になりながらも恋に聞いた
恋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・フルフル」
と泣きそうになりながら首を横に振った。
詠「えっ、・・・・・・・・・・・・・・・ウ、ウソよね?」
信じられない、いや信じたくないと、さっきと違う答えを願いながら聞き返した。
恋「・・・・・フルフル。ご主人様、橋の下に落ちた。恋守れなかった。」
あの時のことを思い出しながら悲しみに染まった顔でもう一度答えた。
詠「・・・・・・・ウ、ウ・・・・ソ・・・・・そ、そんな、恋ウソなんでしょ、ウソって言ってよ!!!!言って!!!お願いだから!!!」
現実だと信じたくない、そんな気持ちでいっぱいであった。だから、叫び続けることしかできなかった。
恋「・・・・・・・・・・・詠、ご主人様、約束した。必ず帰ってくるって、だから恋信じて待ってる。」
恋も不安の心があった、しかし、それでも愛しい人の約束が心に残っていたおかげで悲しみに染まることはなかった。
詠「や、や・・・・く・・・・・・そ・・・・・く?・・・・・っ!」
詠は思いだした・
一「きっと、帰ってくる。だから俺を信じろ!!!!」
一「聖天の誓いを思い出せ、お前たちは天の御遣いである俺がついている。」
詠「・・・・そ、そうだったわね、グスっ、あの馬鹿太守は殺しても死なない奴だったはね。」
ああ、そうだった。あいつは約束は守る奴であったと詠は一刀の言葉が何度も頭の中に再生された。
詠「あいつはボクや月、恋、そしてみんなを残して死ぬ奴じゃなかったわね。」
目は涙ではれていたがさっきよりも断然良い顔をしながら言い放った。
恋「・・・・(コクッコクッ)」
二人とも自分を取り戻し始めた。そして、意気消沈している兵達に高らかに言った。
詠「聞きなさい!!!!!!!!!北郷隊!!!!!!!お前たちは、本当にお前たちを残して死ぬと思っているの?思いだしなさい!!!あいつが、ボクやお前たちに言ったことを!?あいつは「死なないと」、「帰ってくる」と「信じろ」と言ったのよ。それを信じられないの!どうなの?????答えなさい!」
今まで出したこともない声量をだした詠にビクッと震えたが、言葉を聞き、
兵A「一刀様が我々を残して、亡くなるわけがありません!!!!」
兵B「そうです、一刀様我々と誓ったのです!?一緒に生きると!!」
兵C「信じるにきまっています、必ず、我々のもとに戻ってくると!!!」
兵達が一斉に声を出し始めた。そんな人ではないと。必ず戻ってくると、そしていつもの笑顔で我々を導いてくれると。
兵全「ここにいる北郷隊は信じます!!!!死ぬまで信じぬきます!!!!!」
それを聞き、詠は満足した顔で
詠「そうよ、わかっているなら、顔をあげあいつが帰ってくるまでボクたちがみんなを守るのよ!」
恋「(コク)今度こそ守る、恋」
兵全「オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
士気はいままでよりも高くなり、天の御遣いを失ったとは思えないほどであった
。
そのころ本部隊の方では、無事益州の近くまでついた。
桃「あっ、あれが益州かな〜〜〜。朱里ちゃん。」
朱「そうです。桃香様。ここまでくればもう安全です。しかし油断は禁物です。まだ制圧しわけではありませんから」
少し警戒しながら、門の前で陣取っている劉備軍。
桃「ご主人様、大丈夫かな??心配だよ〜〜」
泣きそうな顔をしながらおろおろしながら言った。
鈴「お兄ちゃんは大丈夫なのだ!!!鈴々たちの所に帰ってくるのだ、心配しないのだ。」
励ますように、そして自分にも言い聞かせながら言った。
朱「心配なのはわかりますが恋さんがついていますし、それにご主人様、鍛練してからは見違えるかのような強さです。きっと大丈夫です」
自分も心配ではあるができるだけ顔にださないように桃香に答えた。
そんなことを言っていたら、北の方向から砂塵が見えた。一瞬、曹操軍かと思ったがすぐに思いなおした。それは来る方向が違うと来るなら北の方向だと。そして、どこの部隊だと思いなおして分からないので、華雄と雛里に偵察と出陣をお願いした。
そして、あとの部隊は城を占拠しようと鈴々を偵察部隊とし、様子見とした。
占拠に時間はあまりかからなかった。それは、そこにいた太守は自分の安全の身を案じて逃げていたからだ。
それと民衆達が劉備軍の噂を聞いていたため、快く向かい入れてくれたおかげであった。
そして、夜になり詠達が戻り、みんな玉座に集まった。
しかし、詠達の部隊に・・・・・・・一刀はいなかった。
詠「只今、帰ったわ。曹操軍は撤退していったわ。部隊の被害は全く無しよ。」
何事もなかったかのように語った。
みんな気になっていたことを代表として桃香が聞いた。
桃「そう、詠ちゃん、恋ちゃん、ありがとうね。・・・・・・・・・・ねえ、ご主人様はいるんだよね?」
今にも抱きつきたい思いをおさえながら聞いた。それを詠は
詠「一刀は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いないわ」
一瞬悲しい声で答えた。
全「えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何を言ったのかと理解できなかった。
桃「ご・・・しゅ・・・・・・じ・・・・ん・・・・さ・・・・ま・・・が・・・・い・・・な・・・・い?」
あまりのことに正気を保つことができなかった。
陀「一・・・・・刀・・・・が・・・しんだ?」
華陀も同じく、あの男がだと?と信じられない思いであった。
ほかのみんなも同じように目の焦点があっていなかった。
それをみた、詠は予想していたとはいへあいつの存在がこんなにもでかいとは思っていた。そして、続きを話そうとした。
詠「一刀は張遼との一騎打ちの不意をつかれ矢で打たれたの。そのあと一刀は自分で橋を崩して、下の川の中に落ちていったわ。これはボクが恋から聞いたことよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・聞きなさい!!!!!!一刀は必ず生きているわ!あいつの約束をみんな思い出しなさい。そして、みんな信じるのよ。あいつはボク達を、のこしていなくなるなんて思っているの?違うでしょ?あいつは必ず帰ってくるわ。だから、みんなも一刀が帰ってくるまで自分にできることをしましょ?」
みんなを励ました。自分も一時期は同じように放心してしまったが、まだ可能性は残されていると。だから、一番落ち着いている自分がやらなければと!
桃「ウッ、ウッ、・・・・・・ご・・・しゅ・・・・じ・・・・ん・・・・・さ・・・ま・・・」
鈴「・・・・お・・・・に・・・い・・・ちゃ・・・ん・・・、か・・・・え・・・って・・・く・・・・る・・・・って・・いって・・・たのだ、」
手であふれてくる涙をグスグスと拭いながら、
鈴「鈴々、待ってるのだ。信じて待ってるのだ!」
さっきとは違う顔で鈴々は言い放った。
陀「そうだ!あいつが死ぬわけがない。一刀は俺達と約束したんだ。だから、我が主、顔を上げろ!!!そして、信じて待つんだ!」
いまだ、顔を上げることができない桃香に言った。それに同調するように、
麗「桃香さん、あなたは我が君が認めた人なのですよ。あなたは、それを裏切るような行動をするんですか?本当にその姿を我が君は望んでいるのですか?」
猪「なあ〜元気だせよ〜。北郷の兄ちゃんがくたばるわけないじゃん。」
斗「そうですよ。一刀様はきっと、私達のもとに帰ってくださいますよ。」
もと袁紹軍の三人組も自分を助けてくれた人を信じ、
朱「ご主人様は、きっと帰ってきます。」
白「桃香、北郷の奴は大丈夫だ!だから・・・・・・・私達の主として今顔をあげるんだ!」
みなみな、自分に言い聞かせながらも桃香をはげましていった。
桃「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ、そうだよね。私達が信じてあげなきゃご主人様がつらいよね。みんなありがとう!私信じるよ。」
さっきまで死んだかのような顔ではなく、今までよりも凛々しく正史と同じ劉備とした顔が見えていた。もう崩れ落ちることのない、そして、誰もを受け入れるという覚悟が見える母なる大地のような優しさをもち、それと共に厳しさも待っている、ただ甘い理想を望んでいる女の子じゃなくなっていた。それに付き従う仲間達の顔もそれを見て、必ず天下に平和のためにこの主を守り続けると。
今は劉備軍の最強と謳われた二人のうち一人はいない。だが、必ず帰ってくると一刀が戻るまで全てを捧げても守ると強い意志が見えて取れた。
その一刻後に巴と雛里が帰ってきた。そして、二人も報告を聞きみなと同じように落ち込んだ。しかし、今まで鍛練に付き合っていた巴だからこそすぐに立ち直った、そして雛里もそれを影から見てきたから。あのお方が死ぬわけがない、とそしてあの人の代わりを戻るまでと思った。
そこに、
???「お〜〜〜〜〜い、いつまで待たすつもりだい。」
???「本当だよ。早くしてくれよ。」
とポ二―テイルの髪型で活発そうな感じで少しボーイッシュ的な顔立ちである二人組がやってきた。
巴「馬騰殿、馬超殿、呼ぶまで待っていてくれと言っておいただろう。」
馬騰「いやね、すぐ来るだろうと思っていたのになかなかこないからさ〜」
馬超「そうだよ、遅いからこっちから来たのに」
二人とも不満たらたらでやってきて、文句を言った。
巴「////////////////////そ、それは悪かった。」
さっき泣いていたので、それを恥ずかしく思い顔を赤くしながら謝った。
桃「それより、こちらの人達は?」
不思議そうな顔をしながら聞いた。
巴「こちらは「いや、自己紹介ぐらい自分でやるよ。」そうか」
馬騰「私は西涼の太守をやっている馬騰ってもんだい。こっちが」
馬超「ん?私?私は馬超だ。」
朱「西涼の馬騰さんとあの錦馬超ですか!?」
桃「しゅ、朱里ちゃん、どんな人なの?」
桃香は知らなかったらしく朱里にどんな人なのかと聞いてみた。
朱「武では恋さんとはいわなくても華雄さんを超すほどの武将ですし、西涼の太守としての政治力もすごいお方で西涼の象徴でもあります。馬超さんも義に篤い西涼の姫。その槍捌きは白銀の流星と謳われ、一騎当千の強さを誇る・・・・と言われています。」
朱里は興奮しながら答えた。
馬騰「いや〜、そこまでは、買いかぶりすぎだよ。それに娘も姫なんて呼ばれるほど礼儀正しくないし、武も私から見たらまだまだよ。」
苦笑しながらお茶らけたように答えた。
馬超「母様、それは無いだろう〜〜〜」
母の評価が低いもので少し恥ずかしい思いで言った。
桃「へえ〜、そんなスゴイ人なんだ。だけどそんな人がどうしてここに?」
心底不思議そうに聞いてきた。それに対して二人は顔を落とした。
馬騰「それが・・・・・・曹操軍が西涼にまで手を伸ばしてきて、それに対抗しようと軍を率いて戦い・・・・・・負けちまって。」
とても悔しそうに答えそれに続き
馬超「その後、あたし達一族は散々に打ち散らされて・・・・・少数の生き残りと一緒に逃げて逃げて・・・・・・気がついたら、益州に入ってたわけで、」
悲しそうに答えた。
桃「では、どうするんですか?この後は?」
馬騰「本当は、兵量を分けてもらおうと思ってね、だけど、そこの華雄から無理だと言われそこで仲間にならないかと誘われ付いてきたと言う訳だよ。ははははっ、なんとも情けないよ。」
自分をあざ笑うかのように笑い、実際馬騰の心中は後悔で一杯であった。西涼の民を守れなかったと。
桃「そうですか、で、どうしますか?私達と一緒に頑張ってくれますか?」
今はできるだけ戦力が必要だと思いながらも馬騰の気持ちを理解していた。だから、無理に誘うつもりではなかった。
鈴「今の世の中、どっかおかしのだ。力があればどんなことでもまかり通るのなら、力のない人達には地獄でしかないのだ。」
今までの旅で経験してきたことを苦々しく思っていた鈴々はそれを変えたいと思っていたことを話した。
馬超「・・・・話は分かる。けど力でその理想を実現しようとするあんたらだって、傍から見れば、ほかの奴らと一緒じゃないのかい?」
試すように聞いてきた。
桃「それは、重々承知してるよ。だけど、同じように見えるからといって何もしないなんて、おかしいことだよ?」
意志のこもった返答に
馬超「・・・・・そんなことをしてあんたらに何の得があるんだよ?」
少し戸惑いながらも返答した。
桃「満足、じゃないかな?・・・・・あとはね、笑顔!みんなの笑顔!それさえあれば他に何もいらないよ♪」
桃香らしいことを言った。
馬超「分かった。・・・・あんた達は勢力を広げるためだけに、あたしのことをさそってるんだと思ってたけど・・・違うんだな。母さま、わたしは信じてもいいよ。」
自分の望んだ答えとは違ったがこの人なら間違えないだろうと思い認めた。
馬騰「・・・・・・・・・・・天の御遣いにも聞きたいんだけど?その人の言葉によって決めるよ?」
今までいない天の御遣いを不思議に思っていた馬騰はどんな奴なんだろうと確かめてやろうと思った。
桃「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい。ご主人様は」
と言いかけた直後、兵士があわてて駆けこんできた。
兵「劉備様!?緊急報告です!!!!!!!!!!」
全速力できたらしく息も整えず、
桃「どうしたの?」
兵「一刀様が只今帰還しました!!!!!!!!!!!!!!!」
兵士から言われた言葉をみんな頭の中で理解をするのに時間はかからなかった。その報告を聞きみんな門へと走った。
桃「二人とも。ごめんなさい!!!!すぐ戻ってきます!!!!!!!」
ご主人様が戻ってきた、私達のもとに戻ってきてくれた。早く会いたいそして、あの優しい笑顔で言葉をかけてほしいと。一人一人思うことは同じであった。
門の前まで走り見たのは、張遼に肩を担がれながら歩いてきた愛しい主の姿であった。今すぐにも駆け込みたいがここまで歩いて来てこそ帰還と言えると思った。
あと十歩、・・・・あと五歩・・・・・あと・・・三歩・・・・あと一歩・・
そして、私たちのもとにたどりついた。
みんな涙を流し、一刀に抱きついた。本当に良かった、良かったと。
しかし、一刀は目を覚まさない。何度も何度も声をみんなが声をかけるが一向に目を覚まそうとしない。
みんな「ご主人様(一刀)(我が君)(お兄ちゃん)(兄ちゃん)!!!!!!!」
一「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
霞「早く、治療するんや!さっきまで頑張ってたんやけど限界やったみたいだわ。」
それを聞き華陀はこいつは怪我はしない時は無いのかと思いながら、
陀「みんな、一刀から離れろ。今治療する。いくぞ!!!!!!!!!!!
五斗米道!!!!!!!!元気になあれ!!!!!!!!!!」
一刀、お前は絶対死なせない!!!!!!まだ、お前には役目があるんだ。大きな大きな役目が。それができるのはお前しかいない、そういう気持ちをこめて針をさした。
陀「・・・・・・・・・・・・・よし、もう大丈夫だ。これで安静にしていたら明日には目が覚めるだろ。それまでみんなゆっくりさせてやれ。」
華陀の答えを聞き、みんな安心した。良かったと。本当に生きていてくれて。
だが、その中で華陀と霞はまだ不安があった。霞は一刀が目が見えないことを知っていた。そして、それをみんなには言わないように言われていた。今の治療で見えるようになったのかと?華陀は目に見える傷は治したが華陀には分かっていた。目を治すには治った。しかし、近い将来、完全に見えなくなることが。そして、華陀は自分の力の無さを悔やんだ。だからもっと鍛練をしなければとここに誓った。
一刀が戻り、慌ただしくなり、一刀もまた目を覚まさないので馬騰と馬超にはまた明日に話し合おうということで、霞は事情を話し、劉備軍の仲間となった。
その次の日、一刀が目を覚ました。そして、馬騰から一刀と戦いで見極めたいと言われ、みんなは反対していたが一刀はそれを許可した。霞は一刀にそっと近寄り目はどうかと聞いたが、それは一刀から大丈夫だと聞き、安心した。華陀だけはそれがウソであると知っていたが一刀から目で合図されてやむえなく黙った。前より見える時間が短くなっていることを知っていた。一刀は多分自分の目はよくて30分しか見ることができないことを薄々感じ、華陀に黙っていてもらった。何より余計な心配をさせたくなかったのが大部分をしめていた。
そして、中庭にて、一刀と馬騰による一騎打ちが行われた。
騰「さあ、ボウヤの力を見せてもらおうか?この老体に負けるようじゃ認めさせることはできないよ。(それより、・・・・・・・・・なんて目をしてるんだいこの子は。)」
一「ボウヤか、まあ確かにあなたから見たらそうかもな。だが、俺は・・・・・・・誰にも負けない!!!!!!!!!1」
巴「では、試合開始!!!!!!!」
騰「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
馬騰はたった一歩で一刀と間合いを詰め、槍を突きだした。この場で見えた武将は恋と巴と鈴々、そしてかろうじて翠だった。一刀はそれを飛び上がってかわした。
一「はっ!?飛天御剣流、龍鎚閃!!!!」
馬騰はそのまま攻撃にくるとは思わなく不意をつかれ、判断が遅れてしまった。
槍でその攻撃を防ごうとしたがいままでの経験から危険を感じすぐさま横に転がりながら逃げた。その直後、馬騰のいた場所が、
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!
馬騰「なッ!なんて攻撃だい、私を殺そうっていうのか。ボウヤはあまり武は得意ではないって聞いたんだけど今まで力を隠してたなんて。悪い男だね。」
今まで聞いた噂と違い馬騰は認識を変えなければいけないと本気で行くと決めた。
一「そこまで強くないですよ、俺より強い奴はいっぱいいますよ。俺はまだまだ弱い。だからあなたに勝ち、あなたに認めてもらい仲間になってもらう。そして、力をあわせ俺達と平和の世の中を創ってもらいたい。そのためには俺はどんなことでもする!!!!あなたを死んでも守るし、俺について来てくれる人全員を守る!!!!戯言だと笑おうとも決してあきらめない。だから、仲間になってもらいたい。」
自分の信念を馬騰に対して打ち明けた後、一刀は刀を鞘に刀をおさめた。
一「次の一撃で決めます。飛天御剣流、天翔龍閃!!!これが我が奥義です。」
一刀から放たれる氣が異常なほど大きくなり誰もがこれが一刀かと思った。霞と恋はこれを見るのは二回目で落ち着いてみれるがそれでも氣の色が金色となってるのに見惚れた。
霞・恋「きれい(やわ〜)」
馬騰「・・・・・・・・・・これが、ボウヤ、いや天の御遣い、北郷一刀の本気かい、
じゃあ、私も本気でいくかい。我が正義なる槍を受けてみよ。・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!いくよ!!!!!!!!!!」
馬騰も今の一刀に手加減をしたらこちらが痛い目を見ると思った。だからこそ本気でと、それと、あの目が気になっていた。だからこそ本気でぶつかりあうことで理解しようとした。
一「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
馬騰「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
今、二人の背後には龍と馬が見えた。その二つがぶつかりあった。
たった、一瞬で勝負は決まった。周りにいたものも誰も一刀の攻撃が見えなかった。ただ見えたのは馬騰ただ一人、一刀は神速を超えた速さの抜刀術だった。その技は後の後をとる。だから馬騰は自分が攻撃した瞬間勝ったと思った、しかし、その直後、自分の武器が一刀の鞘から抜いた刀によって砕け散った。
巴「・・・・・・・ハツ!勝者、北郷一刀!!!!!!」
巴は何が起こったか分からなかったがすぐに意識をもどし終わりをつげた。
馬騰「ふふふふふふ、はははははは!なんて技だい。それにあんたの気持ちは分かった。認めよう。我が主と。改めて名乗ろう。我が名は馬騰、真名は薫だよ。ボウヤ!」
薫は今まで見てきた男の中で一番気に入った。そして、・・・・・・・・・刀をかわして分かったことがあった一刀の心の奥にある寂しいという気持ちともう誰も自分の周りから人がいなくなることを恐れていることを。それを、私で癒してあげようと。だてに長い間生きていないことをいかして。自分が生き延びた運命がこの子と会うためだと思った。この今は小さいがこの世を轟かせる剣聖となる子と出会うためだと。初めて神に感謝した。柄にもなく良い年したおばさんが惚れてしまったのだ。
一「そうですか、ありがとうございます。俺のことはどうよんでくれてかまいません。ではよろしくお願いします。薫さん、翠さん。・・・・・・・みんな、悪いな。少し疲れたみたいだ。少し寝かせてくれ。」
桃「そうだね、ご主人様。昨日帰ってきたばかりだよね。気がきかなくてごめんね。」
桃香は慌てて謝り、一刀に許可した。
薫「ボウヤ、あとで部屋にいかせてもらうよ。いいかね?」
この子を一人にしてはダメだと思い、聞いた。
一「ん?何か聞きたいことでもあるのか?それなら約一刻後にきてくれ。」
薫「わかったよ。じゃあなた後でね。ボウヤ。」
一刀が居なくなってから、みんな正気を取り戻した。そして、翠は母親に近寄り安否を尋ねた。
翠「母様、どこか怪我してないか?あんな激しい攻撃を受けたんだおかしいところないか?」
薫「大丈夫だよ。ボウヤは手加減してくれたから。わざわざ刃の部分を狙って攻撃してきたよ。簡単に私を倒せたのにね?優しい子だよ。」
翠「へっ!?あ、あれで手加減していたのか!私なんて何も見えなかったのに。化けものか!!!!!・・・・・・・・やっぱり天の御遣いって言うのはスゴイなだな。私達とは全然違うんだな。」
桃「・・・・・・・・・・・・・・・そんなことないよ。」
翠「えっ、どういうことだ?」
桃「ご主人様はもとから強く無かったよ。」
翠「はっ、んなことあるわけないだろう。あんなに強いのに!」
桃「本当だよ!!!!!!!!!!!!!ご主人様は連合が解散した後から訓練をし始めたんだよ。」
翠「へっ・・・・・・・・・・・・今言ったことは本当なのか?」
周りの武将達を見ながら本当なのかと聞いた。
みんなは首を縦に振った。その中には悲しい顔をするものだけだった。
翠「いや、だけど連合が解散してからそんなに月日はたってないぞ。そんなにすぐ力なんてつくものじゃないだろ?」
同意を求めるようにみんなに聞いた。それに対して今まで訓練に付き合っていた三人が答えた。
巴「確かに、翠が言っていることは間違っていない。しかし、一刀様だけはそれに属さない人なのだ。」
恋「・・・・・・・ご主人様、毎日一万の軍隊と訓練してる。」
翠「一、一万!!!!!!!!!!!!!冗談はよしてくれよ。そんなことしてたら死んでいるじゃないか?」
ごく当たり前に言ってきた。それを華陀は
陀「一刀は翠の言う通り死にかけた。そこに、俺がたまたま通りかかったおかげで一命を取り留めた。そこからあいつは毎日毎日おなじことをくりかえしてここまでの力を手に入れた。ってこと。まあウソだと思うならこれからあいつの行動を見てみるんだな。真実だと分かるからな」
それを聞いた翠はここにいる奴は正気なのかと思った。
翠「お前達は、そんな無茶を認めたのか?それが仲間のすることなのか?」
巴「・・・・・・・そんなことをいわれなくても分かっている!!!!!!!!!!お前に何が分かる!!!!!いつも傷つく姿しか見ることができなくて、やめてくれと言ってもあのお方はただ笑って心配するなと言って、そしてあのただ守るという信念を狂うほど求めてやまない姿を見せられたら私達にはとめることなど出来ぬ。」
泣きながら翠に激昂した。巴だけではなくみんな顔を下に向けながら涙をこぼしていた。
薫「翠、あんた謝んな。なにも知らないのに言ったあんたが悪い。」
それを見かねて、翠に言った。
翠「悪かったよ。何も知らないのに勝手のこと言って。」
桃「うん。わかってくれたなら良いよ。けど、翠ちゃんの言う通りだね。華陀さんがいるからと言ってもこのままだと本当に死んじゃうよね。何か良い案無いかな?」
みんなで悩んでいると薫が言った。
薫「じゃあ、私が話してくるよ。だてに年を食ってないよ。まあ後はまかせなよ。」
ここは一番の年長者である自分がと言う思いと気になることもあり引き受けた。
桃「そうですか。ではお願いします。」
全「お願いします!!!!!!」
兵全「お願いします。一刀様のためにも!!!!」
薫「あの子はこんなにもみんなに慕われているのにそれを気づきもしないで。手にかかる子だね。全くもう〜〜。じゃあ、行ってくるよ。」
一刀の部屋
コンコン、
一「どうぞ、入ってくれていいよ。薫さん。それで、どうしたのかな?」
寝台に座りながら薫に尋ねた。
薫「ここに座ってもいいかい?」
一「ん?いいよ。」
薫「そうかい、ありがとう。・・・・・・聞きたいことっていうのはね、ボウヤの事が気になってね。ボウヤが帰ってから周りのものから聞いたよ。あんたの武は正真正銘死ぬものぐらいでつけたんだってね。」
一「・・・・・・・・・ああ、そうだよ。俺は何もできないのが悔しくてそれならみんなを守ろうとね。まあちょっと無茶してみんなに迷惑かけたけどね。」
一刀はつい最近までのことを思い出しながら答えた。
薫「そうかい、一応周りのみんなが考えてることぐらい分かってるんだね。でも、それを止めることはできないと。」
一「うん、まだまだみんなに迷惑かけるけどみんなを守るぐらいなら安いもんだよ。」
薫は一刀の顔を見てそっと一刀の頭を自分の胸に抱いた。
一「えっ!ちょ、ちょっと、薫さん。」
いきなりのことに驚き薫に話しかけたが
薫「空気をよみな、ボウヤは母親にだまって身を任せなさい。・・・・・・・・・・・・・・・
・・ボウヤは頑張りすぎだよ。寂しい気持ちを自分の胸に押し込んでまで。今は誰もいないから母親の胸で泣きな!」
この子のためにも今はいない一刀の母親の代わりになろうと。
一「えっ、・・・・・・・・・か・・・・あ・・・・・さ・・・・ん。」
薫「そうだよ、あんたの母さんになってあげるよ。さあ、我が息子泣きなさい。すべて私にぶつけなさい。一刀の心の奥までさらけ出しなさい。」
一刀は今まで忘れていた家族のぬくもりを思い出し始めた。そして、涙があふれ始めた。とめようと思ってもとまらなく声を出しながら泣きだした。
一「ウッ、ウッ、ウワァァァァァァァァァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜」
薫は泣いている一刀の背中をさすりながら赤子をあやすように接した。
薫「そうだよ。今は泣きなさい。そして、明日からあなたは気づくはずだよ。みんなはあなたから離れたりしないことに。もちろん私もあなたの母親としてずっとそばにいるよ。」
一刀が自分の心の中を吐露して数刻がたち、一刀は薫の膝で寝てしまった。その寝顔は穏やかで憑き物がおちたかのような寝顔であった。
薫「まったく、体は大人のくせして、心は子供なんだから。まあ、しょうがないか。この子の役目を考えれば気張るしかないしね。だから、一刀よ。今はただ眠りにつきなさい。そして、来るべき時のために休みなさい天の龍の子よ。」
一刀達と馬騰達が邂逅してから。劉備軍は黄仲と厳顔と魏延を仲間にした。そして、蜀という国をい作った一カ月後、曹操軍から一刀を打った兵の頸とそのまま霞を謝礼として渡すと使者が伝えにきた。それに対して一刀達はそれに了承した。
その後、曹操軍が呉に出陣した情報が入り劉備軍はどうするかという軍議を開いた。
そして、その軍議を開いていると呉から使者がやってきたという。その使者は一刀達が良く知っていた人物であった。
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更新遅くなってすいません。これからもがんばります。 | ||
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コメント | ||
華陀は最高!!曹操氏ね!!!!!!!(Dada) 非処女愛紗の登場だw ほんとバハラグだなぁwww(朔夜000) もしも使者が愛紗だったなら、かつて北郷を主と仰いでいた彼女の心情は如何ばかりか。また、愛紗を使者とする相良にどのような意図があるのか。主を鞍替えした愛紗の人物像はとても想像し難いですが、次回も楽しみにしています。(tajiri) 次回が楽しみだ。(ブックマン) 入らない文字 p6 「――!!!!!1」→「――!!!!!」(鎧王) いよいよ非処女愛紗の登場かw 相良がどんな具合に開発したのか楽しみだw(ジョン五郎) 完堕愛紗ktkr(K2) この一刀は立派ですね、毎回泣きそうになりながら読ませてもらってます。(キラ・リョウ) 次回→ 相良「どうだ北郷。愛紗はいい女になっただろう?」(ボブ彦) 誤字 9p 死ぬものぐらい→死にものぐらい では?(ユウ) 誤字の報告です。p9黄仲→黄忠ではないですか?(ゼンジ) |
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